女子フィギュアスケートの長洲未来選手が3月20日にインスタグラムを更新した。今回の投稿ではアメリカでも感染が拡大している新型コロナウイルスについて語った。
新型コロナウイルスはアメリカでも感染者が増え続けている。CDC(アメリカ疾病予防管理センター)によれば、全米での感染者数は1万人を超え、特に最近はニューヨークで急増している。
「いろいろなことが起きているなかでソーシャルメディア(SNS)に投稿するのは、少し無神経に思えるが、家にいる時間が長くなるとSNSを見ることが多くなります。私は不可知論者ですが毎日、いかに自分が幸運で恵まれているかを思い知らされ、周りの人や自分が持っているものに感謝しています」
コミュニティとして人種差別を乗り越える
今回のウイルスは中国の武漢が発祥とされる。そのため欧米で本格的な流行を迎える以前からアジア系への差別が報告されてきた。
また、アメリカのドナルド・トランプ大統領はツイッターで新型コロナウイルスを「チャイニーズ・ウイルス」と呼び、中国が抗議する事態にもなった。
長洲選手はアメリカ生まれだが両親は日本人。最近の風潮には違和感があると言う。
「最も重要なことは、私がアジア系アメリカ人であることを誇りに思っていることです。私は中国人ではないが、大統領がCovid-19を中国のウイルスとツイートしたことに違和感を覚える。
私は性別や人種に関係なく、誰もが平等であると信じられるように育てられてきたので、人種差別の兆候を見ると混乱してしまう。私たちは人種差別を目撃しており、日々それをコミュニティとして乗り越えようとしてます。気をつけて手を洗ってね!」
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