今、話題のサプリNMN。
NMNはニコチンアミドモノヌクレオチドと呼ばれています。
なぜ話題か知っていますか?
これは、最新の科学研究が明かした最先端技術を駆使しているからです。
ベストセラー「ライフスパン(LIFESPAN)-老いなき世界」で実験が紹介されていました。
なぜこれほどNMNサプリが人気なのか。
その理由を本から探っていきます。
NMNサプリの実験
ライフスパンの著者デビッド・A・シンクレアは老化を病気だと考えました。
科学的にも近年には老衰という死亡診断はされなくなってきたといいます。
つまり、老化以外の原因があるのであって、老化が死の原因そのものではないという見方です。
人類は死が身近にありすぎて、死を病気だと見なすことができませんでした。
しかし、科学の進歩と共に、病気だとみなすことができるようになってきたのです。
そして、人間は元々、若返りのスイッチをもっているとわかってきました。
それが、サーチュインです。
人間には遺伝子Aと遺伝子Bが備わっていて、遺伝子Aは体が不調なときに働いて個人の繁殖や増殖を止めるといいます。
なぜかというと、病気な個人が繁殖をしても、その繁殖によって生まれた人は病気(DNAの欠損)で生まれてくる可能性が高いからです。
そうなると人類の繁殖ができません。
しかし、個人が健康な時は遺伝子Aは邪魔になります。
健康な個人が繁殖すれば、そこから生まれる個体も繁殖すると判断されるからです。
そうしたときに、その抑制遺伝子Aを抑制させる働きをするのが遺伝子Bです。
遺伝子Bは若返り遺伝子、サーチュインの元だと言われています。
このサーチュインは遺伝子Aを抑え、自身の働きを活発化させます。
髪の細胞なら髪を若返らせ、生殖細胞なら生殖器を若返らせる。
そのように、その個所を健康に若返らせていくのです。
そんなサーチュインですが、ある物質から摂れるということがわかりました。
それがNMNサプリです。
そして、この成分が入ったものでマウス実験が行われました。
NMN成分からみるマウス実験
筆者は生後20ヵ月のマウス(人間で言うと65歳くらい)のマウスにNADと呼ばれる分子(NMN入り)を餌に混ぜて与えました。
すると、その年老いたマウスがランニングマシンをものすごい勢いで走りだしたのです。
若い活発なマウスの走る想定が3キロ以内だったので、ランニングマシンの上限を3キロに設定しておいたところ、そのランニングマシンを壊してしまうほど走っていたというのです。
なぜ年老いているマウスが走るようになったのか。
その与えていたNADはサーチュインを活性化させる物質であり、今回紹介しているサプリメントに含まれているNMNを含みます。
マウスは筋肉に血液がみなぎり、新たな毛細血管が生成され、有害な代謝産物が筋肉から取り除かれた結果、元気になったというのです。
マウスは体力低下を引き起こす要因を取り除かれ、活発に動くようになったのだと実験から推測されました。
サーチュインは若返りに有効だと言われています。
では、食品以外からはどうやって体にある若返りスイッチを入れればいいのでしょうか。
サーチュインが機能するには。
サーチュインはちょっと苦しい状態(ストレス状態)になると、スイッチが入るといいます。
例えば、空腹状態や、運動をしている状態や、適度なストレス(寒さ、暑さなど)を受けているときに機能するのです。
一番有名なのが、空腹状態。
ファスティングをして、体を空腹状態にするとそのスイッチが入りやすいと言われています。
そして、筆者はこの自らがサーチュインを働かせる状態にプラスしてサプリをとると、効果が絶大なのではないかと考えていました。
ただし、空腹に耐えられなかったり、適度なストレスも嫌だとしたら、私たちはサプリを摂るだけでも若返ることが可能かもしれません。
では、マウスだけでなく人体にも影響があったという本文を紹介していきます。
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NMNサプリの人間に対する効果
筆者の父は、NMNサプリとメトホルミンの服用を70代半ばで始めました。
(メトホルミンは糖尿病の薬なのですが、この薬も若返り効果が期待されています。)
すると、半年後。
「大騒ぎしたくはないんだけどね、確かに何かが起きているよ」
疲れを感じにくくなり、イライラが減り、頭もはっきりしてきたといいます。
他の70代の友達と足並みがそろわなくなり、ボート漕ぎでは若者にも勝つようになってきた、と。
半年という年月を得て、若返りを感じているというのです。
さらに、他の人の効果を見ていきます。
NMN成分をとっていた著者の生徒の母親の生理が戻ったという報告です。
閉経後なのに、生理になった。
これは病気なのでは、と生徒は母を病院につれていったのですが異常がないといわれたそうです。
これが2017年の秋のこと。
それでも、プラシーボ効果もあるかもしれない。
そう思って、プラセボ(偽薬)と見分けるために馬への実験が2018年に行われました。
すると、馬も生殖能力を回復させたというのです。
また他の研究からは、男性の生殖能力においても重要な働きをしていることがわかりました。
精子の生産と発達に中心的な役割を果たしていることが指摘されている、と。
このNMNサプリを作れるということは、自然界にNMN物質が存在しているという事。
では、私たちはそれを食材から摂ることはできるのでしょうか。
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NMNサプリを野菜で摂るには
人がサーチュインを作動させるには適度なストレスが必要になります。
この原理を私たちが食べる食材にも当てはめてみます。
すると、ストレスを受けて育っている食材にはその成分が含まれていることがわかったのです。
NMN成分でなくても、他の抗酸化物質も人の体に若返り効果をもたらします。
例えば、イチゴやカキなどの果物の発色を助ける成分フィセチン。
赤ワインにあるとされるレスベラトロール。
ガレガソウからはメトホルミン。
緑茶からはエピガロカテキンガレート。
ニンニクからはアリシン。
このように遺伝子Bを働かせるものは食物にも備わっているとわかりました。
NMNはキャベツやアボカド、ブロッコリーなどにも含まれます。
しかし、自然界に存在しているものは量が少ない。
十分な量のNAD(サーチュインを働かせる物質でNMNも含まれる)が存在しなければ、サーチュインはうまく仕事ができないというのです。
NMNだとブロッコリーなら2000房、枝豆だと10000個。
野菜から毎日十分な量を摂ることは難しいと述べられていました。
なので、サプリメントからNMNをとればよいという発想になっていったのです。
NMNサプリは老化を防ぐ期待のサプリメント
NMNサプリは若返りのサーチュインを助けます。
ストレスを発症すると働く、人が元々もっているスイッチがサーチュインです。
そのスイッチにプラスして、NMNが含まれているサプリメントを摂れば相乗効果が期待できるのではないかと言われています。
ただし、効果を見るには定期的に続けていく必要があります。
毎日定期的な量を摂れれば、若返り効果が実感できると言われているのです。
若返りのもっともわかりやすい機能としては、生殖機能の回復が見られたと報告されていること。
老化を病だとみなすならば、NMNサプリはその予防サプリメントになります。
野菜にも含まれているのですが、毎日十分な量をとるのは大変です。
この機会に、サプリメントを試してみてはいかがでしょうか。