山峡の寺(1)
「もう七回忌、、、早いものだな、、、」睦豊和尚は言った。
「はい、、、僕が大学に入って東京に出て、すぐでしたから、、、」哲史は高校を出ると山間の町を離れ、希望する東京の大学に進学した。下宿生活を始めて半年ほどで、地元に残っていた両親と妹が自動車事故で亡くなった。他に身寄りのなかった哲史は一人で七回忌の法要を営んでいた。
「あの時は大変だったな、、、」
「はい、、、おかげさまでなんとか大学で勉強を続けることができました。」
「哲史も頑張って亡き方々の期待に応えた、、、ま、昔話は、庫裏でお茶でも飲みながらにしよう。」
二人は庫裏に戻り、作務衣に着替えた睦豊和尚は哲史の近況を楽しそうに聞いていた。夕餉の時間となり、睦豊和尚が用意した精進料理を二人で食べ、般若湯をいただきながら、語り合った。般若湯が進むにつれ、哲史は帰省の疲れのためかいつしか意識が遠くなっていった。哲史は睦豊和尚の語る声を聞きながら、霞にかかったような記憶を蘇らせていた。
六年前の梅雨明けも近いあの日、知らせを受けて帰省してから様々なことを哲史一人で対応せねばならなかった。親類もいない中で二十歳前の若者にそれは大きな負担であった。葬儀や納骨、そして相続の手続きなどで忙殺され、誰も住むものがいなくなった家の処分など、すべきことは多々あった。このときに助けてくれたのが睦豊和尚だった。
「いろいろと思い出があるだろうけど、誰もいない家も寂しいだろう、どうだ、寺に泊まっても良いぞ。」
睦豊和尚は手続きに飛び回りながら一人で誰もいない家にいる哲史が心配だった。
「でも、、、ご迷惑では、、、いろいろと教えていただいて感謝しています、、、この上、泊めていただくなんて、、、」
「遠慮はいらん、知っての通り、儂も独り身、哲史の世話はできんし、寺に来る以上は寺の生活に合わせてもらう、それでもよければ来るが良い。」
哲史は誰もいなくなった我が家にいるのは気が滅入っていたところであった。睦豊和尚の誘いはありがたかった。早速哲史は身の回りのものを鞄に詰めると、山間の寺で過ごすことにした。寺では夜明け前に起きて朝の勤めや清掃、畑仕事、食事の準備などの作務を行うことになった。哲史はなれない生活に戸惑っていたが、作務によって次第に悲しみから立ち直っていった。
「そうか、学校が始まるのか、、、学業も大切だから、しっかり勤めるように。」
気がつけばそのまま夏季休暇を寺で過ごし、三ヶ月近い日々を、悠泉寺で過ごしていた。新学期が始まる前に東京に帰らねばならない。
「はい、ありがとうございます、、、おかげさまでなんとかやっていけそうです。」
「では、今日は哲史の出発を祝おう、、、」
睦豊和尚は日頃の精進料理に一品を加え、般若湯を用意した。哲史はまだ慣れない酒を飲み、睦豊和尚と語り合っているうちに酔いが回り、身体の自由が利かなくなってきた。
「睦豊さん、、、僕、もう飲めません、、、」
「大丈夫か、哲史、、、」
睦豊和尚は卓袱台に突っ伏した哲史を助け起こした。赤く火照った哲史の顔が睦豊和尚の前で目を閉じている。
「ほら、哲史、、、慣れない酒を飲ませて悪かった、、、水だ、、、さあ、、、」
全身が脱力したような哲史の身体を支えながら睦豊和尚は湯飲みに水を入れ、哲史の口元にあてがう。
「ううん、、、ありがとうございます、、、」
哲史は唸りながら睦豊和尚に身体を預けている。湯飲みの水がこぼれ、睦豊和尚が寺で過ごす哲史のために用意した藍染の作務衣を濡らした。
「これっ、しっかり飲まんか、、、」
睦豊和尚は湯飲みの水を口に含むと、哲史の唇に自らの口を寄せた。力無く閉じていた哲史の唇を舌でこじ開けると、口に含んだ水を哲史の口に流し込んだ。哲史の喉が、ごくっ、と鳴った。睦豊和尚は何度かその行為を繰り返した。その度に哲史の喉が鳴る。
「睦豊さん、、、ありがとうございます、、、んん、、、」
そのまま哲史の記憶は途切れている。次に気がついたときは、いつも睦豊和尚と並んで寝ていた庫裏の寝室であった。隣の布団では睦豊和尚が休んでいる。いつものように寝間着を着て、豊かな腹の上に掛けられた肌掛けが睦豊和尚の呼吸に合わせて上下している。
「睦豊さん、、、すみませんでした、、、ご迷惑おかけして、、、」
「気づいたか、、、儂の方こそ済まんかった、、、無理に酒を飲ませるようなことになって、、、」
「いいんです、、、睦豊さん、、、」
明かりを落とした部屋で訥々と語り合ううちに、哲史は無性に寂しくなった。哲史は隣に寝ている睦豊和尚に寄り添った。
「寂しいんです、、、なんだか、、、睦豊さん、、、」
哲史に抱きつかれた睦豊和尚は、汗ばんだ哲史を優しく抱き寄せた。ランニングシャツとブリーフで寝ていた哲史の身体が睦豊和尚のたっぷりとした腹に密着する。悲しみに打ちひしがれて忘れ去っていた若者の全く正常な機能が蘇り、睦豊和尚の下腹に硬く熱い感触を伝えている。
「哲史、、、」
四十になったばかりという睦豊和尚の童顔の澄んだ目が哲史を見つめている。
「睦豊さん、、、」
哲史は両手で睦豊和尚の頭を抱き寄せる。剃髪された頭の感触が手のひらに伝わる。どちらからともなく近づいていった唇が触れ合った。まるで電流に触れたかのようにお互いの身体が震えた。そして再び、今度は落ち着いて唇が重なり合った。
「哲史、、、」
声にならない声が重なった唇から漏れた。哲史を抱き寄せる睦豊和尚の手が下腹に伝わって来る熱い塊を確かめるように探り当てた。ブリーフの中で勢い良く反り返っているものが、ゴムを持ち上げるような勢いで屹立している。睦豊和尚の分厚い掌に包まれ、白い布地越しに脈動しながら透明な液を吐き出している。睦豊和尚は哲史の肉柱の感触を掌で確かめると、先端から溢れてくる透明な液の感触を太い指で絡め取った。半分露出した先端の滑らかな感触が睦豊和尚の指先に伝わる。
「あっあぅぁぁ、、、」
哲史は全身を硬直させ、何度も痙攣させた。ブリーフの白い布地の上から握りしめた睦豊和尚の手に熱い感触が伝わってきた。それは何度も律動を繰り返し、睦豊和尚の掌を揺らした。
「ああうぅ、、、す、すみません、睦豊さん、、、」
「謝ることはない、、、ずっと、我慢しておったのであろう、、、哲史の年ではあたりまえのこと、、、」
睦豊和尚は荒い息をして横たわっている哲史の汚れたランニングシャツとブリーフを脱がせた。
「汚れてしまったな、、、」
睦豊和尚は哲史の下腹部を汚している放出した白い液をブリーフで拭った。そして、横たわる哲史のまだ衰えぬ屹立した肉柱を愛おしそうに見つめ、口に含んだ。
「あぅっ、、、ぼ、睦豊さん、、、だ、だめです、、、」
十分に剥けきれていない哲史の肉柱と包皮の間に舌を差し入れ、放出した白濁液を舐めとっていく。哲史は丁寧に全体を清めていく睦豊和尚の頭を掴んだ。上下に揺れる睦豊和尚の頭から剃髪の感触が哲史の掌に伝わっていく。
「うううぅ、、、もうダメです、、、」
哲史が哀願するように伝えると睦豊和尚は口を離した。哲史の荒い呼吸に合わせてそそり立つ肉柱が揺れている。睦豊和尚は帯を解き寝間着を脱ぎ捨てると下帯一枚となった。たっぷりとした腹に下帯の紐が食い込んでいる。その紐を解くと、睦豊和尚も哲史と同じ一糸も纏わぬ姿となった。
「哲史、、、寂しいのであろう、、、」
睦豊和尚はつぶやくと、哲史の上に跨って、膝立ちになると、ゆっくりと腰を沈めていった。哲史の剥けきっていない先端が睦豊和尚の柔らかい入り口に触れた。熱い。今まで経験したことのない熱い感触が哲史の最も敏感な部分に伝わる。
「あうっ、、、睦豊さん、、、な、何を、、、」
哲史と睦豊和尚の視線が絡み合う。睦豊和尚の澄んだ目が微笑みかけてくる。睦豊和尚は哲史に手を添え、導きながら、さらに、腰が沈めていく。静かな寺の庫裡に粘膜が触れ合う湿った音が響く。
「くっ、、、」
睦豊和尚の口から声にならない声が漏れた。哲史を見つめる睦豊和尚の笑顔が歪んだ。哲史の下腹部に睦豊和尚の体重がのしかかってきた。
「あんっ、、、ぼ、睦豊さん、、、あああっ、、、」
哲史のものが暖かく優しい感触で包まれた。睦豊和尚の太った体の中にこんなに柔らかく優しい部分が潜んでいたことに驚きながら哲史は睦豊和尚を見つめた。哲史は上半身を起こすと睦豊和尚に抱きついた。
「はうっ、、、」
哲史が起き上がったことで、硬く反り返ったものが睦豊和尚の中をかき乱した。暖かく優しかった睦豊和尚の下半身に力が込められる。それは哲史の固い肉柱を絞りあげた。哲史自身が吐き出している透明な液が密着した二人の間を満たした。睦豊和尚はゆっくりと腰を動かし、哲史を導いた。哲史の剥け切らない先端が睦豊和尚の一番奥まで到達し、お互いの最も感じる部分が触れ合った。
「んおおっ、、、哲史、、、哲史、、、んあああっ、、、」
睦豊和尚は起き上がった哲史の筋肉質な身体を抱きしめると、譫言のように哲史の名前を呼びながら身体を上下に振った。
「あっ、、、あっあっあぅ、、、睦豊さん、、、あぅあぅあぅ、、、あああああっ、、、」
「哲史、、、、あああああ、、、、哲史、、、、、」
睦豊和尚の体内が哲史の熱い液体で満たされた。睦豊和尚の腰の動きが止まった。睦豊和尚にしがみついていた哲史は、脱力し、倒れるように布団の上に横たわった。哲史の下腹部は睦豊和尚が放出した白い液で汚れていた。睦豊和尚はゆっくりと身体を持ち上げた。
「んはっ、、、」
軽い吐息とともに哲史との結合を解いた睦豊和尚も並んで布団に横たわった。
「悪かった、、、哲史にこのようなことを、、、」
「そんなことないです、、、睦豊さん、、、」
哲史は睦豊和尚に包まれた感触を思い出しながら、言葉を探していたが、言うべきことがを見つけられないうちに哲史の口は睦豊和尚の唇に塞がれていた。
「さあ、お互いに汚れてしまった、、、身体を清めて来よう、、、」
唇を離した睦豊和尚は立ち上がると、哲史を起き上がらせ、風呂場に歩いて行った。
山峡の寺(2)
「驚いたであろう、、、男同士で、、、」
狭い風呂で哲史に向かい合い、澄んだ目で見つめながら睦豊和尚は言った。
「えっ、、、は、はい、、、」
「寺というのは男が中心の世界、修行中の僧堂は男だけで長い間暮らすことになる。儂はその時に男同士の世界があることを知った。」
「そうなんですね、、、」
「一通りの修行を終え、雲水として師匠の寺で修行している間、先輩から厳しく指導され、時に暴力を振るわれたりもした、、、その夜、先輩は儂が休んでいる部屋に来て、傷ついた身体に薬をつけ、お前が憎くてやってるわけではない、お前のためを思って厳しく指導して、このようなことになってしまった、許せ、と言いながら、儂の身体に軟膏を塗ってくれた。」
「大変なんですね、修行も。」
「まあ、世間から隔離された空間に若い男が厳格な作法の中に詰め込まれるからな、、、その中で自分を見つめることになる。おかしくなるものもいれば耐えきれず途中で逃げ出すものもいる。なんとか耐えている中で、いろいろなことが起こる。先輩は儂の傷の手当のため軟膏を塗りながら涙を流して謝っておった。そしてある時、羽目を外した修行仲間が寺の出身ではない儂を不満のはけ口にし始めた。儂は頭を剃る剃刀、、、哲史が使うような髭剃りではなく和刀だから一歩間違うと身体を傷つける剃刀で、、、儂は下の毛を剃られてしまった。みんなの見ている前で、下帯も外され裸にされて、、、剃られた。もちろん、剃り跡は傷だらけで血が滲んでいた。その夜も先輩は心配して訪ねてくれて、傷跡に軟膏を塗ってくれた。血の滲んだ下帯を悲しそうに見つめながら、、、止めてやれんで申し訳ない、許せ、と何度もつぶやきながら。涙ながらに傷ついた身体をいたわってくれた。」
睦豊和尚は目を閉じて湯船に身を沈めた。二人の太い脚が湯船の中で絡み合った。
「その時に、な、、、傷ついた下腹に軟膏を塗ってもらっているうちに、男としての反応が起こってしまった。意に介さず先輩は儂の下腹をさすりつづけて、若かった儂は先輩の愛撫に耐えきれず、射精してしまった。」
「そんなことがあったのですね、、、」
「ああ、それから、先輩は儂を可愛がってくれるようになり、夜は先輩の部屋に呼び出された。儂が先輩にしてもらったように、先輩もしてほしい、と言われ、儂は従った。最初のうちは手で先輩を満足させていたが、そのうち、口で施すことを求めてきた。先輩もそのような経験があったと言っておった。」
「そのようなことを求められて、嫌ではなかったのですか。」
「最初から男のものを咥えるという行為が全く嫌ではなかったと言えば嘘になる、、、しかし、男だけで寺という狭い空間で生活を共にしていけば、優しくしてくれる先輩に対して嫌という思いはほとんど消えていた。先輩が喜ぶのであれば、という思いが勝った。」
睦豊和尚は湯船の中で身体を起こし、火照った剃髪の頭から吹き出た汗を手ぬぐいで拭った。
「先輩との行為をつづけているうちに、別の先輩雲水から声をかけられ、呼び出された。お前は雲水と夜な夜な楽しんでおるだろう、と言ってな。」
「ばれてしまっていたんですか、、、先輩との、関係、、、」
「それは仕方がない、、、狭い寺だから、頻繁に同じ部屋に篭っていればわかってしまう。その先輩雲水は、自分にも同じ行為を施せと言ってきた。」
「それは、大変ですね、、、」
「ああ、どちらかというと厳しい修行を積まれている雲水という印象があったから意外であった。」「で、、、どうされたんですか、、、」
「先輩の命に背くことはできない、、、断れるものではないので、勤めさせていただきます、と申し上げた。」
「そうなんですね、、、」
「だが、先輩は儂の下帯を解くと、尻を弄り始めた。寺にあった馬油を塗りつけてな。儂は驚いたが、雲水は意に介さず、先輩とやっておるだろう、と言いながら儂の中に入ってきた。苦しかったが、儂の太ももを抱え上げ、一心に腰を振っておる雲水の姿を見ると、随分年上の雲水であるのに何故か可愛らしく思えてきてな。全身汗だくになり、儂の腹の上に吹き出した汗がぽたぽたと滴ってきてな。儂の中を雲水のものが掻き回しながら、膨れ上がって、ついには射精した。儂の腹の中が雲水の吐き出したものでいっぱいになった。何故か儂は幸せに感じて、雲水が愛しく思えてきた。」
「そんな感じなですね、、、僕には経験ないですが、、、」
「ああ、儂も哲史と同じで親を早く無くしてな、寂しかったんだろう、雲水と一つとなることに喜びを感じ始め、声をかけてくれるのを心待ちにしておった。その雲水も、毎夜のごとく儂を可愛がってくれた。」
「毎晩ですか、、、」
「そうだ、、、その雲水と同じ部屋で床を取ることになってな、その雲水が下帯一本で床に入ると、儂も同じように下帯一本になって同じ布団に入り、温めあった。そしてお互いに口で慰め合い、最後はいつも儂の中で果てた。」
のぼせそうになった睦豊和尚は湯船から上がり、洗い場の椅子に腰掛けた。
「それで、その後は、、、その雲水さんとは、、、」
「ああ、一年後にその先輩の雲水は寺を出て行き、儂は修行を続けていた。そして、その一年後にはその雲水から連絡があった。自分が住職となった寺を手伝え、とな。」
「どうされたんですか、、、」
「もちろんその話を受けた。それがこの悠泉寺の先代住職、ということだ。」
「えっ、そうだったんですか、、、」
「ああ、十五ほど年上だったが、、、若いのに癌を患ってな、、、五十過ぎでご遷化された。」
睦豊和尚は身体が冷えるのに任せ、目を閉じて思いに耽っているようであった。愛する人を失った、という意味では哲史と同じであった。睦豊和尚はどんな思いでこの寺を一人で守ってきたのであろうか。哲史は睦豊和尚のふくよかな身体を見つめながら思いを巡らしていた。
哲史が目覚めると、すでに隣の睦豊和尚の布団は片付けられていた。時計を見ると、すでに朝の勤めが終わっているはずであった。なんとか起き上がって布団をたたみ、作務衣に着替えた。庫裏の食堂ではすでに粥座が用意されていた。
「哲史、、、おはよう、、、」
睦豊和尚の声を聞くと、霞がかかったような哲史の頭の中に昨夜の話が駆け巡った。
「おはようございます。」
「さあ、朝飯にしよう。」
睦豊和尚は経を唱えると食事を始めた。食事を始めると基本的には無言である。哲史は今日東京の下宿に帰る予定であったが、寺の日課は淡々と過ぎていく。朝課や作務をこなしていくと、すでに予定した列車の出発の時刻が迫っていた。
「、、、ありがとうございました。」
哲史は山門の前で睦豊和尚に挨拶した。もっと何か言わねばという思いはあるが、何をどう伝えていいのかわからない。
「元気でな、学業に励め。何かあったら儂に連絡するのだぞ。これは、寺を手伝ってくれたお礼だ。」
睦豊和尚は過分な額が入った封筒を哲史に押し付けた。
「え、そんなつもりでは、、、僕が泊めてもらったんですよ、、、」
「手伝ってくれたことには変わりない。」
「睦豊さん、、、僕、、、ずっとこの寺にいたい、、、僕を悠泉寺に置いてください、、、」
「何を言い出す、、、哲史は大学で勉強するのだ、、、それがご両親や妹さんの望んでいたことではないか、、、」
「でも、、、でも、、、、、、」
「いつでも、この寺を自分の家だと思って帰ってこい、、、わかったな。」
睦豊和尚は踵を返すと山門をくぐり、振り返りもせず寺に戻っていった。
山峡の寺(3)
「哲史、来週は儂の先輩の老師が来ることになった。普段以上に入念に掃除しておくようにな、、、」
お盆を過ぎた時期で、一段落したと思っていた哲史は、睦豊和尚が修行時代にお世話になったという老師が来訪されるとのことで、緊張していつもに増して入念に寺や庫裏を掃除し、磨き上げた。そして、ほどなく寺の山門の前にタクシーが止まり、老師が降りてきた。
「ようこそいらっしゃいました、芳哉老師。」
「世話をかけます。」
芳哉老師は銀鼠色の作務衣に身を包んで柔和な笑顔で挨拶をした。
「あなたが、哲史さんですね、お話は睦豊和尚から伺っています。その節は大変でしたね、お悔やみを申し上げます。」
芳哉老師は頭を下げた。
「いえ、あ、ありがとうございます。」
緊張していた哲史はなんとかお礼の言葉だけ述べることができた。芳哉老師は睦豊和尚とともに本堂で経を読み、庫裏に戻ると再び作務衣を着て睦豊和尚と修行時代の思い出話に花を咲かせていた。また、老師が来られるとのことで檀家の方々も訪ねてきて老師のお話を伺っていた。哲史はお茶や茶菓子の用意をしながら老師の話を聞いていた。来客も一段落すると、山門を閉めて夕食の時間となり、いつもの寺の生活に戻っていた。
「お疲れでしょう、芳哉老師、どうぞ、お休みください。」
還暦を越えた芳哉老師にとって、この山峡の寺までの旅は長く、疲れが溜まっているようであった。
「ではそうさせてもらうよ、、、」
風呂から上がった芳哉老師は越中褌の上に哲史が用意した寝間着を羽織ると帯を締め、床をとってある庫裏の客間に向かった。
「哲史、老師の脚や腰を揉んであげなさい。お疲れが溜まっているだろう。」
「はい、わかりました。」
哲史は芳哉老師が休む客間に行った。
「失礼します、よろしければ、腰などお揉みしましょうか。」
哲史は襖の外から芳哉老師に声をかけた。
「はい、では、お願いするかな、、、申し訳ないですね。」
襖の中から芳哉老師の声が聞こえた。哲史は襖を開けると、布団の上にうつぶせになってもらい、背中から腰にかけてマッサージを始めた。芳哉老師の身体は柔らかく、還暦を超えた年齢を感じさせない肌の艶があった。背中が一通り済むと、芳哉老師は仰向けになった。帯は解け、寝間着がはだけ、芳哉老師の身体が露わになった。越中褌が芳哉老師の大切な部分を隠していた。哲史は気にせず腕や脚を丁寧に揉んでいった。芳哉老師は目を閉じ、気持ちよさそうに哲史の手の動きに合わせ吐息をついていた。
「こうして揉まれていると、睦豊和尚の若い頃を思い出すのぉ。」
眠っていたと思っていた芳哉老師が小声で呟いた。
「睦豊和尚は修行時代芳哉老師のおそばにいらっしゃったのですね。」
「そうだ、隠侍といって、睦豊和尚は師家であった儂の世話をしてくれていた。疲れた時には身体を揉んでいたわってくれたものだった、、、睦豊は按摩も上手であったよ。」
「そうだったんですね。」
「哲史さんは睦豊和尚の若い頃に似ておるなぁ。」
芳哉老師は哲史を柔和な顔で見つめながら言った。
「そんなことありません、、、もったいないです。」
哲史は太ももを揉む手に力を込めた。芳哉老師で揉んでいる哲史の股間に芳哉老師の手が伸びてきた。芳哉老師は作務衣の上から哲史のものを掌で柔らかく包んだ。
「あっ、、、」
突然の芳哉老師の行為に哲史は戸惑った。
「うむ、、、なかなか良いものを持っておる。これで睦豊を悦ばしておるのであろう。」
「い、いえ、、、」
芳哉老師は戸惑う哲史の股間を作務衣の上から優しく愛撫し始めた。次第に快感が沸き起こり、哲史のものは芳哉老師の掌のなかで固く変化し始めた。
「ほ、、、芳哉老師、、、」
「うむ、、、良いぞ、、、哲史さん、、、良いものじゃ。」
目の前の芳哉老師の越中褌がいつの間にか突き上げられていた。股間の快感に耐えきれず、哲史はたまらず芳哉老師の上に倒れこんだ。芳哉老師は優しく抱きとめ、哲史を見つめた。
「そっくりじゃ、睦豊に、、、」
芳哉老師は哲史の坊主頭を抱きしめ、哲史の唇に自らの唇を重ねた。芳哉老師の人柄が伝わってきて、哲史は蕩けてしまいそうになって、全身から力が抜けていった。
「ほ、ほうさ、、い、、、、、老師、、、」
芳哉老師は哲史の作務衣の紐を解き、脱力した哲史から器用に作務衣を脱がせていった。下着も剥ぎ取られ、下帯一本の姿で芳哉老師の前に横たわった。自らも寝間着を脱ぎ捨て、越中褌一本で哲史の身体を後ろからか抱きしめた。下帯のなかで張り詰めた哲史のものは透明な汁を吐き出し、下帯に滲みを作っていた。哲史の背中に芳哉老師の越中褌を突き上げているものが押し付けられている。還暦を過ぎたとは思えない力強さで哲史の背中を突き上げていた。芳哉老師の唇が哲史の坊主頭のうなじをたどっていく。
「はんっ、、、」
哲史の耳朶が芳哉老師の唇に捕らえられた。後ろから抱きしめている老師の手が哲史の胸を弄り、肉付きの良い胸を揉みしだき、突起を捉えていた。
「このように、、、大きく育てたのだな、、、睦豊は、、、」
芳哉老師は大きさを確かめるかのように指先で哲史の乳首を弄っている。
「くはっ、、、」
哲史の全身に電流が流れたように快感が広がっていった。芳哉老師のもう一方の手が哲史の下帯を掻き分け、蒸れて汗ばんでいるところを探り当てた。
「睦豊のことだからここは経験なかろう、、、しかし、緩んできておるな、、、」
「ああっ、、、ほ、芳哉老師、、、」
ここ悠泉寺での睦豊和尚との毎晩のような経験から、芳哉老師の行為が何を意味するのか哲史には理解できた。芳哉老師は哲史を自らが寝ていた布団に横たえると腰に枕を差し入れ、太ももを持ち上げて哲史の股間を露わにした。
「芳哉老師、、、は、恥ずかしい、、、です、、、、」
太ももを抱え上げ、股を広げて恥ずかしい部分を露わにされている。芳哉老師は答えずに、哲史の中心に唇を寄せた。粘りつくようなぬるっとした感覚が哲史を苛む。そして、まだ誰にも与えたことのない哲史の身体の中に芳哉老師の舌が遠慮なく侵入していく。
「あうっ、、、ほ、芳哉老師、、、だ、だめです、、、、」
哲史は身体の奥に違和感を感じ、尿道を駆け上ってくる液体を感じた。透明な液体が哲史の硬くそそり立ったものからどくどくと溢れでて、哲史の陰毛に絡みつき。下腹部を濡らしていた。
「よほど感じておるようじゃな、、、ここが、、、」
芳哉老師は唇を離すと自らのものをたっぷりと唾で濡らし、哲史の股間に宛てがった。
「あああ、、、」
哲史は力を抜き、侵入してくる芳哉老師を受け入れた。柔らかいが芯のある塊が哲史の腸をかき分けて入ってくる。芳哉老師が抱え上げている哲史の太ももが重くなった。芳哉老師は哲史の太ももを引き寄せた。熱い塊が哲史を貫いた。哲史の下半身は猛烈な違和感を感じ、激痛が全身を走り抜けた。
「ぐはぁ、、、くぅっ、、、」
哲史は歯を食いしばって顔を歪め、違和感に耐えている。哲史の潤んだ目に芳哉老師の柔和な笑顔が写っていた。芳哉老師の身体が揺れ始めると、客間ににちゃにちゃという湿った音が響き始めた。
「あうっ、、、うおおっ、、、、」
熱い塊に貫かれ、激しい痛みに襲われていた哲史は、次第に痛みが遠のいていくのを感じていた。哲史の全身は熱くなり、身体中から汗が滲み始めた。じゅぷっ、じゅぷっ、、、と音を響かせながら芳哉老師は涼しい顔で腰を振っている。
「睦豊よ、、、そのようなところから見ておらずとも、入ってこい。」
芳哉老師は襖に向かって言った。
山峡の寺(4)
睦豊和尚は襖を開けると、布団の上で全裸で繋がっている芳哉老師と哲史のそばににじり寄ってきた。
「睦豊の若い頃を思い出すのぉ。睦豊はこの子に悦ばせてもらっておるのだろう。そのため寺においておるのか、この子を。」
「左様なことではございませんが、、、」
「まあ良い、睦豊も先ほどから儂らを伺っておったようだが、催しておるのだろう。」
「老師、、、」
「いつまで作務衣を着たままでおるのか、、、自らの欲望を解き放つのじゃ。」
「はっ、、、」
睦豊和尚は作務衣を脱ぎ、帯締めを解くと半襦袢を脱ぎ捨てた。円やかな膨らみをもった睦豊和尚の身体が露わになった。白い越中褌の前垂れが内側から持ち上げられている。
「睦豊、、、催しておるではないか、、、褌の前垂れまで沁みておるぞ、、、」
「お恥ずかしい、、、」
