絶景と不思議がいっぱいの隠岐諸島・西ノ島を観光!これを見逃したらイカんよ

絶景と不思議がいっぱいの隠岐諸島・西ノ島を観光!これを見逃したらイカんよ

更新日:2018/10/02 20:13

さとちんのプロフィール写真 さとちん ご当地グルメライター、海鮮丼マニア、チェコ親善アンバサダー
島根県沖に浮かぶ隠岐諸島。4つの有人島は隠岐の島を島後、知夫里島・中ノ島・西ノ島の3つの島を島前と呼んで分けています。島前の中心となっているのが本土や隠岐諸島を結ぶ航路の中心となる別府港、隠岐最大の漁業基地浦郷港を持つ西ノ島。そんな西ノ島には奇石が並ぶ景勝地や神秘のパワーを感じる不思議スポットも多くあります。

西ノ島観光で外せない観光スポットや観光のコツを紹介いたします。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、一部都府県に緊急事態宣言が発出され、不要不急の外出の自粛が求められています。加えて自治体独自での緊急事態宣言発出や、往来の自粛要請をしている場合があります。また施設によっては休業していることがあります。Go To トラベルキャンペーンについても全国で一時停止となっています。各種報道機関の発表、施設や各自治体のホームページなどで最新情報をご確認ください。外出の際はしっかりと感染予防対策をして行動しましょう。(トラベルjp)

西ノ島までのアクセスは航路が便利

西ノ島までのアクセスは航路が便利

写真:さとちん

西ノ島の主な産業は漁業と観光、畜産の3つ。特に畜産は島全体に広がる草地や山林を利用した和牛放牧が昔から行われています。

自然豊かな西ノ島へのアクセスは、島根の七類港か鳥取の境港から出港しているフェリーか高速船を利用するのが便利です。

島後には空港もありますが、西ノ島までの移動は結局フェリーか高速船を利用することになります。

西ノ島までのアクセスは航路が便利

写真:さとちん

フェリーや高速船が着岸する別府港の1階には西ノ島町観光協会があり、レンタサイクルを借りることができます。普通の自転車が4台、クロスバイク2台、電動アシストつきが8台。島内はアップダウンが激しいため電動アシストつきがお勧めです。台数が限られているため、事前に予約しておくと良いでしょう。

レンタカーは島内に2ヶ所。「くにがレンタカー」は別府港から徒歩3分です。浦郷港近くにある「どうまえレンタカー」も事前にお願いしておくと別府港で車を受け取ることが可能です。

効率よくまわりたい人は定期観光バスがお勧めです(4~10月の1日2便運行)。浦郷港-赤尾展望所-摩天崖(又は国賀浜)-由良比女神社-浦郷港を1時間40分でまわる定期コースと、浦郷港-赤尾展望所(車窓)-摩天崖-国賀浜-浦郷港を2時間半でまわる国賀海岸満喫コースがあります。

西ノ島までのアクセスは航路が便利

写真:さとちん

4月1日~10月31日までの期間限定ですが、海上から絶景を鑑賞できる国賀めぐり定期観光船も出ています。海が穏やかなときは、乙姫御殿、滝見の岩屋、明暗の岩屋の3つの洞窟めぐりができ、とっても人気があります。

詳しい値段や時間はメモの西ノ島町観光協会のホームページを参照ください。

摩天崖からのハイキングコース

動画:さとちん

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最初に紹介するのは高さ257mの摩天崖。頂上からは国立公園に指定された国賀海岸の絶景を見渡すことができます。かなりの確率で強風が吹いており、切り立った崖から日本海の荒波の強さが想像できます。

※こちらの動画は画面を動かすことが可能なので、摩天崖の頂上を360度見渡すことができます。

摩天崖からのハイキングコース

写真:さとちん

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数千年をかけて浸食された日本最大級の海食崖である摩天崖。高さは257mあり虎ノ門ヒルズとほぼ同じ高さです。崖の表面に見られる赤と黒の縞模様は、約600万年前に流れた溶岩が積み重なってできたもの。摩天崖頂上と国賀海岸までのハイキングコースの途中で、この風景を見ることができます。

摩天崖からのハイキングコース

写真:さとちん

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荒々しい景色の中、牛や馬がのんびりと草を食む姿からは命の逞しさが感じられます。

<摩天崖 基本情報>
住所:島根県隠岐郡西ノ島町浦郷
アクセス:別府港から町営バスで20分

奇石が連なる国賀海岸

奇石が連なる国賀海岸

写真:さとちん

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摩天崖から1時間ほど遊歩道を下りていくと国賀海岸に到着します。写真は通天橋。波の浸食によって入り口部分を残して洞窟が崩れアーチ状の岩となりました。成分が違う黒溶岩と白い溶岩、さらに鉄分を含む黒い溶岩が赤く酸化し、黒、白、赤の地層が混在するジオサイトとなっています。

奇石が連なる国賀海岸

提供元:西ノ島町観光協会

https://nkk-oki.com/japan/地図を見る

通天橋の近くにあるひときわ細長くそびえている岩は観音岩。百済観音の姿に似ていると、この名前が付きました。毎年4月中旬から6月上旬、8月中旬から9月上旬は、夕日が観音岩と重なりロウソクのように見えることからローソク岩とも呼ばれています。

