写真:さとちん
地図を見る大雪山国立公園内にある十勝岳は日本百名山や花の百名山にも選ばれている山々です。四季折々の美しさを見せてくれる十勝岳は、登山愛好家を魅了するだけでなく、気軽に登山が楽しめるルートもあるため初心者にも人気があります。
そんな標高2,077mの十勝岳の中腹にある「湯元 凌雲閣」。標高1,280mの北海道内で最も高い場所にある温泉で、1960年(昭和35年)、地図の測量中だった會田久左衛門氏が温泉に気づき、登山をする人のために開業しました。その苦労は大変なものでしたが、現在は登山客以外にも多くの人が訪れるようになりました。
写真:さとちん
地図を見る写真は「湯元 凌雲閣」の展望台からの景色です。目の前に広がるのは十勝岳連峰。三段山・上ホロカッメトク・三峰山・富良野岳に急峻な岸壁の安政火口といった一大パノラマが広がり、短い夏には新緑と多くの高山植物が、9月下旬には錦のように美しい紅葉が訪れる人の目を楽しませます。
上で紹介した絶景が露天風呂からも眺めることができるんです。山に突き出した露天風呂は景色を遮るものが何もなく、自然と一体化したインフィニティ温泉。その爽快感たるやハンパじゃありません。温度もぬるめで、時間を忘れてぼーっと入っていられます。
「湯元 凌雲閣」の温泉というと茶色に濁ったお湯を連想する人も多いことでしょう。実はこちらは2番目に掘削した凌雲閣2号井の源泉。男女内湯と露天風呂にこちらの源泉が使用されています。鉄分を多く含むこちらの源泉は酸性硫酸塩泉で、保温効果に優れています。
男女交代制の大岩の湯、小岩の湯、どちらも湯船の中に岩がありますが、大岩の湯の岩は宿が立つ前からその場にあったもので、間近で見るとものすごい迫力です。
最初に掘った凌雲閣1号井の温泉は小さめの湯船となっています。カルシウム・ナトリウム硫酸塩泉で温度は27度前後と低いですが、体の芯からじっくりと温まり、アトピーや皮膚炎にも効果があると根強いファンがいるお湯です。
北海道内でも最も高地にある温泉だけあって、実は1年の半分以上は雪に覆われています。でも、その分雪見風呂を楽しむことができます。雄大な雪景色を眺めながら入る温泉は格別ですよ。冬場は外気温はもとより、露天風呂の温度も温くなっていることがあるので、内湯でしっかり温まってから外の温泉に入るようにしましょう。
写真:さとちん
地図を見る「湯元 凌雲閣」は日帰り入浴も可能です。中学生以上の大人は800円、小学生は400円、未就学児は無料です。フェイスタオルの販売やレンタルのバスタオルもあるので、手ぶらで来てふらりと立ち寄ることもできるんです。
観光情報誌を見ながら次の行き先を検討したり、売店でちょっとしたお土産を購入したりと、温泉以外にもちょっと“使える”場所ですよ。
写真:さとちん
地図を見る温泉に入った後は無料休憩室でゆっくり休むこともできます。登山やドライブの疲れが癒されますね。お水やお茶のサービスもあります。
写真:さとちん
地図を見る館内にある「レストラン岳」は宿泊者が夕食や朝食をいただく場所なのですが、日帰り入浴の人もランチで利用することができます。しかも、ランチ+温泉で1,500円のお得なセットがあるんです。
写真:さとちん
地図を見る山の上の日帰り温泉施設の食事から連想するのは、エネルギー補給重視の質素なメニューではありませんか?
「レストラン岳」のランチメニューはカレーやラーメン、そばといったものもありますが、かみふらのポークを使用したとんかつ定食、焼肉定食、豚丼など地元上富良野産の食材を使用した、こだわりのメニューなんです。
かみふらの産ポーク以外にも、キャベツ、ジャガイモ、ミニトマト、南瓜など、使われている地元産の食材が黒板に書いてあります。
写真:さとちん
地図を見る上富良野のブランド豚「かみふらのポーク」は、豊かな自然の中で木酢酢を混ぜた飼料を食べて育ったやわらかくて、旨味の強い豚肉です。写真の生姜焼き定食は、入浴とセットになったランチセットの中の一品。やわらかい大きなかみふらのポークが3枚もお皿に乗っています。出汁がきいた本格的な味噌汁は、上富良野産の麦味噌を使用。ご飯も上富良野産のななつぼしです。
写真:さとちん
地図を見るこちらも入浴とセットで1,500円のランチセットの豚丼。味噌汁もついています。甘いタレが絡んだかみふらのポークは、噛みしめるたびに豚肉の旨味が口の中に広がります。
そして、驚くのがお水のおいしさ!山の湧水を配管で「湯元 凌雲閣」まで引いているんです。冷たい湧水はお風呂上がりの乾いた喉をうるおし、1杯、2杯、3杯と飲み続けてしまうかも。ビール以上のおいしさです!これが無料で飲めるというのですから、なんて贅沢なのでしょう。
ADVERTISEMENT
宿泊用のお部屋は和室と洋室があります。宿泊すると富良野盆地を茜色に染める夕日、満天の星空、十勝岳連邦を照らす朝日、広がる雲海、ダイヤモンドダストなど、大自然の絶景を存分に楽しめるチャンスが!運が良ければキタキツネに会えるかもしれませんよ。
もちろん、夕食や朝食も上富良野産の食材を使ったおいしいお食事ができます。富良野メロンがデザートに出る時も!
写真:さとちん
地図を見るまわりには観光スポットも多く、雄大な十勝岳を一望できる十勝岳展望台までは車で13分。写真は9月下旬の十勝岳です。
写真:さとちん
地図を見る美瑛・青池までは車で21分、富良野までも車で40分ほどと、日中は富良野・美瑛を観光して、夜は「湯元 凌雲閣」で1泊というのもオススメです。
北海道内最高地の温泉は旭川空港から車で60分と意外とアクセスが良いんです。レンタカーの運転は自信がないという人は、上富良野駅から町営バスが1日3往復しているので、こちらを利用すると安全に出かけることができます。所要時間も片道40分ほど。絶景+温泉+グルメを楽しめる「湯元 凌雲閣」で北海道を満喫してくださいね。
2020年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
この記事の関連MEMO
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2021/8/24更新)
- PR -