「赤い公園」津野米咲が日本の音楽シーンに与えた「いくつもの衝撃」

何度もその音楽に救われてきた
むらたかもめ プロフィール

希望を与えてくれる音楽

赤い公園や津野米咲は様々な衝撃を日本の音楽シーンに与え続けた。バンドの登場自体が衝撃的だったし、彼女の他にはいないような唯一無二のギタープレイも初めて聴いたときは衝撃だった。国民的アイドルソングを作れることにも驚いた。新ボーカルを加入して再スタートしていることもインパクトが強かった。

彼女の存在は日本の音楽シーンにおいて重要で大切だ。活動の一部を切り取ってふりかえるだけでも、その凄さや唯一無二であることが伝わってくる。それなのに世間に与えた最も大きな衝撃が、訃報になってしまうことは悲しいし悔しい。音楽によって多くの感動と衝撃を与えてきた人物なのに。

ネット上ではアフィリエイトだけを目的として、人の不幸をネタにしているまとめサイトが溢れている。バンドに対しても津野に対してもリスペクトも愛もがない人間が、適当にまとめてクリック数を稼ごうとしている。許せない。

どうかそんなデタラメな情報や偏った情報に惑わされないでほしい。彼女の残した音楽と、バンドから発信されるメッセージだけを信じてほしい。

SNSでは訃報の内容と、過去の歌詞の内容を繋げ、様々な憶測や考察をしている人もいる。でも赤い公園は悲しい音楽を作ろうとしているわけではない。気分が沈んだことを歌詞にしている曲や悲しい出来事を歌詞にしている曲もあるが、活動初期から現在までずっと音楽で希望を与えようとしている。赤い公園や津野米咲の創った音楽に力を、生きる希望をもらった人がたくさんいるのだ。

例えばSMAPに提供した『Joy!!』だって元気をくれる希望に溢れた歌だ。『NOW ON AIR』も〈当の私には夢も希望も遠いから〉と歌いつつも、希望を感じるフレーズで曲が終わっている。最近の曲だってそうだ。『凛々爛々』では〈さえない人だなんて手鏡の中をいじめないで ずっと愛してあげるわ〉と優しくて温かい言葉を投げかける。

 

赤い公園はロックバンドだけどカッコいいだけでなく、優しくて温かいのだ。悲しんでいる人に、希望を与えてくれる音楽なのだ。音楽によって前向きにさせてくれるのだ。彼女の訃報は悲しい出来事だけれど、彼女の残した音楽まで悲しいものにしないでほしい。

純粋な気持ちで聴いてほしい。そうすればキレッキレでカッコいい演奏で痺れさせて、優しいメロディと歌詞で包み込んでくれるバンドだとわかるはずだ。今でも聴けば力をくれる音楽であり続けている。今日もどこかで赤い公園の音楽に力をもらっている人がいるはずだ。悲しい出来事があっても、それとは関係なく元気をくれる音楽なのだ。

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