芳哉老師はゆっくりと哲史との結合を解いた。
「哲史さん、、、あの、睦豊の高まりを、、、慰めてやりなさい、、、君は、睦豊を日々悦ばせておるのだろう、、、遠慮することはない、君の思うままに睦豊を慰めてやりなさい。」
芳哉老師は哲史の手を取って引き起こし越中褌一本で立ち尽くす睦豊和尚に向き合わせた。
「ぼ、睦豊さん、、、」
哲史は潤んだ目で睦豊和尚を見上げた。睦豊和尚は黙って頷いた。哲史は睦豊和尚の前に正座し、にじり寄ると目の高さにある睦豊和尚の越中褌の白い晒しの前垂れを捲り上げた。紐の結び目を解くと越中褌ははらりと睦豊和尚の股間に落ちた。いままで晒しの布に抑えられていたものが上反りにいきり勃っていた。哲史は睦豊和尚の尻を抱え上げ、いきり勃つ睦豊和尚の肉柱を付け根のあたりから舌先で舐めあげた。肉柱を唇で優しくはさみ、舌先を這わせる湿った音が響いた。先端の露出した部分にも唇を寄せ、巧みに舌先を動かした。
「うむぅ、、、」
睦豊和尚が呻く。それを合図とするように哲史は口の中に睦豊和尚の肉柱を咥え込んだ。ジュルジュルと音を立てながら首を前後に振り、その度に睦豊和尚の肉柱が見え隠れする。尻を抱え込み愛撫している哲史の両手は次第に中心に移動していき、肉付きの豊かな睦豊和尚の尻たぶの間に指先が埋もれていった。
「おおうぅ、、、哲史、、、、儂は、、、立っておれん、、、」
睦豊和尚は崩れるように布団の上に座り込んだ。逃すまいと哲史は口を睦豊和尚の股間に押し付けながら布団の上に倒れこんだ。
「おおぅ、、、おおおぉ、、、」
睦豊和尚は布団に尻餅をついたような格好で仰け反ってうめき声をあげていた。じゅぷっ、じゅぷっ、と音を立てながら、哲史の坊主頭がリズミカルに動いている。睦豊和尚を咥え込んだ哲史の下半身に再び痛みが走った。芳哉老師が睦豊和尚の股間に顔を埋めている四つん這いになった哲史の尻を抱え上げ、緩んだ括約筋を再びかき分けて自らの肉柱を挿入した。
「んぐごぉおぁ、、、」
口の中に大きな肉塊を咥え込んだまま、哲史はくぐもった声をあげて呻いた。哲史は睦豊和尚の尻を抱え込みながら口に肉柱を挿入され、さらに腰を抱え上げられながら膝立ちの芳哉老師に挿入され、二人で同時に犯されていた。布団の上に座り込んでしまった睦豊和尚も哲史の頭の動きに合わせて腰を突き動かしていた。三人の男が哲史を中心に繋がり、声にならない吐息をつきながら、自らの快感のおもむくままに従っている。睦豊和尚は腰を突き上げて哲史の喉奥に肉柱をねじ込み、芳哉老師は自らの腰を哲史の腸をかき分け、尻に腰を叩きつけていた。間に挟まれた哲史は、僧籍にあることを忘れてしまったかのような二人の激しい突き上げに翻弄されていた。全身から汗が噴き出した。芳哉老師のために用意した洗いざらしの敷布の上に哲史の汗が滴り落ち、染みを作っていた。
「ううむぅ、、、哲史、、、イクゥ、、、」
睦豊和尚は短く叫ぶと激しく腰を突き上げた。睦豊和尚の肉柱は哲史の喉奥を突き上げ、口の中で一段と膨れ、固くなった。そして、哲史の喉の奥に、睦豊和尚の香りが広がった。睦豊和尚の肉柱は律動を繰り返しながら哲史の喉の奥に香りを吹き付けていた。そして、吐き出された粘液はそのまま哲史の喉の奥に流れ込んで行った。
「けほっ、、、」
そのまま仰向けに倒れてしまった睦豊和尚のものが自然に哲史の口の拘束を解かれた。哲史の目の前でリズミカルに震えながら、露出した亀頭の先端の尿道から濃い白色の液体が滲んでいた。
「あうぅおおっ、、、」
睦豊和尚の果てる姿を見た芳哉老師は一段と激しく哲史を突き上げた。塞がれていた口が自由になり、哲史の声帯が震えた。
「むぐうぅ、、、哲史、、、」
芳哉老師は唸り声をあげながら腰を叩きつけた。パンパンと肉塊がぶつかり合う音が客間に響いていた。
「ぐはっああああっ、、、」
哲史は目の前で先端から白い雫を滲ませている睦豊和尚の半ば萎えたものを再び咥えた。そして全身を痙攣させながら、睦豊和尚の肉柱で塞がれた口の中に籠もった雄叫びをあげた。四つん這いで膝立ちになっている哲史の股間から夥しい量の白濁液が敷布の上に撒き散らされた。大量に撒き散らされた白濁液から哲史の青臭い香りが立ち上ると同時に芳哉老師を咥え込んでいる哲史の括約筋が痙攣し、肉柱を締め付けた。
「おおおぅ、、、良いぞ、、、良いぞ、、、おおおおおっぁああっ、、、」
還暦を過ぎたとは思えぬ若々しさで激しく動いていた芳哉老師の身体が静止した。哲史は自分の中が芳哉老師の熱い液体で満たされていくのを感じながら、意識をが遠くなっていった。
山峡の寺(5)
山峡にある悠泉寺に秋風が吹き始め、玲瓏とした空気が漂い始めた頃、哲史は新学期に備え大学のある街に戻った。実家を引き払った哲史の家財はそれほど多くはないが、ある程度のものを悠泉寺で預かってもらい、下宿にしては少し広いアパートを借りて、亡き家族の仏壇を祀っていた。悠泉寺で睦豊和尚の手伝いをするうち、哲史は家事の一切が身について、学業の傍ら苦もなくこなしていた。そのような状況もあり、大学の同級生が集まって、ひと時を過ごすこともあった。新学期が始まった頃、哲史の同級生たちが再会を祝して集まった。夜も更け、近隣に下宿する同級生たちが三々五々それぞれの住処に帰り、唯一自宅から通う友人が一人、哲史の下宿に残った。
「終電無くなっちゃったから、悪いけど泊めてな、、、」
信がいった。信は入学以来、哲史の最も親しい友人で、電車で1時間ほどかけて親元から通っていたが、学年が進み、学業が忙しくなると哲史の下宿に泊まり、夜が更けるまで語り合っていた
「最初からそのつもりだろ、、、信、、、」
哲史は笑いながら言った。親も兄弟も無くしてしまった哲史は、信がいるだけで心が和んだ。二人だけになって、酒を酌み交わしながら語り合ううち、信が寝てしまうのが常だった。哲史は信を布団に運び、信と並んで床を取り、信の寝顔を眺めながら、寝息を子守唄代わりに眠りにつくのが楽しみだった。
信のトレーナーとジーンズを脱がせると、自らも服を脱ぐと布団をかけていつもの通り並んで敷いた布団に横たわった。信の寝息がリズミカルに響いている。酔っ払って寝ると信は朝までぐっすりと眠り、途中で目がさめることはない。誰もいない部屋で寝る寂しさを、信が泊まってくれる時には紛らわせることができた。
哲史も眠りに落ち、どれぐらい時間が経過したか、ばさっ、と音がした。信の布団が跳ね除けられていた。Tシャツにトランクス一枚で寝息を立てる信の身体が露わになった。下宿で過ごす日々、哲史は長期の休暇などに悠泉寺で睦豊和尚と過ごす日々を思い起こしながら自らを慰めていた。信の汗の匂いを感じながら、寝息を聞いているうちに、哲史の理性が失われていった。もっと信の汗の匂いを間近に感じたい、そう思った哲史は信の身体に寄り添った。アルコールで意識を失った信は深い眠りに落ちて、リズミカルな寝息を立てている。哲史は信のトランクスに顔を近づけた。寝息とともに上下するブルーのストライプの生地の中に確かな息遣いを感じた。信の体臭がその膨らみから沸き起こり、哲史の鼻腔を甘酸っぱい蒸れた信の股間の香りがくすぐった。哲史は恐る恐る手を伸ばし、優しく膨らみを握りしめた。一日穿いていたであろう信のトランクスに染み込んだ香りが絞り出されるように哲史を苛んだ。哲史はゆっくりと信のトランクスのゴムに手をかけ、一気に引きずり下ろした。信の股間が露わになる。
「んんっ、、、」
信の寝息が微かに乱れた。哲史は慌てて手を離すと露わになった信の股間を見つめていた。信は無意識に腹を掻くと再びリズミカルな寝息を立て始めた。何度も哲史の下宿に泊まっている信のものを初めて見るわけではなかったが、体温を感じるほど近くで見るのは初めてであった。常夜灯の薄暗い明かりの中でも、柔らかな陰毛に包まれた下腹部から包皮におおわれた先端を持ち上げるように寝息とともに蠢いていた。微かに青臭い香りが混じる信の体臭を胸いっぱい吸い込むと、哲史は我慢できなくなり、その匂いを放っている先端に舌を伸ばした。信の体臭が口いっぱいに拡がり鼻腔に抜けていく。
「んふっ、、、」
哲史は信の匂いに誘われるように、信のものを一気に口の中に収めた。信と戯れるように舌を信の肉塊に絡みつけた。信の汗と小便の混じった匂いが哲史を悩ませる。先端を舌先で味わうと、しょっぱい汗の味が舌先を刺激した。次第に信の肉塊は肉柱へと形を変え、先端部を味わっていた哲史の舌先に滑らかな感触が伝わってきた。哲史の口の中で、これまでと違う青臭い香りが混じり始める。哲史は口を離し、そそり立った信の肉柱を常夜灯の明かりに照らした。先端のかなりの部分は露出し、哲史の唾液で濡れた肉柱は艶やかに光っている。哲史は再び咥えこんで、信の匂いを吸い込んだ。
「ううぅ、、、」
信が呻いた。哲史は構わず舌を絡みつけ続けた。哲史は信を咥えたまま自分のブリーフの中に手を入れると、自らの菊座に指を伸ばした。そこは汗ばんで、湿った感触が指先に伝わる。
「んふっ、、、」
自らの指の刺激で全身に電流が駆け抜けた。哲史の指先が湿った自らの菊座をこじ開けるように入っていく。菊座が拒否するように収縮し、指先を締め付ける。構わず侵入させていくと、最も狭いところを通りぬけ、暖かく、広がった内部にたどり着く。指先で中を探索していると熱い塊が疼いていた。
「んふぅうぅ、、、」
指先の刺激で哲史は尿道を透明な液が駆け上っていくのを感じた。信の体臭を胸いっぱいに感じながら、口の中で信の肉柱と戯れている。信の肉柱も一層固く膨れ上がってきた。
「んはああっ、、、」
信の全身が硬直し、哲史の喉が肉柱で突き上げられた。肉柱は痙攣しながら哲史の口を青臭い液体で満たしていった。口の中で信の痙攣を感じながら、指が折れるほど締め付けられたかと思うと、ブリーフの中の哲史のものが熱い液体に包まれていった。哲史は自分の下着が汚れていくのをそのままに、信のものを咥え続け、最後の痙攣が収まると舌先で青臭い液体を舐めとって、信のものを解放した。そして脱力し、再び寝息を立て始めた信の寝顔を見つめながら、口の中に溜まった信の匂いを胃の中に流し込んだ。
目覚まし時計が鳴り、二人は飛び起きた。慌てて顔を洗い、哲史は二人分の朝食を用意した。二人は狭いテーブルに並び、ご飯と味噌汁の朝食を食べ始めた。
「いやぁ、、、夕べえっちな夢見ちゃったよ、、、起きた時夢精したかと思っちゃった、、、」
「へえ、、、じゃ、夢精したわけじゃないんだ。」
信は哲史と二人になると、そう言った話題で話すことも多かった。
「うん、、、一応パンツは汚れてなかったな。」
信は笑った。
「でも、誰かにフェラチオされてるような夢だったなぁ、、、気持ちよくて、、、でも途中でなぜかフェラチオしてるのがお前にすり替わっちゃったんだよな、、、」
「へえ、、、僕が?」
「そうなんだよ、、、なんじゃこりゃ?って思ったんだよな、、、気持ちよくてフェラチオしてるやつの頭抱えたら坊主頭なんだよな、お前みたいな。」
そういえば哲史は信に頭を抱えられたことを思い出した。
「僕が、、、ねえ、、、僕が相手じゃ、さすがに夢精しないよね、、、」
「うん、、、それで夢精しなかったんだろうな、、、」
「でもそれ、、、僕がそんなことしてたら嫌じゃない?」
「そうだよね、、、でも気持ちよかったし、、、哲史なら、まぁ、いいかって、、、」
テーブルを挟んで二人の視線が絡み合った。
「さ、早く片付けて大学行かないと、遅刻するよ、、、」
二人は朝食をすませると、一緒に大学に向かった。
山峡の寺(6)
「哲史、、、俺いっぺんお前のところ遊びに行ってみたいんだけど、、、お前の実家のあたりって行ったことねえし、、、」
信が突然言いだした。
「え?来るのはいいけど、僕は実家があるわけじゃなくてお寺のお世話になっているから、、、
「俺も泊めてもらえないかなぁ。聞いてみてくれよ、俺も掃除なんか手伝うからさ、、、」
哲史は睦豊和尚に電話して聞いてみたところ、哲史の友達であれば歓迎するよ、ということで、冬休みに入った日、哲史は信とともに悠泉寺に向かった。まだ帰省ラッシュには早い時期の列車の中で、哲史は信に寺の生活などを話していた。信と話しながらの帰省はいつもより時間が経つのが早く、あっという間に悠泉寺に着いた。
「よく、来られましたね、なんのもてなしもできませんが、ゆっくりと過ごしてください。」
睦豊和尚は初対面の信に柔和な笑顔を向けた。
「はい、ありがとうございます。よろしくお願い致します。」
それから信と哲史は睦豊和尚が用意してくれた作務衣に着替えると、手伝いに来てくれていた檀家の方々と一緒に年末の大掃除を手伝った。そして、夕方には芳哉老師が悠泉寺に来られた。睦豊和尚と一緒に哲史も挨拶した。
「ああ、哲史さんですね、夏以来ですが、逞しくなられましたね。」
作務衣の袖を捲って頭に手ぬぐいを巻いて掃除している哲史は修行中の雲水のようであった。
「ご無沙汰しております、芳哉老師。」
頭の手ぬぐいを取って、哲史は坊主頭を下げた。哲史は芳哉老師の柔和な笑顔に見つめられると夏の出来事の余韻が身体の中に蘇ってきた。冬の日が落ちるのは早く、挨拶もそこそこに、あわてて掃除を終えた。夏以来の近況を話しながら芳哉老師を囲んだ夕食は楽しく、勉強になった。再会を祝した夕食もお開きとなり、芳哉老師も睦豊和尚も庫裏のそれぞれの部屋に引き上げて行った。そして、哲史が信と寝床を用意し、休もうとしているところに芳哉老師が顔を出した。
「哲史さん、よろしければちょっとお願いしたいんですが、、、」
芳哉老師が遠慮がちに言った。
「ああ、長旅お疲れでしょう、わかりました、伺います。」
「ありがとうございます。」
芳哉老師は自室に帰った。
「ちょっと芳哉老師の腰揉んでくる、、、お疲れのようなので、信は先に寝ててね。」
「ん、寺も大変だな、坊さんの按摩までするんだ、、、」
朝早かったためか、信は眠そうだった。哲史は芳哉老師の部屋に向かった。
「ああ、哲史さん、お疲れのところ申し訳ないですが、お願いしますよ。」
芳哉老師は寝間着姿で布団の上に横たわっていた。哲史は肩から背中、腰、足と揉みほぐしていった。ふっくらとした芳哉老師の体躯は柔らかく、心地よい温かさが手のひらに伝わってきた。
「では芳哉老師、仰向けになってください。」
「うむ、、、」
芳哉老師は仰向けになった。はだけた寝間着から越中褌の前垂れの白い晒が飛び出している。哲史はそのままにして芳哉老師の太ももを揉み始めた。心なしか芳哉老師の越中褌が盛り上がり始めている。哲史の手の動きに合わせるようにその盛り上がりが鼓動を始め、合わせた寝間着の前をかき分けるように白い晒が剥き出しになった。そして、その白い晒は頂点を形作っていた。
「うむぅ、、、」
太ももを揉みながら、芳哉老師の吐息が聞こえた。哲史の目が越中褌の白い晒の膨らみに釘付けになる。
「哲史さん、、、」
「あうっ、、、芳哉老師、、、」
芳哉老師は哲史の股間を作務衣の上から握りしめた。
「儂の身体を揉みながら、、、催しておるのですか、、、哲史さん。」
「い、いえ、、、そんな、、、」
「では、どうしてこのようになっておるのですか、、、」
芳哉老師は傍に侍って按摩をしていた哲史の作務衣をかき分け、後ろに手を回して下履きの中に手を差し入れた。
「ほぉ、、、睦豊もよく教育をしておるようじゃな、、、越中褌を締めておるのか。」
芳哉老師は晒の感触を確かめるように哲史の股間を撫で、尻の間に指を滑り込ませていた。
「あうぅ、、、老師、、、」
哲史の敏感な部分が晒の上から芳哉老師の指先に捕らえられた。汗ばんだ股間が老師の指に熱と湿り気を伝えていた。
「ふむ、、、睦豊は哲史さんを喜ばすことはできんじゃろ、、、睦豊は哲史さんの前のもので楽しんでおるのじゃろ、、、」
「そ、そんなこと、、、恥ずかしいです、、、」
睦豊和尚と二人で過ごす際、毎夜庫裏の同じ部屋で同衾する姿を見られたのではないかと哲史は恥ずかしかった。芳哉老師は身体を起こすと後ろから哲史を抱きしめた。
「このように、、、なっておるではないか、、、これで睦豊を喜ばせておるのじゃろ、、、」
これ以上ないぐらいに硬くなった哲史のものは芳哉老師のふっくらとした暖かい手に落ちた。
「あああ、、、ろ、老師、、、」
優しく愛撫する芳哉老師の手の動きに哲史は思わず声を上げた。
「んんっ、、、まだ気を遣ってはいかんぞ、、、」
芳哉老師は抱きしめている哲史の耳元で囁いた。そのままの姿勢で器用に手先を使い、哲史の作務衣の下履きの紐を解いて脱がせた。常夜灯の薄暗い黄ばんだ明かりの中で白い晒が目を射る。芳哉老師は越中褌の紐を解き、前垂れを引っ張って哲史の股間から抜いた。そして、自らの越中褌も同様に抜き取ると脇に放り投げた。今まで二人の股間を包んでいた生暖かい越中褌が布団の傍で絡み合った。芳哉老師の指が後ろから哲史の股間を弄る。遮るものがなくなった老師の指は迷わず哲史の器官を探り当て、ふっくらとした指を滑り込ませた。空いた手は哲史の作務衣の上着の中に滑り込ませて胸を弄って乳首を探し当てた。股間の肉柱に負けぬぐらい硬くなっている。「んんんっ、、、老師、、、」
「後ろの方も催しておるようじゃな、、、哲史さんも睦豊同様、、、ここが快いのじゃな、、、」芳哉老師は哲史の太ももを両手で抱えあげると足を組んでいる自らの上に乗せた。哲史の敏感な部分に芳哉老師の敏感な部分が重なる。芳哉老師は手に唾液を取り、哲史の菊座に潤いを与え、太い指をゆっくりと挿入した。
「んあぁ、、、」
哲史に夏の感触が蘇る。ゆっくりと息を吐いて、芳哉老師の指を受け入れる。哲史の肉柱の先端から透明な液体が糸を引いて布団の上にこぼれ落ちた。
「もうそのように感じておるのか、、、哲史、、、」
耳たぶに唇が触れるほど顔を近づけた芳哉老師がかすれる声で囁いた。声とともに耳に届く芳哉老師の息遣いが哲史を悩ませる。
「んはぁ、、、あっあっあっ、、、ろ、老師、、、」
哲史の固い菊座をこじ開けた芳哉老師の太い指が中の暖かい粘膜を探り、奥の塊をリズミカルに刺激している。
「ここか、、、哲史、、、ここに欲しいのじゃな、、、ん、、、哲史、、、」
芳哉老師の読経の時の張りのある声とは違った、微かな声が直接哲史の耳を響かせている。
「はうっ、、、ろ、老師、、、」
「快いか、、、哲史、、、ここが快いか、、、」
「あああっ、、は、い、、、良い、、、良いです、、、老師、、、」
「そうか、、、快いか、、、哲史、、、」
芳哉老師は指を抜き去ると哲史の身体を抱え上げ、すでに自らが分泌した透明な液が絡みつく自らの肉柱を手で支えると、先端を哲史の菊座にあてがって、ゆっくりと哲史を支える腕の力を抜いた。哲史がゆっくりと芳哉老師の上に腰を下ろしていった。
「うぐっ、、、あああ、、、、」
めりめりと音が聞こえるかのように哲史の菊座が押し広げられた。ひきつるような痛みとともに哲史の身体は芳哉老師の肉塊で満たされた。芳哉老師の淫毛が哲史の菊座に触れ、満たされたことがわかった。
「おおおぅ、、、快い、、、哲史、、、快いぞ、、、たまらん、、、」
「うぐぅ、、、」
繋がったまま芳哉老師は哲史を抱きしめ、じっと哲史の横顔を見つめている。
「哲史、、、快いか、、、」
「うぅ、、、よ、快いです、、、芳哉老師、、、」
かすれる声で呻きながら哲史は太ももに力を込めた。
「うおおぅ、、、哲史、、、」
締め付けられた芳哉老師はたまらず呻いた。それを合図に哲史は胡座の芳哉老師に跨ったまま腰を上下に動かし始めた。最初はゆっくりと、、、そして、次第に大胆に。
「おうっ、おうっ、おうっ、、、哲史、、、おうっ、おうっ、おうっ、おうっ、、、、」
上下運動に合わせて芳哉老師が呻く。
「おうっ、おうっ、おうっ、、、儂が先に気を遣りそうじゃ、、、おおぅ、、、哲史、、、哲史の菊座が儂の魔羅に絡みつくぞ、、、おおぅ、、、雁首が引きちぎられそうじゃ、、、たまらん、、、おうっ、おうっ、おうっ、、、」
芳哉老師も哲史に合わせて身体全体を突き上げている。
「あああっ、、、老師、、、もう、、、芳哉老師、、、あああっ、、、」
哲史が仰け反った。哲史の肉柱の先端からの迸りが薄暗い常夜灯の光の中で煌めいた。
「おおっ、、、し、締まる、、、た、たまらん、、、おおおっおうっ、おおおっおお、、、あああ、、、」
芳哉老師の声が一段と高くなったかと思うと、哲史の菊座は芳哉老師にさらに押し広げられ、熱い液体で満たされていった。勢いがなくなった哲史のものからどろどろと白い液体が流れ落ちていた。それは布団の上に大きな染みを作っている。痙攣したように収縮を繰り返す哲史の菊座の中で芳哉老師の肉塊はその力強い締め付けに抗っていたが、やがて力をなくし、哲史の体からゆっくりと排出されていった。
山峡の寺(7)
「そうだ、哲史と寺に来てたんだっけ、、、」
朝早くから移動し、さらに慣れぬ寺の大掃除を手伝い、疲れ切っていた。隣に延べられた哲史の布団は使われた形跡がない。
「まだ按摩してるんだ、、、」
信はのろのろと立ち上がって、水を求めて部屋を出た。うろ覚えの庫裏の間取りを思い出しながら廊下を彷徨った。雨戸を閉めた暗い廊下を曲がったところで襖の隙間から常夜灯の明かりが漏れている。寝息とは違った荒い息遣いが聞こえてきた。
「んっ?哲史、か?」
誰に言うともなく信は呟いた。襖を開けることは躊躇われた。吸い寄せられるように信は明かりが漏れる襖の隙間から中を窺った。
「んはぁ、、、あっあっあっ、、、ろ、老師、、、」
10畳ほどもある客間の真ん中に取られた芳哉老師の布団の上で二つの肉塊が重なり合っている影が見えた。芳哉老師の姿は露わに見えないが、苦しさに耐えているような哲史の顔が常夜灯の黄色い光に照らされていた。哲史は作務衣の紐が解かれ、はだけた作務衣の下のシャツが捲り上げられて、太い腕で抱きかかえられている。抱きかかえた腕の先で、手が哲史の胸を弄っている。
「ここか、、、哲史、、、ここに欲しいのじゃな、、、ん、、、哲史、、、」
哲史の耳たぶに口を寄せ、芳哉老師が哲史に囁いている。ほとんど聞こえないが、きっとそのように言ったのだろう、と信は思った。信は思わず、ごくり、と唾を飲み込んだ。唾を飲み込む音が廊下中に響き渡ったように思えた。
「はうっ、、、ろ、老師、、、」
「快いか、、、哲史、、、ここが快いか、、、」
「あああっ、、は、い、、、良い、、、良いです、、、老師、、、」
「そうか、、、快いか、、、哲史、、、」
哲史の半開きの口から声が漏れた。哲史の声ははっきりと聞き取れた。哲史の苦しさに耐えている声は、快感だったんだ、と信は理解した。見慣れた哲史の坊主頭から湯気が立ち上っているかのように熱気が伝わってくるように感じた。間違いなく哲史の顔だが、いつもの温和な表情でななく、譫言のように快感を芳哉老師に伝えている。そんなに気持ちいいのか、信の頭は混乱しながらも親友の行為を理解しようとしていた。
「うぐっ、、、あああ、、、、」
哲史の身体が芳哉老師の身体に重なり、沈んでいく。哲史の身体が震えている。
「おおおぅ、、、快い、、、哲史、、、快いぞ、、、たまらん、、、」
「うぐぅ、、、」
物音ひとつない冬の山峡の寺で、こんどは芳哉老師の声もはっきりと聞き取れた。信には考えられないことではあったが、目の前で話には聞いたことがある男同士の性交が繰り広げられている。哲史の肛門に芳哉老師の陰茎が挿入されている、、、そんなに気持ちがいいことなのか、信は想いを巡らしていた。見ず知らずの男同士が行為を行っているのを見たら嫌悪感があったかもしれないが、目の前で絡み合っているのは親友の哲史である。嫌悪感よりも興味が勝った。信は思わず自らの股間を弄った。トランクスの中で熱く高まっている信のものは、先端から分泌した透明な液体でたっぷりと濡れている。トランクスの上から握り締めると電流のように快感が全身を駆け抜けた。
「哲史、、、快いか、、、」
「うぅ、、、よ、快いです、、、芳哉老師、、、」
「うおおぅ、、、哲史、、、」
「おうっ、おうっ、おうっ、、、哲史、、、おうっ、おうっ、おうっ、おうっ、、、、」
「おうっ、おうっ、おうっ、、、儂が先に気を遣りそうじゃ、、、おおぅ、、、哲史、、、哲史の菊座が儂の魔羅に絡みつくぞ、、、おおぅ、、、雁首が引きちぎられそうじゃ、、、たまらん、、、おうっ、おうっ、おうっ、、、」
重なり合った二人の身体がひとつになって布団の上で蠢いている。昼間会った芳哉老師からは想像できないような淫語が信の耳に届いている。信は自分に投げかけられた淫語のように感じ、老師の息遣いに合わせてトランクスの上から扱きあげていた。二人の結合部分から聴こえてくる湿った音と同様に、たっぷりと透明な液体を含んだトランクスに包まれた信のものも同じように、くちゅっ、くちゅっ、と音を立てている。芳哉老師の吐息と腰の動きに合わせるかのように扱きあげながら、上り詰めていく。熱いものを握りしめ、扱きながら信は自らの姿を芳哉老師に重ねていた。股間の上に跨らせた哲史を抱きしめ、腰を上下に運動させ、哲史を感じさせている芳哉老師の姿を自らに置き換えて、哲史の菊座に包まれていることを思いながら、両手で握りしめて腰を振っている。信は芳哉老師と同じように快感の声が出そうになった。声を出してしまうと二人の行為を覗いているのがわかってしまうと困る、という想いから必死の想いで声を堪えていた。二人の行為が途中で止まってしまうのは困る、信はそう思って堪えた。両手に握りしめているものが引きつるように痙攣し、信の膝がガクガクと震えた。
「あああっ、、、老師、、、もう、、、芳哉老師、、、あああっ、、、」
