世界で一番、国民一人当たりのビール消費量が多いチェコ。チェコ料理もビールに合う比較的濃い味になっています。内陸国なのでメインはお肉が中心。大きなかたまり肉もホロホロに煮込まれていて、濃厚なスープをからめて食べるとビールが水のように飲めちゃいます。
そして、驚くほど日本人の口に合うのです。筆者ははじめて訪れた際、9日間チェコ料理を食べ続けましたが、“飽きる”ということはありませんでした。
チェコ料理がとっても気に入った私は、最終日前日スーパーでたくさんの買い物をしてきました。特にスープの素やお菓子の素を大量に購入。スープの素は簡単にチェコ料理をお家で再現できて、日本に帰ってきてからもしばらくチェコ料理を楽しむことができました。
グラーシュはチェコの代表的なスープ。日本のお味噌汁と同じくらい、チェコの家庭ではお馴染みのスープなんですよ。具は牛肉と玉ねぎだけ。チェコのパン、クネドーリキと一緒にいただきます。
日本に帰ってきてからスープの素を使ってグラーシュを作りました。牛肉と玉ねぎを炒め、スープの素を入れたら完成。クネドーリキは手に入らなのでフォカッチャで代用。チェコの思い出話をしながら家族で楽しく食卓を囲みました。
おうち時間がある今、チェコ気分を味わうためにグラーシュ作りにチャレンジ!
関連MEMOにリンクした「CzechSpecials」はチェコ政府観光局管轄のサイト。チェコ料理のレシピがたくさん紹介されています。すべてチェコ語ですが、パソコンの翻訳機能を使用すると、大体の作り方や材料を調べることができます。グラーシュのレシピは3種類ありました。でも、チェコ料理に必要なラードが日本ではなかなか手に入りません。そこで、自分流にアレンジしてみました。
チェコのグラーシュに必要なのはラード以外、牛肉と玉ねぎ、そしてパプリカ。チェコ料理には、よくパプリカが使われているんです。牛肉と玉ねぎは同量用意するとベスト!でも、そこまで忠実じゃなくても大丈夫。
<材料>
牛肉 600g
玉ねぎ 大2個
ビール 350ml
ビーフコンソメ 3個(私はコンソメスープの素で代用)
パプリカ 大さじ2
塩
コショウ
お好みのスパイス
<作り方>
玉ねぎを刻んだら油で色が変わるまで炒めます。(ラードが手に入る場合はラードで炒めます)
鍋に水とビーフコンソメを入れて煮込むのですが、筆者はビールも追加!チェコといえばビールというのもありますが、ビールで煮込むと牛肉がほろほろにやわらかくなるんです。ネットで検索するとビールではなく赤ワインを入れて作っている人もいました。
パプリカと好みのスパイス(私はクミンとオールスパイス、チリペッパーを入れました)を入れて弱火で3時間ほどコトコト煮込み、塩コショウで味を整えます。
そして、できたら1晩そのまま置いて味を馴染ませましょう。翌朝味見をすると前日とは比べ物にならない深みのある味へと変化しています!日本からチェコへのフライト時間は最短で13時間。一晩おくことで、鍋の中身が日本からチェコへと旅しているのです。
せっかくなので、チェコ料理にはかかせないクネドリーキも作ってみました。こちらも今手に入る材料で作ったなんちゃってクネドリーキです。本当は茹でて作るのですが、ドライイーストが手に入りづらくなっているので蒸して作りました。
<材料>
薄力粉 1カップ
牛乳 1カップ
卵 1個
食パン 1枚
塩 少々
バター(マーガリンやサラダオイルでも大丈夫)
<作り方>
薄力粉、牛乳、卵、塩をボウルに入れて混ぜます。
食パンを1㎝角の小さな正方形に切ってボウルに混ぜ、生地をパンになじませます。
耐熱性のマグカップの内側にバターを塗って、生地を3/4の高さまで流し込みます。(バターはマグカップから出しやすくするためですが、バターを使うとバターの香りが食欲をそそるクネドーリキになります。
鍋にお湯をはり、25分ほど蓋をして蒸します。マグカップの上部をアルミホイルで覆うと、水滴が落ちないので水っぽくなりません。竹串を刺して何もついてこなくなったら完成です。
電子レンジで作る場合は、マグカップの上にふんわりとラップをかけ、ラップに数か所で爪楊枝で穴をあけてから、まずは500wで5分加熱。竹串を刺して状態を見ながら、時間を調整して加熱してください。カップの位置をずらしながら加熱すると、均等にできあがりますよ。
バターの塗り方が雑な性格をあらわしていますね(笑)でも、簡単なのにクネドリーキのもちもち感が再現されていました。
グラーシュはスライスしたクネドリーキと一緒にいただきます。ホロホロの牛肉がたまりません!
チェコ料理は素材の味を活かしたものが多いです。牛肉の旨味が濃縮された、おいしいスープで、心と舌はすっかりチェコ。ご飯にかけてみたら、これまたおいしくてビックリ!日本とチェコのおいしいハーモニーも試してみてくださいね。
もうひとつ、簡単に作れるチェコの定番料理を紹介しましょう。チェコの居酒屋でビールと一緒にみんなが食べているのがウトペネツ(水死体)という、恐ろしい名前の料理!その正体はソーセージのピクルスです。白ソーセージをマリネ液に漬けて作る保存食。ふやけたソーセージの様子が水死体に似ているとからという、チェコ流ブラックジョーク。でも、簡単でおいしいんですよ。写真のウトペネツはチェコで食べたもの。
関連MEMOにウトペネツのページもリンクしています。写真つきなので、とってもわかりやすいですよ。
最近は市販のマリネ液も発売されていますので、それを利用するともっと手軽にできます。
グラーシュは完成するまで2日、ウトペネツは5日と、少し日数が必要ですが、おうち時間がある今だからこそ挑戦したいチェコフードです。そして、なによりビールに合うんです!
チェコのビール消費率は世界一!なんと日本人の3.5倍もビールを飲んでいるというデータもあります。筆者もチェコ旅行中、お昼からずっとビール三昧でした。日本では手に入れるのが難しいチェコビールですが、日本の大手メーカーのプレミアムなビールには、チェコのホップを使用しているものも多いんです!なので日本のビールで十分チェコ気分が味わえます。
今回紹介したお料理はどちらも難しい技は必要なく、材料も手に入りやすいものばかりです。時間はかかりますが、それはチェコまでのフライト時間と考えましょう。
お家で過ごす休日は、お昼からチェコのホップを使ったビールを片手に、チェコ料理を食べて、妄想チェコ旅を楽しんじゃいましょう。
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(2021/8/24更新)
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