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【Outlast】★ネタバレ★アウトラスト考察・まとめ①ワールライダーなど

OUTLAST + whistleblower考察

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ストーリー面のまとめ、謎などを考察してみました。
完全ネタバレです。エンディング情報もあり。ご注意ください。
クリア済み前提の記事になってます。

※あくまでも私の解釈&考察です。英語を自己流で訳して解釈してるので、間違ってるかもしれません…。未確定情報を含みます。ご注意ください。

武装の主人公たち

Outlastの主人公は、武器を持たない一般人だ。たとえ武器があったとしても、この場所では役には立たなかっただろうと思われる。

なぜなら、実際に武装兵の集団が一瞬でへの道を辿っているからだ。
素人の武器扱いなど、もはや歯が立たなかっただろうと思う。

マーコフ社のシンボル

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マーコフ社のシンボルは、ウェルニッケのよればナノハザード」を警告したマークらしい。

ハザード系のマークで、確かにバイオハザードと似た形で形成され、水色の爽やかな色微細な球体が、ナノマシンを模しているのだろうか?

ワールライダー計画

惨事の原因となったワールライダー計画。
劇場内で見ることのできる映画と、ウェルニッケ自らが詳細を語っていました。

マーコフ社は、極秘の「ワールライダー計画」に取り組んでいたが行き詰っていたが、ある時、ドイツの科学者ウェルニッケによる「恐怖」による精神的感情理論を取り入れることとなる。

恐怖という「狂気」こそが、重要なカギであると気付いたのだ。この理論を導入した事により、マーコフ社は形態形成エンジン開発に成功する

完成したエンジンで、精神病院の患者を使い、実験を繰り返していたようだ。
被験体となった者たちの身体への負担は大きく、精神的苦痛と感情により身体に影響を及ぼすが、ナノマシン生成には効力があったようだ。

実際に機器に繋がれた少年ビリーは、年相応でなく、ひどく老けてしまっていた。

ワールライダーとは?

ヒトの細胞は「常に分裂を繰り返し、新しい分子を自ら作り出している」
人間は眼球以外は、常に再生し新しく生まれ変わっている。これは、本当に人間の神秘だ。

その自然な機能を「恐怖」で刺激する事で、人体の細胞をナノマシン生成工場へと変えることに成功した。

生物の発生過程において、新しい形態が生じるよう再プログラムした方法を思いついたウェルニッケ。自己永続的(無際限に継続できる)計算式。それが「モーフォニックエンジン」(形態形成)だ。

エンジンによって被験者の体から、生み出された分子の集合体ナノマシン
その群れの個体こそが「ワールライダー」だ。

幽霊ではなく霊体
肉体という物質細胞以外に「霊体」という、もう1つの不可視の身体があるという事。そして、心身が狂った人ほど強靭的なワールライダーとなる。

被験者は、自分の思い通りにできる明晰夢のような状態に入り、ワールライダーを操る。心(潜在意識)は分離した霊体の中に存在し、あくまでも「夢」としか思っていないのだ。簡単にいうと、一種の幽体離脱のような仕組みと思えばいいと思う。

スピリチュアルな世界でも、霊体と肉体が「シルバーコード」と呼ばれる半物質の紐で結ばれているように、ビリーとワールライダーも生命維持装置を切ることにより、倒すことができることから、ワールライダーも肉体(本体)無くして、生きていられないと思われる。

被験者たちが、見せられていた映像

本編中の映画や、ウェイロン編の実験装置と共に見せられる映像。サブリミナル刺激として、何らかの作用を起こすために見せていたと思われる。

サブリミナル効果で洗脳し、願望を達成するサブリミナルブレイン心理検査ロールシャッハ・テスト」のような映像は、洗脳ビデオのような、何かプログラムされた「サブリミナルブレイン」かと思われる。

映像を見せられ続けたウェイロンは、たびたび頭痛と共に、映像で見た模様のチラつきに悩まされている。被験者は洗脳されていたのが伺える。

女性患者の行方

本編でもチラホラと話題が出ていた「女性患者がいない」件。他にも、赤ちゃんのことや、催眠療法での自傷行為と慰め。そして、すべての女性が消えてしまったこと。

ウェイロン編のファイルで、モーフォニックエンジンは、使用者だけでなく周囲にいる人にも影響を与えていたことがわかる。女性職員や女性患者は、影響を受け想像妊娠の症状があらわれ、他の病院に移ることになったようだ。

この病院内は、モーフォニックエンジンにより強力な電波を発していた。
マイルズも初めに訪れた時、何かの電波妨害のようなもので、携帯の電波が切れたりしていたのは、その影響だろう。

MKウルトラ計画とは?