哲史が仰け反った。哲史の肉柱の先端からの迸りが薄暗い常夜灯の光の中で煌めいた。信は他人の射精を初めて見た。しかも、親友の哲史の射精、、、寺の中で、芳哉老師に導かれるように、手も触れていないものから迸り出る精液、、、いずれも信には想像できない姿であった。見てはいけないものを見てしまったという想いを感じながらも、なぜか嫌悪する気持ちにはならなかった。
「おおっ、、、し、締まる、、、た、たまらん、、、おおおっおうっ、おおおっおお、、、あああ、、、」
今度は芳哉老師が激しく身体を揺すって、そして、静かになった。芳哉老師も射精したということは信にも理解できた。しばらくそのまま抱き合った状態であった二人は、ようやく結合を解き、汚れた布団の上に横たわった。放心状態の哲史を芳哉老師が労わるように寄り添っているようだった。我に返った信は太ももに生暖かい感触を感じた。気がつくと、自らが放出したものでトランクスがたっぷりと濡れていた。そして、その一部が太ももを伝って廊下にこぼれ落ちようとしていた。信は慌てて寝間着の裾で太ももを拭き取って、手洗いに向かった。
山峡の寺(8)
哲史と信が寝床を準備していると、今日は睦豊和尚が哲史を呼びに来た。
「今日は頑張りすぎたようでな、哲史、申し訳ないが腰を揉んでくれんか。」
「はい、良いですよ、、、お疲れでしょう。信は先に寝てて、、、」
哲史は気軽に答え、信に言い残すと連れ立って睦豊和尚の部屋に向かった。そして、布団に横たわる睦豊和尚の腰から足にかけて丁寧に揉み進めていった。哲史は寺に泊まっている時には毎夜睦豊和尚を揉んでいたので、凝るところもわかっており、手慣れた感じで揉みほぐしていった。
「いかがですか、、、じゃ、仰向けでお願いします。」
「おお、うむっ、、、」
睦豊和尚は起き上がると、いきなり哲史を抱きしめた。
「ちょ、ちょっと睦豊さん、、、揉まなくていいんですか、、、」
「夕べは芳哉老師に可愛がってもらったのであろう、、、」
「可愛がってもらったって、、、何をいっているんですか、睦豊さん、、、」
「儂は知っておるぞ、、、老師が言っておった、今宵は哲史を可愛がる故、邪魔するでない、とな、、、」
睦豊和尚はそう言うと布団の上に哲史を押し倒し、荒々しく作務衣の下穿きを剥ぎ取った。
「ちょ、ちょっと、、、睦豊さん、、、」
睦豊和尚は哲史の越中褌をも剥ぎ取ると、哲史の股間をあらわにした。まだ肉柱とは言えぬ、半ば皮を被った状態の陰茎が陰嚢とともに股間に張り付いている。入浴後ではあったが、睦豊を按摩したことによって越中褌の中で蒸れていた哲史のものは芳しい香りを放っている。睦豊和尚はその香りを胸いっぱいに吸い込んだ。
「おお、、、哲史、、、」
睦豊和尚は我慢できない、といった様子で哲史のものを陰嚢から引き剥がすと口から長い舌を出して、ぺろり、と舐め上げた。
「あうぅ、、、睦豊さん、、、」
哲史の身体が震えた。それを合図にするかのように睦豊は哲史の陰茎全体を口に含んだ。睦豊和尚の長い舌が哲史の陰茎に絡みつき、包皮と亀頭の間に舌が割り込んでくる。哲史は思わず睦豊和尚の剃髪した頭を抱え込む。
「むぐっ、むぐっ、むぐっ、、、」
睦豊和尚が剃髪した頭を上下に動かしながら唇で締め付け、舌で哲史を苛む。
「くっ、、、ああ、、、睦豊さん、、、」
哲史の陰茎は、睦豊和尚の口の中で、肉柱と呼ぶにふさわしい形に変化した。睦豊和尚は頭を上下に揺りながら器用に寝巻きの帯を解いて脱ぎ捨て、越中褌も解き、全裸になった。怒張したものから透明な液体が滴っている。哲史の肉柱から口を離し、手で扱きながら、もう一方の手で口の中にたっぷりと溜まった唾液を手にとって、自らの股間を潤した。そして、哲史の肉柱の上に跨ると、身体を沈めていった。睦豊和尚の顔が一瞬こわばった。
「くふっ、、、哲史、、、入った、、、儂の中に哲史が入ったぞ、、、」
「ぼ、睦豊さん、、、ああ、、、き、きもちいいです、、、」
「おおお、、、哲史、、、儂も気持ちいい、、、」
睦豊和尚はゆっくりと腰を上下し始めた。哲史のものの雁首を菊座の狭いところに残して抜き去り、再び腰を沈めて奥深くまで飲み込むことを繰り返していた。始めはゆっくりとした動きであったが、次第に動きが早くなっていく。
「ぐふっ、、、おおお、、、」
睦豊和尚は仰け反って両手を布団の上について、哲史の固いものが最も感じる部分に突き刺さるよう、角度を調整している。そのままの角度で腰を回転させるように揺すっている。
「睦豊よ、、、廊下まで聞こえておるぞ、、、まぐわいの音が、、、」
突然襖が開くと芳哉老師が入ってきた。
「夜な夜な楽しんでおるのであろう、哲史の固い魔羅を、睦豊よ、、、我慢できぬか、、、」
「ぐふっ、、、ほ、芳哉老師、、、お、お許しを、、、」
睦豊和尚は、口では許しを請いながら、腰の動きは止まっていなかった。哲史の腹に張り付いている睦豊和尚のものからは、とくとくと透明な粘液が流れ出している。
「お前たちの姿見ておると儂も催してきた、、、睦豊よ、、、」
芳哉老師は寝巻きの帯を解き、哲史に跨っている僕法和尚の前に仁王立ちになった。睦豊和尚の目の前に芳哉老師の肉柱に突き上げられた越中褌の前垂れが揺れている。
「おお、、、芳哉老師、、、」
越中褌の膨らみをとろんとした目で見つめていた睦豊和尚は身体を起こすとその膨らみに顔を寄せた。前垂れまで沁みて来ている芳哉老師の香りが睦豊和尚を狂わせる。睦豊和尚は前垂れを抜き取ると、露わになった肉柱を口に含んだ。睦豊和尚の喉の奥まで届く芳哉老師の肉柱を咥え込んだ睦豊和尚は熱い肉柱の隅々まで確かめるように舌を這わせていった。
「うむぅ、、、相変わらず上手い、、、快いぞ、、、睦豊、、、」
芳哉老師は睦豊和尚の剃髪した頭を抱え込むと腰を振り始めた。突き上げるたびに睦豊和尚の喉の奥に亀頭が締め付けられる。
「ぐほっ、、、ぐほっ、、、」
噎せながらも睦豊和尚は芳哉老師に奉仕する。哲史はその姿を下から眺めている。ちょうど目の前で芳哉老師のものが睦豊和尚の口の中に出入りしている。出入りするたびに、哲史のものが睦豊和尚に締め付けられる。睦豊和尚の菊座が絡みつくように哲史のものを苛んでいる。
「ああ、、、睦豊さん、、、」
哲史は思わず呻いた。
「ぐふっ、、、じゅるっ、、、じゅるっ、、、」
口を塞がれている睦豊和尚は何か答えようとしたようだったが声にならない。代わりに睦豊和尚の全身から噴き出している汗が哲史の身体に滴り落ち、唇から溢れ出た唾液が哲史の顔を濡らした。睦豊和尚の唾液を舐めとると、芳哉老師の先走り汁がたっぷりと含まれていた。
山峡の寺(9)
信は布団の上で起き上がった。寝間着がわりに着ているジャージの中でトランクスを突き上げているものを握りしめた。このままでは眠れない、信はトランクスの上から握りしめた。ゆっくりと上下に動かすが、いつ哲史が戻ってくるかもわからない状況で、一人楽しむことも憚られた。信は立ち上がり、一人になれる場所、寺では東司と呼ばれている便所に向かった。部屋から廊下に出ると、障子が開いて寝間着姿の芳哉老師が出てきた。
「おや、信さん、こんばんは、眠れないのですか。」芳哉老師は澄んだ眼で信を見つめながら優しく声をかけた。
「あ、こんばんは、老師、、、東司に、、、行こうかと、、、」信は頭の中が老師に見透かされたように感じた。
「そうでしたか、儂も東司に行くところでした。」芳哉老師と信は並んで廊下を歩き、東司に向かった。寺の東司は庫裏に続く広間と共用になっていて、大人数が集まることもあって、公共施設のトイレのように数人が一度に用を足せる。芳哉老師は先に東司に入ると、朝顔の前で寝間着の帯を緩め、前を広げると、ステテコを下ろして越中褌から赤黒いものを取り出すと、放尿を始めた。
「信さん、遠慮することはありません、隣が空いていますぞ。」芳哉老師は東司に入ってもじっと立っている信に声をかけた。遠慮しているわけではないが、股間の昂まりがおさまらない信はそのまま放哉老師の隣に立つことが憚られていたが、芳哉老師の声に促されるように隣の朝顔の前に立って、ジャージを下ろし、トランクスから怒張したものを取り出した。放尿しようにも、股間がいうことをきかない。上気した顔で自らのものを握りしめている。
「おや、さすがお若い、、、儂も修行時代に一日作務で疲れているはずなのに魔羅が催してきておさめるのに難儀しておったものだ、、、」老師は言いながら信のものを手に取った。
「あっ、、、老師、、、」信は思わず腰を引いた。
「見ておったのであろう、、、儂と哲史が交わっておるのを、、、」老師が信の耳元で囁く。
「あうぅ、、、そ、そんな、、、こと、、、あうっ、、、」信は芳哉老師の柔らかい手から股間に伝わってくる快感に苛まれていた。
「自ら確かめるが良い、、、儂は部屋で待っている、、、」老師は信に告げると、寝間着を整え、東司を出た。信は怒張したものを握りしめたままその場で立ち尽くしていた。どれぐらい時間が経ったのか、一瞬だったのかもしれないが、信は怒張したものをトランクスに押し込み、芳哉老師を追うように東司を出た。廊下を曲がったところにある芳哉老師の部屋の障子から常夜灯のほのかな明かりが漏れている。信は恐る恐る障子を開けた。芳哉老師は布団の上に坐禅の姿勢で座っていた。
「来ましたか、、、信さん、、、お入りなさい、、、こちらへ、、、」芳哉老師は障子の外で立ち尽くしている信を見つめた。
「はい、、、」信は意を決して部屋に入ると、芳哉老師を見つめた。誘われるように信は布団の上に座る芳哉老師の前に立った。芳哉老師は信のジャージとトランクスを一気に下ろした。
「あうっ、、、老師、、、」信の怒張したものが弾けるように飛び出した。臍の方に向けて屹立している。
「なんと固い魔羅、、、このように催しておっては眠れぬ、、、儂も若い頃はこのような魔羅に悩まされておった、、、」放哉老師は愛おしそうに信の怒張したものに語りかけている。言葉にあわせ、怒張したものに芳哉老師の吐息が降りかかるのを感じる。芳哉老師は両手で剥き出しになっている信の尻の双丘を抱え、自らの顔の前に信を導いていく。
「くうっ、、、」芳哉老師の柔らかい掌が双丘を愛撫する。信は思わず呻く。
「我慢しておるのか、、、こんなに湧き出しておるぞ、、、」包皮に包まれていた先端がようやく露出し、尿道口から透明な汁が溢れ出している。溢れ出した透明な汁はそそり立つ信のものから流れ出し、肉柱を伝い、ゆっくりと流れ落ちていく。常夜灯に照らされて光る透明な汁を見つめながら、芳哉老師は顔の前に迫った信の怒張の先端に舌を伸ばした。
「はうっ、、、老師、、、」信の身体が痙攣した。
「ふむぅ、、、美味じゃ、、、若々しい香りが快いぞ、、、」芳哉老師の舌が信の怒張した肉柱に絡みつき、溢れ出た透明な汁を舐めとっていく。
「あああ、、、」信の膝が震えている。
「快いぞ、、、快いぞ、、、はぐぅうむぅ、、、」信の怒張した肉柱は芳哉老師の口の中に捕らえられた。双丘を愛撫していた手に力が込められて引き寄せられ、芳哉老師の片手は肉柱の付け根から垂れ下がる袋の中の球を愛撫している。
「はうっ、、、ううぅうぅぅ、、、老師、、、」
「ふぐぅ、、、ぐぼっ、、、ぐぼっ、ぐぼっ、ぐぼっ、、、」口の中に信の怒張した肉柱を呑み込んでいる芳哉老師は言葉を発することはできない。粘膜と皮膚が体液にまみれて擦れ合う湿った音が芳哉老師の口の中で響き、湿った音が漏れて芳哉老師の寝室に響いている。信の肉柱を咥え込んだ芳哉老師の頭の動きが激しくなり、湿った音と信の声が重なる。
「あ、あ、あ、、、老師、、、もう、ダメです、、、離してください、、、で、出そう、、、あ、あ、あ、、、」信は激しく前後に振られている芳哉老師の頭を抑えた。離してください、と懇願しながらも、抑えた手の動きは芳哉老師を促しているようにも思える。剃髪したての芳哉老師の頭から信の手のひらに伝わる感触も、さらに快感を高めていく。
「ぐぼぅうぅ、ふぐぅうぅうぅ、、、じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ、、、」芳哉老師の頭の動きがさらに激しくなった。
「はうっ、、、で、出る、、、出ますぅ、、、ああぁあぁあああぁあぁぁ、、、」糸を引くような声とともに信の全身が痙攣し、芳哉老師の口の中のものが若さが薫る液体を迸らせた。
「ぐむぅうぅ、、、ふごぉ、、、」芳哉老師は目を細め、口の中で痙攣する信の熱い肉柱を舌で愛撫した。口の中に溢れる薫り高い液体を芳哉老師は喉を鳴らして飲み込んでいった。ようやく信の痙攣が収まってからも、芳哉老師は愛おしそうに咥え込んだまま信の尻を愛撫し続けていた。信のものが力を失い、柔らかさを取り戻すと、芳哉老師は名残惜しそうに信から離れた。
「甘露じゃ、、、信も快かったであろう、、、儂も快かった、、、」上目遣いで信の顔を見上げながら芳哉老師は言った。
「はい、、、」信は頷くことしかできなかった。
「おやすみ、、、」芳哉老師は声をかけると、布団の上に横になった。
「おやすみなさい、老師、、、」信はトランクスとジャージを上げると、芳哉老師の部屋を出て自室に戻った。哲史はまだ戻っていなかった。
「ふぅ、、、」信は横になって布団を被ると、自らの行為が哲史に悟られなかったことに安心し、満足感と心地よい疲れに誘われて眠りにおちていった。
山峡の寺(10)
「昨年は色々とお世話になりました、本年もよろしくお願いいたします。」哲史は改まって睦豊和尚に挨拶した。
「うむ、こちらこそお世話になった。哲史がよく手伝ってくれたので、檀家さんも満足してくれた。今年もよろしく頼むよ。」
「いえ、大学が休みの時だけ手伝っているので、さほどお役に立てなかったと思います。僕の方が勉強になることがたくさんありました。」大学では学べない様々な経験が哲史を大人に近づけている。
「いや、学生の本分は学業なので、それで良い。今年もよろしく頼むぞ。さて、新年も忙しくなる、そろそろ休もう。」睦豊和尚は柔和な顔で哲史を見つめていた。すでに新年を迎え、語り合ううちに夜も更けて来ている。睦豊和尚は立ち上がり、寝間に向かった。哲史も立ち上がり、卓の上を片付けると、寝間に向かった。昨日まで信と並んで寝ていたが、今日は一人になる。睦豊和尚が寝間で床を取っている。
「哲史、、、哲史の床もこちらに取ってある、、、」自分の寝間に行こうとする哲史を呼び止めた。睦豊和尚の寝間に二つの布団が並べて敷いてある。
「睦豊さん、、、」
「ああ、、、信が帰って寂しかろう、、、ここで寝るが良い、、、」
「はい、、、」哲史は寝間に入ると、睦豊和尚と並んで作務衣を脱ぎ、越中褌の上に寝間着を羽織った。
「おやすみ、哲史。」睦豊和尚は寝間の照明を落とし、常夜灯をつけた。
「お休みなさい、、、睦豊さん、、、」二人は横になって布団を被った。梵鐘を鳴らす頃には訪れた人々で賑やかだったが、夜更けの山峡の寺は静まり返っている。お互いの呼吸の音が感じられるほどの静寂に包まれていた。疲れているはずなのに、哲史は目が冴えてきて眠れない。寝返りを打つと目を閉じた睦豊和尚の顔が見える.リズミカルな寝息が聞こえる。隣に睦豊和尚が寝息を立てていることに安心した哲史は再び寝返りを打った。
「眠れぬのか、、、哲史、、、」睦豊和尚がはっきりした声で言った。
「あ、いいえ、、、」
「眠れぬようだな、、、こちらに来るがよい、、、」睦豊和尚は目を閉じたまま言った。誘われるように哲史は睦豊和尚の布団に手を滑り込ませる。睦豊和尚の手を探り当てると、和尚の暖かい手を握りしめた。
「寂しいのであろう、、、遠慮することはない、、、こちらに来るが良い。」哲史は睦豊和尚の暖かい手で抱き寄せられた。哲史は睦豊和尚に身体を預ける。睦豊和尚は哲史の坊主頭を抱き寄せ、唇が重なる。哲史は睦豊和尚の剃髪した頭を抱きしめ、手に伝わる感触を愛おしく愛撫している。長い口づけは寂しかった哲史の心を蕩かしてくれる。哲史の身体を抱きしめていた睦豊和尚の手が哲史の越中褌を弄ると、屹立したものから睦豊和尚の手に熱さを伝えている。哲史は唇を離した。
「睦豊さん、、、僕、、、」
「ああ、哲史、、、儂も哲史のこれが欲しい、、、」睦豊和尚が言うと、哲史は二人が被っていた布団を剥ぎ取り、身体を反転させ、睦豊和尚の越中褌を剥ぎ取ると既に怒張している肉柱を呑み込んだ。
「おおぅ、、、哲史、、、」睦豊和尚も目の前で揺れる哲史の越中褌の前垂れの中に手を差し伸べ、紐を解いた。哲史のものが睦豊和尚の目の前で屹立し、鼓動に合わせて蠢いている。睦豊和尚も哲史のものを呑み込んだ。
「ふぐぅうぅ、、、うごっ、、、」口の中に肉塊を含んだ二人の声にならない声が寝間に響く。睦豊和尚の上に重なった哲史は一心に坊主頭を振っている。二つの湿った音が混じり合い、二人の吐息とともに山峡の寺の静寂を破る。長い相互口淫は睦豊和尚の昂ぶった思いを満たしてはくれなかった。
「おおぉおぉ、、、哲史、、、儂はもう我慢できん、、、哲史のこれを、儂に、、、儂に、、、欲しい、、、」睦豊和尚は口を離し、太い両脚を立てて自らの菊座に唾を塗り込め、太い指先で解し、哲史を誘った。哲史も顔を上げた。
「睦豊さん、、、」哲史は立ち上がり、たっぷりとした睦豊和尚の太腿を抱え上げた。睦豊和尚の菊座が露わになり、哲史を誘う。
「おお、、、哲史、、、」睦豊和尚は自ら太腿を抱え上げた。膝立ちになった哲史が睦豊和尚の菊座に自らの肉柱を押し当てた。哲史の肉柱がゆっくりと菊座の中に吸い込まれていった。
「うううぅ、、、哲史、、、快い、、、快いぞ、、、おおぅ、、、哲史、、、」
「睦豊さん、、、」睦豊和尚の菊座に侵入した哲史は動かずにじっとして、譫言のように自分の名前を繰り返し呼ぶ睦豊和尚の顔を見つめていた。睦豊和尚の目にうっすらと涙が浮かんでいる。
「おっおっおおぅうぅぅ、、、哲史、、、」広げられた睦豊和尚の太腿に力が込められ、哲史の身体を締め付ける。哲史はゆっくりと腰を動かした。
「おおっ、おおっ、おおっ、哲史、、、おおううぅ、、、もう、、、儂は、、、堪らん、、、」
「くぅうぅ、、、睦豊さん、、、そんなにしたら僕も、、、くううぅ、、、」ゆっくりとした動きで腰を振る哲史の顔が歪む。
「おおおおおうぅうぅうぅ、うおおおおぉ、、、」睦豊和尚の中に深く飛び込んだ瞬間、悲鳴にも似た声をあげ、哲史を絞りあげた。
「おあああぁぁああぁ、、、睦豊さん、、、」絞りあげられた哲史は仰け反って声をあげると、全身を痙攣させた。同時に睦豊和尚の腹の上に横たわる肉柱の先端からどくどくと白濁した液が溢れ出していた。哲史は睦豊和尚の上に倒れ込んだ。力を使い果たした二人は昼間の作務の疲れもあり、汚れた身体をそのままに重なり合って深い眠りに落ちていった。
山峡の寺(11)
「これから、東京に戻ります。来週から大学が始まりますので。」
「今年も世話になりました、おかげさまで良い年越しができました。」
「いえ、少しでもお手伝いできたのであれば嬉しいです。」
「また休みの時にはいらっしゃい。檀家さんも哲史さんのこと、楽しみに待ってますよ。」
「そうそう、小僧さん来てから和尚さん元気になりましたよ。一人の時は和尚さん寂しそうにしてるから、そばにいてあげてくださいね。」檀家のおばさんが口を挟んだ。
「いや、、、そんなことないですよ︎、、、」哲史は睦豊和尚と寝間で過ごすひと時を見られてしまったような気がして、恥ずかしさで真っ赤になった。檀家さんを囲んで談笑し、睦豊和尚と出発までの時間を過ごしていた。バスの出発が迫り睦豊和尚は山門まで送ってくれた。
「哲史︎、、、学業、頑張るのだぞ、、、お年玉だ、、、」睦豊和尚は哲史に金封を握らせた。そして、哲史を抱き寄せ、帰京に備え刈り上げたばかりの坊主頭の額に軽く唇を寄せた。睦豊和尚は振り返り、山門をくぐり寺に戻っていった。
年末年始の休暇が終わると、学年末の試験が迫っている。試験の準備やレポートの作成、ゼミの発表準備など、寺とは違った忙しさで飛ぶように日々が過ぎていく。年末年始を寺で一緒に過ごしたことで、さらに親密になった信と哲史はレポートや発表準備を哲史の部屋で一緒に行うことが多くなった。お互いにわからないことを補い合ったり、一緒に考えたりすることで効率が上がることは確かであったが、何よりも二人一緒に過ごすことが楽しかった。
「ああ、悪い、今日も電車終わっちゃったぁ、、、」信はノートパソコンから顔を上げて伸びをした。眼鏡を外して目を擦っている。
「最初からそのつもりだろうが、、、」哲史は笑っている。
「俺、家から通学すると二時間近くかかるんだぜ、二時間かけて家帰って、風呂入って寝たらすぐ起きてまた二時間って感じだからなぁ。哲史んとこ泊まったら通学十五分ぐらいだし。いいよなぁ。」
「ま、ここでよければ寝てけよ、、、」二人は話しながらも資料を横にキーボードを叩いている。二人で世間話しながらレポートを書いていると眠気を解消できるような気がしている。そして、夜半までかかって、二人で集中してレポートを書き上げた。
「ふぅ、、、できたできた、、、」信がキーボードから手を離した。
「こっちももう少し、、、」哲史はキーボードを叩き続けた。
「まだかよぉ、、、じゃ、先にビール飲んでるね、、、」信は立ち上がると冷蔵庫から缶ビールを取り出して、キーボードを打つ哲史の真剣な表情を見ながら飲み始めた。
「こっちも終わるまで待てない?、、、ったく、、、」哲史も早く書き上げたかったが、なかなかまとまらない。信はあっというまに缶ビールを空けると二本目を取り出した。そして,哲史のレポートは明け方といった方が良いような時間になってようやく完成した。
「ふぅ、、、こんな時間になっちゃったかぁ、、、」哲史は早く書き上げて信と一緒に飲みたかったが、すでに哲史の分まで飲んでしまった信はいつの間にか畳の上に横になって寝息を立てている。
「信、、、寝るなら布団敷くよ、、、」声をかけたが微動だにしない。今に始まった事ではないが、哲史は布団を敷くと、引きずるように信を布団の上に運んだ。布団の上でシャツを脱がせ、ジーンズのベルトを外して足から引き抜いた。そこまでされても信は起きない。自分の分も布団を敷いて、ズボンとシャツを脱いで寝る準備をした。アンダーシャツとブリーフになって布団の上にあぐらをかいて座った。アルコールのせいか、幸せそうな顔で寝息を立てている親友の顔を愛おしそうに眺めている。悠泉寺で布団を並べて眠っていた年末年始が思い出される。そして、夜な夜な繰り広げられた睦豊和尚や芳哉老師とのひと時を思い出すと、哲史のブリーフの中のものが熱く、力が漲り始めた。握りしめると快感が全身に広がっていく。隣の布団の親友のチェックのトランクスも同じように力が漲っている。哲史は布団に運び、ジーンズを脱がせた時から気づいていたが、無防備に築き上げたトランクスを曝している親友の姿は、哲史の理性を麻痺させていった。
「信、、、」声をかけながら、返答がないことを確認すると、哲史はゆっくりとチェックのトランクスに手を伸ばした。自分のブリーフの中のものと同じぐらい熱い。哲史はゆっくりとゴムを引き延ばしながらトランクスを下げ、信の天井に向かって突き上げている肉柱を咥え込んだ。深夜までシャワーも浴びずにレポートを書いていた信の股間は思った通り信の香りに満ちていた。口の中で舌を絡めながら味わっていく。
「ううん、、、」信が呻いた。哲史は信の脚を広げ間に入ると、じゅぷっ、じゅぷっ、と音を立てながら頭を振り、滲み出てくる透明な液体を味わっていく。
「んん、、、んあぁ、、、」信が身体を震わせながら哲史の頭を抑える。頭を押さえつけながら、布団の上の腰が上下に動き出した。
「んふぅ、、、じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ、、、んっ、んっ、んっ、んっ、んんん、、、」哲史は押さえつけられている頭を振りながら舌を絡めて信を味わう。そして、口の中の信が硬く緊張すると、哲史の中で弾けた。濃厚な信の香りが広がる。痙攣を繰り返すものの先端からたっぷりと吐き出された液体はゆっくりと哲史の喉の奥に流れ込んで行った。そして、信の出した液体を味わいながら、自らの屹立したものをブリーフの上から扱くとあっという間に絶頂を迎え、ブリーフを汚した。
「ふぅ、、、」哲史はため息をつくと、信のトランクスを元に戻し、限界まで起きていた哲史は射精の疲れとともに布団に崩れ落ちるようにして深い眠りに落ちていった。
山峡の寺(12)
「ううん、、、」あまりの快感に哲史は声を漏らしてしまった。
「んん、、、んあぁ、、、」寝た振りをしているはずの信は思わず哲史の頭を抑えつけてしまう。まだ女性とも経験のない信であったが、哲史の頭を押さえつけながら腰を上下に動かしていた。
「んふぅ、、、じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ、、、んっ、んっ、んっ、んっ、んんん、、、」抑えている信の手を振り払うかのように負けずに哲史は頭を上下させる。信は限界を迎えた。腰を突き上げたところで身体が凝固し、激しく痙攣した。痙攣がおさまると全身から力が抜け、心地よい疲れとともに眠気が襲ってきた。信は再び眠りに落ちていった。
翌朝、信が目覚めると、いつものように哲史が朝食の用意を整えていた。
「おはよう。」眠そうな声で挨拶を交わす。
「やっべぇ、、、俺またフェラされる夢みちゃったよ、、、また夢精しそうなリアルな快感だったよなぁ、、、」いつもの調子で話す信を哲史は笑って見つめている。
