写真:さとちん
地図を見る銀座の中心ともいえる銀座4丁目交差点から晴海通りを数寄屋橋方面へ。銀座レンガ通りを50mほど入ったところにちょこんといる小さなお猿さん。肩からは宝童稲荷と書かれた赤いタスキをかけています。伸ばされた右手の先には宝童稲荷神社参道と刻印された石碑が。
写真:さとちん
地図を見る石碑の横には人ひとり通れるくらいの細い路地がのびています。路地に入り見上げると、そこには銀色に輝く鳥居の形をしたオブジェが!この路地、実は宝童稲荷神社への参道なんです。
写真:さとちん
地図を見る参道を抜けた先はまわりをビルに囲まれながらも、空に続く吹き抜けのような明るく開放的な空間。そこへこぢんまりと鎮座しているお稲荷様が宝童稲荷神社です。
東京メトロ銀座駅B2・B4出口からは歩いて1分ほど。
写真:さとちん
地図を見る徳川将軍の子孫が早逝するのを防ぐため江戸城紅葉山に祀られた宝童稲荷神社。江戸の大半を焼いた明暦の大火で、宝童稲荷神社のある紅葉山だけが火災から逃れたことから、防災の霊験があらたかと広く信仰を集めるようになりました。
今の宝童稲荷神社は、江戸時代中期町名主だった弥左衛門が、自分の治める町の氏神として御分霊を奉斎したのがはじまりと伝わっています。弥左衛門は生涯宝童稲荷神社を守っていたことから、銀座4丁目は1930年まで弥左衛門町と呼ばれていました。
その後、味の素や電通など弥左衛門町で創業した企業は次々と大きく発展。商売繁盛の神様としても信仰されるようになり、多くの実業家が参拝に訪れています。
写真:さとちん
地図を見る細い参道は名古屋商工会館がビルを立て直したとき寄付してくれた土地。彫刻家の渡辺元佳さんがアートな参道へとデザインしました。銀色に輝く鳥居も渡辺元佳さんの手によるものだったんです。
そして、竣工したのが2016年の申年だったこと、古来より猿は神の使い・魔除け・守護神として神社に祀られてきたことから、渡辺さんは3匹の猿を参道に鎮座させました。
写真:さとちん
地図を見る入口には1匹、出口には2匹の猿が宝童稲荷へと案内しています。
猿は縁に繋がります。渡辺さんはこの参道を「猿結参道~えんむすぶさんどう~」と名付けました。英語では「Happy Monkey Avenu」です。入るときは1匹、出口で2匹になっているお猿さんは、恋人募集中の人には特にご利益ありそうですよね。
写真:さとちん
地図を見る地元の方たちがお世話をしている宝童稲荷神社。きれいに掃除をされ、いつもピカピカです。おみくじや御朱印も授与していただけます。
写真:さとちん
地図を見るクリアファイルに入ったおみくじは、おみくじだけでなく宝童稲荷神社の詳しい由来も入っています。
片方が銀座の街、もう一方は宝童稲荷神社と猫のイラストが描かれているクリアファイルは、かわいくて女性に大人気!A5サイズというのも、チケットなどを挟んでカバンに入れておくのに丁度よいですね。
写真:さとちん
地図を見る1日3本限定のツガイペンは見つけたら超ラッキー。1本に赤と青のペンが入っていて、持つ位置で色を変えたり、2色同時に使うこともできます。縁結びのアイテムなんですよ。
御朱印はキツネが描かれたケースに入っています。丁寧に1枚1枚描かれた御朱印はとってもかっこいいです。そして、御朱印ケースは裏返すとシルエットがお札になっているんです。ここに宝くじを入れて神棚に祀っているとお稲荷さんが現金に変えてくれる…そんな期待を抱いちゃいそうですよ。
<宝童稲荷神社の基本情報>
住所:東京都中央区銀座4丁目3-14
参拝料:無料
アクセス:東京メトロ銀座駅B2・B4出口徒歩2分
写真:さとちん
地図を見る猿結参道手前にあるビルの2階に、おばんざいのお店「銀座魚勝」があります。こちらのお店がここで営業を始めるまでのお話がとても興味深いものなので紹介します。
