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健康・医療新型コロナワクチンの一部ロットの使用見合わせについて
8月25日、武田薬品工業株式会社より、新型コロナウイルスワクチン(販売名:COVID-19 ワクチンモデルナ筋注)の一部ロットについて、使用を見合わせるようワクチン接種施設への情報提供を開始する旨の報告がありました。
当該ロットについては、複数の接種会場より、未使用の状態において異物の混入がある旨の報告がされたことを踏まえ、厚生労働省と武田薬品工業との間で協議を行い、当面の安全対策措置として、異物混入のリスクが否定できない下記の対象ロットの使用を見合わせることとなりました。
現時点で、当該ロットを接種された方に、重大な健康問題を起こすリスクは低いと考えられています。厚生労働省では、新たな情報が得られ次第、皆様にお知らせさせていただきます。接種を受けられる皆様、接種をお待ちの皆様に、安心して速やかに接種いただけるよう、引き続き取り組んでまいります。
対象となるロットについて
Lot 3004667(約5万7千本)(約57万回接種分)
Lot 3004734(約5万2千本)(約52万回接種分)
Lot 3004956(約5万4千本)(約54万回接種分)
Lot 3004734(約5万2千本)(約52万回接種分)
Lot 3004956(約5万4千本)(約54万回接種分)
対象となるロットが配送された会場について(8月31日時点)
よくあるお問合せについて
Q.対象ロットのワクチンを打ってしまいました。大丈夫でしょうか。(8/27掲載)
A.対象ロットのワクチンについて、使用前に目視で異物が確認されたものは、接種されていません。(ワクチン接種の準備の段階で、医療従事者がバイアル内の異物の確認をしています。)
発見された異物については製造過程でワクチンをバイアルに小分けする際に混入した可能性が高く、同一ロットのワクチンであっても、異物が確認されていないものの接種については健康影響はないと考えられます。 また、仮に、バイアル中の微細な異物が人体に投与された場合でも、以下の点から、重大な問題を引き起こすリスクは極めて低いと考えられます。
(1)ワクチンは、無菌状態で製造・小分けされるため、無菌性に影響はないと考えられること
(2)筋肉内注射であるため、血管閉塞を引き起こすリスクはないこと
(3)現時点では異物混入を原因とした健康被害は報告されていないこと
また、異物がワクチンの成分に影響を及ぼす可能性は低いため、ワクチンの有効性についても、特に影響はないと考えられています。
Q.対象ロットのワクチンを接種して亡くなった方がいると聞きましたが、異物の混入が原因ですか。(8/28掲載)
A.ロット3004734(未使用の状態での異物混入は報告されていないものの、同じ時期に同じ施設で製造されたことにより使用を見合わせているロット)の接種後の死亡例が2例報告されており、透明性の向上等の観点から公表しています。偶発的な事例が重なった可能性もあり、現時点ではワクチン接種との関係は不明です。また、現時点で、異物の混入が原因であることを示すような情報はありません。
症例の死因などに関する情報や、混入した異物の内容等について情報収集を行い、今後、審議会で評価・検討を行っていきます。
参考:新型コロナワクチン(異物混入の報告はないものの使用を見合わせたロット)接種後の死亡事例の報告について(2021年8月28日報道発表資料)
Q.武田/モデルナ社のワクチンを接種しても大丈夫ですか。(8/28掲載)
A.武田/モデルナ社のワクチンの接種開始以後、国内外の情報収集を行い、専門家の審議会で安全性について頻繁に審議を行っています。これまでのところ安全性に重大な懸念は認められないと評価されています。
現在、異物の混入の報告されたロットと、混入のリスクが否定できない他の2つのロットについて、使用を見合わせ、原因の究明等を行っていますが、その他のロットのワクチンを用いて、引き続き武田/モデルナ社のワクチンを接種していただくことができます。諸外国においても、ワクチン接種が継続されています。
Q.使用を見合わせたロット以外にも異物の報告が相次いでいますが、原因究明や対策はなされていますか。(8/30掲載)