「レポートとか忙しかったから、溜まってるんじゃないかな、、、」信は思い切って言ってみたが、次第に何時もの二人の会話の中に紛れ込んで行った。
試験期間が過ぎ、成績発表が終わると学業も一段落、四月の新学期までは春休みである。四月から最終学年になるので、就職活動なども始めなければならないが、教員志望の哲史は教育実習や採用試験を受けることにしていた。採用試験は第一志望が哲史の故郷、悠泉寺のある県であったので、これらの準備のため春休みは悠泉寺で過ごし、落ち着いて試験の準備をする予定にしていた。教育実習についても哲史が卒業した中学校に申請しており、認められれば悠泉寺から通える距離であった。
「久しぶりだよなぁ、レポート書いたり勉強したりしないでゆっくりと哲史と飲むのも。成績最悪だったけどなんとか進級して来年は就活だよなぁ、、、哲史は教員志望だろ、、、俺どうするかなぁ、、、」
「信は公務員とか言ってたよね、、、」
「ああ、親父が安定志向だから、親父も市役所なんで、同じ市役所入れとか言ってるけどね、、、」飲みながらの二人の話は話題が様々に飛んでいく。二人とも次第に酔いが回ってきた。
「そういえば年末哲史と一緒に寺に行っただろ、あの時のユニフォームっていうか、あれなんか格好いいよね、、、」
「ああ、作務衣だね、、、寺の掃除とか炊事のような作業、作務っていうんだけど、その時に着るんで作務衣とか作務着っていうんだ、、、家でも着なさいって睦豊さんにもらったんで、うちにもあるよ。」
「へぇ、、、下宿できてるとこ見たことないけど、着てるんだ。」
「休みの日ぐらいだね、、、大学行く時はさすがに着ないから。」
「俺も着てみたいなぁ、、、」
「着てみる?何枚かもらったんで、着てもいいよ、、、」哲史は濃紺と浅葱色の作務衣を取り出してきた。
「よかったら着てみろよ、、、寺で着たからわかるだろ、、、」
「うん、着てみる、、、作務衣で一緒に飲むってなんかいいなぁ、、、あ、そういえば和尚さんとか老師さんって、パンツじゃななかったよね、、、ふんどし、、、穿いてたね。」
「ああ、越中褌って言って、睦豊さんは修行の時からずっと越中褌締めてるって言ってたね、、、修行終わったら人それぞれらしいけど、睦豊さんや芳哉老師はずっと越中褌締めているみたいだね。」
「洗濯手伝ってた時って俺のトランクスしかなかったよね、、、えっ、、、てことは寺では哲史もふんどし締めてるの、、、普段はブリーフだよね、、、」話したことはなかったが、一緒に風呂屋に行ったりもするので普段の下着はお互いに知っていた。
「うん、寺に行ってる時は、睦豊さんと一緒に修行の時みたいに生活してるんで、下着も越中褌締めてるよ、、、」
「へぇ、、、知らんかった、どんな感じなの、、、俺も穿いてみたいなぁ、、、」
「褌は穿くんじゃなくて締めるんだけどね、、、いいよ、僕が締めたのでよければ、、、もちろん洗ってあるけど。」哲史は越中褌も取り出した。
「へえぇ、、、どうやって締めるの、、、哲史も締めて見せてよ、、、」
「仕方ないなぁ、、、」哲史は着ていたジャージを脱ぎ、ブリーフ一枚になると、その上から褌を当てて、締め方を実演した。
「後ろに当てて、紐を前で結んで、そこに通して前に垂らす、簡単だろ、、、信も脱いでやってみろよ。もちろん締める時はブリーフ脱ぐんだけど。」哲史は後ろを向いてブリーフを脱いで裸になると越中褌を締めた。
「うん、、、」信もジャージとトランクスを脱ぎ捨てて裸になると、哲史の真似をして越中褌を締めた。
「似合ってるね、信、、、」哲史は振り返り、信の越中褌姿を見つめた。
「うん、、、なんか楽だね。」信も哲史の越中褌姿を見つめた。
「うん、この上にステテコと襦袢着て、作務衣着るんだ、、、」哲史は作務衣と揃えて準備したステテコと襦袢を広げた。
「哲史、、、」信の声に顔を上げると、信が越中褌一枚の姿で哲史をじっと見つめていた。信のものが固く大きくなって、前褌を突き上げ、前垂れを持ち上げているのがわかった。
「信、、、」掠れる声で親友の名を呼ぶ。ゆっくりと信が歩み寄って来て哲史の身体を抱きしめた。越中褌越しに信の固く熱いものが押し付けられている。哲史より少し背が高い信に抱きすくめられ、上を向くと信の目が見つめている。ゆっくりと顔が近づいてきて、唇が重なった。哲史の身体に電流が走り、思わず信を抱きしめる。触れ合ったお互いの素肌が熱い。ずいぶん長い間唇を重ねていた二人の唇が漸く離れた。
「あーあ、、、俺のファーストキスが哲史かぁ、、、」信は照れ隠しなのか、茶化して言った。
「文句あるか、、、親友が相手してやったんだぞ、、、」信は再び哲史の唇に自分の唇を重ねた。
山峡の寺(13)
「あうっ、、、哲史、、、」信の身体が震える。唇を離さないように胸から臍、鳩尾と真の身体を味わっていく。哲史は締めたばかりの越中褌の前垂れの中に手を差し入れて、紐を解くと、はらりと越中褌は信の脚の間に落ちた。怒張した親友のものが露わになる。
「信、、、」哲史は親友の名前を呼びながら、腰を落として下腹を舐め上げていく。自分より濃い陰毛のため、ざらざらした舌触りを感じる。信の前で跪いた哲史は、ようやく親友の中心にたどり着いた。糸を引くように流れ出る透明な液を舌で舐めとると、一気に咥え込んだ。睦豊和尚や芳哉老師のものよりも遥かに固く、大きいものが喉の奥の方まで届いた。
「んぐぅ、、、じゅぷっ、、、じゅるじゅるじゅるじゅる、、、」親友のものを愛おしく舐めるたかと思うと、激しく首を振り、唇を絞って責め上げる。
「ああ、、、哲史、、、気持ちいい、、、哲史、、、気持ちいいよ、、、」信が繰り返す。きれいに刈り上げられたばかりの哲史の坊主頭をがっちりと掴み、信は快感に耐えている。
「んぷっ、んぷっ、んぷっ、、、、」哲史の頭の動きが激しくなる。
「哲史、、、もうダメ、、、出る、、、出ちゃうよぉ、おおおぉぉぉあああぁ、、、」信は全身を震わせると哲史の口の中で爆発した。火傷するような熱い液体が哲史の喉を苛む。哲史の口の中が信の香りでいっぱいになる頃、脱力した信は壁に寄りかかりかろうじて立っていた。哲史が口を離すと、信が倒れこむように畳の上に寝転んだ。哲史は親友に寄り添って横になった。二人は自然に手を握りあった。目を閉じて荒い息をしている親友を哲史は寄り添ったまま見つめていた。
「ありがと、、、哲史、、、初めてじゃないよね、、、」
「うん、信が酒飲んで寝ちゃってる時に、、、でも、知ってたんだよね、気づいても何も言わなかったから、受け入れてくれたのかなって思ってた。」
「俺びっくりしたんだよ、寺でお前と和尚さんが、、、やってるとこ見ちゃったんだ。」
「そうだよね、狭い寺だし、わかるよね、、、」
「でもお前がすごく幸せそうだったから、、、」
「いろいろあって僕寂しかったんだ、、、その時に睦豊さんが僕を受け入れてくれて、、、助けてもらって、こうやって大学に行ってる。お前に会えて、友達になってくれたことも、、、寂しかった僕にとって、大切なことだよ。こうやって泊まりに来てくれて、一緒に勉強して、、、」最後の方、哲史は涙声になっていた。
「何泣いてるんだよ、、、」信は哲史の目に浮かんだ涙を手で拭った。笑い顔になった親友を抱き寄せると、唇を寄せた。それから抱き合ったまま、二人は学校の話や将来の進路の話などとりとめもなく話していた。話題がまた寺での夜の話になる。
「男同士って、尻使ってセックスするんだよね、、、哲史もしてるのか、、、その、和尚さんと、、、」
「そうだね、、、それは内緒かな、、、」
「教えろよ、、、」
「興味あるんだ、信、、、」
「て言うわけじゃないけど、どうなのかなって、、、」
「やってみる、僕と、、、」
「痛そうだからいいよぉ、、、」
「大丈夫だよ、、、信、、、」哲史はそう言うと起き上がって再び大きくなり始めていた信のものを咥えた。
「ううっ、、、哲史、、、」口の中で固くなった信のものを舌で味わいながら哲史は自分の股間にたっぷりと唾を塗りこめた。芳哉老師がしたように、自分の指で菊座を解していく。哲史の丸っこい指二本が悠々と入ったところで体勢を変え、信に跨った。
「信、、、」畳に横たわる信を見つめながら、哲史は腰を沈めていく。信のものに手を添えて菊座に宛てがう。
「あああっ、、、て、哲史、、、」信が目を閉じる。芳哉老師よりも固く太いものが括約筋を通過する。
「ぐはっ、、、」自分の指より太いもので切り裂かれるような痛みを感じ、思わず呻く。
「くぅ、、、哲史、、、大丈夫かぁ、、、」
「ああ、、、大丈夫、、、ふぬぅ、、、」哲史は信の下腹部に腰をおろした。そのままの姿勢でじっとしている。次第に痛みが遠ざかっていき、腹の中の信のものの熱さが伝わってくる。哲史はゆっくりと動き始める。時折下腹部に力が籠り、信を絞り上げる。
「ううぅむふぅ、、、き、きもちいい、、、哲史、、、すげえきもちいい、、、ううぅああぁ、、、」信が感嘆の声をあげる。哲史の動きに合わせて信の腰が上下する。
「僕も気持ちいい、、、ああ、、、信、、、気持ちいいよぉ、、、信、、、」
「俺も、、、気持ちいい、、、すげぇ、、、気持ちいい、、、哲史、、、」
「ああ、、、信、、、信、、、」
「哲史ぃ、、、あうっ、、、哲史、、、」
「あああ、、、だ、だめ、、、あああ、あ、、ああ、、、ああ、あ、あ、、、」哲史は仰け反ると、腰の動きに合わせて揺れていた半勃ちの皮を被ったものの先端からどろどろと白濁した液が噴き出し、信の腹を汚していった。哲史の全身が痙攣する。
「あああ、、、哲史、、、俺も、、、そんな、、、きもちいい、、、ああああああ、、、、」哲史が射精とともに括約筋を痙攣させると、信も絶頂を迎えた。熱い液が今度は哲史の直腸に中に注ぎ込まれた。腹の中の信のものが静かになると、哲史は信の上に崩れ落ちた。お互いの早い鼓動と荒い息を密着した身体からお互いに伝え合っている。
「ありがと、、、」哲史はようやくそれだけ言うと、信と一緒にそのまま眠りに落ちていった。
深い眠りに落ちた二人が目覚めた時、すでに日は昇り、窓から明るい日差しが差し込んでいた。
「おはよ、、、」信は朝の挨拶をすると、哲史を抱き寄せ、唇を合わせた。
「おはよ、、、」唇が離れて、哲史は挨拶を返した。
「気持ちよかった、、、哲史、、、女とやってるみたいだよなぁ、、、」
「女とって、信って女と経験あるんだっけか。」
「ねえよ、、、」
「そうだよね、、、じゃ、信のファーストキスも、初体験も相手は僕ってことだね。」
「ったく、、、俺の初体験がお前かぁ、、、」
「僕が相手じゃ、、、残念?」
「なこと、、、ねえし、、、」信はそう言うと、再び哲史の唇を塞いだ。いつのまにか午後の陽射しが部屋に射し込んでいた。
山峡の寺(14)
「こんにちは、哲史です。」庫裏の玄関を開け、呼びかけた。足音が聞こえ、睦豊和尚が急ぎ足で玄関に来た。薄鼠色の作務衣姿だった。
「おお、哲史、よく帰ってきた、、、さぁ、入りなさい。」睦豊和尚は僕が置いていたバッグを抱えて先に立って入っていく。
「あぁ、睦豊さん、自分で持ちますよ、、、」睦豊和尚は聞こえないのか、そのまま僕がいつも使わせてもらっている部屋に入っていった。
「いつものように、ここを使うと良い、、、布団や寝間着、作務衣は前と同じところにしまってある。」睦豊和尚はバッグを置くと僕を抱き寄せた。
「睦豊さん、、、」睦豊和尚は僕を抱きしめると、そのまま唇を重ねた。頭を抱き寄せて重なった唇は睦豊和尚にこじ開けられ、舌が僕の舌を絡め取る。僕は全身の力が抜けていく。
「哲史、、、待っておったぞ、、、しっかり勉強しておるようだな、次第に立派になっていく、、、」睦豊和尚は唇を離すと、優しい笑顔の中の目が僕を見つめている。
「さぁ、寺に来た以上は、作務をやってもらうぞ、、、作務衣に着替えて、庭の掃除から頼むぞ、、、」睦豊和尚はそう言うと、途中だったのか、本堂に戻り、掃除を始めた。そして掃除だけでなく、一日の務めが終わると、夕食だった。夕食も準備を含め、作務の一つである。質素な精進料理を睦豊和尚とともに準備し、食事の後、片付けが終わるとようやく自由な時間となる。僕は睦豊和尚に挨拶をして、部屋に戻って大学のレポート作成や教育実習の準備など、やるべきことが色々あった。寺の一日の務めの中で、許される限られた時間で集中して行う必要がある。僕は調べ物をしながらレポートをまとめていた。夜も更けてきた頃、睦豊和尚が部屋にやってきた。
「精がでるのぉ、、、大学の勉強も大変なようだな。今日は遠路到着したばかり、あまり根を詰めぬようにな。」睦豊和尚はお茶を入れて持ってきてくれていた。
「あ、ありがとうございます。もう少しで一段落ですので、きりの良いところまで書いてしまいます。」
「そうか、では、儂は先に風呂に入らせてもらうぞ。」睦豊和尚は立ち上がり、部屋を出ていった。久しぶりの悠泉寺であったので、睦豊和尚とゆっくり話もしたかったが、日程の関係で、期限までに送れなかったレポートを仕上げる必要があった。哲史は集中してレポートを仕上げるとメールで提出した。
「ふうぅ、、、」既に十一時近くなっていた。哲史は立ち上がると浴室へ向かった。作務衣を脱いで浴室に入り、身体を洗って湯に浸かった。温まっていると睦豊和尚が入ってきた。
「睦豊さん、どうしたんですか、、、」
「いや、風呂上がりに少し調べものをしておったら冷えてのぉ、もう一度湯に浸かって温まりにきた。」そう言うと睦豊和尚はさほど広くない浴槽に入ってきた。哲史は身体を寄せて睦豊和尚のために場所をあけた。恰幅の良い睦豊和尚が湯に浸かると湯が盛大に浴槽から溢れ出た。身体を寄せ合うように湯に浸かっている。
「哲史ももう最終学年、早いものだ。」睦豊和尚と哲史は進路の話などしながら温まっていた。
「僕は卒業したら、こちらに戻ってくるつもりです。」哲史は言った。二人の間に沈黙が訪れる。睦豊和尚は哲史の背中に手を回して抱き寄せた。
「哲史、儂は寂しかった。」睦豊和尚の澄んだ目が哲史を見つめる。
「睦豊さん、、、」お互いの唇が近づき、重なった。既に大きくなっている哲史のものが睦豊和尚に捕らえられた。
「儂は一人で寺におるときはなんとも思わなんだが、今日哲史が寺に来て寂しかったことがようわかった。哲史の顔を見たら我慢できんようになってしもうた。」湯の中で睦豊和尚の手が優しく動き、哲史のものを愛撫する。湯船の湯の表面にさざなみが立っている。
「あああ、、、睦豊さん、、、」哲志は呻いた。再び二人の唇が重なる。哲史は遠慮がちに睦豊和尚の唇を舌で探り、睦豊和尚の口の中に舌を滑り込ませた。睦豊和尚の舌がそれに応える。
「このようなことで心を乱しておってはこの寺の住職を務められん、、、だが、我慢ができんのだ。」睦豊和尚は両手で哲史を抱えあげると、浴槽の淵に座らせた。睦豊和尚の愛撫で哲史のものは固く、睦豊和尚に向かって屹立している。睦豊和尚は目の前で揺れる哲史のものを咥えた。先端から分泌される液を味わいながら、睦豊和尚は唇を窄めて頭を振っている。
「あああぁ、、、ぼ、睦豊さん、、、あううぅ、、、」睦豊和尚の頭の動きに合わせ、じゅぷっ、じゅぷっ、と音が鳴っている。哲史の屹立したものは睦豊和尚の口の中で締め付けられ、舌で弄ばれている。
「ふぐぅ、、、ふごっ、ふごっ、ふごっ、、、」睦豊和尚も哲史の香りを堪能している。
「あぅ、、、あああぁ、睦豊さん、、、ああぁぁ、、、あぁああぁ、、、」睦豊の手が哲史の尻をわし掴みにしている。哲史はこみ上げてくる快感に耐えながら、剃髪したての睦豊和尚の頭を両手で抱え、手触りを確かめるように撫でる。手のひらに滑らかな感触た伝わってくる。
「ぼ、睦豊さん、、、睦豊さん、、、僕、、、もう、、、」哲史はもうすぐ昇りつめることを伝えた。睦豊和尚の頭を抱え込む手のひらに力を込める。その時、睦豊和尚は突き放すように口を離した。浴室の湯気の中で行き場を失った哲史の固いものが揺れている。
「哲史、、、儂は、、、お前と、、、哲史と、、、一つに、なりたいのじゃ、、、」睦豊和尚は湯船から立ち上がると、哲史に軽く口付けをして、自らは浴室の床に膝をつき、浴槽の縁を手で掴んだ。無駄な毛の一本もない,滑らかな肌に包まれた豊かな睦豊和尚の体躯が哲史を誘う。
「睦豊さん、、、僕も、、、寂しかった、、、」哲史は後ろから睦豊和尚の菊座を確かめる。湯で温められたそこは哲史の指を受け入れる。
「ううっ、、、哲史、、、早う、、、儂に、、、早う、、、」睦豊和尚が上ずった声を上げる。
「睦豊さん、、、うぅ、、、」睦豊和尚の口技で今にも昇りつめそうな哲史は下腹に力を込めて我慢している。荒々しく睦豊和尚の豊かな尻を掻き分け、膝立ちになった哲史は昇りつめてしまいそうな熱く固い肉柱を睦豊和尚の菊座に宛てがう。
「ううぅ、、、哲史、、、」菊座を舐め上げるように中心を探る哲史のものの亀頭の感触が睦豊和尚を悩ませる。睦豊和尚は両の太腿を開き、哲史を迎え入れる。ずぷっ、という音が浴室に響いた。
「うあああぁっ、、、ぼ、睦豊さん、、、」哲史のものが温かいものに包まれ、身体中に幸福な快感が満ち溢れた。
「おっ、おっ、おっ、、、おおおぉぅうっ,,,哲史、、、哲史、、、おおおおぉ、、、」睦豊和尚の身体が大きく震え、股間から白い液体が溢れ出た。哲史の肉柱に押し出されるように繰り返し繰り返し噴き出した白い液体は浴室の床に溜まった。全身を痙攣させ震わせている睦豊和尚の温かい粘膜に繰り返し締め付けられた哲史も我慢の限界を超えていた。
「うっ,うっ、、、うああああぁあぁぁ、、、睦豊さん、、、ぼく、ほ、、う、、、さ、、、ん、、、」哲史は睦豊和尚の中を熱い液体で満たしていった。繰り返した二人の身体の痙攣が治ると、哲史は睦豊和尚の広い背中の上に崩れ落ちるように重なった。二人は無言のままお互いの鼓動の早さを感じあっていた。
山峡の寺(15)
「おはようございます。」
「おはよう、哲史、、、よく眠れたか。」睦豊和尚は藍染の作務衣を着て、庫裏を掃除していた。
「はい、よく眠れました。」
「では、庭の掃き掃除を頼む。」哲史は庫裏を出て、掃除を始めた。広い庭の掃除は大変だった。まだ朝晩は冷え込むこともあるが、哲史は汗を掻きながら掃除を終えた。朝の作務が終わり、本堂で朝の勤行をつとめる。もちろん、勤めるのは睦豊和尚だが、哲史はその後ろ姿を見つめながら見よう見まねで睦豊和尚とともに読経を行うことで、心を落ち着けることができる。休暇ごとに悠泉寺に来るのはこの時間が哲史にとって得難いものであるからと言ってもよかった。それらの一連のつとめが終わると、ようやく自由な時間となるが、睦豊和尚は様々な寺の用務や来客の対応などがあり、夕方にも作務や勤行を行う。哲史はその間、睦豊和尚を手伝いながら、勉強やレポートの作成、読書などで過ごす。二人の悠泉寺の一日はあっという間に終わる。
夕食を終え、後片付けが終わると、二人は庫裏の居間で熱い茶を飲んでいた。
「哲史には高校生の頃から寺の手伝いをしてもらって、助かっておる。作務の姿も一人前の雲水のような姿になってきたな。」睦豊和尚は嬉しそうに目を細めて語った。
「いえ、そんな、何もできないです。」哲史は改めて言われると恥ずかしくなった。
「いや、儂ひとりでは行き届かぬところもあるのじゃが、哲史のおかげで助かっておるぞ。作務衣姿も雲水のようじゃ。どうじゃ、一度剃髪してみぬか。」睦豊和尚は澄んだ目で哲史を見つめた。
「剃髪ですか、、、」哲史は短い丸刈りではあったが、まだ剃髪はしたことがない。
「剃髪により、煩悩を捨て去る、、、良い経験になる。寺にいる間だけでもどうじゃ。」
「はい、、、」哲史は多少不安があったが、経験してみることにした。
「では、儂が剃ってやろう。正式な得度、というわけではないが。」睦豊和尚は立ち上がると、風呂場に向かった。哲史もついてゆく。
「では、作務衣を脱いで、、、汚れるといかん。ああ、越中褌のままで良い。」睦豊和尚も越中褌姿になると、風呂場の椅子に腰掛けた哲史の頭をお湯で温め、石鹸を泡立てて塗りつけた。哲史の頭はバリカンで刈り上げた丸刈りだが、刈ってから数日経つので少し伸びていた。睦豊和尚は哲史の目の前に和刀を取り出した。
「普段の剃髪は髭剃りに使う市販の普通の剃刀を使うのだが、今日は哲史最初の剃髪ゆえ、剃髪の儀式で使う剃刀を使おう。」風呂場の照明に剃刀の刃が煌めいている。睦豊和尚は哲史のうなじのあたりから慣れた手つきで剃り上げていった。哲史の頭皮にこれまで経験したことのない刃が滑って頭髪を剃っていく感触が伝わってきた。越中褌一枚の哲史の股間が頭皮をそりあげる感触に反応してくる。じょりじょりと丸刈りの頭に生える短い頭髪を剃り上げていく感触が頭から背骨を通って下腹まで駆け下りてくる。目の前には睦豊和尚の越中褌の前垂れが浴室の湿り気を帯びて太腿に張り付いている。一通り剃り上げた睦豊和尚は剃り残しを確かめるように、哲史の頭を睦豊和尚の手が撫で回す。
「ああ、、、睦豊さん、、、」
うなじから耳の後ろにかけて、何度も睦豊和尚の手が撫で回していく。太い指先で剃り残しを見つけると再び剃刀を当てた。
「哲史、、、動くでないぞ、、、」睦豊和尚の太い指先が哲史の耳朶を優しく抑え、うなじから耳の後ろに石鹸を塗り広げると剃刀を当てた。しょりしょりとリズミカルに動く剃刀が剃り残した頭髪を剃り上げていく。反対の耳の周りや頭頂部など、睦豊和尚の丸っこい手が哲史の頭を撫で回し、剃り残しを見つけては剃刀を当てていく。
「あうぅ、、、睦豊さん、、、」哲史の越中褌の中が限界まで昂ぶっている。目の前の睦豊和尚の越中褌も風呂場の湯気と睦豊和尚の汗でぐっしょりと濡れ、太腿や下腹部に張り付いている。張り付いた前垂れが睦豊和尚の昂まりで突き上げられている。
「まだ、動くでない、、、動くでないぞ、、、」睦豊和尚は哲史の頭皮を撫で回す。
「ぼ、睦豊さん、、、ああぁ、あああぁ、、、」哲史が睦豊和尚のぐっしょりと湿った越中褌に顔を埋めた。からん、と音を立てて睦豊和尚が手にしていた剃刀が風呂場の床に落ちた。睦豊和尚は両手で哲史の頭を愛撫する。
「哲史、、、きれいに、、、剃れた、、、哲史も一人前の雲水のようじゃ、、、哲史、、、」睦豊和尚に剃り上げた頭を愛撫されながら、哲史は睦豊和尚の湿った越中褌の紐を解いた。下腹に張り付いている白い晒の布地を剥ぎ取った。
「睦豊さん、、、ああぁ、、、睦豊さん、、、」露わになった睦豊和尚の肉柱に頰を寄せ、陰毛をかき分けて根元を握りしると、哲史は肉柱を口に含んだ。
「おおおぉうぅ、、、」睦豊和尚の豊かな体躯が震える。剃り上げた滑らかな哲史の頭をしっかりと睦豊和尚の丸っこい手が掴む。
「はむぅ、じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ、、、」頭皮に剃刀が当たる感触や大きな手のひらでの愛撫が哲史を昂らせているのか、哲史は激しく睦豊和尚の肉柱を締め付け、舌で弄る。
「おおぉ、、、おおおおおぉ、、、哲史、、、哲史、、、おおおおぉ、はうっ、、、」睦豊和尚も哲史の剃髪で昂ぶっていたのか、呻き声とともに身体を硬直させた。哲史の口の中が睦豊和尚の香りで満たされた。青臭い液体が哲史の喉に滑り落ちていく。
「睦豊さん、、、」哲史は睦豊和尚の肉柱を解放した。
「哲史、、、快かった、、、快かったぞ、、、」睦豊和尚は座ったままの哲史を引き起こすと、抱きしめ、唇を重ねた。まだ自らが出したものの香りが残る哲史の口の中を貪るように舌で味わっていた。
山峡の寺(16)
「今日きた檀家さん、哲史が剃髪したのを見たようで、儂の跡取りになったのか、と聞かれたぞ。」
「僕がですか、、、睦豊さんの跡取りだなんて、、、」
「ああ、休みの時だけとはいえ、寺にずっといて、剃髪して作務衣を着た若者が作務をしているところを見れば、跡取りにしか見えんわな。」睦豊和尚は笑った。
「そういうものですか、、、でも僕なんか、跡取りだなんて。」
「哲史の作務衣姿も板についてきた、その上剃髪になったから、雲水に見られても仕方ない。それに、作務に熱心に取り組んでいることは、檀家さんも見ておられるのだ。」
「僕は掃除とかお手伝いしているだけですよ、、、」
「それが重要なのだ、そのような作務をおろそかにしないことが大切なのだ。寺に限ったことではないと思うが。ところで哲史は、今年教育実習と聞いたが、やはり教員を志望しておるのだな。」
「そうですね、、、」哲史は休暇の時だけとはいえ寺の生活が気に入っていた。それが睦豊和尚と一緒に過ごす時間が気に入っているのか、寺の生活そのものが気に入っているのかよくわからない。しかし睦豊和尚の跡取り、と言われて悪い気はしなかったが、これ以上睦豊和尚に迷惑をかけるわけにはいかないという気持ちもあった。
「ま、ゆっくり考えると良い。」睦豊和尚の手が隣の哲史の布団の中に潜り込んできて、哲史の手を探り当てて握りしめた。
「睦豊さん、、、」哲史は睦豊和尚の手を握り返した。睦豊和尚にずっと甘えていたい、家族を喪ってからずっと見守ってくれていた睦豊和尚の暖かさをずっと感じていたかった。哲史は睦豊和尚の布団に潜り込んだ。睦豊和尚の豊な身体に哲史がしがみつく。睦豊和尚は哲史を受け入れて、頭の下に腕を滑り込ませると、哲史を抱き寄せた。哲史の固くなったものの感触が睦豊和尚の下腹を突く。
「哲史、、、」睦豊和尚は哲史を抱き寄せると、暗い部屋の中で微かに光る哲史の瞳を見つめた。
