黒豚・海鮮・フルーツも!“韓国のハワイ”済州島グルメいただきます!

黒豚・海鮮・フルーツも!“韓国のハワイ”済州島グルメいただきます!

更新日:2018/08/03 16:52

さとちんのプロフィール写真 さとちん ご当地グルメライター、海鮮丼マニア、チェコ親善アンバサダー
日本からの直行便も増え、飛行機で2時間ほどで行けるようになった済州島(チェジュ島)。「韓国のハワイ」と呼ばれている自然豊かなこの島では、太陽の光をたっぷり浴びて育った海と山の恵みが味わえます。ソウルとはまた違う、辛さ控えめの韓国料理は日本人の口にあうはず。是非食べに行ってみてください。

新型コロナウイルスの発生と感染拡大に伴い、海外渡航が難しい状況です。各種報道機関の発表や外務省、各航空会社のホームページなどで最新情報をご確認ください。(トラベルjp)

黒豚を使った済州島の伝統料理 コギククス

黒豚を使った済州島の伝統料理 コギククス

写真:さとちん

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済州島グルメと言えば黒豚。
火山でできた済州島は、島のほとんどが溶岩の固まった岩なうえ、雨量が少ないので作物がほとんど育たなく、20年位前まではとても貧乏な島でした。

唯一育ったのが麦と芋。

そして、各家庭では1~2匹の黒豚を飼い、冠婚葬祭のときのご馳走として振る舞っていました。しかし、黒豚を焼いて食べたのでは、大人数のお客様にお出しすることができません。そこで考えたのが煮込んでスープにしてしまうこと。これならたくさんの人に食べてもらう事が可能です。じっくり煮込んだスープに、麦で作った素麺。済州島の伝統料理コギククスは、そんな昔の人たちのアイデアで生まれた料理です。

素麺と言っても日本の素麺と比べると太く、乾麺のうどんに似ています。スープは日本の豚骨ラーメンに近いかな?でも、日本の豚骨ラーメンよりあっさりめで薄味。海苔を入れるとちょうどよい塩加減になります。はじめて食べたのに、なぜか懐かしい、一度食べたらクセになる味ですよ。よく煮込まれたホロホロの豚肉も絶品です。

コギは肉のことで、本来豚肉はデジコギ、牛肉はソコギと言いますが、ソウルではコギと言うと牛肉を表していることが多いです(ドラマの台詞なども)。コギククス(肉そば)が豚肉を表すのは、済州道独特のものです。

コギククスを食べるなら、済州空港から車で10分の三代ククス会館がお勧め。旅行ガイド本でもよく紹介され、韓国本土からも観光客が訪れる人気店です。昼食時は行列ができているので、少し時間をずらして出かけると良いかもしれません。


三代ククス会館 老衡店(삼대국수회관 노형동점)
済州市老衡洞839-7(제주시 노형동 839-7)
TEL:064-722-3366

刺身でよし!焼いてよし!もちろん煮てもよし!海鮮グルメを食べつくそう

刺身でよし!焼いてよし!もちろん煮てもよし!海鮮グルメを食べつくそう

写真:さとちん

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まわりを海で囲まれた済州島は、当然海産物の宝庫です。
特に人気が高いのは太刀魚!済州島の太刀魚は身がふっくらとしていながら、噛むとシコシコとした歯応えがたまりません。ちょっとクセのある味は、日本のわさび醤油ではなく、韓国のチョジャン(酢みそ)をつけていただくと気になりません。太刀魚と同じようにお刺身で食べられているのが鯖。特に秋は鯖に脂がのってくるので、この時期済州島に出かけることがあったら、絶対に食べたい一品。刺身もいいですが、焼き鯖もジューシーで旨みが凝縮していて堪りませんよ!