A.使用を見合わせたロット以外で、武田/モデルナ社の新型コロナワクチンのバイアル(瓶)や、ワクチンを充填したシリンジ内に、異物が確認されたとの報告がなされています。
8月28日、沖縄県でバイアル・シリンジ内に発見された異物は、いずれも穿刺前には異物が混入していなかったことが確認されており、注射針をワクチンのバイアルに刺した際に、蓋のゴム栓の一部が混入したり、ワクチンではなく、注射器側に異物が存在した可能性が高いと考えられます。
ワクチンや注射薬のバイアルのゴム栓に対して斜めに注射針を刺した場合などに、針によりゴム栓が削り取られてしまうことがあります。これは、「コアリング」と呼ばれる現象です。ワクチン使用時にバイアルのゴム栓に注射針を刺す時は、ガイドマーク(中心円)の内側に、垂直に刺すよう、自治体や医療機関に注意を呼びかけています。
8月29日、群馬県で穿刺前のバイアル内に発見された異物は、製品のゴム栓に由来するものと考えられます。ゴム栓由来の破片は、穿刺前のバイアルにも、ごく希に発見されるものですが、同一ロットの他のワクチンには影響はないと考えられます。
使用前にバイアルに変色や異物の混入などの異常がないか目視で確認し、異常を認めた場合には使用しないよう、引き続き呼びかけてまいります。
参考
沖縄県における新型コロナウイルスワクチンの一部ロットの接種中止について(2021年8月29日報道発表資料)
群馬県における新型コロナウイルスワクチンの一部ロットの接種中止について(2021年8月30日報道発表資料)
コアリングの防止について
Q.もっと早く使用を見合わせた方がよかったのではないでしょうか。(8/28掲載)
A.8月25日に、武田薬品工業から、全国8か所の接種会場において、同じロットで異物が混入していると疑われるバイアルが39本確認されたとの報告を受けました。直ちに対応を検討し、異物の混入の報告されたロットと、混入のリスクが否定できない他の2つのロットについて、26日未明に、使用を見合わせることを発表しました。
なお、通常から、頻度は低いものの、ゴム栓のかけらなど、散発的に異物の混入が報告される事例があることから、そうした場合にはメーカーに連絡し、個別に回収などを行っています。今回は、同一のロットに、異物の混入した事例が多数確認されたと報告があったことから、その時点で、使用を見合わせるとの判断を行ったものです。
Q.今後のワクチン接種に遅れが生じないでしょうか。(8/27掲載)
A.使用見合わせによる代替品の供給については、武田薬品工業と連携して対応することとしており、ワクチン接種への影響を最小限にするよう努めていきます。
Q.対象ロットのワクチンについて、代替品はいつ届きますか。(8/27掲載)
A.接種を見合わせた会場への代替のワクチンは、確保されています。代替品の希望の確認と、配送予定の見通しについては、接種会場の連絡先にメールでご連絡を差し上げています。武田薬品工業及び配送を担当する業者と調整し、近日中に配送する予定です。
A.対象ロットのワクチンについて、使用前に目視で異物が確認されたものは、接種されていません。(ワクチン接種の準備の段階で、医療従事者がバイアル内の異物の確認をしています。)
発見された異物については製造過程でワクチンをバイアルに小分けする際に混入した可能性が高く、同一ロットのワクチンであっても、異物が確認されていないものの接種については健康影響はないと考えられます。 また、仮に、バイアル中の微細な異物が人体に投与された場合でも、以下の点から、重大な問題を引き起こすリスクは極めて低いと考えられます。
(1)ワクチンは、無菌状態で製造・小分けされるため、無菌性に影響はないと考えられること
(2)筋肉内注射であるため、血管閉塞を引き起こすリスクはないこと
(3)現時点では異物混入を原因とした健康被害は報告されていないこと
また、異物がワクチンの成分に影響を及ぼす可能性は低いため、ワクチンの有効性についても、特に影響はないと考えられています。
Q.対象ロットのワクチンを接種して亡くなった方がいると聞きましたが、異物の混入が原因ですか。(8/28掲載)