「睦豊さん、、、」哲史の身体が睦豊和尚の上に重なり、お互いの体温を感じ合いながら、唇を重ねた。哲史は睦豊和尚の頭を抱きしめ、貪るように哲史の口の中に入ってくる睦豊和尚の舌を受け入れた。舌を絡め合いながら、お互いが剃髪したばかりの頭の滑らかな感触を感じ合い、高め合っている。重なった二人の身体の下の方では、越中褌を築き上げる屹立したものがもどかしげに絡み合っている。睦豊和尚の手が荒々しく哲史の寝間着の帯を解いた。哲史は布団を跳ね除けて睦豊和尚の上で起き上がり、身体に絡みつく寝間着を脱ぎ捨てた。
「哲史、、、おお、、、哲史、、、」唇が解放された睦豊和尚の口から吐息とともに哲史の名前が繰り返されている。睦豊和尚の手が哲史の起き上がった身体を愛撫し、哲史の胸の突起を捉える。
「ああ、、、睦豊さん、、、気持ち、良い、、、」睦豊和尚の指先から哲史の全身に快感が駆け抜けていく。哲史は睦豊和尚の寝間着の帯を解くと、寝間着の前を寛げ、睦豊和尚の豊かな身体を露わにした。再び倒れこむように睦豊和尚に重なると、今度は二人の寝間着に遮られないで、肌を寄せ、お互いの体温を感じあった。睦豊和尚の早鐘を打つような鼓動も哲史の胸に力強く伝わってくる。
「哲史、、、儂は、、、儂こそ、、、お前がいないと、、、いかんのかもしれん、、、哲史に、支えてもらっておるのかもしれん、、、」
「睦豊さん、、、そんなこと、、、僕の方が支えてもらってるんです。睦豊さんがいなかったら、睦豊さんが、僕を寺に置いてくれたから、、、生きていけたんです、、、」
「哲史、、、さっきは余計なことを言うた、、、頭まで剃らせてしもうて、、、お前の人生だ、、、よく考えて進む道を決めれば良い、、、ただ、この寺を、どこに居ようと家だと思って帰ってきてほしい。それが儂の願いじゃ、、、」睦豊和尚はそう言うと、哲史に何も言わさぬよう、唇を塞いだ。絡み合う二人の舌が次第にお互いの身体を熱くしていく。哲史は唇を離すと、睦豊和尚の身体に唇を寄せ、舌を這わせていく。
「おお、、、哲史、、、たまらん、、、快いぞ、、、」睦豊和尚は哲史の剃髪した頭を愛撫しながら身を捩って身体を這い回る哲史の舌の愛撫に応える。
「ああ、、、睦豊さん、、、」睦豊和尚の滑らかな肌の上で這い回る哲史の舌がぴちゃぴちゃと音を立てながら、くぐもった声で名前を呼ぶ。哲史は舌による愛撫の範囲を次第に下半身に広げていく。目の前に睦豊和尚の越中褌が固く屹立したものに突き上げられている。哲史は汗と体液で張り付いた前垂れをもどかしげに捲って紐を解き、睦豊和尚の満たされないものを露わにした。目の前で震えている睦豊和尚の太いものを愛しげに見つめていた哲史は、陰毛に覆われた付け根を握りしめると、尿道から噴き出している透明な液を舌ですくい取った。睦豊和尚の香りが口いっぱいに広がる。
「おおぉ、、、おお、、、哲史、、、快いぞ、、、おおお、、、」哲史は溢れてくる透明な液を舌で舐め取りながら、睦豊和尚の昂まりを舌で確かめていく。露出した亀頭の周りに折りたたまれるように重なっている包皮も丁寧に舐め、睦豊和尚の香りを確かめる。
「おお、、、快いぞ、、、哲史、、、そこじゃ、、、そこが、、、快い、、、」哲史の舌が這い回るのに合わせ、睦豊和尚の昂まりが震え、さらに透明な液を溢れさせている。
「睦豊さん、、、んふぅ、、、睦豊さん、、、んふぅ、、、」哲史は譫言のように睦豊和尚の名を呼ぶ。哲史の舌は弛緩して垂れ下がった睦豊和尚の玉袋を這い、さらにその後ろに向かってく。哲史は重い睦豊和尚の両脚を持ち上げ、肩の上に乗せる。弛緩していた睦豊和尚の脚に力が籠り、哲史の動きを助ける。
「哲史、、、そこじゃ、、、儂の、、、儂の中に、、、」睦豊和尚は言いながら枕を取って自らの腰の下に差し込んだ。睦豊和尚の菊座が、哲史の前に露わになる。哲史は睦豊和尚の重い太腿を両腕で押し付けながら剥き出しになった菊座を舌で味わう。わずかに侵入した舌先が締め付けられ、睦豊和尚の意思に従わない別の生き物のように哲史の舌の動きに反応して揺らめいている。哲史はゆっくりと唾液を送り込み、塗りつけるように舌を動かす。
「んおおぉ、、、おおおぉ、、、哲史、、、」睦豊和尚の菊座がゆっくりと解れ、力がこもっていた太腿が弛緩していく。
「んふっ、んふっ、、、睦豊さん、、、んふぅ、、、」唾液まみれになった哲史の顔が睦豊和尚の菊座に擦り付けられている。
「おお、、、おおうぅ、、、哲史、、、儂は、、、儂はお前と、、、一緒に、、、おおお、、、おおぅ、、、哲史、、、」唇で睦豊和尚の菊座が蠢くのを感じながら、哲史も越中褌の紐を解き、晒の布に押さえつけられていた屹立するものを解放した。哲史は菊座から唇を離して起き上がると、屹立するものを菊座にあてがった。大量に噴き出していた透明な液体が滑らかな感触を亀頭に伝えてくる。睦豊和尚の股の間で膝立ちになって、腰に力を込めると、ぶじゅるぅ、、、と音を立て、哲史のものは睦豊和尚の中に飲み込まれていった。
「ああ、、、睦豊さん、、、睦豊さん、、、睦豊さんの中、すごくあったかい、、、」哲史は自分のものが睦豊和尚の粘膜に優しく包み込まれ、蕩けてしまうような感覚が沸き起こってきた。
「うおおおぉ、、、哲史、、、たまらん、、、快いぞ、、、」挿入された哲史のものを腸の中の粘膜で包み込んで、溶かしてしまいたかった。哲史は睦豊和尚の太腿を押さえつけながら、睦豊和尚の上に倒れこんだ。貪るように唇を求め合う。菊座と唇で繋がった二人は長い時間、その感触を楽しんで、いつの間にか溶け合っていた。お互いの剃髪した頭を愛撫するように抱えながら唇を重ね、時折重なった唇の間からお互いの名を呼ぶ声が漏れる。
「ううっ、哲史、、、哲史、、、」
「んふぅ、、、睦豊さん、、、んふっ、んふっ、んふっ、、、」ぴちゃ、ぴちゃ、という舌と唇が触れ合う音に、ぶじゅっ、ぶじゅっ、と菊座と竿が擦れ合う音が混じり合い、溶け合って響いている。
「おっ、、、おっ、おっ、おっ、、、哲史、、、」睦豊和尚が全身を震わせながら最後の時が近いことを告げていた。
「ぼ、睦豊さん、、、あっ,あっ、あっ、、、あああああぁ、、、」哲史は雄叫びを上げ、力を振り絞って腰を築き上げた。重なり合った下腹部に熱い液体が溢れるのを感じながら、睦豊和尚の中で蕩けたものが弾けた。幸せな疲れが哲史を襲い、睦豊和尚に重なり合ったまま意識が薄れていき、優しく哲史を抱きしめてくれる睦豊和尚にしがみついたまま眠ってしまった。
山峡の寺(17)
「哲史、、、開静の時間じゃ、、、」どんなに遅く寝たとしても、睦豊和尚は時計のように正確に起きる。まだ薄暗い中、すでに睦豊和尚は作務衣を着て布団の横に座り、優しい笑顔で哲史を見つめている。
「んんん、、、睦豊さん、、、おはようございます。」哲史はようやく起き上がり、睦豊和尚に向き合って挨拶した。昨夜寝入ったままの姿であった。
「おはよう、、、哲史、さすがに若い、、、儂も修行中、開静の時にそのようになっておって往生したものじゃ。」睦豊和尚は哲史の股間に屹立するものを見つめながら笑った。
「ああっ、、、し、失礼しました、睦豊さん、、、」哲史は慌てて布団の中でくしゃくしゃになっていた越中褌を着けて朝の男の生理現象を隠した。哲史が微睡んでいる間に睦豊和尚は朝の勤めを終えていたようだった。
「気にせんでも良い、さ、作務じゃ、境内の掃除を頼むぞ。」睦豊和尚は立ち上がると、掃除のために本堂に走るように去っていった。哲史も急いで作務衣を着ると、境内の掃除を始めた。箒を持って庫裏から境内に出て行くと、すでに近所に住む数名の檀家さんが掃除を始めていた。
「おはようございます、いつもありがとうございます。」哲史は挨拶し、一緒に掃除を始めた。近所の檀家さんは週に数回、境内や本堂の掃除を手伝ってくれている。一人で寺を切り盛りする睦豊和尚は様々な形で助けられていた。一時間ほどかけて境内を掃除し、八時ごろには一段落した。本堂の掃除も終わったようで、哲史は庫裏に戻って湯を沸かし、茶を用意して茶菓子とともに庫裏の縁側に用意した。
「みなさん、おかげできれいになりました、ありがとうございました。お茶を召し上がってください。」本堂で立ち話をしていた睦豊和尚と檀家の方々は哲史の声に庫裏の縁側に集まってきた。羊羹などを食べながら、哲史のいれた茶を飲み、世間話に花が咲いている。
「それにしても、良かったですなぁ、、、こんな立派なお坊さんが来てくれて、、、」檀家さんは昔から哲史のことも知っているが、わざとそのようなことを言う。
「いえいえ、私など、修行も積んでいないので、単なるお手伝いです。」哲史は慌てて打ち消す。
「修行などいつでもやれば良いでしょう、ね、住職さん。資格よりも、気持ちですよ、掃除なども一生懸命やっておられる和尚さんがいずれこの悠泉寺をついでいただけるんですよね。」
「そうそう、住職独り者だから、後継ぎいないなってみんな心配してたんですよ。」
「いや、そんな、、、」哲史は返す言葉もなく聞いている。睦豊和尚もにこやかに微笑みながら檀家さんの話を聞いている。
「住職さん、お坊さんが来ているときは本当に嬉しそうですからね。」哲史自身は哲史が寺にいるときにの睦豊和尚の姿しかわからない。
「いやいや、哲史は今東京で大学に通っていて、教員になることを目指しているんですよ。うまくいけば地元の教員になるかもしれぬ、な、哲史。」
「はい、、、試験に通れば、ですが、、、」哲史も東京よりは生まれ故郷で働きたいと思っている。できれば、地元の学校の教員になって、寺から通いたい、漠然とそんなことを考えていた。
「先生ですか、ぴったりですね、先生になってもらって、このお寺に住んでもらって、通える学校になるといいですね。」哲史が漠然と考えていたことを檀家さんに言われてしまった。
「この寺に住んでたら、お坊さんも住職みたいにずっと独り者になってしまうかもしれないね。」
「そういえば、先代も独り者でしたよね、そこに今の住職がいらっしゃったから、次もそうなるのかな。」みんなが爆笑した。談笑が一段落した時、檀家さんの一人が心配そうに話し始めた。
「そうそう、最近誠太郎爺さんがちょっと調子悪いみたいだけど、大丈夫かな。」誠太郎さんは寺の掃除や行事などにも参加していた方で、哲史も面識があった。
「なんだか調子悪くて寝てることが多くなったみたい、、、市内から息子さんが時々訪ねてきているんだけど、心配だよね。」
「住職はいろいろ忙しいみたいだけど、この寺のすぐ裏だからお坊さんたまに様子見てあげてよ。」檀家さんたちはご近所の話題が尽きない。
「おお、そうだな、儂も気にはなっていたが、、、哲史、ちょっと様子を見てきてくれるか。知っておるだろ、誠太郎さん。確か儂の前の、その前、先々代の住職と同じ歳だったと思うので、八十半ば、八十六歳になられるはずだ。先月まで元気に顔を見せてくれていたんだが、、、」睦豊和尚も心配そうな表情だった。哲史は睦豊和尚と早めに昼食を摂ると、多めに作った煮物などを容器に詰めて、誠太郎さんの家に向かった。免許を取ったばかりではあったが、寺の軽乗用車に乗って、さほど高くはない寺の裏の山の中腹にある家に向かった。
「こんにちは、、、誠太郎さん、悠泉寺です。」昔ながらの作りの家の縁側から声をかけた。
「おお、睦豊さんかぃ、悪いねぇ、掃除に行けなくて。」縁側の奥の居間の座椅子に腰掛けてテレビを見ている誠太郎さんが答えた。
「あ、僕は寺を手伝っている哲史です、、、何かお手伝いできることがあればと、住職に言われて参りました。」哲史は縁側に上がって挨拶した。
「ああ、あの小坊主さんか、、、ありがとう。」誠太郎さんは最近腰痛が酷くなって、屋内でも杖をつくか、歩行器を使うことになっている。定期的に息子さんが来て身の回りの世話をして医者に連れて行っているようだが、一人暮らしで身の回りのことが難しくなっているようだった。持参した煮物などで昼食を用意し、その間、哲史は洗濯機を回し、洗い物や掃除を済ませた。
「哲史さん、ありがとう、きれいになったよ。」誠太郎さんは嬉しそうに言った。
「また、お元気になられたら寺にいらしてください。」哲史は挨拶した。
「哲史さん、、、ついでと言ってはなんだが、風呂に入れてはくれんか、、、一人で入ると危ないと息子に言われてなぁ、一人では体を拭くぐらいで我慢しとる。」誠太郎さんは恥ずかしそうに言った。
「僕でよければ、お手伝いしますよ。」そう答えると、哲史は睦豊和尚に電話して、事情を説明し、寺に帰るのが遅くなることを伝えた。哲史は風呂を沸かした。風呂は何年か前にバリアフリーに改装されていた。風呂が沸くまでの間も手が回らなかった台所の掃除などを行なっていた。
「風呂、湧きましたよ、誠太郎さん。」
「おお、ありがとう、哲史さん、、、」哲史は風呂の脱衣場で誠太郎を椅子に座らせ、寝間着と下着を脱がせて行った。前をボタンで留めるタイプのシャツなので、脱がせやすい形になっていた。誠太郎さんは越中褌一丁になった。哲史も一緒に風呂に入る以上、誠太郎さんの前で作務衣と下着を脱ぎ、やはり越中褌一丁になった。
「哲史さんも、越中ですね、お寺はみんなそうなのかな、、、」誠太郎さんは嬉しそうに言った。
「いえ、、、悠泉寺にお世話になるようになってから、褌です。」哲史は答えると、誠太郎さんの越中褌の紐を解いて外すと、全裸になった誠太郎さんの肩を支え、洗い場の椅子に座らせた。シャワーで誠太郎さんの身体を流し、タオルに石鹸を泡立てると背中から流し始めた。背中を流し始めるとやはり水飛沫が飛んでくる。哲史も越中褌を解いた。
「ああぁ、気持ちいぃ、、、久しぶりにゆっくりと身体洗ってもらって、、、」誠太郎さんは目を閉じて気持ちよさそうにしている。哲史は前に回って誠太郎さんの胸から腹、そして脚をタオルで擦っていった。立ち上がってシャワーで石鹸を流していく。
「哲史さん、、、お若いですね、肌が艶やかで、、、」気持ちよさそうな表情で誠太郎さんは哲史の身体を見つめる。
「何をいってるんですか。」哲史は誠太郎さんの丸刈りのごま塩頭に石鹸をつけて洗い、シャワーで流した。
「哲史さん、哲史さんのその魔羅を、しゃぶらせてはくれぬか、、、」返事も聞かず誠太郎さんは目の前にある哲史のものを握りしめていた。
「な、何を、、、誠太郎さん、、、や、やめてください。」哲史は慌てて前を抑えようとしたが、一瞬早く誠太郎さんの口が哲史の亀頭を咥えこんでいた。哲史のものが誠太郎さんの口の中で大きくなる。
「ふごっ、ふごっ、ふごっ、、、」誠太郎さんの口から音が漏れてくる。数年前に総入れ歯になっている誠太郎さんの口の中は暖かく滑らかで、哲史のものが口の中で翻弄されている。
「あっ、、、だ、だめです、、、誠太郎さん、、、」哲史は沸き起こってくる快感に身をよじる。
「ふごっ、ふごっ、ふごっ、、、じゅぱっ、じゅぱっ、じゅぱっ、、、」誠太郎さんの口の動きが早くなる。
「あああぁ、、、あっ、あっ、あっ、、、あああああぁ、、、」誠太郎さんの丸刈りのごま塩頭を抱えながら、哲史は身体を硬直させた。身体の奥を突き抜ける快感に膝ががくがく震えた。
「んふぅ、、、んぐっ、、、哲史さん、、、爺の相手をしてくれてありがとう、、、何十年ぶりに若い汁をいただききました、、、甘露じゃ、、、」誠太郎さんは笑った。口の端から白濁した液が垂れていた。
山峡の寺(18)
「おお、哲史さん、支えてもらうと楽じゃ、ゆっくりと温まることができそうじゃ。」
「はい、後ろから支えていますから、ゆっくりとなさってください。」哲史は浴槽の縁に寄りかかり、さほど重くない誠太郎さんの身体を抱きかかえ、誠太郎さんが腰に負担がかからないように、体全体でしっかりと支えていた。
「哲史さんは、確か事故で両親を亡くされたのでしたね。」誠太郎さんが抱きかかえられながら話し始めた。
「はい、それ以来、悠泉寺の住職にお世話になっています。何もできませんが、掃除などお手伝いしています。」
「そういう作務が大切じゃ、わしも若い頃住職さんには色々と教えていただいた。今の住職さんの前の前の住職さんじゃが。残念ながら本山に移られたが。」懐かしそうに話している。
「その頃から、誠太郎さんには寺を助けていただいているんですね。」密着した誠太郎さんの背中から体温が伝わってくる。
「そうじゃ、、、住職の夜のお相手も、な、、、住職とはいえ、男、いかに修行を積もうとも、溢れてくる煩悩は抑えきれん。わしは喜捨、檀家としての施しのつもりでおった。今の住職、睦豊さんもそうじゃろ、それで哲史さんをそばに置いておる、そういうことじゃろ。」
「い、いや、そういうことでは、ありませんが、、、」先ほど誠太郎さんの口で搾り取られたにも関わらず浴槽の中の哲史のものが固くなり始めた。
「わしの家は先祖の代から悠泉寺の檀家としてお世話になっていたようだ。わしの親も熱心に寺の手伝いをしておった。親も、家内も弔うてもろうた。息子は市内に住み始めてからあまり熱心な檀家ではないがな、、、わしと同じ歳の先々代の住職が来られてから、わしは一層熱心に悠泉寺への施しを勤めさせていただいてきた。まだ若かった住職は修行を続けておられ、様々な工夫のお話を伺った。じゃが、沸き起こる煩悩はおさまらない。今はさほどでもないが、住職は古くからの不邪淫戒の戒律を破りたくなかったのじゃ。わしはそんな真面目だが、溢れてくる性欲をなんともできない住職を見ておれず、わしが施しをすることになったのじゃ。」
「施し、、、ですか、、、」
「そうじゃ、喜捨ということじゃ、、、報いを求めず、施すこと、金に限ったことではなく、施すことが檀家としての勤めじゃと思うた。わしは、初めは手で施し、口を使って施すことを覚え、そして、尻を使うてもろうた。住職の修行時代には、色々あったそうじゃから、その頃になると住職から色々と教わった。住職が求めることは何でも応えてきた。」
「そんなことが、、、」哲史は誠太郎さんの話を聞いているうちに、股間のものが熱く昂まるのを感じていた。
「そうじゃ、、、先々代の住職が本山に移られるまで、施し続けてきたのじゃ、、、先代の住職は今の睦豊和尚の雲水時代に寺で世話をしていたようじゃがな、、、そして睦豊和尚は、哲史さん、ということじゃろ、、、はっ、はっ、はっ、、、」誠太郎さんは面白さを噛みしめるように笑った。
「そういうわけでは、、、ありませんが、、、」哲史は抱えている誠太郎さんの耳に呟いた。
「そういうわけではない、というが、わしの口での施しを受け入れてもろうたし、わしの尻を突き上げているものはなんじゃ、、、哲史さん。」
「す、すみません、、、」哲史は慌てたが、誠太郎さんを支えていて身動きができない。
「元気じゃのぉ、、、さすが、お若い。これで睦豊和尚を悦ばせておるのじゃろう、、、わしももう先は長くない、、、どうじゃ、爺の今生の思い出に、、、爺を悦ばせてはくれぬか、、、哲史さんの、その、硬いもので、、、」誠太郎さんは湯船のヘリを掴むと身体を浮かせ、哲史の屹立したものの上に尻を乗せた。片手で哲史のものを掴むと、向きを調節しながら身体を落としていった。
「誠太郎さん、、、だ、ダメです、、、やめて、、、」哲史は抵抗したが、今生の思い出、と言われると、抵抗に力が入らない。哲史は腰が浴槽の底に着くまで身体を滑らせた。上にいる誠太郎さんの腰に負担がかからないよう、哲史が向きを調節していた。
「ぐはっ、、、何十年ぶりじゃろうか、、、堪らん、、、ぐっ、、、ぐはあぁ、、、」浴槽の湯の中で哲史のものが飲み込まれていく。
「あうっ、、、あああぁ、、、誠太郎さん、、、」小柄で干からびたような誠太郎さんの身体の中に、こんなにしっとりと湿った柔らかく暖かいところがあることが哲史には信じられなかった。哲史の屹立したものが、絡め取られるように粘膜に覆われ、ゆっくりと揉みほぐされていく。哲史は意識していないにも関わらず自然に腰を突き上げてしまう。
「ぐはっ、、、哲史さん、、、ぐはっ、、、堪らん、、、ぐあっ、、、」
「あうっ、あっ、あっ、あぅ、、、誠太郎さん、、、僕、、、もう、、、あああああぁああぁぁぁ、、、」
「ぐはっ、、、ぐはっ、、、ぐはっ、、、哲史さん、、、ぐおぉおおおおぉ、、、」
「はうっ、、、はああああぁ、、、ああぁぁぁ、、、」二人の声が湯気で満ちた狭い浴室に響く。哲史のものに絡みついた誠太郎さんの粘膜が痙攣するように哲史を絞りあげた。哲史は最後の時が近いことを伝える間もなく誠太郎さんの中に熱い汁を注ぎこんでいた。
「はうう、、、ありがとう、哲史さん、、、爺も久しぶりに気をやった、、、何も出ぬがなぁ、、、はっ、はっ、はっ、、、」誠太郎さんはまた面白さを噛みしめるように笑った。
「はぁ、はぁ、はぁ、、、こちらこそ、、、気持ちよかった、、、です。」哲史がかろうじてそう言うと、哲史の腕の中に抱えられている誠太郎さんのごま塩頭が振り返り、哲史を見つめた。
「温まったのか、かなり腰良くなった。じゃが、いま少し温まりたい。このまましばらく湯に浸かっておりたい。」誠太郎さんはそう言うと、目を閉じて哲史の頭を抱き寄せた。哲史も誠太郎さんのごま塩頭を抱きかかえ、唇を寄せ合った。誠太郎さんの口には微かに青臭い香りが残っていた。繋がったままの二人の身体は、ぬるい湯を張った湯船の中で心地よく温まっていく。哲史のものは誠太郎さんの暖かい粘膜に包まれたまま、再び固くなり始めていた。
山峡の寺(19)
「ご苦労さんだった。哲史の手伝いでゆっくりと風呂で温まって、腰痛も少しは良くなっただろう。」睦豊和尚に労いの言葉をいただくと、哲史は恥ずかしくなった。少し遅くなったが夕食を摂り、後片付けを済ませ、風呂に入ると開枕の時間となる。二人は並んで布団を敷くと、横になった。並んで横になって明かりを消すと、睦豊和尚が話し始めた。
「今日はご苦労さんだった。先ほど誠太郎さんからお礼の電話があった。誠太郎さんは昔からの檀家さんで、先々代の住職からのお付き合いのある方でなぁ、寺の掃除や行事の時など熱心に寺に来ていただいていている方なので、儂も心配しておった。様子を見に行かねばと思っておったので、哲史が行ってくれてよかった。」
「はい、腰痛で少し動けない状態だったみたいで、息子さんが医者に連れて行っているようです。週末には息子さんが奧さんと一緒に来て身の回りのことはやっているようです。腰痛も快方に向かっているようです。」
「そうか、歳が歳だけに、あまり安心はできんが。時間があるときには様子を見に行ってくれんか。風呂にも入れたそうだが、あまり無理せぬようにな。」
「はい、、、」睦豊和尚の手が哲史の布団の中に潜り込んできた。哲史の手を探り当てると握りしめた。
「誠太郎さんを風呂に入れるときに抱きかかえて湯船に浸かったそうだな、、、哲史、、、」哲史も睦豊和尚の手を握り返す。
「は、はい、、、支えていないと、腰に負担がかかりますので、、、」
「そうか、、、裸で、触れ合ったのだな、誠太郎さんと、、、儂は、、、催してきた、、、」睦豊和尚は握りしめた哲史の手を強引に引っ張り、寝間着を掻き分け、越中褌の昂まりを握らせた。
「睦豊さん、、、」哲史の手は湿った越中褌の中の熱い昂まりを握りしめた。睦豊和尚の昂まりはぴくっと反応して哲史に応える。哲史は睦豊和尚の布団に頭を潜り込ませると、手探りで寝間着の帯を解き、前をくつろげ、越中褌の紐を解いて、睦豊和尚の昂まりを解放した。睦豊和尚の太いものが目の前で揺れている。昼間の誠太郎さんとの行為の余韻なのか、昂まりがおさまらない哲史は太いものの根元を握りしめると、口に含んだ。睦豊和尚の香りが口いっぱいに広がる。
「おおおっ、、、哲史、、、おおぉ、、、」睦豊和尚は哲史の方に身体を向けて横臥し、哲史も睦豊和尚に合わせて横臥した。睦豊和尚は哲史の脚をつかんで身体を引き寄せた。もどかしげに哲史の寝間着の帯を解き、越中褌を毟り取るように外すと、すでに屹立している哲史のものを口に含んだ。
「ぐじゅるぅ、、、じゅるっ、じゅるっ、じゅるっ、、、」
「じゅぱっ、じゅぱっ、じゅぱっ、、、」睦豊和尚と哲史がお互いを貪るように咥えている。湿った音が寝間に響く。
「じゅるっ、じゅるっ、、、んおおおぉ、じゅるっ、じゅるっ、じゅるっ、、、んおおああぁ、、、」
「じゅぱっ、、、んあああぁ、、、じゅぱっ、じゅぱっ、、、」お互いを貪り合う湿った音に、口から漏れる吐息が混じり合う。
「じゅるっ、じゅるっ、じゅるっ、じゅぱっ、、、」睦豊和尚の頭の動きが激しくなる。
「んあっ、、、あっあっあああああぁ、、、」哲史は耐えきれず、睦豊和尚のものから口を離してしまった。喘ぎ声をあげ、睦豊和尚の豊かな体躯にしがみつき全身を震わせた。哲史は咥えられたまま熱い汁を睦豊和尚の口の中に注ぎ込んだ。
「ううぅ、、、うぬぅ、、、んんんおおおおぉ、、、」哲史のたっぷりと注ぎ込まれる迸りを口で受け止めた睦豊和尚も限界を超え、太いものの先端から白濁した液を迸らせた。目の前にある哲史の顔に降り注いだ。哲史は慌てて痙攣しながら白濁した液を迸らせている睦豊和尚の太いものを再び咥え、口の中で受け止めた。お互いの口の中のものが次第に力を失い、落ち着いていく。その間も二人はお互いのものを口に含んで愛おしそうに舌で愛撫していた。二人は最後に尿道に残った汁を舐めとると、ようやく口を離した。睦豊和尚は起き上がった。哲史は布団の上で仰向けになっている。哲史の上に睦豊和尚が重なり、固く閉じた唇を哲史の唇に寄せた。舌でこじ開けられた哲史の口の中に、自分が放出した青臭い液体が流れ込んでくる。口の中の睦豊和尚の白濁した液と舌で絡め合わせながら、味わう。哲史は睦豊和尚に混じり合った青臭い液体を送り返す。繋がった二人の唇の間で、お互いの青臭い白濁した液と唾液が混じりあう。睦豊和尚の喉がこくっ、と動いた。哲史も口の中に残った液体を美味しそうに飲み干した。