カルチジョリムは太刀魚の煮つけ。太刀魚の切り身を唐辛子ベースの辛いスープで、大根や長ネギと一緒に煮込みます。野菜の旨みがしみ込んだ太刀魚も美味しいですが、魚と野菜のダシが混ざり合ったスープも忘れずにいただきましょう。そのままだとちょっと辛いので、ご飯にかけていただくと美味しくいただけますよ。ご飯なのにビールやマッコリがすすんで困ってしまうかもしれませんが。

最後は岩手のいちご煮に似ているウニとトコブシを煮込んだスープ・クサルグクで胃を労わりましょう。

海鮮グルメをいただくなら、新済州の中心「済州グランドホテル」の真横にあるずばり「太刀魚とサバ」。店名にまでなっているのは、よほど自信がある証拠。お店の看板が日本語で「タチウオとサバ」となっているので、韓国語が読めなくても見つけることができます。

太刀魚とサバ(갈치와고등어)
済州市蓮洞253-2(제주시 연동253-2)
TEL:064-749-1212

やっぱり焼肉!済州島名物の黒豚をオギョプサルで

やっぱり焼肉!済州島名物の黒豚をオギョプサルで

写真:さとちん

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韓国と言えば焼肉を連想する人が多いと思いますが、済州島でしか食べられない焼肉があるんですよ。

それは黒豚。

黒豚は韓国で済州島にだけしか生息していないんです。
済州島の大草原で放牧されて育った黒豚は、キュッとしまった肉質が特徴です。しかも済州島でいただけるのは、肉、脂、肉のサムギョプサル(三枚肉)ではなく、皮、脂、肉、脂、肉と更に美味しさがプラスされたオギョプサル(五枚肉)です。

鉄板の上でじ~~~~っくり焼いたオギョプサルは、表面に焦げ目がつきカリカリになったら、お店の人がハサミで大胆に切ってくれます。サンチェの上にお肉と鉄板で焼いたニンニクやキムチ、鰯の塩辛を乗せ、薬味と一緒に巻いていっただきまぁ~~す。済州島の黒豚は歯応えがあり、噛むたびに口の中に肉汁が広がり、悶絶物の美味しさ!!日本の豚では味わえない、脂身の甘さにもきっと驚くはずです。お酒が好きな人は、済州島の天然水で作った辛口のハンラサン焼酎と一緒にどうぞ。お肉の甘さとよくあいますよ。

怪しげな日本語の看板が並んでいるオソントソク飲食店ですが、海鮮から焼肉まで、済州島の美味しいものが、ここに揃っています。

オソントソク飲食店(오성토속음식점)
西帰浦市穡達洞2507-1(서귀포시 색달동2507-1)
TEL:064-739-3120

自然の甘さに感動!100%生絞りのハルラボンジュース

自然の甘さに感動!100%生絞りのハルラボンジュース

写真:さとちん

1年の平均温度が15℃の温暖な気候の済州島は、韓国で唯一ミカンの栽培が行われている土地です。潮風と太陽の光を浴びて育ったミカンはとっても甘く、済州島の特産品としてジュースやお菓子にもなっています。ミカンの他にいろんな種類の柑橘類も栽培されていますが、代表的なのがハルラボン。ヘタの部分がでっぱっている姿が済州島にある韓国で一番高い山、漢拏山(ハルラサン)の頂上に似ていることから、その名前がつきました。ミカンより甘く、芳醇な香りがします。

済州島のいたるところで、ハルラボンを絞ったジュースが売られています。缶ジュースより高いけれど、絶対にこっちの方がおススメ!!お砂糖もはちみつも入っていない自然の甘さに驚きますよ。その場で絞ってペットボトルに入れてくれる場合もありますが、海岸線のお店は冷たく凍らせた状態で売っていることもあります。シャーベット状態でも楽しめて、1本で2度おいしいです。見かけたら、即、買いです!!

まだまだ奥が深いよ!済州島グルメ

韓国本土とは、ちょっと違う済州島グルメ。今回紹介しきれなかった郷土料理以外にも、美味しいものがたくさんあります。市場にはB級グルメもいっぱい!
丈夫な胃袋と一緒に出かけてくださいね!

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/09/07-2013/09/09 訪問

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