東京パラリンピック開会式 実況
2021/8/24 20:00 開始予定
スタート!
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コンセプトは「WE HAVE WINGS」。逆風でも「勇気を出して翼を広げることで、思わぬ場所に到達できる」といった意味を込めた。 さまざまなパラアスリートが登場、躍動する姿から風が起きるオープニング映像が流れる。 舞台は、「パラ・エアポート」。 タレントのはるな愛さんらによるダンスパフォーマンスが行われる。 子供たちの掛け声からカウントダウンが始まり、274発の花火が夜空に打ちあがる。
【Getty Images】
天皇陛下のご臨席と日本国旗入場
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天皇陛下がご臨席。IPC(国際パラリンピック委員会)のアンドリュー・パーソンズ会長が登場する。 菅義偉首相、小池百合子東京都知事も登場する。
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4名の東京の子どもたちの先導により、日本国旗が登場。日本国旗は今大会の日本選手団副団長を務めるマセソン美季さん、パラリンピック4大会連続金メダルの尾崎峰穂さん、パラバドミントン・今井大湧、レスリングで五輪4連覇を達成した伊調馨さんらの手で運ばれる。
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国歌斉唱者は、生まれつき全盲のシンガーソングライター、佐藤ひらりさんが務める。
【写真は共同】
動き出すパラ・エアポート
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ロープ、ボール、フープ、パラソルを使う、からくりパフォーマーたちが登場。さまざまな道具を使って風をおこそうと奮闘する様子を表現している。 大きなプロペラが起こした風は大きな3色の風。3方向から赤・緑・青のバルーンが登場し、ダンサーがいざなう。 センターに到着すると、パラリンピックのシンボルマークである「スリーアギトス」が完成し、アギトスカラーの花火があがる。
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22競技の紹介
選手入場
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空港のアナウンスとともに、会場にはDJブースが現れ、アスリートを歓迎するための音楽が流れる。
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まずパラリンピック難民選手団が入場する。紛争や迫害により故郷を追われた難民パラアスリートによって構成され、今大会は6名の選手が陸上、カヌー、競泳、テコンドーに出場する。 以降の入場は開催国の言語表記順と定められており、東京2020パラリンピックでは日本語のあいうえお順での入場となる。 ただし、今後の開催国に注目を集めるため、2024年パリ大会のフランスは最後に入場する日本の一つ前、2028年ロサンゼルス大会のアメリカはさらにその前に入場する。
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国内情勢の緊迫化で参加を断念したアフガニスタン、関係者が国旗を掲げ開会式のみ参加した。
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イタリア選手団が入場。女性旗手は車いすフェンシングのベアトリーチェ・ビオ。リオ大会では個人金メダル、団体銅メダル獲得。
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イラン選手団が入場。注目は車いすのアーチェリー選手であるザハラ・ネマティ。ロンドン大会ではイランの女性選手として初の金メダルを獲得しただけでなく、続くリオ大会ではオリンピック・パラリンピックの両方に出場。パラリンピックでは2大会連続で金メダルに輝き、今大会でも連覇を狙う。
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インドネシア選手団が入場。バドミントン大国であり、東京2020オリンピックの女子ダブルスで金メダルを獲得した。パラアスリートでも女子のレアニ・ラトリ・オクティラにメダル獲得の期待がかかる。
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英国選手団が入場。リオ大会で世界新記録を樹立したボート男女ペアのローレン・ロールズ&ローレンス・ホワイトリー、ボッチャ金メダリストのデービッド・スミス、水泳で16個のメダルを獲得した後に自転車競技でも金メダルを獲得しているサラ・ストーリーなど、注目選手が多数出場する。
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RPC(ロシアパラリンピック委員会)が入場。ロシア選手は個人資格での参加。中立旗を掲げ、表彰式ではロシア国歌の代替曲としてチャイコフスキーの「ピアノ協奏曲第1番」が使用される。
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オーストラリア選手団が入場。自転車競技(ロード)のキャロル・クックはロンドン、リオ大会と連続で金メダルを獲得しており、同国を代表するパラアスリートとして知られている。また、卓球女子のメリッサ・タッパーは東京オリンピックにも出場した。
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国立競技場のリボンビジョンには、式典に参列することができないアスリートも含めて、入場する選手団ごとに東京大会に参加する全てのアスリート名が表示されている。これはオリンピック・パラリンピック史上初の試み。