「睦豊さん、、、」ようやく唇を離し、じっと瞳を見つめている睦豊和尚に、哲史は微笑んだ。
「哲史、、、顔にかけてしもうた、、、申し訳ない、、、」睦豊和尚は哲史の顔のあちこちに飛び散っている自分が放出した白濁した液を舌で舐めとっていった。そして、最後にもう一度唇を合わせた。抱き合って唇を合わせているうちに、二人はいつの間にか眠りに落ちていた。
山峡の寺(20)
「哲史くん、久しぶりですね、、、ご家族は大変なことで、、、改めてお悔やみ申し上げます。」
「ありがとうございます、、、もう三年になります。昨年三回忌を行いました。」
「もうそうなりますか、、、では哲史くんが卒業してから七年になるんですね。哲史くんも立派になった、、、悠泉寺さんのお世話になっていると伺いましたが、、、頭も丸めてお坊さんみたいになりましたね。」若手で赴任したばかりといった感じの先生だったが、白髪も増え、七年分以上に歳をとられた感じであった。
「家族の件以来、悠泉寺さんのお世話になっているので、住職のお手伝いさせていただいています。僕ももう大学で四年生になりますから、卒業して七年になるんですね。」卒業してからいろいろとあった哲史にとって、落ち着いて中学を卒業してからの年月を振り返ったことはなかった。
「哲史くんは昔から坊主頭が似合っていたから、あまり違和感ないですね。」先生は笑った。
「早速ですが、教育実習の際にはよろしくお願いいたします。」昔話が途切れたところで哲史は挨拶した。
「はい、でも哲史くん、本当に教職に就く気があるんですか、、、今の教育現場、哲史くんの頃よりさらに忙しくなっていて、どの学校も卒業生以外は受け入れないので、教職を志望されるのであれば哲史くんを受け入れることを決めていますが、大変です。ご覧の通り、哲史くんの頃より生徒が減っています。今は各学年1クラスですから。教科担当も基本は1名です。そのような環境で実習する責任は大きいですよ。」先生は真剣な表情で語った。
「はい、、、いろいろなこともあったので、その経験など、教育に生かせればと思うのですが。」
「その気持ちはわかりますが、今の中学は大変難しい状況です。」それから先生は田舎の小規模校でもいじめや、不登校の問題など抱えていてその対応などで忙殺されてしまっていることなどを話してくれた。哲史はお話を伺い、身が引き締まる思いであったが、多忙な先生方に迷惑をかけて実習を行う以上、立派な教員になろうと改めて思った。哲史は母校を辞去し、寺に帰って作務衣に着替え、作務を始めた。掃除を一通り終えようとしたころ、寺の裏にある墓地に通じる通路にたまに見かける子が、掃除用具などを入れる物置の裏の奥にある石段に腰掛けていた。少し虚ろな表情だったので、心配になり哲史は声をかけた。
「どうしたの、大丈夫かな、、、」その子は少し震えているようにも見える。
「なんでもない。」その子は言った。
「なんでもないなら良いけど、、、どうしたのかな、、、」哲史はその子の隣に座った。
「ううん、、、」その子は泣いているようでもあったが、泣き顔を見せたくないのかずっと顔を伏せたままだった。少年のさらさらした髪が震えている。哲史はその子の肩を抱いた。
「大丈夫だよ、、、」哲史が声をかけると、その子は哲史にしがみつき、本当に泣き始めた。哲史はその子を抱きかかえ、背中をさすり続けた。懐かしい香りが立ち昇ってくる。ふと見ると、あちこちに液体が飛び散っていた。それは紛れもない、青臭い香りの白濁した液体だった。懐かしい香り、と思ったのはその青臭さが混じった香りだったようだ。哲史はその子が落ち着くまで優しく抱き続けた。
「大丈夫、大丈夫だよ、、、」ようやく落ち着いてきた子に哲史は優しく声をかけた。その子は哲史が教育実習をする予定の学校の制服を着ていたが、その制服にも青臭い染みがあるようだった。しがみついているその子のさらさらした髪から少年の香りが立ち昇ってくる。
「もう、僕嫌だよ、、、お坊さん、、、」その子は哲史に向かって話し始めた。寺の境内でいじめが行われているようだった。睦豊和尚の方針で、寺はいつも誰が訪れてもいいように開かれていて、子供たちの遊び場になっていたが、死角も多く、いじめが行われていても不思議はなかった。その子、晴貴くんは両親が離婚し、お父さんと二人暮らしで、いつも家に一人でいるために同級生や先輩の溜まり場になって、いじめが始まったようだった。お父さんがいろいろと対応して、家に来ることはなくなったが、数名がまだ晴貴くんをいじめ続けていて、場所が寺の境内に移ってしまったらしい。
「お坊さんは、、、今日学校にきてたよね、、、」春休みだが、晴貴くんは学校で哲史を見かけたらしい。
「僕はお坊さんじゃないけど、、、ここの寺にお世話になっていて、今度教育実習に行くんだ。」
「へぇ、そうなんだ、、、お坊さん先生になるんだ、、、」剃髪した頭に作務衣姿の哲史はお坊さんにしか見えないのだろう。
「うん、、、先生になろうと思って頑張ってるんだ、、、」
「そうなんだね、、、でもいじめられてる子の気持ちなんてわからないよね、お坊さん、、、」
「難しいことだね、、、話を聞いてわかったつもりになるかも知れないけど、本当はわからないだろうね。」哲史はしがみついて泣いている子の気持ちが簡単にわかるとは思えなかった。
「学校の先生やお父さんも、結局わからないんだよ、、、僕の気持ちなんて、、、」
「でも、わかるように努力はしたいよ、、、」哲史は教員を目指す以上、こういう場面にも向き合うことが出てくるだろうということは考えていたが、いきなり経験することになるとは思っていなかった。
「へぇ、、、努力するって、同じ経験するっていうこと?そんなの無理だよ、、、」晴貴くんは怒ったような目で哲史を見上げた。
「十分じゃないかも知れないけど、努力はしたいな、、、」哲史は晴貴くんを優しく抱き続けながら言った。
「じゃ、僕がやられたことと同じことされてもいいってこと?無理だと思うけど。」
「無理って言っても、、、それで君の気持ちがわかるなら、同じこと、されても仕方ないかな、、、」哲史は経験だと思って、その子の気持ちがどうしたらわかるか考えていた。
「僕が何されたと思う?あいつに、、、口に、、、ちんちん突っ込まれて、、、顔に精液かけられたんだよ、、、そんなこと、、、できるの?お坊さん、、、」晴貴くんは怒ったように言った。晴貴くんより大柄な同級生に頭を押さえつけられて、晴貴くんの口を犯す行為に及んで最後は晴貴くんのものを扱いて射精させ、お前も楽しんだんだよな、ということにされているらしい。
「えっ、、、そんなこと、、、」哲史は絶句した。哲史はもちろんそのような行為をしたことがあるが、それはあくまでも、好きなもの、愛するもの同士が行う行為だと思っていた。今はそう思えても、初めての行為の時には驚いたことを思い出していた。
「どうなの、、、お坊さん、、、口に、ちんちん入れて、、、、、口の中に出されて、顔にかけられても、、、平気なの、、、」晴貴くんは哲史の前に立ち上がった。制服のベルトは外され、だらしなく前が開いたままで、ネイビーのボクサーブリーフのあちこちに染みがついている。
「晴貴、、、くん、、、」哲史は迫ってくるボクサーブリーフの膨らみを見つめていた。晴貴くんはボクサーブリーフを捲って、小柄な体に似つかわしくない大きなものを哲史の目の前に突きつけた。先端が皮を被っているが、亀頭の膨らみは一人前の大人の大きさだった。付け根のあたりには柔らかい毛がわずかに生えている。
「咥えて見てよ、、、お坊さん、、、僕が何されたか、経験したいんでしょ、、、」哲史の剃髪した頭が晴貴くんに抱えこまれて、青臭い香りを放つものが顔に押し付けられた。哲史は思わず口を開いてしまった。青臭いものが口の中に侵入してくる。
「晴貴くん、、、うぐっ、、、うっうううぅ、、、」哲史は晴貴くんの青臭いものを思わず咥えこんでしまった。青臭い香りが哲史の理性を失わせていった。今日もいじめられて射精させられたのか、包皮や尿道に青臭い液体が残っていて、哲史は舌先で味わう。
「あああぁ、何するの、、、お坊さん、、、気持ちいい、、、あああぁ、、、」晴貴くんのものは哲史の口の中で一層大きくなり、固くなって行った。それは睦豊和尚のものや、信のものとも違う、若々しい固さで、すぐに壊れてしまいそうな脆さが感じられる。哲史は慎重に優しく舌を絡めていく。
「じゅぷっ、、、じゅぱっ、じゅぱっ、じゅぱっ、、、」哲史は口の中の愛しいものを舌で味わい、口全体で愛撫していた。気がつけば哲史は晴貴くんの腰を抱きかかえていた。
「だ、だめだよ、、、お坊さん、、、そんな、、、僕、、、出ちゃう、、、出ちゃうよぉ、、、」どれぐらいの時間そうしていたのか、一瞬なのか、哲史にはわからなくなっていたが、口の中のものは固く膨れ上がり、青臭い液体を噴き出すと、哲史の口の中を満たしていった。
「んんん、、、んぐっ、、、ふぅ、、、」激しく痙攣していたものがおさまって、次第に柔らかくなっていく。哲史は最後の一滴まで吸い取って、口を離すと、口の中のものを飲み込んだ。
「ええっ、、、お坊さん、飲んじゃったの?」晴貴くんは驚いていた。いじめている二人のものは、口の中に出されても吐き出している。
「ん、、、ああ、そうだね、、、大切な人のなら、、、飲み込んでも大丈夫かな。」哲史は苦しい言い訳をしていた。
「へぇ、、、僕とは今日初めてあったのに、大切な人なの?僕が。」哲史は手ぬぐいで晴貴くんの汚れた身体や制服にこびりついた精液を拭き取っていた。晴貴くんは立ったまま哲史に身を任せている。
「うん、、、そうだね、いじめられて困っている子が目の前にいたら大切な人、だよ、、、初めてあったとしても、、、それに、大切じゃない人、っていないよ。」
「そうなんだ、、、お坊さんだからかなぁ、、、そんな風に思えるの。」
「同じだよ、、、お坊さんでも、先生でも、、、」哲史は苦しい言い訳だと思いながら、話していた。本当は若わかしいものを口に咥える行為に溺れていたことは自分でもわかっていた。
「でも、、、気持ちよかった、、、あの子たちも気持ちいいからしてるのかなぁ、、、」
「こういうのは、、、本当に好きな人同士ですることだから、、、」
「そうなんだ、、、お坊さん、今度いじめられそうになったら、助けてね、、、僕、お坊さんの大切な人、なんでしょ、、、」いつの間にか境内は暗くなり、お互いの顔がよく見えないようになってきたが、晴貴くんは少し落ち着いたようだった。
山峡の寺(21)
「今日は素直じゃね、、、お前も気持ちいいのか、やっぱりおかしいよな、お前、、、」腰を振っている子が晴貴くんに向かって言っている。昨日哲史がやっていたように晴貴くんの手がその子の腰を抑えている。
「こら、、、何をしている、、、」哲史はようやく声をかけ、二人に駆け寄った。同時に口を離した晴貴くんが立ち上がり、腰を振っていた子は振り向いた。
「あ、あああ、、、」晴貴くんの口から離されたその子のものが震えたかと思うと白濁した液体を噴き上げた。夥しい量の液体が放物線を描いて飛んでくる。
「来てくれたんだ、、、お坊さん、、、」晴貴くんは嬉しそうな顔で哲史を見つめた。
「な、なんだよ、、、これ、、、」予想外の哲史の出現に慌てたようだった。その子はようやく落ち着いてきたものを慌ててボクサーブリーフの中に押し込むと、ズボンを上げた。あたりに青臭い香りが立ち込めているように思えるぐらい大量に放出されたものが地面に吸い込まれていく。
「晴貴くんは嫌がってるんだから、、、やめような、そういうことは、、、」哲史はその子を見つめながら言った。
「こいつ、、、蒼太はいつも僕にこういうことするんだよ、、、」晴貴くんが哲史に訴えた。
「何言ってんだ、、、遊んでるだけだろ、、、坊さんなんか関係ねえだろ、、、」その子、蒼太くんは不満そうに口を尖らせながら言った。
「お坊さん、言ったよね、こういうことは大切な人にすることだって、、、お坊さんにとってはみんな大切な人なんでしょ?」晴貴くんはまっすぐに哲史を見つめて言った。
「言ったよ、、、確かに、みんな大切な人、だよ、、、」哲史は晴貴くんと横で呆然と立っている蒼太を交互に見つめていた。
「じゃ、昨日僕にしたみたいに、蒼太にもしてあげてよ、、、僕をいじめる奴だけど、お坊さんにとっては大切な人なんでしょ、、、」晴貴くんは勝ち誇ったような目で哲史を見据えている。
「この子に、、、」哲史は蒼太を見つめていた。射精したばかりだというのに、蒼太くんのボクサーブリーフの前が膨らんでいる。
「お坊さん、してよ、、、」晴貴の声に導かれるように、突っ立っている蒼太くんの前にしゃがみ込んだ。
「な、なにするんだよ、、、」不安そうな目で蒼太くんが哲史を見つめた。ボクサーブリーフの膨らみに顔を近づけると、青臭い香りが鼻を突く。哲史はゆっくりと湿った膨らみを両手で愛撫する。あちこちについた青臭いシミに舌を這わせると、青臭い香りが口の中に広がる。
「んふっ、、、ちゅぷっ、、、」哲史は蒼太のボクサーブリーフを脱がせ、まだ大人になりきっていない蒼太のものを見つめ、剥けきっていない先端に溜まっていた白い液体を舌ですくい取った。
「あうっ、、、や、やめろよ、、、」蒼太くんが堪らず声を上げる。哲史の舌の動きに合わせてぴくぴくと身体を震わせている。
「僕には無理やりやらせるのに、お坊さんだと、やめてほしいの?」晴貴くんは、哲史の脇に一緒にしゃがみ込んで、行為を見つめながら蒼太くんを見上げていた。
「ちゅぱっ、、、んふっ、んふっ、んふっ、、、じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ、、、」哲史は蒼太くんのものが放つ強烈な青臭い香りに理性を失ったように、口全体で味わっている。
「お坊さん、興奮してるよ、、、蒼太の咥えて、、、」晴貴くんは膝立ちになって蒼太くんのものを咥えている哲史の後ろに回り、作務衣の下穿きの中に手を突っ込むと、越中褌の中の哲史のものを握りしめた。
「んはっ、、、んおおおっ、、、じゅぼっ、、、じゅぼっ、じゅぼっ、、、」晴貴くんの小さな手に握りしめられ、荒々しく扱かれたものから強烈な刺激が伝わってくる。
「うっ、、、くうっ、、、で、出そう、、、うううっ、、、うあっ、、、」哲史の口の中の蒼太くんのものが膨れ上がると、ついさっき射精したとは思えないほどの量の精液を哲史の口に中に迸らせた。
「あふぅ、、、んぐっ、、、んぐっ、、、んんんんああああ、、、」哲史は口の中の蒼太くんの射精を受け止めながら、晴貴くんの手の中で射精していた。越中褌が夥しい量の精液が染み渡っていく。
「蒼太、、、気持ちよかったんだろ、、、お坊さんも出ちゃったよ、蒼太の咥えたまま、、、」蒼太くんは立ち上がると、放心状態の蒼太くんの顔を哲史の放った精液がたっぷりと付いた手で撫で上げました。
「晴貴、、、やめろよ、、、」蒼太くんは力なく言いながら、晴貴くんの指先で顔に哲史の精液を塗り広げられていた。そして、とうとう晴貴くんは哲史の精液が絡みついた指先を蒼太くんの口の中に突っ込んでいました。哲史は口の中の蒼太くんのものが、再び大きく膨らんでくるのを感じていた。
山峡の寺(22)
「はい、、、睦豊さん、、、僕はどうしたら良いのか、わかりません、、、」
「哲史は教員を目指しておるのじゃろう、、、このようなことにも向き合えねばならん、、、」
「はい、、、分かってはいるのですが、実際に目の前でそのようなことが起こっていると、どのように対応すれば良いのか、、、」
「何事も経験じゃ、、、真摯に向き合うことじゃ、、、」
「真摯に向き合っているつもりなのですが、、、ただ、、、」哲史は言い澱んだ。
「ただ、なんじゃ、、、」睦豊和尚は哲史の顔を覗き込んだ。
「ただ、、、自分が、、、巻き込まれてしまうと、、、」
「哲史も、その子らの行為に、、、巻き込まれたのか、、、」睦豊和尚は心配そうに哲史を見つめた。
「はい、、、最初は、その子たちを落ち着かせようと、、、でも、途中からは、、、」
「途中から、、、どうしたのじゃ、、、」睦豊和尚は哲史を抱き寄せた。うなだれている哲史を後ろから抱きしめていた。庫裏の部屋の中に、作務衣の擦れ合う音が響く。
「僕は、、、僕は、、、その子たちを相手にして、、、こ、興奮してしまって、、、」
「なに、、、その子たちを相手に、、、行為に及んだと、いうのか、、、」睦豊和尚は哲史の作務衣の中に手を忍び込ませ、素肌を愛撫しながら耳元で囁いた。
「はうっ、、、ぼ、睦豊さん、、、その子たちに、従って、、、ああ、、、でも、、、途中からは、、、ああぁ、、、」哲史の身体から力が抜けてゆき、睦豊和尚に身体を預けた。
「どうしたのじゃ、、、途中から、、、哲史、、、んんん、、、」哲史のうなじに唇を寄せながら、睦豊和尚は囁いた。
「ああぁ、、、ああああ、、、睦豊さん、、、僕は、、、か、快感に、、、負けて、、、あああ、、、」睦豊和尚の舌が這い回る感触が哲史を苛む。哲史を抱きしめている睦豊和尚の手が作務衣の下穿きの中に潜り込んでいく。
「快感に負け、、、このように催しておったのか、、、哲史、、、」
「あうぅ、、、ああ、、、睦豊さん、、、」
「褌がぐっしょりと濡れておるぞ、、、このように催しておるとは、、、」
「あああ、、、睦豊さん、、、お、お許しを、、、」
「子供たちを相手に、快感に溺れるとは、、、哲史、、、そのようなことでは、子供たちの教育はできぬぞ、、、」睦豊和尚は哲史の作務衣の紐を解き前を広げると、越中褌の紐も解いた。坐禅の姿勢で座っていた哲史の屹立したものが睦豊和尚の手に落ちた。
「はうっ、ああああぁああぁ、、、睦豊さん、、、もう、、、我慢、、、できません、、、ああああぁぁ、、、」睦豊和尚に抱きしめられた哲史の身体が強張った。激しく動く睦豊和尚の手に握りしめられている哲史のものが弾けた。
「おお、、、哲史、、、善いぞ、、、儂の手の中で快感に溺れ、、、哲史も快いのであろう、、、このように飛ばしおって、、、哲史の快感の印が、、、このように飛んでおるぞ、、、」二人が纏っている揃いの濃紺の作務衣に哲史が放った白濁した快感の印が点々と散って、光っていた。
「愛し合うもの同士、お互いを大切に思う気持ちであれば、、、楽しめばよいと思う、、、」
「睦豊さん、、、」振り返って睦豊和尚を見つめている哲史の唇に睦豊和尚の唇が重なった。夜が更けていくのも構わず、二人は重なり合っていた。
山峡の寺(23)
「お坊さん、、、今日も来たんだ、、、僕たちのことが心配になったの?」物置に清掃用具をしまっていると後ろから声をかけられた。晴貴くんが蒼太くんと並んで立っている。
「お坊さん、、、蒼太をまた気持ちよくしてあげてよ、、、」晴貴くんは哲史を真っすぐに見つめながら言った。
「何を言っている、、、そんなこと、、、」あまりに直接に言われて哲史はどう答えていいか分からず立ち尽くしている。
「なんだよ、、、こいつが一緒に行こうっていうから、、、」どうやら蒼太くんは晴貴くんに連れられてここに来てしまったようでした。
「でも昨日お坊さんにしてもらってすごく気持ちよかったみたいだし、、、お坊さんも気持ち良かったんだよね、、、」晴貴くんは勝ち誇ったような顔で言った。
「これ、君たちか、、、ここで悪戯をしておるのは、、、」いつのまにか睦豊和尚が哲史の後ろに立っている。
「睦豊さん、、、」哲史が何か言おうとするのを遮るように睦豊和尚が話し始めた。柔和な顔をで二人を交互に見つめながら優しくよく通る低い声が夕暮れの墓地に響く。
「君たち、、、こちらへ来なさい、、、」何もいわず睦豊和尚は二人を庫裏に連れて行った。哲史は慌てて後を追う。庫裏の奥にある座敷に二人を通した。睦豊和尚は座布団を用意した。
「哲史も一緒に坐るがよい、、、」睦豊和尚は二人を座布団に坐禅の姿勢で座らせると、坐り方を指導した。身体が柔らかい子供たちはすぐに正しい姿勢で坐った。
「正しい姿勢で坐ると心が洗われる、、、何も考えなくともよい、ただ、坐る、、、」哲史は子供たちと一緒に坐った。睦豊和尚が香を焚き、警策を持って三人の前を歩く。晴貴くんも蒼太くんも何が起こったかわからないまま、睦豊和尚の言われるままに黙って坐っている。蒼太くんの身体が揺れ始めた。睦豊和尚は蒼太くんに向き合って礼をすると、警策で蒼太くんの肩を打った。そうして時折、警策で打たれながら坐禅を続けた。香が尽きると、睦豊和尚は鈴を鳴らして坐禅を解いた。
「哲史、、、そして、君たちも手伝いなさい。」睦豊和尚は三人を促して、座卓を用意し、台所に準備してあった四人分のうどんを湯がき、山菜などの具を盛り沢山に乗せたうどんを座卓に運んできた。そして、四人で座卓に坐り、食前の経を唱えた。慌てて哲史も唱和する。
「腹を空かしておるのであろう、、、食べるがよい。」晴貴くんと蒼太くんは目の前のうどんを掻き込んだ。あっという間に食べ終わり、食器を片付けると今度は茶道具を取り出し、羊羹を切って二人に勧めた。睦豊和尚は茶を立て、二人に勧めた。
「うへぇ、、、苦い、、、」蒼太くんは思わず顔をしかめたが全部飲み干した。
「羊羹の後だとそんなに苦くないよね。」晴貴くんは涼しい顔で飲んでいる。睦豊和尚は何も言わずに二人をにこやかな顔で眺めている。そして、学校の他愛のない話などしながら時が過ぎて行った。
「さ、遅くなると親御さんが心配されるといかん、そろそろ、帰った方がよいな。」頃合いを見計らって睦豊和尚は二人を促した。
「はい、ありがとうございました、、、」二人は声を揃えていうと、庫裏を出て、それぞれの家に帰った。
「睦豊さん、、、ありがとうございました、、、僕はどうして良いのかわからなかったのですが、、、」
「儂は何もしとらん、、、ただ、坐って食事をしただけじゃ、、、ちゃんと向き合い、話を聞いただけじゃ、、、」睦豊和尚は哲史を見つめた。
「僕は、、、あの子たちを見て、ちゃんと話を聞いていなかったのですね、、、」哲史も睦豊和尚を見つめた。柔和な睦豊和尚の顔が澄んだ瞳で哲史を見つめている。哲史は吸い込まれるように睦豊和尚に身体を預けた。力が抜けた哲史の身体を睦豊和尚が抱き起こす。剃髪した哲史の頭を睦豊和尚の厚い手のひらが撫でている。
「睦豊さん、、、」睦豊和尚の柔和な顔が哲史に近づいていく、哲史は目を閉じた。二人の間にもう言葉はいらない。唇が重なり合い、舌を絡め合わせてお互いを感じ合う。哲史は睦豊和尚に促されるまま畳の上に横たわった。さっきまで坐禅していた座布団が柔らかい感触を背中に伝えている。睦豊和尚はもどかしげに哲史の作務衣の紐を解き、下穿きを脱がせた。哲史の屹立したものが越中褌の前垂れを突き上げている。睦豊和尚は荒々しく哲史の越中褌の紐を解いて剥ぎ取ると一気に哲史のものを口の中におさめた。
「あうっ、、、睦豊さん、、、」
「んふぅ、、、ちゅぷっ、ちゅぷっ、ちゅぷっ、、、」睦豊和尚は哲史の股間で首を上下させながら、自らの作務衣の紐を解き、下穿きを脱ぎ捨て、越中褌の前垂れを引き抜いた。そして、口を離すと哲史の上に跨り、自らの唾液でたっぷりと濡れたものに手を添えて一気に腰を落とした。
「ぐうぅ、ぐはぁっ、、、んおおおおぉ、、、哲史、、、哲史、、、哲史、、、」睦豊和尚は叫び声をあげ、哲史の名前を繰り返し呼んだ。
「あうううぅ、、、ぼ、、、睦豊さん、、、」最も信頼できる、心を寄せる人の暖かく柔らかいもので、哲史の大切なところが包まれている。柔らかく包み込まれたものが睦豊和尚の鼓動とともに哲史のものを締め付ける。
「んんあああ、、、」睦豊和尚のはだけた作務衣の間に見えるふくよかな胸が汗ばんでいる。哲史の手が睦豊和尚の手に握りしめられている。哲史も睦豊和尚の手を求めるように、指を絡めあい、握りしめる。哲史に覆い被さる睦豊和尚は柔和な顔を歪めながら哲史を見つめている。睦豊和尚の顎の先から噴き出した汗が哲史の顔に滴り落ちる。
「おお、、、哲史、、、おおおぉ、、、」睦豊和尚がゆっくりと腰を上下させる。哲史も併せて腰を動かしていく。睦豊和尚に暖かく包み込まれたものがゆっくりと締め上げられる。
「睦豊さん、、、ああ、、、もう、、、もう、だめです、、、」
「儂も、、、儂も、、、おおおぉ、、、うおおおおおぉ、、、」睦豊和尚は低い声で唸ると、身体を震わせた。哲史は睦豊和尚の中のものが締め上げられ、腹の上が熱い汁で濡らされていくのを感じた。繋がりあった部分から湿った音が座敷に響く。
「睦豊さん、、、あああぁ、、、」哲史は睦豊和尚の腰を掴むときつく絞りあげられたものを繰り返し突き上げた。
「うぉおおおぉ、、、哲史、、、快い、、、」睦豊和尚は起き上がって仰け反ると、譫言のように繰り返しながら哲史を絞りあげた。
「あうぅ、、、ああああ、、、」哲史も睦豊和尚の中で弾けた。哲史のもので突き上げられたまま、夥しい量の熱い汁が睦豊和尚の胎内を押し広げて行った。
「快いぞ、、、哲史、、、快い、、、快い、、、」睦豊和尚は哲史の上で身体を震わせながら譫言のように繰り返していた。
山峡の寺(24)
「睦豊さん、春休みいっぱい、お世話になりました。また、すぐに教育実習の時にお世話になります。」哲史はこの寺を去るときにはいつも寂しさを感じてしまう。
「そうじゃな、二か月ほどでまた来ることになるのじゃな、、、楽しみにしておるぞ。学業も今年が最後の年、しっかりな。」睦豊和尚も寂しそうに哲史を見つめていた。この地方の中心の街へ移動して、哲史は大学のある街へ帰って行く。哲史が乗らなければならないバスの時間が迫っていた。
