おじさん二人が日帰りで山の温泉に行って帰ってくる映画。ずっと寝てたのでほぼほぼ感想記述不能の域にあるが執拗に挿入されてその度に風景や会話を台無しにするラジオ討論がさっさと逃げ出したいこのつまらない現実というものを演出していておもしろいと思った。今回リバイバル上映された四本はどれも劇伴が極端に少ないか一切使われておらず、そのぶん効果音や環境音を過剰なほど詰め込んだサウンドトラックになっているのでこれはケリー・ライカート映画の特徴なのだろうが、本作は叙情的なアコギのテーマ曲みたいのが何度か挿入されてた気がしたので、ほぼほぼおじさん二人の関係性のみに着目した映画ということもあってとにかく関係性が大好きな現代人には尊い映画としてウケるかもしれない。俺は尊いのが嫌いなのでこんなおじさんらどうでもいいと思った。
