写真:さとちん
地図を見るアルフォンス・ミュシャはチェコ出身の画家でグラフィックデザイナー。「線の魔術」と呼ばれるほど、彼の描く絵は繊細な描写と鮮やかな色彩で幻想的な作品を多く生み出し、19世紀末から20世紀はじめにパリで流行したアール・ヌーヴォーを代表する芸術家です。
日本人にも彼の作品のファンは多く、幾度となく展覧会が開催されています。
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地図を見る今回の「みんなのミュシャ」の見どころは、彼の有名な作品だけでなく、幼少期や初期の作品、影響を受けた工芸品や書物も展示されているということです。
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地図を見るミュシャが活躍していた頃、日本は幕末から明治への移り変わりの時代でした。今回の展示物の中にはミュシャが影響を受けたコレクションもあります。それが、日本の七宝焼の壺だったり、当時ヨーロッパで流行していた日本趣味(ジャポニスム)の工芸品なのです。
日本人はミュシャが好きですが、そのミュシャの作品に影響を与えたのが日本の作品だったというのは、とても光栄で嬉しいことだと思いませんか?
「みんなのミュシャ」には、ミュシャと相思相愛、両思いになれたような喜びが待っています。
写真:さとちん
地図を見る最初のフロアは“ミュシャ様式へのインスピレーション”。
展示されているのがミュシャに影響を与えた作品です。日本の壺や日本趣味のコレクションはここで見ることができます。
油絵のように立体的な絵画が主流だった当時のヨーロッパに、日本の輪郭線と平面で描写する浮世絵は大きな影響を与えたといわれています。ミュシャの初期のカリカチュア(風刺画)には葛飾北斎の影響が見てとれます。
ミュシャの作品に縦長のものが多いのは、日本の掛軸の影響という説も…。
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地図を見るキリストの磔刑図を描いたのはミュシャがわずか8歳のときです。既に「線の魔術」の片鱗が伺えますね。
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地図を見る次のフロアは“ミュシャの手法とコミュニケーションの美学”。
チェコの雑誌の表紙や物語の挿絵、デザインを手がけた本など、ミュシャがイラストレーターとして働いていた頃の作品が展示されています。
物語の世界を読者に伝えるために彼が用いた手法をここで考察します。
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地図を見る次のフロアでは、ミュシャを一躍有名にしたサラ・ベルナールの劇場ポスターや装飾パネルが展示されている“ミュシャ様式の「言語」”。
ミュシャ様式が確立していく様子を見ることができます。
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地図を見るこちらのフロアは唯一撮影OKなエリアになります。是非、お好きな作品と記念の1枚をお撮りください。
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地図を見る“よみがえるアール・ヌーヴォーとカウンター・カルチャー”
ミュシャが亡くなって28年。ロンドンの2ヶ所で開催されたミュシャ展が、ふたたびミュシャの人気を再燃させました。
ロンドンから巻き起こった旋風はサンフランシスコのグラフィック・アーティスト達を刺激し、レコードジャケットやアメリカン・コミックにミュシャ様式が取り入れられるようになりました。
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地図を見る最後は“マンガの新たな流れと美の研究”
ミュシャの名前は知らなくても彼の絵を見たことのある人は多いはず。
でも、ちょっと待って!それ本当にミュシャの絵でしたか?
ミュシャの優雅で繊細なイラストは世界中の人を魅了し、多くの人が彼の技法を模倣しました。それは日本でも例外ではなく、ミュシャの影響を受けた漫画家やクリエイターも多くいるんです。
明治時代の歌人与謝野晶子の詩集「みだれ髪」の表紙は、ミュシャを彷彿させるものでした。
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地図を見るさらに山岸凉子、松苗あけみ、天野喜孝など、マンガ家やグラフィックデザイナーがミュシャ様式に影響をうけた作品を多く描いています。
写真:さとちん
地図を見るミュシャの作品との共通点を探しながら見るのも楽しいですよ。マンガ家さん達から熱いメッセージもお見逃しなく。
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写真:さとちん
地図を見る「みんなのミュシャ」の音声ガイドは、今注目の若手俳優千葉雄大さん。ドラマや映画だけでなく、映画「ピーターラビット」ではピーターラビットの声の吹き替えをするなど、声優としても活躍しています。
ミュシャになりきり、ミュシャの時の流れを意識して収録したというナビゲートは、一聞の価値ありですよ。
写真:さとちん
地図を見るお土産では不二家とのコラボ商品「ペコちゃんサクサクサブレ」に注目!繊細で豪華なミュシャの絵の中に、お花をまとった可憐な不二家のペコちゃんが微笑んでいるオリジナル缶。中にはフランスの伝統的な発酵種、ルヴァン種を使ったサクサクのサブレが5枚入っています。1,200円(税抜)というお値段も嬉しいですね。
限定グッズですのでお買い逃しなく!
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地図を見る都内の飲食店やホテルには「みんなのミュシャ」の会期にあわせて、オリジナルタイアップメニューが続々と登場しています。
「みんなのミュシャ」出口目の前、フレンチレストラン「ドゥ マゴ パリ」では、フードメニュー2種類、ドリンクメニュー4種類が用意されています。
写真は「クレームダンジュ カシスアイスと彩り最中を添えて」(1,400円)。ミュシャの色彩をイメージしたカラフルな最中が添えられたデザート。「みんなのミュシャ」の余韻にひたりながらいただきたい一皿です。
展覧会名:みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ―線の魔術
会場:Bunkamura ザ・ミュージアム(渋谷・東急本店横)
住所:東京都渋谷区道玄坂2-24-1
電話:03-5777-8600
会期:2019年7月13日(土)~ 9月29日(日)
アクセス:JR渋谷駅ハチ公口から徒歩7分
取材協力:チェコ政府観光局
2019年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2021/8/25更新)
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