哲史が帰るとすぐに連休があり、帰省する人も多く、寺は法事などで多忙を極めていた。連休に都合がつけば哲史にに手伝ってもらうのだが、今年は最終学年で、連休が明けるとすぐに教育実習で再び来山する予定になっているので、今年は睦豊和尚一人で切り回すことになった。目が回るような忙しさもなんとか終わり、連休が明けると落ち着いた普段の悠泉寺に戻っていた。
「、、、はい、三日ほど留守にします、はい、本山での務めがありまして、、、生憎哲史も来山できず、はい、よろしくお願い申し上げます。」睦豊和尚は檀家総代に電話で翌日から不在になることを連絡すると、最終のバスに乗り、街へ向かった。最終と言うには早い時間であるが、一時間ほどかかるそのバスはほとんど乗る人もなく、まだ眠るには早い時間に街に到着した。到着すると睦豊和尚はターミナル駅のトイレに入り、個室に籠ると、着ていた作務衣を脱ぎ、ジーンズとポロシャツに着替え、作務衣をバッグにしまうと荷物をまとめてコインロッカーに入れ、目深にキャップをかぶると夜の街に歩き出した。通い慣れた道なのか、睦豊和尚は暗い道を迷わずに町外れまで歩き、薄暗い看板の下の扉を開けた。チャイムが鳴り、受付に人影が現れる。睦豊和尚は館内着とロッカーキーを受け取り、ロッカールームでポロシャツとジーンズを脱ぎ、越中褌も解いて館内着を羽織った。睦豊和尚はロッカールームを出て咽せるような香りの充満する部屋を覗いた。粘膜が触れ合うような音が聞こえる。別の部屋からは喘ぎ声なのか叫び声なのか、甲高い声が響いてくる。睦豊和尚は空いている布団を見つけると、横になって館内着の前を止めている紐を解いた。昼間の寺の務めや掃除など、数日寺を空けるための準備があったので、横になると睡魔が襲って来た。どれぐらい時間が経過したのか、睦豊和尚は微睡の中で快感に苛まれていた。
「ん、、、んんんん、、、あぁ、、、」哲史か、最初はそう思った睦豊和尚だが、股間の刺激と胸からくる刺激が異なる波長で襲ってくる。胸の突起も股間のものも、舌で絡めとられている。
「んんぁあああぁ、、、」股間に潜り込んで来た男が口に含んだまま睦豊和尚の脚を持ち上げると肩に乗せた。両脚を持ち上げられて露わになった睦豊和尚の菊座にひんやりとした液体が塗り込められる。睦豊和尚の身体の奥に侵入して来た指が確かめるように睦豊和尚の中で蠢いている。
「うぐぅ、、、んああぁ、、、」睦豊和尚が呻く。
「欲しいんだろ、ここに、、、」嗄れた声が睦豊和尚に迫る。
「うううぅ、、、ほ、欲しい、、、」なんとか耐えていたつもりの睦豊和尚の頭の中で、最後の糸が切れ、理性が吹き飛んで、自ら脚を開いた。男はゴムの膜で覆われた屹立したものにたっぷりと液体を塗り込めると、睦豊和尚の股間に身体を預けた。睦豊和尚の菊座はすんなりと男を受け入れた。
「おおおお、いい、いいぜ、締まる、、、たまんねぇ、、、」男が腰の抽送の速度を上げる。
「うううぅうぅ、、、よ、快い、、、快い、、、んんうぅ、、、」
「いいのか、感じるのか、、、おおお、、、いい、、、いい、、、」男の汗が睦豊和尚の腹や胸に滴り落ちる。男は睦豊和尚の胸に纏わりついていたもう一人の男を弾き飛ばすと、睦豊和尚の肩を掴み、下腹部を睦豊和尚の股間に叩きつけた。
「うううぅおおおおぉおおぉ、、、」男の腰の抽送が頂天に達したのか、睦豊和尚の股間に押し付けたまま凝固した。睦豊和尚は腸管の中で男のものが膨らむのを感じていた。
「ふぅ、、、よかったぞ、、、」男は枕元に置いてあったティッシュペーパーを抜き取り、自らのものを拭って、睦豊和尚にも渡した。男は睦豊和尚の腹を軽く叩くと立ち上がって部屋を出ていった。睦豊和尚はまだ満足していないが、疲れと眠気が襲って来たため、そのまま目を閉じていた。目を閉じるとすぐに、別の男が睦豊和尚の豊かな腹の上に重なって来た。睦豊和尚に重なり、首の後ろに腕を回して睦豊和尚の頭を抱きかかえていた。
「自分みたいなのでも、いいですか、、、」男は華奢な身体つきで、まだあどけないような声だった。哲史と同世代だろうか、睦豊和尚は華奢な身体を抱きしめた。
「ああ、良いぞ、、、まだ若いようだが、、、」
「はい、自分は大学生です、、、今年入学したばかりですから、十八歳以上ですよ、、、大丈夫ですか、若くても。」若い男は睦豊和尚の耳元で囁いた。
「ああ、、、君こそ、こんな爺さんでも良いのか、、、」
「はい、僕は老け専なので、、、ここは年齢高い人が多いって、、、だから来て見たんですが、自分みたいな子供は誰も相手してくれなくて。」
「そうか、儂は大丈夫だ、、、儂みたいなのでもよければな、、、」
「自分、おじさん見た時から素敵だなって思ってずっと見ていたんですよ、、、スキンヘッドで、太めで、本当に、おじさんみたいな人が理想なんです、、、」
「ははは、、、そうか、それは良かった。儂でよければ、、、お相手いたすぞ。」
「それに、おじさん、ウケなんでしょ、、、さっきも、、、」
「ああ、そうじゃ、、、儂を満足させてくれるのか、、、」睦豊和尚はそう言うとまだ館内着を着たままの若い男の股間に手を入れた。そこには、小柄な男に似合わないほど大きく固くそそり立つものがあった。
「あんっ、、、おじさん、挿入れさせてくれるの、、、自分、挿入れたことないですけど。」
「そうか、儂が初めてか、、、では、儂が教えて進ぜよう、、、」睦豊和尚は起き上がり、若い男を仰向けにして湿った布団の上に寝かせると、股間に顔を埋め、そそり立った若い男のものを咥えた。
「ああぁ、、、気持ちいい、、、おじさん、、、あああ、、、」睦豊和尚は若い男のものの固さを味わうように舐め上げると口を離した。
「うぅむ、、、良いものを持っておる、、、」睦豊和尚は若い男に跨り、膝立ちになって、腰を下ろしていった。
「あうっ、、、い、いいの、、、おじさん、、、は、入っちゃうよ、、、」
「ああ、じっとしておれ、、、ぐっ、、、ぐふっ、、、」睦豊和尚の柔らかい尻が若い男の華奢な下腹部に張り付いた。そそり立つ硬いものが睦豊和尚の奥まで侵入してくる。
「あっ、、、あああ、、、は、入ったの、、、おじさん、、、あああぁ、、、気持ちいい、、、」睦豊和尚の豊かな身体に押しつぶされそうになりながら、若い男は呻くように言った。
「ああ、、、入っておる、、、ううぅ、、、おおぉ、、、よ、快い、、、快いぞ、、、おおあああ、、、」睦豊和尚が若い男の上で身を捩る、身体を捩らせるたびに、若い男の固いものが睦豊和尚の腸を掻き回す。名も知らぬ相手を呼びながら、若い男の身体の上の睦豊和尚は動きが早くなる。
「あんっ、あんっ、、、んあうぅああああぁ、、、で、出ちゃいそう、、、あああぁ、、、」若い男が最後の時が近いことを告げた。
「うううぅ、、、ぅうううぅううぅ、、、ま、まだじゃ、、、まだじゃぞ、、、うううぅあううぅううぅ、、、うああああ、、、」睦豊和尚は下腹部に埋もれ半ば萎えているものを引っ張り出し、激しくしごきたてた。萎えてはいるが、先端から透明な汁が大量に溢れ、華奢な男の腹の上に溜まっている。くちゅくちゅと湿った音が部屋に響く。
「あうぅ、、、んっああぁ、、、も、もう、我慢できない、、、あ、、、、ああああ、、、、」若い男は腰を突き上げたかと思うと、睦豊和尚の中のものが弾けた。溢れてくる熱い汁が睦豊和尚の身体の中を満たして行く。
「おおお、、、いったか、、、うううう、、、儂も、、、いくぞ、、、おおっ、、、おおっ、、、おっおっおっ、、、」睦豊和尚は唸り声を上げながら、自らの手で絞り出すように射精した。崩れ落ちるように睦豊和尚は布団の上に横になった。若い男が寄り添ってくる。しばらく身体を寄り添わせていた。
「ありがとう、おじさん、、、気持ちよかった、こんなに気持ちいいなんて、、、びっくりしちゃった。」どれぐらい寄り添っていたのか、若い男は微睡んでいる睦豊和尚の耳元で囁いた。
「おお、儂も快かったぞ、、、」
「おじさんって、スキンヘッドで怖そうだったけど、話してみたら優しくてお坊さんみたいだね、、、」
「そうか、、、」睦豊和尚は答えることもできず黙っていた。
「ねぇ、僕、また会いたいけど、連絡先交換するのって無理かな、、、」
「そうだな、このようなところで初めて会って、いきなりそのようなことは出来ん、、、」
「そっか、そうだよね、、、でも、おじさん、ここにはよく来るの?またここに来る時会えるといいな、、、」
「ああ、そうだな、、、では、儂は、そろそろ帰らねばならない、ありがとう、また、ここで会えると良いな、、、」始発の列車に乗らねばならない睦豊和尚はカーテンの隙間から漏れる薄明るくなった光を見ながら言った。
「そうなんだ、、、自分は少し寝てから帰ります、、、」
「ああ、ありがとう、、、ではな、、、」睦豊和尚は立ち上がると、シャワーを浴びて着替えると、外にでた。まだ眠りについた街を駅に向かって歩いていった。そして、ロッカーの中の僧衣を纏うと、僧侶に戻って本山の務めに向かった。
山峡の寺(25)
梅雨も近くなり、汗ばむ陽気の日が続いていた。睦豊和尚は裏山に面した墓地の裏側の擁壁の脇に作ってあった卒塔婆をお焚き上げする炉が痛んできてることに気づいた。先代和尚が作られたので、二十年以上前になるだろうか。睦豊和尚は寺の補修など頼んでいる昔からの付き合いがある工務店に連絡し補修を頼んだ。見積もりに来てもらうと、煉瓦を積み直す程度で問題ないとのことで、補修を頼むことにした。翌日、よく晴れて朝から気温が上がり始めている中、軽トラックがやってきた。
「墓地の方で作業させてもらいます、よろしくお願いいたします。」作業服を着た若者が軽トラックを降りて睦豊和尚に挨拶した。
「ご苦労様です、よろしくお願いいたします。あなたは、、、社長の、息子さんですか、、、」睦豊和尚は長年付き合いのある工務店の社長によく似た若者を見て言った。若者と言っても哲史よりかなり上、三十歳ぐらいだろうか、工務店の職人らしく陽に焼けた浅黒い肌で、黒々とした髪を短く刈り上げていた。
「あ、はい、、、しばらく街で務めていたんですが、親父も歳だから跡を継ぐことになりまして、まだ修行中です、、、今日はお前でもできるだろう、と言うことで、親父に言われて参りました。今後とも何かありましたらよろしくお願いいたします。」
「それはそれは、社長さん喜ばれたでしょう、、、こちらこそよろしくお願いいたします。」礼儀正しく若者は挨拶すると、軽トラックを墓地まで移動させ、作業を始めた。睦豊和尚は寺の務めに戻り、忙しく過ごしていた。そして、陽が傾き始めた頃、工務店の若者が庫裏を訪ねてきた。
「お邪魔します、、、作業終わりましたので、確認をお願いいたします。」若者は睦豊和尚とともに墓地に向かい、作業の完了を確認した。
「はい、確かに、綺麗にしていただきまして、ありがとうございました。」
「こちらこそ、ありがとうございました。では、ここに、サインをいただければ、、、」若者は睦豊和尚に書類を手渡した。暑い一日、作業が終わったので、若者は作業服の上を脱ぎ、白いTシャツ姿だった。一日の作業で汚れたTシャツや作業服から、若者の汗の香りが立ち上って来る。睦豊は受け取った書類にサインして、片付けた道具を軽トラックに載せようとしている若者を見ると、かがみ込んで工具を持とうとしている若者の突き出された尻が目に入った。汗で張り付いたような作業服に、六尺褌が浮かび上がった。この若者は、六尺褌を締めている、そう思っただけで睦豊和尚は菊座が熱くなるのを感じていた。
「はい、サインいたしました、、、今日も暑かったでしょう、随分と汗をかかれたようですが、よろしければ、寺で風呂でも浴びていきなさらんか、、、遠慮することはない、、、」
「は、はぁ、、、よろしいのですか、、、ここは午後から西日が差してきまして、、、汗臭くて申し訳ありません。」若者は嬉しそうに睦豊和尚の申し出を受け入れた。睦豊和尚は若者を庫裏に案内し、すぐに風呂を用意した。
「どうぞ、お使いくだされ、、、」
「はい、ありがとうございます、では、遠慮なく、、、」睦豊和尚は風呂場につながる脱衣場の扉を閉めた、若者は作業服を脱ぎ、風呂に入ったようだった。睦豊和尚はバスタオルを用意すると、脱衣場に入った。
「バスタオルを置いておきます、、、お使いくだされ。」睦豊和尚は浴室に声をかけた。
「はい、ありがとうございます。」浴室の中から若者の声が答えた。浴槽から上がる水音がすると、若者は身体を洗い始めたようだった。ふと見ると、簡単に畳まれた作業服とTシャツの上に、丸められた白い晒が載せてあった。睦豊和尚はその晒を手に取ると、顔にあてがい、息を吸い込んだ。若者の汗と股間の香りがたっぷりと含まれた空気が睦豊和尚の肺の中に流れ込んだ。愛おしそうにその布に顔を埋めた睦豊和尚の摩羅が越中褌の中で蠢き始めた。尿道を通りこみ上げてきた液体が睦豊和尚の越中褌を濡らしている。浴室の中のシャワーの水音が止まった。睦豊和尚は慌てて晒を丸めて元の場所に戻すと、脱衣場を出た。風呂上りに冷たい飲み物でも用意しようと台所に行くと、風呂場から若者が呼ぶ声が聞こえた。睦豊和尚は風呂場の扉を開けた。そこには六尺褌を締めたのみの若者が立っていた。浅黒い張りのある肌が力仕事で鍛えた筋肉を覆っている。先程睦豊和尚が香りを楽しんだ六尺褌が浅黒い肌に締め込まれ、一層白く見える。
「な、何か、、、お探しかな、、、」睦豊和尚は若者の裸体に目を奪われたまま、その場しのぎの言葉を口から絞り出していた。
「和尚さん、、、俺の六尺姿見たかったんだろ、、、墓にいる時からちらちら見てたもんな、和尚さん、、、で、どうだった、一日締めてた六尺、いい匂いだっただろ、、、」若者は友達に話すような口調に変わっていた。
「な、何を、、、」睦豊和尚は呆然とした。
「俺、見てたんだぜ、、、和尚さんが俺の六尺匂ってるの、、、風呂入れなんて、変だよなって思ってたんだ、、、匂い嗅ぎたかったんだろ、、、和尚さん、、、なんなら、直接匂い嗅いでもいいぜ、、、」若者は睦豊和尚に迫ってきました。身体を凝固させて脱衣場に立っている睦豊和尚の濃紺の作務衣の上から若者が股間を弄った。
「ううぅ、、、」股間から睦豊和尚の全身に快感が走り抜けた。旧知の工務店の社長の息子とはいえ、庫裏に導き入れてしまい、このようなことになっている、睦豊和尚はその背徳感でより興奮が増していた。
「なんだ、もうこんなに勃たせてる、、、そんなに匂い嗅ぎたかったんだ、、、直接嗅げよ、、、」若者は睦豊和尚の手を前褌に導いた。若者のそれも晒を裂いてしまいそうなほど、前褌の中で怒張している。睦豊和尚の手にたっぷりと重量感のあるものの熱くて固い感触が伝わってきた。睦豊和尚は若者の前褌の膨らみを捧げ持つようにしたままゆっくりと若者の前に跪いた。目の前の白い晒の膨らみに頬を寄せる。
「おお、、、おお、、、」睦豊和尚は大きく息を吸い込む。先程よりも肉感のある香りが睦豊和尚を苛む。若者は後ろ手に六尺褌を解いた。睦豊和尚が頬を寄せている布地が緩み、若者は後ろから引き抜いた。睦豊和尚の目の前に重量感のある若々しく怒張した魔羅が躍り出た。先ほどまできつく晒の布で押さえつけられていたそれは、完全に露出した亀頭が赤く充血し、下腹の固い筋肉から屹立して睦豊和尚の顔を嬲っていた。睦豊和尚は、うっとりとした表情でそれを見つめていたかと思うと、一気に口の中に含んでいた。若者の筋肉質な尻を抱え、剃髪した頭を若者の股間に埋め、若者の摩羅を隅々まで舌で味わっていた。
「くうぅ、、、たまらんぜ、、、和尚さん、、、すげぇ、、、」若者は睦豊和尚の剃髪した頭を愛撫し、手触りを楽しんでいた。そして、前屈みになり、睦豊和尚の作務衣に手を滑り込ませ、乳首を探り当てると指先で感触を楽しんだ。
「ふごぉ、、、んふぅ、、、んふっ、んふっ、んふっ、、、」睦豊和尚は乳首を摘まれると全身を震わせて魔羅で塞がれた口からくぐもった歓喜の声をあげた。睦豊和尚の口の中の若者の魔羅の先から生臭く塩辛い液体が滲んできている。睦豊和尚はそれを舐め取り、飲み下していく。
「和尚さん、、、ストップ、それ以上舐められたら出ちまいそうだよ、、、さ、立って、、、」若者は睦豊和尚を制止すると、立ち上がらせた。
「和尚さん、、、口で受けるのも好きそうだけど、こっちに欲しいんだろ、、、」若者は睦豊和尚の作務衣の下穿きに後ろから手を入れた。汗ばんだ睦豊和尚の身体に張り付いた越中褌を引き剥がすと尻の間に手を滑り込ませて行った。
「な、何を、、、おっ、、、おおおぉ、、、おおお、、、」睦豊和尚は若者の手の動きに合わせて身体を開いていった。
「向こう向けよ、和尚さん、、、脚開いて、、、」言われるままに睦豊和尚は身体を反転させた。若者に尻を向けて前屈みになり、脱衣場にある洗面台に手をかけて身体を支えた。睦豊和尚の尻が若者に向かって突き上げられている。若者は睦豊和尚の豊かな体躯の尻を掻き分け、奥を探った。睦豊和尚の期待に満ちた菊座が露わになる。若者はたっぷりと唾を手に取ると、睦豊和尚の菊座に塗り込める。
「んんっ、、、んああぁ、、、」睦豊和尚が歓びの声をあげる。若者は自分の魔羅にも唾を垂らすと、睦豊和尚の菊座に亀頭を宛てがった。睦豊和尚の豊かな体躯にのしかかるように抱えこむと、睦豊和尚はさらに股を開いて体位を若者の行為に合わせて行った。若者は腰を突き出した。
「うぅ、、、うぉおおおぉ、、、和尚さん、すっげぇ締まる、、、たまらん、、、」若者も歓喜の声を上げた。睦豊和尚の舌で高められていた若者は今にも射精してしまいそうだった。若者は抱え込んだ睦豊和尚の身体にを弄り、乳首と摩羅を手にすると激しく擦り上げた。睦豊和尚の魔羅は自らが吐き出した透明な液体が纏わりつき、滑らかな感触が指先に伝わってくる。菊座への刺激で少し緩んだ睦豊和尚の魔羅は若者の手に翻弄されている。
「おっ、おっ、おっ、、、快い、、、快いぞ、、、おっ、おっ、おっ、、、」若者の腰の動きに合わせて睦豊和尚が声をあげる。三ヶ所を同時に攻められる感触が睦豊和尚を苛む。若者が睦豊和尚の身体に齎らした快感が全身を駆け巡り、いつしかそれは股間に集中して、熱い塊となった。
「ううぅ、、、うぉっ、うぉっ、うぉっ、、、和尚さんすっげえよぉ、、、うぉっ、うぉっ、うぉっ、、、、」若者は譫言のような声を上げながら渾身の力で睦豊和尚の菊座に摩羅を打ち付けた。睦豊和尚の股間の奥にあった熱い塊が、若者の固く熱い魔羅で突き上げられ、押し出されるように弾けた。
「快い、、、おおぉ、、、快い、快い、、、快い、おおおおおぉぉおおおおおおぉおおぉ、、、」睦豊和尚の摩羅を握りしめた若者の手に熱い汁が溢れた。睦豊和尚は豊かな身体を痙攣するように震わせた。睦豊和尚の菊座が若者の摩羅を締め付ける。
「うおっ、、、うううぉおおおおおぉ、、、俺もいく、、、いくいくいくいく、、、、」激しい圧迫感とともに睦豊和尚の身体の中が若者の精で満たされて行った。
山峡の寺(26)
「、、、んん、、、気持ち良かった、、、和尚さんも良かったみたいだね。」若者はようやく睦豊和尚の菊座から己の摩羅を引き抜いた。睦豊和尚の腹の中に夥しい量の精を放ちながらもまだ太さを保ったまま芯が残ったように聳り立つ若者の魔羅には自ら放った精が絡みついている。
「んっ、、、」睦豊和尚は慌てて毟り取られた越中褌を菊座に当てた。菊座からぷりぷりと音を立てて若者の精が溢れ出てきた。
「恥ずかしいところを見せてしもうた、、、」睦豊和尚は越中褌で股間を拭い、精液まみれになった越中褌を洗濯ものの籠に放り込んだ。
「俺、もう一回シャワー浴びるよ、、、和尚さんも一緒にどう、、、」
「ああ、儂も浴びさせてもらうよ、、、」睦豊和尚は一刻も早く汚れた身体を清めたかった。睦豊和尚は先に身体を洗い、湯船に浸かっていた若者と交代した。
「和尚さんさぁ、、、俺初めてじゃないよね、、、」若者は身体を洗いながら睦豊和尚に言った。
「何、、、」睦豊和尚は意味がわからなかった。
「よく行くんだろ、あそこ、、、あのハッテン場、、、俺も近くに住んでる頃はよく行ってたよ。」若者は睦豊和尚が火照った菊座を鎮めに行く男たちが集まる宿の名を告げた。
「な、なんと、、、」睦豊和尚は絶句した。
「俺、家を出てあの街に住んでる頃、近くにハッテン場があったんでよく行ってたんよ、、、そうだなぁ、ほとんど毎週行ってたかな、、、金曜日か土曜日に泊まりで行ってた。その時にスキンヘッドで太めの中年によく会ってたんだよね。あそこのハッテン場じゃモテるタイプだろ、和尚さん。」若者は笑った。
「そ、そのようなことが、、、それで、儂は、、、君と、、、」睦豊和尚はこのような形で自ら秘していた行為が明らかになってしまったことに焦りを感じていた。
「やったよ、、、何年前かなぁ、俺がまだあのハッテン場の近くに住んでた頃だから四、五年前かなぁ、、、いつも寝待ちしてただろ、、、その時、まだ早い時間だったのか人いなくて、二階の大部屋で寝待ちしている和尚さんいただいちゃったよ。だいたいいつも常連の親父さんにやられてること多かったよね、、、ギャラリーしたり、親父さんに掘られてる時に舐めてもらったり、、、あのハッテン場じゃ結構有名だよ、坊さんみたいなスキンヘッドの太め親父って、、、でも本当に坊さんだとは思わなかったなぁ、、、親父と下見に来た時にハッテン場で会ったスキンヘッドの太め親父がいるんだもん、びっくりしちゃった。」若者は饒舌に語った。
「そうか、、、」睦豊和尚は言葉が返せない。
「せっかくこうやって会ったんだから、たまにはやらせてくれよ、、、和尚さん。お互いハッテン場行くのに街まで出かけるのも大変だろ、、、俺も田舎に引っ込んじまったから、なかなか行けなくて溜まってたんよ、、、な、いいだろ、こんな田舎じゃ相手も見つからないし、、、」
「ああ、、、わかった、、、」睦豊和尚は承諾するしかなかった。一方で、長年、背徳感に苛まれながら続けてきた男宿通いを止めるいい機会だと思われた。睦豊和尚は夜這いのような行為を好む若者に言われるまま、寺に来るときには連絡することを条件に庫裏の勝手口の合鍵を渡してしまった。
数日後、寺に若者から電話がかかってきた。睦豊和尚は寺の務めもそこそこに、早めに夕餉を取り、風呂に入って身を清めて庫裏の寝室で休んでいた。横になってしまうと、一日のつかれから、すぐに微睡みはじめ、いつのまにか寝息を立てていた。どのぐらい寝たのか、気がつくと布団が剥ぎ取られ、寝巻きの帯も解かれ、はだけた寝巻きの中の越中褌も解かれ、股間が剥き出しになっていた。睦豊和尚が寝入っている間に若者が庫裏に侵入し、睦豊和尚の寝所に潜り込んでいた。若者は睦豊和尚の魔羅やふぐりを舐め上げ、同時に指で菊座を解していた。若者も睦豊和尚も無言のまま、行為に耽っていく。すでに着ているものを全て脱ぎ去っていた若者は、重みのある睦豊和尚の脚を持ち上げ、肩に乗せると、剥き出しになった菊座に狙いを定める。重量感のある魔羅が睦豊和尚の菊座をこじ開けていく。
「うぬぅ、、、」睦豊和尚が唸り声を上げた。睦豊和尚の呼吸に合わせて菊座が緩み、張り出した若者の魔羅の亀頭が飲み込まれ、続いて太い竿も吸い込まれていく。
「くぅ、、、たまんねぇ、、、いいケツだ、、、」若者も唸る。睦豊和尚に吸い込まれた摩羅をゆっくりと引き抜き、抽送を繰り返していた。その動きが次第に早くなる。
「うくっ、うくっ、うくっ、、、儂も、快いぞ、、、おおぉ、、、」睦豊和尚は若者の魔羅の抽送に合わせ、自らの摩羅を握りしめて扱きあげる。粘膜の擦れ合う音が寝所に響く。
「くぅ、、、くはっ、くはっ、くはっ、、、いい、、、気持ちいい、、、」
「うくっ、うくっ、うくっ、たまらん、、、儂は、、、儂は、出そうじゃ、、、」睦豊和尚の手の動きが早くなった。
「くはっ、くはっ、くはっ、出せよ、、、和尚、、、気持ち良いんだろ、、、くはっ、くはっ、くはっ、、、出せよ、、、」若者も腰の動きを早める。
「うくっ、、、くぅ、、、出る、、、」常夜灯の明かりに照らされた睦豊和尚の顔が歪んだ。
「ううう、、、うぐぅ、、、し、締まるぅ、、、」
「ううぅ、、、快い、、、出る、、、出るぞ、、、おおおおぅうううぅ、、、」低い唸り声を上げ、身体を強張らせた睦豊和尚が果てた。どろどろと白濁した液が睦豊和尚の腹の上に流れ出した。睦豊和尚が果てた後も執拗に抽送を繰り返す若者の動きで揺れ動く腹の上からこぼれ落ちた精液が睦豊和尚の寝巻きを濡らした。
「うぐうっ、和尚、、、うぐっ、うぐっ、うぐぅうぅううぅ、、、和尚、、、いく、、、いく、いくいくいく、、、おああああぁ、、、」若者が雄叫びを上げ、渾身の力で睦豊和尚の菊座を抉った。
「むぅ、、、むぐぅうぅ、、、わ、儂も、、、また、むぐぅ、むぅううううぅ、、、」一度絶頂を迎えた睦豊和尚であったが、再び菊座から全身に快感が走り抜けた。睦豊和尚は身体を硬直させた。
「ううぅ、ぐはぁ、、、お、和尚、苦しい、、、」睦豊和尚に快感が走り抜けた時、全身が硬直し、摩羅を挿入して繋がっている若者の身体を睦豊和尚の両脚が渾身の力で締め付けていた。同時に先程からとろとろと白濁した液体を吐き出していた睦豊和尚の萎えた魔羅からはさらさらとした透明な液体が噴き出した。流れ出た液体は腹や胸を濡らしながら、はだけた寝巻きに吸い取られて行った。透明な液体の噴出が終わると、睦豊和尚の身体から力が抜け、湿った布団の上で動かなくなった。
「ふぅ、気持ちよかったけど、死ぬかと思ったよ、和尚、、、」若者は結合を解き、立ち上がると、流れ出る汗をタオルで拭い、六尺褌を締めた。
「おお、、、儂も、、、」布団の上に横たわったまま睦豊和尚が言った。
