逆ギレの「撮り鉄」、駅員の胸ぐらつかむ動画拡散、JR西「ルールは守って利用して」
「また撮り鉄か」。JR西日本・岸辺駅(大阪府吹田市)で8月23日に撮影された動画がツイッターで拡散されて、問題となっている。動画には、いわゆる「撮り鉄」の男性が、駅員に注意されたことに逆ギレし、胸ぐらをつかんでいる様子が撮影されている。
この日、岸辺駅では何が起きていたのか。JR西日本に聞いた。
●「撮り鉄」対応のために4人待機していたが…
JR西日本によると、この日は廃車となる列車が走るところを撮影しようと、多くの鉄道ファンが集まっていたという。このため、JR西日本では午前7時から地区駅長など応援の駅員4人をホームに待機させて、撮影の際にはルールやマナーを守るよう呼びかけていた。
しかし、廃車となる列車が岸辺駅を通りかかる寸前の7時20分過ぎに、別の電車で移動してきた20人〜30人の鉄道ファンがホームに合流。そのうち1人の若い男性が、撮影場所の確保のためにベンチに乗った。警備にあたっていた地区駅長が乗客らの安全のため注意すると、若い男性が胸ぐらをつかんできたという。
その後、地区駅長が若い男性に対し、なぜ注意をしたのか説明して、理解を求めたという。JR西日本では、「今回は理解していただけたということで、被害届は出していません。ルールを守ってご利用いただきたいと思います」と話している。
近年、鉄道員に対する暴力行為が社会問題化している。2019年には全国で611件発生した。こうした事態を受け、国土交通省は鉄道各社と「迷惑行為に関する連絡会議」を立ち上げ、暴力行為の撲滅に乗り出している。
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