以前は京橋で「肴や魚勝」を営んでいたご夫婦。ある日、銀座に来たついでに食事をしたお店がとても気に入り、自分たちもここでお店ができたらいいなと思って帰った半年後、その場所が賃貸として出ているのを知りました。すぐに申し込み、高倍率を勝ち抜いてお店を開くことに。
ところが開店が近づくにつれ次々と不幸な出来事が起こります。スタッフや家族が怪我や病気になり、ついにはご主人も入院してしまいました。そこで不思議な能力があるという当時のお客さんに相談したところ、「お稲荷さんに挨拶していない。小さなお稲荷さんが近くにあるはず」とアドバイスをもらい探してみると、ビルの裏にある宝童稲荷神社に気付きました。すぐにこの場所でお店を開くことを報告し、見守ってほしいと祈願すると、たちまち物事が好転!ご主人も退院し、新しいスタッフも見つかり、無事お店をオープンさせることができたのです。
その後も御縁は続き、お店のスタッフやお客さんが次々と良縁に恵まれ結婚したとか。なんとも不思議な話ですね。
写真:さとちん
地図を見るうなぎの寝床のように細い店内では、京料理から修業をはじめたご主人が作るおばんざいが並んでいます。優しい味わいで、どこか懐かしい味。それでいて家庭の味とは違うプロの味。五臓六腑にしみわたる出汁の塩梅が絶妙なのです。
その秘密はこだわりの素材。れんこん塩きんぴらやコンニャクのピり辛煮に使っているのは幻の和牛と呼ばれている尾崎牛です。品数は決して多くはありませんが、手の込んだこだわりのおばんざいが揃っています。
おばんざいはテイクアウト可能。近々オンラインでの販売も開始予定です。
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写真:さとちん
地図を見る銀座魚勝の名前を一躍有名にしたのが弥左エ門いなり。いろいろ御縁を結んでくれた宝童稲荷神社に奉納するため、夫婦で考えて開発したいなり寿司です。日本全国のおいしいと評判の油揚げを食べ比べ、新潟県阿賀野市にある「まめ工房いとう」さんに、弥左エ門いなり用の油揚げを作ってもらっています。
写真:さとちん
地図を見る味は「香る五目」と「わさび穴子」の2種類。黒ゴマがのっているのが「わさび穴子」です。
噛むと油揚げからじゅわ~~~~とおだしが口の中に広がるいなり寿司。「わさび穴子」には山椒を、柚子の効いた「香る五目」には辛子がよくあいます。実山椒のきいたガリも、一度食べるとクセになるさっぱりとした味。
雑誌やテレビで何度も紹介されたことのある人気商品なので、お店の前には行列ができることも。
写真:さとちん
地図を見る新作も登場しています。幻の尾崎牛を使用したしぐれ煮がたっぷりのった「尾崎牛しぐれ」。針生姜と木の芽が見た目にも豪華です。具が白ごまだけで、油揚げのおいしさをじっくり味わえる「はぜる白ごま」は、お値段も手頃です。
いなり寿司というと子どもの食べ物というイメージですが、弥左エ門いなりは大人のいなり寿司。味のわかる食通の方へのお土産に喜ばれる逸品です。今後は、オンラインでいなり寿司キットの販売も予定。家で作って楽しめますね。
<糧亭銀座魚勝の基本情報>
住所:東京都中央区銀座4-3-7 銀座スバルビル2F
電話番号:03-6264-4774
定休日:月曜日
アクセス:東京メトロ銀座駅B2・B4出口から徒歩1分
※現在の営業時間や営業日は関連MEMO欄の公式ホームページをご参照ください。
子育て、商売繁盛、そして様々な御縁を繋ぐ開運スポット宝童稲荷神社。そして食べた人を幸せな気持ちにする弥左エ門いなり。銀座に来たついでに…ではなく、銀座に行く目的にもなる銀座のオススメスポットです。
2020年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2021/8/24更新)
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