<国賀海岸 基本情報>
住所:島根県隠岐郡西ノ島町大字浦郷
アクセス:別府港から車で25分

奇石が連なる国賀海岸

写真:さとちん

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摩天崖から国賀海岸までのハイキングコースはほとんどが下りなので、比較的体力がない人でも歩きやすいコースです。ただし、摩天崖頂上付近には駐車場はありますが定期観光バスも町営バスも頂上付近までは行きません。国賀海岸付近にはバス停があり、定期観光バス、4月下旬から10月中旬までは町営バスも止まります。

バスを利用すると国賀海岸から摩天崖まで上って下りて約2時間、レンタカーやレンタサイクルで摩天崖頂上からハイキングをはじめると下りて上って約2時間歩くことになります。

気軽にハイキングを楽しみたいなら、タクシーで摩天崖頂上まで行き国賀海岸からバスで帰ってくるのがお勧めです。タクシー代は別府港から3,000円ほどです。

由良比女神社とイカ寄せ伝説

由良比女神社とイカ寄せ伝説

写真:さとちん

次は不思議スポットを紹介しましょう。
隠岐国一宮に定められてる由良比女神社。ご祭神は由良比女命(ゆらひめのみこと)で海上守護神として島民の信仰を集めています。

西ノ島に行くといろんなところでイカのイラストを見かけます。西ノ島町のマスコットキャラもイカの活イカ活っちゃんです。由良比女神社を囲む林の中には大小のイカのオブジェが飾られています。

由良比女神社とイカ寄せ伝説

写真:さとちん

由良比女神社の前の由良浜は「いか寄せの浜」と呼ばれ、毎年10月から2月の間イカの大群が由良浜に押し寄せます。その数たるやすさまじく、浜が一面イカで埋め尽くされるほど。島の人たちは海に入り手やカゴでイカをすくうことができます。なぜイカが押し寄せるようになったのか…。島に伝わる「イカ寄せ伝説」があります。

その昔、由良比女命が苧桶(おおけ)に乗り両手で海水をかき分けながら西ノ島に向かってくる途中、イカが由良比女命の手を引っ張ったりかみついたりしました。そのお詫びとして、毎年秋になるとイカの大群が神社の正面の浜辺に押し寄せるようになったと言われています。

子ども達はこの時期イカを捕まえてお小遣いにするそうですよ。

<由良比女神社 基本情報>
住所:島根県隠岐郡西ノ島町浦郷922
アクセス:別府港より車で15分

由良比女神社とイカ寄せ伝説

写真:さとちん

島前最高峰の焼火山中腹には隠岐最古の焼火神社があります。こちらの神社には海を渡る人々を安全に導く火の玉伝説が残っています。県の天然記念物に指定された焼火山神域植物群の中にある参道を上ると現れる、岩窟の中から飛び出しているような焼火神社の姿は圧巻です。

<焼火神社 基本情報>
住所:島根県隠岐郡西ノ島町美田1294
電話番号:08514-6-0860
アクセス:別府港から車で20分、焼火神社駐車場から徒歩20分

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1泊してゆっくり楽しむなら「隠岐シーサイドホテル鶴丸」

1泊してゆっくり楽しむなら「隠岐シーサイドホテル鶴丸」

写真:さとちん

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せっかくなので1泊してゆっくり西ノ島を楽しみませんか?山陰海岸ではじめて海の駅に認定された「隠岐シーサイドホテル鶴丸」は、ホテルの目の前でウエイクボードやバナナボードなどのマリンスポーツやホテル所有のクルーザーでナイトクルージングを楽しむことができます。

1泊してゆっくり楽しむなら「隠岐シーサイドホテル鶴丸」

写真:さとちん

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お風呂は大浴場と中浴場がありますが、どちらも北前船をイメージしたデザインの手作り浴槽になっています。

広い大浴場でのんびり疲れを癒せます。

1泊してゆっくり楽しむなら「隠岐シーサイドホテル鶴丸」

写真:さとちん

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食事はもちろん西ノ島の海の幸が並びます。新鮮なお刺身にあわびやサザエ!西ノ島の漁師料理えり焼き鍋は、魚からとった出汁に醤油とお酒、そして唐辛子を入れたちょっぴり辛めのタレに、お刺身でも食べられる新鮮な魚とお豆腐、玉ねぎを似た鍋です。ご飯にもビールにもピッタリです。西ノ島の食が楽しめます。

ホテルの外に一歩出ると目の前はすぐ海。夜には満点の星を眺めることができます。

西ノ島を満喫するなら是非1泊を!

<隠岐シーサイドホテル鶴丸 基本情報>
住所:島根県隠岐郡西ノ島町美田771-1
電話番号:08514-6-1111
アクセス:別府港から町営バス約10分、つる丸入口バス停下車

一人ひとりにあった楽しみ方がある西ノ島

上記で紹介した以外にも国賀海岸を一望できる赤尾展望所や島前内海と日本海を見渡せる鬼舞展望所など、絶景スポットがあります。他にも地元ガイドとまわるまち歩きツアーや雨の日でも有意義に過ごせる体験教室など、体力やお天気にあわせて様々な楽しみ方がある西ノ島です。

取材協力:西ノ島町観光協会、海士町観光協会、株式会社リコー

2018年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/08/29-2018/08/30 訪問

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