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中国選手団が入場。夏のパラリンピックでは4大会連続で最も多くの金メダルを獲得してきた。前回大会での総メダル獲得数は239個。国をあげてパラアスリートの育成に力を入れており、大選手団で出場する。
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ドイツ選手団が入場。注目は義足選手でありながら健常者の大会でも優勝経験を持つ、走り幅跳び男子のマルクス・レーム。自身の持つ世界記録更新にも期待がかかる。
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ブラジル選手団が入場。サッカー王国にふさわしく、パラリンピックはブラインドサッカー(5人制サッカー)で4連覇中。ジェフィーニョことジェファーソン・ゴンサウベスを擁し、グループリーグで日本との対戦が決まっている。
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ポーランド選手団が入場。注目は卓球女子のナタリア・パルティカ。生まれつき右肘から先がない障がいを抱えながらも、2008年の北京オリンピックに出場。先日の東京オリンピックでもシングルスと団体戦に出場した。オリンピック・パラリンピックの両方に出場するパラアスリートの先駆者として知られている。
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アメリカ選手団が入場。2028年ロサンゼルス大会の開催国として、最後から3番目の入場となった。パラリンピックで23個、世界大会で52個のメダルを獲得してきたジェシカ・ロングなど、競泳の強豪選手がメダルの大量獲得を狙う。また、夏冬両方でパラリンピック出場経験のあるパラアスリートも多い。
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日本の1つ前に入場したのは次の開催国、2024年パリ大会のフランス。旗手は、リオ大会で金メダルを獲得した柔道女子のサンドリーヌ・マルティネと、車いすテニス男子の代表で、日本の国枝慎吾のライバルとしても知られるステファン・ウデ。
日本選手団の入場
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最後に開催国である日本選手団が入場。 旗手は卓球男子の岩渕幸洋とトライアスロン女子の谷真海が務める。今大会の選手団は過去最多の463名(そのうち選手は254名)。また、夏季大会として初めて全競技に出場する。 開会式にはパートナー、スタッフを含め194名が参加。金メダル候補の車いすラグビーでは主軸選手の池透暢や池崎大輔、お家芸・柔道では夫婦で出場の廣瀬悠・順子の姿も見える。
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会場が暗転すると、スポットライトが各国の国旗に当てられる。国旗から風が流れ出し、色とりどりの風は会場を旋回し、混ざり合い、重なり、新しい色と風を作り上げる。そして、参加選手団の国旗の色をモチーフとしたカラフルな花火が打ち上がる。
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片翼の小さな飛行機
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風のダンサーが空を舞うように会場を別の世界にいざなう。そして、「片翼の小さな飛行機」が登場。空を飛ぶことを夢見る少女が会場中央へ。さまざまな形の飛行機が飛ぶ中、いっしょに飛びたい少女が苦悩する様子を描く。 翼も機体も小さな飛行機、翼の長い飛行機、一本足でパワフルな飛行機など、それぞれ自分らしい飛び方で楽しそうに踊る。 続いて、おしゃべりな飛行機が少女に近づいてくる。手話で「あなたの翼はどんな翼?」と聞くが答えられない少女。さらに、大きなプロペラで突風を巻き起こす飛行機、目が見えず、フィールドの線を頼りに近づく飛行機が登場。最後は個性豊かな6機による航空ショーが繰り広げられる。少女も飛びたい気持ちがあるものの、一歩を踏み出すことができないでいる。
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橋本組織委員会会長、パーソンズIPC会長によるスピーチ
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橋本会長
オリンピアンが躍動したオリンピックから、いよいよ舞台はパラリンピックに移りました。 皆さま、ようこそ東京へ! 心から歓迎申し上げます。 東京は史上初めて2度目の夏季パラリンピックを迎えます。 前回の東京パラリンピックは、障害のある方々に自律と社会参加を促し、その後の日本にパラスポーツの発展をもたらしました。 57年後に開催する今大会は、何をもたらすかが問われています。 パラリンピックを迎える準備を始めてから、私たちの社会はユニバーサルデザインのまちづくりや心のバリアフリーを目指してきました。 一歩一歩、少しずつ、しかし確実に、社会は変わり始めています。 アスリートとスポーツの力で世界と未来を変える。これが私たちの使命です。 半世紀の時を経て、今、社会を変革するときが来ました。 アスリートのみなさん、コロナ禍というさらなる困難にあっても、ひたすら努力を続け、東京に来ていただき、ありがとうございます。 すべてを受け入れ、時に諦めざるを得ない状況から生まれた、真の力強さと覚悟を持つ、世界のすべてのパラアスリートを尊敬します。 パラアスリートは、人間には無限の可能性と、限界を超える能力があることをいつも教えてくださいます。 幾多の困難を乗り越えてきたその姿で、私たちに立ち上がる力と希望を与えてください。 私たち組織委員会は、この東京大会がパラアスリートの努力を称え、社会を変える舞台となるよう、最後まで全力で支えてまいります。
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パーソンズIPC会長
