写真:泉 よしか
地図を見る秋田県と山形県の県境にそびえる鳥海山は、古くから秋田富士、出羽富士などと呼ばれ信仰を集めてきました。その鳥海山の雪解け水が山にしみこみ伏流水となり、再び地上に現れて美しい景観を作るスポットがあるんです。名前は「元滝伏流水」。長い年月を掛けて岩盤を潜り抜け、濾過された清涼な水が流れています。
車でアクセスする場合は、象潟病院や元滝荘の近くに元滝伏流水の散策道を歩くための専用駐車場がありますから利用しましょう。散策道のほとんどは両側に沢の流れるフラットで歩きやすい道が続きます。木々が影を作り水の音が常に聞こえる癒しの散歩道です。
写真:泉 よしか
地図を見る駐車場からの道のりはだいたい10分程度。道の最後は少しだけアップダウンがあります。そんなに険しい道ではありませんので、歩きやすい靴を履いていれば大丈夫!
この散策道は森や水が楽しめるだけでなく、深い緑色をした苔も見どころですよ。
写真:泉 よしか
地図を見るやがて水音が大きくなってきたら到着です!
真っ白な水爆が巨石の下や苔の間から湧き出し美しい文様を作り出しています。あたり一帯には飛沫がミスト状に漂い、どこか幻想的な光景を目にすることができるでしょう。
この美しい伏流水の湧き出す岩肌はおよそ30mにも渡って続いています。湧き出した水は元滝川に合流し、栗山池を経由して日本海へと流れ込みます。
写真:泉 よしか
地図を見るこの元滝伏流水一帯が素晴らしいのは、散歩程度の靴で10分ほど歩けば着くという手軽さでありながら、水音しかしない深山の雰囲気が味わえるところです。もし山の奥深くであれば誰でも簡単に行かれるというものではありませんし、また駐車場のすぐ横にあるのであれば、もっと俗っぽい雰囲気になってしまうのではないでしょうか。
流れる水に手を浸せばきっとその透明度と冷たさに驚かされるでしょう!
写真:泉 よしか
地図を見るさて、鳥海山の天然水が湧き出るフォトジェニックな元滝伏流水は、平成の名水百選の名に恥じない水質と環境ですが、ここまで来たら、この水を生み出す鳥海山を見ずしては帰れません。
元滝伏流水は山岳観光道路「鳥海ブルーライン」の秋田県側の登り口である象潟口がすぐ近く。秋田県と山形県にまたがるこの道路は、標高1,100mの景色を楽しめる人気のドライブコースとなっています。
さらに途中の大平山荘展望台からは庄内平野が一望。季節によっては紅葉や残雪、青くきらめく日本海も!ぜひ「鳥海ブルーライン」の爽快ドライブとセットで、「元滝伏流水」をお楽しみください。
写真:泉 よしか
地図を見る住所:秋田県にかほ市象潟町関
電話番号:0184-43-6608(にかほ市観光協会)
アクセス:JR象潟駅より車20分、駐車場から徒歩10分
なお、文中で紹介した鳥海ブルーラインは10月下旬~4月下旬は冬季閉鎖となりますのでご注意ください。
2017年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2021/8/23更新)
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