チェコ・リベレツに飛来した巨大UFO?!その正体は…

チェコ・リベレツに飛来した巨大UFO?!その正体は…

更新日:2019/03/11 20:58

さとちんのプロフィール写真 さとちん ご当地グルメライター、海鮮丼マニア、チェコ親善アンバサダー
首都プラハの北側90km、ドイツとポーランドの国境に面しているリベレツ(Liberec)。周囲はイェシュテド(Jested)山脈とイゼラ(Jizera) 山脈、ともに標高1000メートルを超える山々に囲まれています。ハイキングやスキーのメッカでもあり、スワロフスキーの生まれた町でもあります。歴史とアート、チェコガラス、そしてミステリースポット(?)まで。魅力満載のリベレツを紹介します。


新型コロナウイルスの発生と感染拡大に伴い、海外渡航が難しい状況です。各種報道機関の発表や外務省、各航空会社のホームページなどで最新情報をご確認ください。(トラベルjp)

町の中心はネオ・ルネッサンス様式の「リベレツ市役所」

町の中心はネオ・ルネッサンス様式の「リベレツ市役所」

写真:さとちん

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リベレツは13世紀後半ドイツ人によって作られ、最初はRychberkという名前でした。第二次世界大戦後ドイツ人はドイツに戻りましたが、ドイツの都市ツィッタウ(Zittau)まで列車で35分という近さもあり、今でもドイツからの観光客が多く訪れる町です。ドイツ語のライヘンベルク(Reichenberg)という町の名前もリベレツと同じように町なかで通じます。

中心はべネシュ広場(Benesovo nam)のある旧市街地。観光協会やレストラン、ショップが集まっているので、散歩やグルメ、ショッピングが楽しめます。

リベレツの駅からべネシュ広場まで1.5Kmほどあり歩くと20分弱かかりますが、バスやトラムが市内をめぐっているので楽に移動できます。荷物が少ない場合、旧市街地までは歩行者専用道路もあるのでゆっくり散策して行くのも良いですよ。

町の中心はネオ・ルネッサンス様式の「リベレツ市役所」

写真:さとちん

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べネシュ広場でひときわ目立っているのが新ルネサンス様式の建物リベレツ市役所(Liberec Town Hall)。ウィーンの建築家フランツ・ノイマン(Franz Neumann)が設計し1893年に完成しました。真ん中の塔の高さは65メートルで天候が良ければ上ることも可能です。塔の一番上にある騎士の像は、1960年ソ連の赤い星に変えられましたが、1990年チェコの人々によって星ははずされライオンへと変わり、2015年には騎士へと戻りました。

町の中心はネオ・ルネッサンス様式の「リベレツ市役所」

写真:さとちん

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是非内部も見学しましょう。重厚なデザインや精巧な彫刻が施されたセレモニーホール、幻想的な光を放つステンドグラスの窓と息をのむ美しさです。

<リベレツ市役所の基本情報>
住所:namesti Doktora Edvarda Benese 1/1, 460 01 Liberec
電話番号:+420-485-243-111
アクセス:リベレツ駅から徒歩18分

お風呂を博物館に?ユニークな「地域ギャラリー」

お風呂を博物館に?ユニークな「地域ギャラリー」

写真:さとちん

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最新スポットならリベレツ地域ギャラリー(Regional Gallery in Liberec)。
1902年ウィーンの建築家によってピーター・ポール・ブランによって建てられたネオ・ルネッサンス様式のスパ施設を改修し、2014年ギャラリーとして開設しました。

お風呂を博物館に?ユニークな「地域ギャラリー」

写真:さとちん

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コレクションの基本はチェコ最古の芸術品や工芸品の博物館として設立された北ボヘミア美術館のもので、他に19世紀のドイツ、オーストリアの作品や20世紀に入ってからのチェコの芸術品など多岐にわたります。

かつてのスイミングプールも改修され、ガラスとなったプールの底から光が入る明るく開放的な地下ギャラリーとなっています。

お風呂を博物館に?ユニークな「地域ギャラリー」

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館内にはフリーWi-Fiも利用できるカフェも併設。ひと休みしながら次の目的地について調べるのも良いですね。

<近代ギャラリーの基本情報>
住所:Masarykova 723/14, 460 01 Liberec
電話番号:+420-485-106-325
アクセス:リベレツ駅から徒歩20分

リベレツから路面電車で「ガラスと宝石の博物館」へ

リベレツから路面電車で「ガラスと宝石の博物館」へ

写真:さとちん

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市街地から離れた見どころも紹介しましょう。
リベレツ駅から列車で20分の同じリベレツ州のヤブロネツ(Jablonec)。豊かな森とミネラルを含んだ良質な石灰岩に恵まれたガラスづくりに最適の土地で、18世紀にははじめての人工ジュエリーが作られました。スワロフスキーガラスを作り出したダニエル・スワロフスキーが生まれた町でもあります。ガラスとチェコガラスの人工ジュエリーで栄えたこの町に1902年「ガラスと宝石の博物館」が開設されました