現実にあった事件で、CIAが国の名のもとで行った洗脳実験のコードネーム

この手の陰謀説は有名ですね。タビストック人間関係研究所と共に、極秘裏に実施していたとされています。

催眠療法薬物療法、幻覚剤、脳インプラント、電気ショックによる実験など。

そんなMKウルトラ計画が、ファイルに幾度と出てきます。実際の事件と絡め、リアルっぽく仕上げているようです。興味深い演出になっています。

マイルズという人物

好奇心旺盛で正義感も強そうだが、ヒーロータイプではないと思われる。
取材メモは、なかなか暴力的発言が多い

攻撃ができないゲームではあるが、彼が無抵抗というわけではなく、どちらかというと不可避なだけで、非暴力主義者という感じではない。

最後に、ワールライダーになってしまった時の暴走っぷりは、今までのうっぷん晴らしにも思えてくる。希望通り、ウェルニッケに天罰を下した事だろう。

そういう意味でも、彼こそが強靭的なワールライダーとなったといえると思う。

マイルズがホストになれた理由

被験者のように映像による洗脳や、薬の投与などはされてはいないが、マイルズは真相を辿る中で、たくさんの「恐怖」を体験し、ワールライダーとも接触していた。

本編中でも、出会う患者たちに「なぜ患者でない、おまえに見えるのか?」と何度も問われている。そして、この場所には周囲の人にも影響を与える強力な電波が蔓延している。この電波によって患者たちは、クリス・ウォーカーのように多少の身体能力も向上している。

そう考えると、マイルズも簡単には死なない体になっているかもしれない。
なんにせよ、ワールライダーのホストになった時点でも、マイルズは力尽きてはなく、まだ生きていると思われる。

また、ワールライダー(ビリー)との最後の死闘ではマイルズの体の中を、ワールライダーが何度もすり抜けていた。終盤は胸に入り込んだりもしており、ナノマシン接触による肉体の細胞変性効果が起きたのかも?といった解釈もできる。

いろいろ考えれば、マイルズがホストになれたのも不思議ではない。彼には十分にホストになるだけの資格と、体質を持つ事ができたのでは?と考察できる。

ウェイロン編のワールライダー

ウェイロン編のラスト。
最後にウェイロンを見送るシーン。あのワールライダーはマイルズだろう。

マイルズが、ワールライダーと1つになった時、怒りが爆発していたようにも見えた。マイルズは、この出来事に嫌悪を感じていた上に「自分の死体でも構わないから、この事実を世に知らしめたい」とメモに綴っていた。

ワールライダーとなっても、無差別に殺すのではなく、ウェイロンを助けた事から、マイルズはしっかりとした判別ができていること。もしくは、ウェイロンを逃がすことに専念していたようにも思えた。

ワールライダーとして、その後どうなったのかは不明だが…。通常の生きているとは意味は変わるが、きっとマイルズは生きているのではないだろうか?

ウェルニッケという人物

ワールライダー計画に、多大なる貢献をしたウェルニッケ。彼の語り口からは、自らの成果に少なからず罪悪感を覚えていたと思われる。

ボードに書かれた数式は、科学知識さえあれば、簡単に再現できるもの。
マイルズのカメラに、その研究成果が収められてしまった。そういった点も含め、彼がマイルズを殺害するに至ったと思われる。殺す理由は、おそらく「口封じ」だろう。

「君の死と共に、終わらせる力がある」と、ウェルニッケは意味深な発言をしている。
最初からマイルズの死の運命は決まっていたのだ。

果たして、マイルズがホストになることを知っていたのか?は定かではないが、抹殺の際、マイルズを見てドイツ語で「gott im himmel.」と言っている。これをどう訳すかで意味が変わってくると思う。

「god in heaven(“神は天にあり、神よ!”もしくは、“素晴らしい!”)」とするか、「oh my God!(何てことだ!)」とするかで、大分変わってくる。

後者だと、マイルズがホストとなったことが予想外だったと解釈できる。私には、ドイツ語はわからないので、なんとも判断が難しい。

「死にたい」と思いながらも、ビリーにより死に損ねたウェルニッケ。
ビリーは母親を失った事も知らされないまま、研究に貢献していた。ウェルニッケを父のように慕っており、彼の面倒を見ていたようだ。ビリーにとってウェルニッケは、大事な人なのかもしれない。

ウェルニッケとプロメテウス

ファイルに何度も出てきたプロメテウス。
部屋に飾ってあった絵画もプロメテウスだ。

ウェルニッケの個人記録にはフランケンシュタイン、または近代的プロメテウス」と書かれている。フランケンシュタインのタイトル(原題)と同じである。

プロメテウスは、天界の火を盗み人類に与えた存在であり、火を使う人間を創造したとも言われる。ウェルニッケは、画期的なシステムにより、ワールライダーを創造してしまった。

また、プロメテウスの火原子力など、人間の力では制御できない強大でリスクの大きい科学技術も表しており、まさしく今回の事件と同じだ。
コントロールできなくなった力は、すべてを焼き尽くす恐ろしい火となる。

彼は、プロメテウスと自分を重ねて見ていたのだろうか?