A.ロット3004734(未使用の状態での異物混入は報告されていないものの、同じ時期に同じ施設で製造されたことにより使用を見合わせているロット)の接種後の死亡例が2例報告されており、透明性の向上等の観点から公表しています。偶発的な事例が重なった可能性もあり、現時点ではワクチン接種との関係は不明です。また、現時点で、異物の混入が原因であることを示すような情報はありません。
症例の死因などに関する情報や、混入した異物の内容等について情報収集を行い、今後、審議会で評価・検討を行っていきます。
参考:新型コロナワクチン(異物混入の報告はないものの使用を見合わせたロット)接種後の死亡事例の報告について(2021年8月28日報道発表資料)
Q.武田/モデルナ社のワクチンを接種しても大丈夫ですか。(8/28掲載)
A.武田/モデルナ社のワクチンの接種開始以後、国内外の情報収集を行い、専門家の審議会で安全性について頻繁に審議を行っています。これまでのところ安全性に重大な懸念は認められないと評価されています。
現在、異物の混入の報告されたロットと、混入のリスクが否定できない他の2つのロットについて、使用を見合わせ、原因の究明等を行っていますが、その他のロットのワクチンを用いて、引き続き武田/モデルナ社のワクチンを接種していただくことができます。諸外国においても、ワクチン接種が継続されています。
Q.使用を見合わせたロット以外にも異物の報告が相次いでいますが、原因究明や対策はなされていますか。(8/30掲載)
A.使用を見合わせたロット以外で、武田/モデルナ社の新型コロナワクチンのバイアル(瓶)や、ワクチンを充填したシリンジ内に、異物が確認されたとの報告がなされています。
8月28日、沖縄県でバイアル・シリンジ内に発見された異物は、いずれも穿刺前には異物が混入していなかったことが確認されており、注射針をワクチンのバイアルに刺した際に、蓋のゴム栓の一部が混入したり、ワクチンではなく、注射器側に異物が存在した可能性が高いと考えられます。
ワクチンや注射薬のバイアルのゴム栓に対して斜めに注射針を刺した場合などに、針によりゴム栓が削り取られてしまうことがあります。これは、「コアリング」と呼ばれる現象です。ワクチン使用時にバイアルのゴム栓に注射針を刺す時は、ガイドマーク(中心円)の内側に、垂直に刺すよう、自治体や医療機関に注意を呼びかけています。
8月29日、群馬県で穿刺前のバイアル内に発見された異物は、製品のゴム栓に由来するものと考えられます。ゴム栓由来の破片は、穿刺前のバイアルにも、ごく希に発見されるものですが、同一ロットの他のワクチンには影響はないと考えられます。
使用前にバイアルに変色や異物の混入などの異常がないか目視で確認し、異常を認めた場合には使用しないよう、引き続き呼びかけてまいります。
参考
沖縄県における新型コロナウイルスワクチンの一部ロットの接種中止について(2021年8月29日報道発表資料)
群馬県における新型コロナウイルスワクチンの一部ロットの接種中止について(2021年8月30日報道発表資料)
コアリングの防止について
Q.もっと早く使用を見合わせた方がよかったのではないでしょうか。(8/28掲載)
A.8月25日に、武田薬品工業から、全国8か所の接種会場において、同じロットで異物が混入していると疑われるバイアルが39本確認されたとの報告を受けました。直ちに対応を検討し、異物の混入の報告されたロットと、混入のリスクが否定できない他の2つのロットについて、26日未明に、使用を見合わせることを発表しました。
なお、通常から、頻度は低いものの、ゴム栓のかけらなど、散発的に異物の混入が報告される事例があることから、そうした場合にはメーカーに連絡し、個別に回収などを行っています。今回は、同一のロットに、異物の混入した事例が多数確認されたと報告があったことから、その時点で、使用を見合わせるとの判断を行ったものです。
Q.今後のワクチン接種に遅れが生じないでしょうか。(8/27掲載)
A.使用見合わせによる代替品の供給については、武田薬品工業と連携して対応することとしており、ワクチン接種への影響を最小限にするよう努めていきます。
Q.対象ロットのワクチンについて、代替品はいつ届きますか。(8/27掲載)
A.接種を見合わせた会場への代替のワクチンは、確保されています。代替品の希望の確認と、配送予定の見通しについては、接種会場の連絡先にメールでご連絡を差し上げています。武田薬品工業及び配送を担当する業者と調整し、近日中に配送する予定です。