リベレツから路面電車で「ガラスと宝石の博物館」へ

写真:さとちん

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館内には3000年前の宝石から現代のものまで1200万点以上のコレクションが展示されていて、チェコガラスの歴史を学ぶことができます。写真は動物の骨を粉状にして混ぜ陶器のような仕上がりにしたガラス作品。チェコ以外にもアフリカやアメリカに輸出していた商品や学生の作品など時間が経つのを忘れて見入ってしまいます。

リベレツから路面電車で「ガラスと宝石の博物館」へ

写真:さとちん

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色鮮やかな壁や柱などカラフルな内装もフォトスポットとして楽しめますよ。

<ガラスと宝石の博物館の基本情報>
住所:U Muzea 398/4, 466 01 Jablonec nad Nisou
電話番号:+420-483-369-011
アクセス:リベレツ駅から車で15分

お土産にワークショップでオリジナルジュエリーはいかが?

お土産にワークショップでオリジナルジュエリーはいかが?

写真:さとちん

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「ガラスと宝石の博物館」から車で5分。ショッピングモールTEXO PLUS Ltd.の一角にあるパラスプルス(PALACE PLUS)は人工ジュエリーとガラスの専門店です。

お土産にワークショップでオリジナルジュエリーはいかが?

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店内にはアクセサリー以外にグラスやオーナメントなど、様々な商品が販売されています。しかも日本で購入するよりかなりリーズナブル!30%引き、50%引きのボヘミアンガラスの製品まで!!

お土産にワークショップでオリジナルジュエリーはいかが?

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時間があるならワークショップに参加してオリジナルアクセサリー作りに挑戦してみてください。ビジュー(チェコガラスのビーズ)を使ったブレスレットやネックレスはお土産にピッタリです!

<パラスプルスの基本情報>
住所:Palackeho 41, 466 01 Jablonec nad Nisou
電話番号:+420-483-311-915
アクセス:リベレツ駅から車で15分

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リベレツのランドマーク「イェシュテドタワー」

リベレツのランドマーク「イェシュテドタワー」

写真:さとちん

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リベレツで一番人気の観光スポットは、なんといってもイェシュテドタワー(Jested Tower)!標高1,012メートルのイエシュテェド山頂上に建つ高さ94メートルのテレビ塔でホテルとレストランも併設しています。天気が良い日は首都プラハからも見ることもでき、リベレツのシンボルとも言えるでしょう。

山の麓からイェシュテドタワーまでは、ハイキングコースやサイクリングコースも整備されていて、徒歩、自転車、車、ケーブルカー、いろんな手段で上ることができます。車の場合頂上の駐車場はあまり広くないので、麓に車を置いてケーブルカーを利用すると景色も満喫できてオススメです。山道のわき見運転は危ないですからね。

山の上のイェシュテドタワーは、まるでUFOのよう。特に霧の夜ぼんやりと浮かび上がる姿はまるで宇宙から飛来したUFOのように幻想的です。

リベレツのランドマーク「イェシュテドタワー」

写真:さとちん

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イェシュテドタワーは、カレル・フバチェク(Karel Hubacek)がデザインし1966年から1973年にかけて、当時の最新のテクノロジーと材料を駆使して建設されました。タワーの上部はなんとプラスチック!というのもテレビ塔なので鉄だと電波を通さないため特別なプラスチックを使用しているんです。釘もプラスチック。これは釘を作っている会社が開発しました。いろんな人の知恵と技術によって建てられたタワーは多くの賞を受賞し、チェコの文化遺産にも認定されています。

ホテルは12室とコンパートメントが1室。常に満室だったところに、ここを舞台とした映画「Grandhotel」が大ヒット!喧嘩したカップルはこのホテルで仲直りするというお決まりのパターンができてしまい、さらに予約困難となっているとか。

リベレツのランドマーク「イェシュテドタワー」

写真:さとちん

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日中天気が良ければドイツやポーランドを見ることができ、夜は夜景の名所として知られています。冬場は眼下に見事な雲海も!

120席のレストランと50席のカフェからは、目の前に広がる絶景がなによりのご馳走かもしれませんね。

<イェシュテドタワーの基本情報>
住所:Liberecka 153/153, 460 08 Liberec
電話番号:+420-485-104-291
アクセス:リベレツ駅から車で20分

映画のロケ地としても有名

首都プラハからは列車で1時間20分ほど。自然に囲まれていながら歴史的建造物もあり、チェコ第6の都市と適度に都会なリベレツは、映画のロケにも多く使われています。最近では映画スパイダーマンのロケが行われていました。山歩きと町歩き、両方が楽しめる欲張りな町は是非1泊して満喫したいですね。

2018年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

取材協力:チェコ政府観光局

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/10/20-2018/10/29 訪問

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