 

以上、アウトラストまとめ①でした。

biolove.hatenablog.com

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  • るい (id:bio-re-love)

    >にわか三級さん
    過去記事へようこそ!(笑)

    ・「The Outlast Trials」冷戦時代の実験!(いろんな実験してるのね)面白そうなんですけど、オンラインCo-op専用との話もありますね。どのようなCo-opなのかが気になります。ポスターがカッコ良かったですね。ユーザーもゴーグルをするVR仕様になったりして(笑)

    ・にわかサン、いろんなツッコミが面白すぎです(笑)

    ・マイルズの件は、想定外だったでしょうから「とりあえず始末済み」ってことにしているんでしょうかね?

    ・ビリー君のその後、アメコミで描かれているんですね。それは面白そう!哀しいお話ですね😭再会からの絶望じゃないですか...。詳細に教えてくれてありがとうございます。

    ・あえて生かす。生きて苦しみをより味あわせる、これほどの苦痛はないですね。究極のお仕置きだ!

    ・ありがとうございます。にわかサンもお体にはお気をつけてくださいね。

  • にわか三級

    ・久々に過去記事へお邪魔します。
    ・シリーズ作品より過去の物語となる『THE OUTLAST TRIALS』は出ますかねぇ?

    > たとえ武器があったとしても、この場所では役には立たなかっただろうと思われる。
    ・現世から脱出するのには役立ちますか(黙りなさい

    >マーコフの私兵すら噛ませ犬
    ・アフガンの戦場を生き抜いた元アメリカ憲兵隊のクリス=ウォーカーを舐めすぎましたね……

    >ナノハザード
    ・それなら、アニメ映画『サマーウォーズ』は「ラブハザード」か(は?

    >心身が狂った人ほど強靭的なワールライダーとなる。
    ・この理屈が正しければ、「んなもん制御できひんやろ…」との答えに辿り着けそうですが、それを考えない(or目を瞑る)辺り、マーコフも大概イカレてますね(苦笑)。

    >「サブリミナルブレイン」
    ・実験体にされ人達の描写からして、仰るとおり、精神に影響を与えていたのでしょうね。キーピックで心の奥底のタガを外すような感じですか……。

    >『OUTLAST』と『OUTLAST2』の間のワールライダー
    ・アメコミ『OUTLAST THE MARKOFF ACCOUNT』によりますと、マーコフ上層部にとって、マイルズさんは「始末済み」という認識だそうです。つまり、死体は残っていた、と。しかし、その後も主人公であるマーコフのエージェント達は彼の足取りを調べてましたので、「完全には死んでいない」ことを示唆しております。
    ・そして、ビリー君ですが、あの事件の後、なんとトレーラーハウス住まいの母親ティファニーの元へと帰り、再会!
    ・……はい、お察しの通り、ビリー君の肉体はワールライダーの依代(ホスト)として現役だったのです。何度かマイルズさんの中に入った(♂)ことが功を奏したのかビリー君の精神(霊体)までは完全に死なず、抜け殻状態だったはずの亡骸もワールライダーのホストとして利用できた…ってところですかな。
    ・しかし、口論の末に母親へビンタかました間男を超人的な能力で「片付け」、更には、真実(※1)を知った後、怒りに任せて、母殺しを決行。挙げ句の果てに、家ごとマーコフに爆破されて肉体はミンチも残らず消滅……と、ファミリーネームの「希望(ホープ)」が虚しく響く最期でございました。
    ・その後、ワールライダーは蟻の群れにホストを切り替えて生存したわけですが、「モーフォニックエンジンは社会性生物と相性が良い」という理由だけでなく、ビリー君が子どもの頃に大好きだったアリンコヒーロー「エイリアンレンジャー・ウーベルマン(ALIEN UBERMAN…※2)」への想いも込められてるかな、と。

    (※1)大金に目がくらんで、「健常者」だったビリー君をマウントマッシブ精神病院へ「患者」として入院させることを許可
    (※2)「ウーベルマン」はドイツ語で「超人(スーパーマン)」

    >ウェルニッケ「Gott im Himmel(神よ).」
    ・ゲームクリア時のトロフィー名が、「面食らった」みたいな「罰喰らった!(PUNISHED)」ですし、後者(「なんてこった、パンナコッタ!」)の可能性が高いですね。
    ・彼の去就については、アメコミでもボカされてましたが、『OUTLAST2』の体験版を解析した人の話によりますと、「前回の事件で被った大打撃からマーコフが立ち直るための新しいプロジェクトを立ち上げる!ウェルニッケ博士にはこれからも頑張ってもらおう!」的な未使用オーディオログがあったみたいです。これが公式になるかは不明ですが……もし正史だとすれば、マイルズは「死にたがっていた博士をあえて生かす」復讐を果たしたことになりますが果たして真相や如何に?
    ・まぁ、ビリー君のカラダ回収した時に、代わりとして、チューブで繋ぐマネくらいはしたでしょうけど(やめなさい!

    >彼は、プロメテウスと自分を重ねて見ていたのだろうか?
    プロメテウス「なれば、死にたくても死ねない仕置が待っているな……」

    ・失礼しました!次回も頑張ってください!