「和尚、すっげぇ感じてたな、、、潮噴いてたよ、、、布団とか、ぐちょぐちょだぜ、、、」
「おお、そうじゃな、、、」睦豊和尚はゆるゆると立ち上がり、湿った寝巻きを脱ぐと丸めて自分の体液で濡れている身体を拭った。布団にも大きなしみができている。
「なんか、ハッテン場の布団みたいになっちまったな、、、」若者は笑った。
「ああ、、、明日は布団を干さんといかんな、、、」
「じゃ、俺、帰るぜ、、、和尚、ありがとう、またな、、、」満足した若者はTシャツとハーフパンツを着けると、庫裏を出て行った。残った睦豊和尚は湿った布団を縁側に運び、畳の上にまで飛び散っていた体液を湿った越中褌で拭いとった。睦豊和尚は濡れた寝巻きと越中褌を丸めて持って風呂場に行くと、身体を清め、もう一度湯船に浸かった。生暖かい湯が睦豊和尚の身体を包んだ。身体を清めて落ち着いた睦豊和尚は新しい越中褌を締め、やはり新しく出した寝巻きを羽織ると寝所に戻った。襖を開けると、懐かしい男宿の大部屋のような香りが漂っていた。
山峡の寺(27)
「哲史、悪い、今晩泊めて、、、」スーツを着ている信は少し酔っ払っているようだった。
「うん、いいよ、、、就活?」
「そうなんだ、今日は就活で商社のOB訪問のあと、飲みに行こうって先輩に連れて行かれて、今まで飲んでた。」
「そういう割に余り酔っ払ってないように見えるけど、、、」
「そりゃ、緊張してるもん。お前と飲むときみたいには飲めないよ。」信は笑った。もともと公務員志望と聞いていたが、試験に落ちると行くとこがなくなるので、並行して民間企業も考えているらしい。信はスーツを脱ぎ、ネクタイを外した。哲史はスーツをハンガーに掛ける。
「飲み足らないなら、缶ビールあるよ、、、」哲史は答えも聞かず、テーブルの上からノートパソコンを片付けて、缶ビールとポテトチップスを並べた。
「おお、ありがと、、、」二人は缶ビールを開けて乾杯した。あっという間に缶ビールはなくなり、哲史は焼酎の瓶を取り出す。信は就活や公務員試験の準備の苦労話をし始めて、いつのまにか杯を重ねていた。
「哲史は教員志望だろ、、、他に就活してないみたいだけど、うまくいかなかったらどうすんだよ、、、」信は緊張がほぐれたのか、いつもの調子で飲み、語り始めていた。
「うん、教員採用試験は地元とこっちで受けることにしているから、どっちか通るだろと思ってる、、、特にこっちは採用数多いから、、、両方落ちちゃったら、その時考えるよ、、、」
「そうなんだ、、、俺の地元の役所なんて採用少ないからなぁ、、、」語り合っているうちに夜も更けてきた。
「さぁ、、、信、遅くなったから、そろそろ寝るか、、、」哲史はテーブルの上を片付け、信のために布団を用意した。
「ん、、、そうだなぁ、、、もうこんな時間かぁ、、、」信はふらつきながらズボンとワイシャツを脱ぎ捨てた。哲史はそれを拾ってハンガーに掛ける。振り向くと、アンダーシャツとトランクスになった信が哲史に抱きついた。
「なんだよ、、、信、、、」
「なんでもない、、、もう、卒業かぁ、、、なんて思って、、、お前来週から教育実習行くんだろ、、、就活して、試験受けて、、、卒論書いて、、、あっという間だよな、、、」
「そうだな、、、あっという間だよな、、、大学入ってからもう三年経ってるんだしなぁ、、、」
「哲史、、、」信は何か言いたそうだったが、哲史が信を見つめていると、言葉の代わりに唇が重ねられた。哲史は信の気持ちを受け入れ、信の気が済むまで応じていた。お互いが着ているシャツ越しに体温を感じ合う。哲史を抱きしめる信の腕に力が籠もってくる。信のトランクス越しに熱いものが昂まって、固い感触を哲史の下腹に伝えてくる。親友の昂りに哲史のものも反応し始めた。布地越しに絡み合うもどかしさに耐えきれなくなった哲史は唇を離し、見つめている信に微笑みを返すと、信の前で腰を下ろした。目の前にブルーのチェックのトランクスが突き上げられ、昂りの中心部にはしみを作っている。哲史は丁寧にそのトランクスを下ろしていく。親友の昂りが哲史の前で震えている。哲史は信の尻を両手で抱え込むと、近づいてきた昂りに唇を寄せた。
「んっ、、、哲史、、、」親友は呻いた。哲史の唇が昂りの熱さを感じとる。哲史の唇の動きにあわせ、昂りが痙攣するように反応する。露出した美しいピンク色の先端にも舌を這わせていくと、頂点にある割れ目から透明な液が滲み出てくる。哲史は舌で掬い取って親友の香りを楽しんでいる。上をむいてそそり立つ昂りの先端から溢れ出た透明な液体が流れ落ちていく。哲史の舌の動きに触発された親友の昂りはより角度を増し、先端の膨らみの裏側が哲史の前に曝される。哲史は裏側の窪みに舌を這わせる。
「んふっ、、、んんん、、、哲史、、、気持ちいい、、、お、俺、我慢できないよ、、、哲史、、、」親友はそう告げると、哲史を布団の上に押し倒した。膝のあたりに絡まっていた哲史に下ろされたトランクスを脱ぎ捨て、着ていたアンダーシャツもかなぐり捨てた。信は裸になると布団の上の親友のTシャツとジャージを荒々しく毟り取った。
「今日もふんどしなんだ、、、哲史、、、」信は笑って、親友の最後の一枚の布地を結びつけている紐を解いた。親友同士、一糸纏わぬ姿で肌を合わせ、お互いの体温を感じ合う。言葉を交わすよりもお互いの気持ちが通じ合う。再び唇が重ね合わせられた。それは長い時間続いていた。宙を彷徨っていた信の手がようやく親友の手を探し当てた。お互い求め合うように五本の指を絡めあい、感じ合う。ようやく信が顔を上げた。哲史は脚を開き、膝を抱え上げた。自分の唾を手に取って、括約筋を解していく。親友はじっとその行為を見つめている。
「信、、、来いよ、、、」哲史は荒い息をしながら真剣な表情で見つめる親友に言った。哲史は括約筋を解していた手で親友の昂まりを掴み、導いていった。親友は素直に従う。密着した親友の顔が再び哲史に近づいてくる。哲史の括約筋が親友の昂りで押し広げられていく。
「くふぅ、、、」お互いの呼気が発した呻き声が絡み合う。最初は切り裂かれるような痛みを感じていたこの瞬間も、繰り返し経験し、親友が自分のことを労わるような、お互いのことを尊重し合う心情が伝わってくる。親友の高まりの最も太い部分が通過すると、今では痛みよりも、親友と繋がった歓びが勝っている。哲史は太いもので貫かれた充実感と、親友の昂まりを受け入れた歓びが沸き起こってきた。
「哲史、、、気持ちいい、、、気持ちいいよ、、、」親友が真剣な表情で語りかける。
「僕も、、、気持ちいい、、、信、、、」そこまで告げると、再び唇が重なり、お互いの舌が絡み合いながら繋がりあった唇の中で言葉を交わしていた。繋がった信が哲史をがっちりと抱きしめ、ゆっくりと腰を動かしていった。
「哲史、、、俺、、、気持ちいい、、、あああっ、、、哲史、、、」信は仰け反り、快感に耐えている。
「ぐはっ、、、」ゆっくりとした動きだが、哲史の身体の奥の熱い塊を抉った。哲史の全身に快感が走り抜ける。下腹部に力が籠り、親友を絞り上げる。
「くぅ、、、きもちいいよ、、、哲史、、、すげえきもちいい、、、哲史、、、大丈夫かぁ、、、うううぅ、、、」信は快感に声を上げながら、親友を慮っている。
「んあああぁぁ、、、大丈夫、、、くぅ、、、くふぅ、、、僕も気持ちいい、、、ああ、、、信、、、気持ちいいよぉ、、、信、、、」哲史は信の尻を両足で組み付けた。脚に思わず力が入る。哲史の中の親友のものの熱さが伝わってくる。信はゆっくりとした動きをつづける。
「俺も、気持ちいい、、、すげぇ、、、気持ちいい、、、哲史、、、哲史、、、哲史、、、」親友は哲史の名前を呼びながら組み付けられた腰に力を込めて打ち込んでくる。親友の顔が汗に濡れ、顎の先から滴り落ちて、哲史の上に降り注ぐ。親友は上体を起こし、哲史の脚を振り解いて抱え上げる、哲史の脚を自らの肩に乗せた。そのまま親友は哲史に体重をかけ、腰に力を込めて哲史に打ち込んでいった。哲史に襲いかかった親友の昂まりは、哲史の身体の最も奥深いところまで抉った。
「あああ、信、、、んはあああぁ、、、だ、だめ、、、信、、、だめだよぉ、、、あああ、、、ああ、あ、あ、、、」哲史は自分の太腿を押さえつけている親友の腕を握りしめた。哲史の全身が震え、繰り返し痙攣しながら腹の上で横たわっている皮を被ったものの先端からどろどろと白濁した液が噴き出した。親友は哲史の中の自らのものに伝わってくる痙攣を感じながら、哲史が昇り詰めたことを見届けると、真剣な表情の口元に微かに笑みがこぼれた。
「うおおぉ、、、哲史、、、俺も、、、ああああああ、、、、」哲史が昇り詰めると、まだ痙攣をつづける哲史の身体の中に自らのものを何度も打ち込み、信も絶頂を迎えた。哲史の身体の中が親友の放った熱い液で満たされていく。
「んはっ、、、あっ、あっ、あっ、、、あああぁ、、、信、、、」繋がっている親友の絶頂を感じながら、再び哲史の身体の中に快感が走り抜けた。全てを吐き出して萎えた哲史のものは、腹の上で皮に包まれたままピクリとも動かなかったが、哲史は気が遠くなるような絶頂感を味わっていた。幸福な絶頂感に包まれた哲史の上に、全力を使い果たした親友が崩れ落ちるように倒れ込んで、哲史に重なった。
「ありがとう、、、哲史、、、」耳元で親友は囁くと、哲史とともにそのまま眠りに落ちていった。
山峡の寺(28)
「哲史、よう来たな、、、今回は実習でいろいろ大変じゃろうが、ゆっくり過ごすと良い。」
「睦豊さん、お世話になります。よろしくお願いします。」
「ああ、早う上がれ、、、」哲史は庫裏にある哲史がいつも使っている部屋に荷物を置くと、一緒に夕食を食べた。そして、哲史は先に風呂に入った。湯船に浸かっていると、風呂場に睦豊和尚が入ってきた。
「哲史、儂も一緒に入って良いか、、、」
「えっ、、、良いですが、、、どうしたんですか、睦豊さん、、、」
「久しぶりに哲史に会えて、儂は嬉しいのじゃ、、、どれ、背中を流そう、、、」
「そんな、僕が睦豊さんの背中を流しますよ、、、」
「そうか、ではお願いするか、、、」睦豊和尚は腰掛けに座った。哲史は手拭いに石鹸を泡立てると、睦豊和尚の広い背中を擦った。湯をかけて石鹸を流すと、睦豊和尚は立ち上がった。
「今度は儂が流す番じゃ、、、」哲史の手から手拭いを取り、濯いで綺麗にして石鹸を泡だてた。睦豊和尚に負けずに豊な体躯の哲史は、しばらく見ぬうちに一段と豊かに成長したように見える。睦豊和尚は哲史の背中を慈しむように丁寧に洗って行った。背中を洗い終わり、湯をかけて流すと手を回して哲史を後ろから抱きしめるように腹や胸も洗い始めた。
「ぼ、睦豊さん、、、背中だけで、良いですよ、、、」哲史は逃れようとしたが、睦豊和尚にがっちりと抱き寄せられて動けない。
「久しぶりじゃ、、、良いじゃろう、、、じっとしておれ、、、」睦豊和尚は哲史の抵抗がなくなったので、丁寧に片方ずつ腕を洗い、脚も洗って行った。洗い終わると、哲史を立たせて湯をかけて石鹸を流した。
「どれ、まだここが残っておる。」睦豊和尚は哲史の前の腰掛けに座ると、下腹の柔らかい草むらに覆われた部分に突き出している肉柱を手に取った。哲史のものは若者の魔羅に比べれば子供のものと言っても良いほどだった。先端まですっぽりと包皮に覆われている哲史の肉柱は、魔羅と呼ぶのはいかにも似つかわしくない。
「ぼ、睦豊さん、、、どうしたんです、、、」上目遣いで哲史を見上げた睦豊和尚は優しく微笑むと、哲史のまだ皮に包まれた柔らかい肉柱を口に含んだ。哲史は思わず漏れそうになる声を飲み込んだ。くぐもった音が響く。睦豊和尚は構わず哲史の肉柱を舌先で愛撫する。睦豊和尚の舌が奏でる湿った音と、哲史のくぐもった声が風呂場の中で絡み合う。睦豊和尚の舌に操られ、哲史の肉柱に血液が流れ込んできた。睦豊和尚の口の中で、それは次第に容積を増し、覆われていた包皮では包みきれなくなった肉柱の先端が直接睦豊和尚の舌に触れるようになった。長く続いた舌での愛撫をやめ、睦豊和尚はようやく口から哲史の肉柱を解放した。
「おお、哲史、、、立派じゃ、、、立派な魔羅じゃ、、、」睦豊和尚は哲史の肉柱に語りかけていた。
「睦豊さん、、、今日は、、、どうしたんですか、、、」不思議そうに哲史が睦豊和尚を見つめる。
「儂は、、、儂は、、、哲史の魔羅で、、、この魔羅で貫いて欲しい、、、」睦豊和尚は上気した顔を赤らめて言った。睦豊和尚は立ち上がり、哲史を抱きしめると、唇を重ねた。そして、今度は長い時間、先程哲史の肉柱を舌先で愛撫していたように、哲史の舌を絡めとって愛撫していた。抱きしめている哲史の身体から力が抜けていくのがわかる。睦豊和尚は風呂場を出るとバスタオルを取り、哲史と自分の身体を拭うと、哲史の手を引いて寝所に向かった。下腹にそそり立つものを隠すでもなく堂々たる豊かな体躯の二人が何も纏わず、庫裏の中を歩いて行った。襖を閉めるのももどかしく、二人は再び唇を重ねた。長い口づけは哲史の身体を蕩かしてゆく。全身の力が抜けてしまった哲史はゆっくりと布団の上に崩れ落ちてしまった。睦豊和尚は哲史の上に重なり、再び唇を求める。舌を絡めあいながら、お互いの下腹部に挟まれたお互いの魔羅が重なり合い、舌の動きに合わせたように絡み合っている。下腹部からだろうか、それとも唇だろうか、粘膜の触れ合う湿った音が響いている。
「おお、、、哲史、、、おおお、、、哲史、、、」睦豊和尚は起き上がり、譫言のように繰り返し哲史の名を呼びながら、哲史のものの上に豊かな身体を沈めていった。哲史のものが、睦豊和尚の身体の中に飲み込まれていく。
「んあああぁ、、、睦豊さん、、、ああああぁ、、、僕、、、もう、、、」哲史のものは温かく優しい睦豊和尚の身体に包み込まれ、一気に高まっていった。
「おお、、、哲史、、、快い、、、快いぞ、哲史、、、おおおぉ、、、儂も、、、儂もいくぞ、、、、ぬおおおおおぉ、、、、」一足先に睦豊和尚が雄叫びを上げた。睦豊和尚は哲史の腰の上に跨ったまま蹲踞し、巨躯をゆすぶっていたが、動きを止めたかと思うと、自分の魔羅を両手で握り締めた。睦豊和尚の手の中の魔羅は膨れ上がり、先端から白濁した汁を噴き上げた。迸り出た白濁した液体は哲史の胸を汚し、首筋に向かって流れ落ちていった。睦豊和尚の手の中のものは動きが止まり次第に萎えていった。睦豊和尚はゆっくりと膝を伸ばし、立ち上がった。そこには天井を向いてそそり立つ哲史のものが濡れて光っている。
「哲史、、、すまぬ、、、儂だけ、達してしもうた、、、」睦豊和尚は哲史の横に座ると、哲史のものを愛おしそうに見つめ、手を添えると、先ほどまで己が胎内に入っていた熱い昂まりを口に含んだ。
「あうっ、睦豊さん、、、ああぁ、、、あぁ、あぁ、あぁ、、、」睦豊和尚の菊座で締め付けられ、擦られていた哲史のものが達するのにそう時間はかからなかった。睦豊和尚の口の中は、二人の様々な体液が混じり合った香りに溢れていたが、口の中の哲史のものが痙攣とともに弾けると、愛おしい哲史の精の香りが満ち溢れた。睦豊和尚は最後の一滴まで漏らさずに受け止め、嚥下していった。
「哲史よ、、、儂は、、、幸せじゃ、、、」睦豊和尚の微かな声が聞こえた。長旅と激しい行為の疲れから眠りに落ちてしまいそうな哲史には睦豊和尚がそう言ったように思えた。
「睦豊さん、、、ありがとう、、、」哲史は寝息を立てながらも、そのように言ったように睦豊和尚は感じていた。
山峡の寺(29)
「哲史、、、無理をせぬようにな、、、先に休ませてもらうぞ、、、」
「はい、睦豊さん、おやすみなさい、、、」睦豊和尚が哲史の部屋をのぞき、声をかけた。哲史はノートパソコンのディスプレイから顔を上げて挨拶した。睦豊和尚が寝間に向かうと哲史は再び作業を続けた。しばらく集中してレポートを書き進めていると、物音が聞こえた。気にせずにレポートを書き続けていると、かすかに人の気配を感じ始めた。不安になった哲史は襖を開け、廊下の様子を伺う。睦豊和尚の寝間のあたりから気配が感じられる。小声で話す声が聞こえている。廊下を曲がったところにある睦豊和尚の寝間の前まで行くのは憚られた哲史は、廊下の角に立って聞き耳をたてるが、あまりよくは聞こえない。
「言うたではないか、、、客人がおる故、控えてほしいと、、、」
「客人って、あの学生だろ、、、和尚が可愛がってる、、、そうか、和尚が可愛がってもらってるんだよね、、、俺十日も我慢できねえよ、和尚だって疼いてるんだろ、、、」あの若者が睦豊和尚の寝間に忍んできているのだった。
「ううぅ、、、何を言う、、、疼いてるなどと、、、」
「そうか、あの子に慰めてもらったんだよな、、、この前来た時は先客がいたんで遠慮させてもらったよ、、、あの子の上に跨って、感じまくってたよな、和尚、、、」
「な、なに、、、み、見ておったのか、、、はうっ、、、や、止めぬか、、、はぅうぅ、、、」
「俺、ハッテン場でも二人で楽しんでるところに手を出すほど野暮じゃないから手を出さなかったよ、、、見てるだけで、、、ギャラリーってやつだな、、、」若い男のかすかな忍び笑いが聞こえた。
「んあぁ、、、み、見ておったか、、、んあああぁ、、、」若い男が睦豊和尚の菊座を弄っているのか、睦豊和尚の声が湿り気を帯びてくる。菊座の中に埋もれている若い男の指先が湿った音を立てている。
「客人がいるって割にもうとろとろに仕上がってるぜ、和尚、、、いい声出して鳴いてるし。欲しいんだろ、、、」
「うぬぅ、、、欲しいなどと、、、あうっ、、、んああぁあああぁ、、、」押し殺したような睦豊和尚の声が廊下まで漏れてくる。
「その、客人、か、あの子に聞かれたらまずいんだろ、我慢しろよな、和尚、、、和尚の鳴き声でハッテン場じゃギャラリー集めてただろ、、、あの子きたらどうすんだ、我慢しろよな、、、」衣擦れの音が聞こえてきた。睦豊和尚の寝間着の帯が解かれ、引きちぎるように下着のシャツの釦が外されていき、ステテコを毟り取られ、越中褌の紐も解かれていく。菊座への巧みな刺激で睦豊和尚は力が抜けたのか、されるがままになっている。
「ほら、これでも咥えておけよ、、、」若い男は睦豊和尚の股間から越中褌を抜き取ると、丸めて睦豊和尚の口にねじ込んだ。若い男の指菊座への執拗な刺激で自らの魔羅から吐き出した我慢汁の香りが口の中に溢れる。
「むぐぅ、、、むんんん、、、」睦豊和尚はくぐもった声を上げている。両脚を持ち上げられた睦豊和尚はあっという間に若い男の魔羅で貫かれていた。
「むぐおぉ、、、」睦豊和尚の唸り声が庫裏の廊下に響き渡った。
「ほらぁ、、、入ったぜ、、、欲しかったんだろ、、、んおおおぉ、締まるぅ、、、和尚、、、締まるぜぇ、、、」若い男はもう遠慮なく声を上げているようだった。
「むおぉ、、、むほっ、むほっ、むほっ、、、」越中褌を口の中に詰め込まれた睦豊和尚は哲史と過ごしている庫裏で、このような行為を行なっている背徳感に苛まれながらも、それによってより興奮してしまっているようだった。肉塊がぶつかり合うリズミカルな音を伴奏にして、二人の湿った声が絡み合っている。
「むほっ、むほっ、むほっ、、、むうぅ、、、むぐぉおおおおぉ、、、」睦豊和尚の絶叫に近い声が廊下に響いた。
「うくっ、、、し、締まるぅ、、、なんだ、和尚もうイっちまったんか、、、俺はまだまだ、、、」一旦止まった肉塊がぶつかり合う湿った音がテンポを上げていった。
「むあああっ、むおうっ、むおっ、、、むおうぅ、、、」豊満な睦豊和尚の腰を抱え上げながら若い男は自らの腰を睦豊和尚の菊座に打ち付けている。睦豊和尚の半ば萎えた魔羅から噴き出している白濁した液体がゆっくりと豊かな胸の間に流れていき、溜まっていた。男の熱い肉茎で腹の中を掻き回されながら、睦豊和尚の魔羅からはどくどくと白く濁ったものが混じる透明な液体が流れ出していた。
「うぐっ、、、お、和尚、、、俺もイくぜ、、、うぅ、、、うぉおおぉ、、、イく、、イくイくイく、、、」肉塊がぶつかり合う音が止んだ。荒い息遣いがおさまり、失神したように横たわる睦豊和尚から身体を離した若い男は睦豊和尚の口から越中褌を抜き取ると、睦豊和尚の身体の中で暴れていたまだ芯が残る魔羅を拭い、睦豊和尚の胸に溜まっている白濁した液を拭った。そして、その越中褌を睦豊和尚の菊座に宛がった。
「ほら和尚、いっぱい出しちまったから抑えとかねえとまた布団汚しちまうぜ。」若い男はそう言い放つと、六尺褌を締め直し、ズボンを穿き、Tシャツを着て作業服を羽織った。
「ああ、ありがとう、、、」放心状態のまま睦豊和尚は越中褌で菊座を押さえていた。
「和尚も気持ちよかったんだろ、、、じゃ、またな、、、」若い男は寝間に続く濡れ縁から外に出た。廊下で耳をそばだてていた哲史は男が廊下に出てくるかと思い、慌てて部屋に戻る。砂利を踏みしめて歩く音が聞こえた。哲史が窓から外を見ると、作業服を着た男が停めてあった軽トラックに乗り、走り去っていった。
山峡の寺(30)
「晴貴くん、今帰りかな、、、気をつけて帰るんだよ、、、」哲史は声をかけた。
「お坊さん、本当に先生になるんだ、、、」晴貴くんは哲史の前で授業中と同じようにズボンのファスナーを開けて手を突っ込んでいる。
「こらこら、、、こんなところで、、、」哲史はどう対応していいかわからなかった。
「お坊さんたちとお寺でご飯食べたよね、あれから蒼太は僕のこといじめなくなったよ、、、ご飯食べただけなのにね、、、」
「そうか、、、良かったな、、、」
「でも、それから僕、なんかつまらなくて、、、だって、いつも一人で出してるんだよ、、、いじめられてるんだけど、蒼太と遊んでた時の方が楽しかった、、、」
「えっ、、、そ、そうなんだ、、、」
「そうだよ、、、お坊さん、、、僕、お坊さんにしてほしい、、、だって、僕はお坊さんの大切な人なんでしょ、、、」晴貴くんは学生服のボタンを外し、ベルトも外してズボンと、その下に穿いていたブルーのボクサーブリーフをも下ろしてしまった。
「だ、だめだよ、晴貴くん、、、」哲史は慌てた。人通りがほとんどないとはいえ、そこは寺に続く道だった。そこで、体格からは想像できない大きさに屹立したものが哲史を誘うように揺れている。付け根に生えている若草のような陰毛が多少濃くなっているように思える。
「お坊さん、、、気持ちよくしてよ、、、」晴貴くんのものが揺れながら哲史の前に迫ってくる、いや、哲史が晴貴くんに近づいていっている。晴貴くんの前にしゃがみ込むと、肌の色を除けば大人のようなものの先端から露出しているピンク色の先端に舌を這わせようとしていた。「晴貴くん、、、はむぅ、、、」哲史はその大人のような立派なものに両手を添えて愛おしそうに見つめ、舌を寄せていった。目の前で揺れる晴貴くんのものに吸い寄せられるように咥えこんでいた。
「あんっ、、、お坊さん、、、気持ちいい、、、」口の中の晴貴くんのものが脈打って、青臭い液体が先端から流れ出す。理性を失ってしまった哲史の舌を伝わって若々しい青臭い香りを放つ液体が口に中に流れ込む。
「あああぁ、、、お坊さん、、、あああぁ、、、」教育実習に向けて剃髪を控え、丸刈りのようになった哲史の頭を両手で抱え込んだ。
「じゅぽっ、、、じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ、、、」哲史は口の中の晴貴くんのものに舌を絡ませ、包皮の中まで舌で愛撫した。頭を晴貴くんに抱え込まれた哲史は晴貴くんの腰を抱きかかえていた。
「ああん、、、気持ちいい、、、気持ちいいよ、、、先生、、、気持ちいいよ、先生、、、」晴貴くんが譫言のように繰り返した。先生と呼ばれた哲史は思わず身体がこわばった。
「んぐ、、、」晴貴くんのものを咥えこんだまま哲史は凝固した。いつの間にか晴貴くんが哲史を先生と呼び始めていた。教育実習生とはいえ、学校に行けば先生に間違いはなかった。先生と呼ばれ、理性を失っていたことを恥じた。
「先生、、、気持ちよくしてよ、、、先生、、、どうしたの、先生、、、」途中で中断したことが不満なのか晴貴くんが言い募っていた。我慢できなくなったのか、凝固したままの哲史の頭を抱え、腰を振り始めていた。
「うぐぅ、、、けほっ、、、ぐふっ、ぐふっ、ぐふっ、、、」いきなり喉の奥を突かれそうになった哲史は、いつの間にか晴貴くんの腰の動きに合わせて頭を動かし、舌を絡みつけていた。スーツを突き破ってしまいそうに激しく勃起していた。哲史はベルトを外し、押さえつけられて息苦しそうな哲史自身のものを解放した。ブリーフを捲って自らの勃起を外気に晒す。
「ああああ、、、先生、、、気持ちいい、、、きもちいいよぉ、、、あああぁ、、、」晴貴くんの動きが激しくなった。射精が近いのか、口の中のものが一層固くなっている。晴貴くんを咥えこんだまま、哲史は自らのものを激しく扱いていた。晴貴くんを口で受け止め、自らも昇り詰めるため、一気に扱きあげた。
「じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ、、、ぐふっ、ぐぅうぅ、、、ぐおおおおぉ、、、」口の中で暴れる晴貴くんのものに犯されながら、激しく扱き上げていた哲史の方が先に達してしまった。股間から放たれた白濁した液が、地面に降り注いだ。
「あぐぅ、、、先生、、、で、出るよぉ、、、あうぅ、、、」晴貴くんが哲史の顔に下腹を押し付けたまま凝固し、口の中で青臭い香りが弾けた。哲史は青臭い液体を飲みくだし、口の中のものの律動がおさまった後も、晴貴くんが哲史の口の中に捕らえられたものを引き抜くまで、ずっと舌で愛撫し続けていた。