「実は10年前のきょう…」「きょうはこんな日なんですけど…」。取引先との雑談や、プレゼンの冒頭、社内の朝礼など、日々のビジネスシーンでのちょっとした会話のきっかけになる話題の“タネ”を紹介します。
ちょうど50年前の1971年7月20日、ハンバーガー・チェーン「マクドナルド」の日本での1号店がオープンしました。
1号店があったのは、東京・銀座の三越銀座店の1階。
開店の様子を伝える1971年7月21日付の朝日新聞記事によると、ハンバーガーは1個80円で、「すでに英国のウインピーインタナショナル(本社ロンドン)と東食(本社東京)の合弁会社『東食ウインピー』(須藤泰敬社長)が六月末から東京・青山で、また米国ゼネラル・フーヅ(本社東京)が神奈川県茅ケ崎市でドライブイン形式のハンバーガー・レストランを開店しており、外資が首都圏で激しいハンバーガー戦争をくりひろげそうだ」と、外資系のハンバーガー店が相次いで進出している様子を報じています。
このマクドナルド日本1号店での売り上げはどうだったのでしょうか――。
1972年10月7日付の朝日新聞記事によると、「十月一日の売上げが二百二十一万六千七百三十円となった。これは世界中に約二千二百あるマクドナルドのチェーンで一日売上げで世界一」とその繁盛ぶりを伝えています。
ハンバーガーを買い求める行列ができたこの東京・銀座の1号店は、オープンから13年後の1984年11月4日に閉店しています。
当時の朝日新聞記事では、「銀座三越店は当初、日本人の口にどれだけ合うか疑問視されたハンバーガーを日本に定着させるもとになった記念すべき店だった」と伝えられています。
なぜ閉店することになったのでしょうか。
記事によると、「若者が立ち食いする風景に、三越や地元の商店街から『銀座のムードにふさわしくない』などの苦情が出て、立ちのきが話し合われていた」といいます。
いまでは全国47都道府県すべてに店舗を持つマクドナルド。
新型コロナウイルスの感染拡大で外食業界が打撃を受けるなか、マクドナルドは好調のようです。
外食業界が新型コロナウイルス禍に苦しむ中、マクドナルドが絶好調だ。日本マクドナルドホールディングス(HD)が9日発表した2020年12月期決算は、本業のもうけを示す営業利益が前年比11.7%増の312億円と過去最高だった。コロナ禍で高まった新たな需要に、いち早く対応できたことが奏功した。
日本マクドナルドが営業最高益 新たな需要の対応が奏功:朝日新聞デジタル
感染拡大で店内での飲食が避けられるようになったなか、テイクアウト需要を取り込んだことが背景にあるようです。ドライブスルーや宅配にも対応しており、コロナ禍でも売上をのばしました。