東京2020パラリンピック競技大会にようこそ。 この日を迎えられたのは信じられない気持ちです。多くの人が不可能だと考えていました。 しかし、皆さまの努力のおかげで、地球上もっとも変革をもたらす力を持つスポーツイベントが始まろうとしています。 この大会を実現するために、日本国政府、東京都、東京2020組織委員会、IOC(国際オリンピック委員会)は、信念を失うことなくIPC(国際パラリンピック委員会)とともに、たゆまぬ努力を続けてきました。 アスリートや関係者のためだけでなく、日本の社会にとっても、私たちが安全な大会を開催できると信頼してくださった開催国の皆さまに感謝を申し上げます。 アリガトウジャパン! アリガトウトウキョウ! 私たちは皆さまの信頼と、おもてなしの心にお応えし、障がいのある人々に対する新たな認識が、このパラリンピック競技大会が日本に残す素晴らしいレガシーになるよう努めます。 パラリンピアンの皆さまは、ここに来るために血と汗と涙を捧げました。今こそ皆さまの技術、力、強い意志を世界に示すときです。 皆さまのパフォーマンスは運命を変えるかもしれません。 しかし、もっとも重要なことは、それが世界の12億人の人生を永遠に変えることがあり得るということです。 それがスポーツの力です。変化はスポーツから始まります。 そして明日から、パラアスリートたちが再び世界を変えていくでしょう。 ドウモアリガトウ! サンキューベリマッチ! ムイトオブリガード!
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天皇陛下による開会宣言
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天皇陛下が東京パラリンピック競技大会の開会を宣言。
パラリンピック旗が入場
選手・審判・コーチによる宣誓
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片翼の小さな飛行機と光るトラック
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パラ・エアポートの外に出た「片翼の小さな飛行機」。 片腕のバイオリニストが少女の心情を奏でる。そこに「光るトラック」が登場する。
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少女が光るトラックに悩みを打ち明ける。 荷台が外れると、ロックバンドたちが登場し、ショーがスタート。 バンドを率いるのは布袋寅泰さん。
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ダンサーが少女の周りで踊り、その人数が増えていく。 パフォーマーの中には障がいをもつ人たちの姿も。徐々に少女も楽しそうにリズムを刻むようになっていく。
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リオパラリンピック閉会式・旗引継式にも出演した、ダンサーの大前光市さんらによる光のダンスパフォーマンス。少女に自信の光を与える演出。
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飛ぶことを決意し、パラ・エアポートに戻ってきた「片翼の小さな飛行機」。 夜の滑走路を「光るトラック」とその仲間たちが照らす。 会場の拍手の中、滑走路を走り出し、飛び立つことに成功した。
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「WE HAVE WINGS」が会場に映し出され、物語はフィナーレを飾った。
聖火入場
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パラリンピック発祥の地とされるイギリスのストーク・マンデビルと、47都道府県880超の市町村で工夫を凝らした採火および聖火リレーの軌跡が映像で流れる。
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フィールド上では太陽のダンサーが踊り、聖火ランナーが姿を現す。
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会場内のランナー、1人目は……
冬季パラリンピックで10個のメダルに輝いた大日方邦子さん、1964年大会の金メダリスト竹内昌彦さん、今大会も出場するパラ競泳のレジェンド・成田真由美の3人が会場中央へ聖火を運ぶ。
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会場内のランナー、2人目は……
医師の中村太郎さん、看護師の田村玉美さん、義肢装具士の臼井二美男さん。
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会場内のランナー、3人目は……【Getty Images】
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3選手が同時に火を灯すと会場全体がオレンジ色の光に包まれ、フィナーレの花火が盛大に打ち上げられた。
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今大会は161の国と地域が参加。22競技539種目が行われ、明日から12日間にわたり熱戦が繰り広げられる。
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競技一覧
競技紹介
5人制サッカー
パラリンピック
視覚障がいのある選手らによるサッカーで、「ブラインドサッカー」とも呼ばれる。両サイドにフェンスがあるフットサルと同じ大きさのコートで行い、試合時間は前後半各20分。フェンスは選手が触って自分の位置を知る目安にしたり、ボールをぶつけて跳ね返りを利用してパスする目的でも使ったりする。ゴールキーパー以外のフィールドプレーヤーは目隠しを着用し、ボールに入った鈴の音、相手ゴール裏から指示を出すガイドやキーパーの声を頼りにプレーする。ボールを持った相手に向かっていく時は守備側が「ボイ」(スペイン語で「行く」の意)と声を掛けなければならない。
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