写真:泉 よしか
地図を見る江戸時代創業の老舗旅館「山本館」は草津温泉のシンボルである湯畑のまさに真ん前!本物だけが持つ風格ある建物は大正時代の数寄屋造りで、平成24年には登録有形文化財にも認定されました。浴衣姿で山本館の前に立つと、まるで時代物の映画の登場人物になったような気分に浸れるでしょう。
写真:泉 よしか
地図を見る『東海道中膝栗毛』の作者として知られる十返舎一九の作品『金草鞋 十三編』(善光寺草津道中)にも「山本十右衛門はんじゅうのゆやどなり」と紹介されたこちらの宿は、時代を感じる美しい外観だけでなく、館内もまた和風でありながらどこか大正浪漫を感じる雰囲気あるデザイン。これは民家再生の第一人者・降幡廣信氏の手によりリフォームされたもので、作られた当時の良さを残しながら、宿泊客が快適に過ごせるように工夫がされています。
写真:泉 よしか
地図を見る部屋数は11室。チェックイン時に目の前で蒸していただける野菜饅頭は大女将の手作りのもの。湯気の上がるお饅頭は海外からのお客様にもとても好評だそうです。また到着時にお部屋に用意された金平糖がレトロでおしゃれ。こうした心遣いからも、女性に人気の宿であることがうかがえます。
写真:泉 よしか
地図を見る様々な色柄の浴衣も60種類そろえてあります。どれを着ようか迷っちゃいますね。華やかな色浴衣で草津温泉を散策すれば、旅の気分が盛り上がること間違いなしです。
写真:泉 よしか
地図を見る草津温泉において伝統的な建物を残す旅館は何軒かありますが、山本館ならではと思うのは、なんといっても館内から見下ろす湯畑の景色。廊下の突き当りや食事処から、まるで宿の庭のように湯畑を一望!なんとも贅沢な眺めです。
3階の「ゆけむりの間」など湯畑に面したお部屋もありますから、賑わう夕暮れ時からライトアップされる夜までの移り変わる景色を、もうもうと湯煙を上げる温泉の力を感じながら窓から見下ろし、忙しい日常から離れたゆったりした時間を山本館で過ごされてはいかがでしょう。
写真:泉 よしか
地図を見る温泉旅館の楽しみの一つにお食事の時間もあるでしょう。旬の素材をふんだんに使った美味しいお料理だけでなく、小釜で供される炊き立てのご飯も絶品です。
写真:泉 よしか
地図を見る日本酒など各種アルコールも取り揃えていますが、特に女性にお勧めしたいのが大女将自家製の果実酒。梅酒、ゆず酒、あんず酒などの他、ブルーベリー酒、みかん酒、いちご酒などの変わり種も。中にはアルコール度数の強いものもありますので、フルーティーな甘さに騙されて一気にグラスを空にしないよう注意してくださいね。
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写真:泉 よしか
地図を見る最後に山本館の温泉をご紹介しましょう。鹿鳴館を思わせる上部がアーチ形になった窓が印象的な浴室は女湯。短歌の書かれたタイル絵がお湯の表面に映る男湯。ともに総桧造りで、草津温泉の数ある源泉の中でも特に名湯と名高い白旗源泉を引いています。
写真:泉 よしか
地図を見る白旗源泉といえば湯もみと踊りで知られる「熱の湯」の隣に建つ共同浴場・白旗の湯が知られていますが、あちらがとても熱いお湯であるのに対し、山本館のお風呂・若の湯は、いつもゆったりと入れる適温に調節されています、決して水を入れて冷ましたりせず、湯船に注がれる湯量の調節だけで。
写真:泉 よしか
地図を見る大正時代に作られたというそのままの浴室で、淡く白濁した美しい白緑色のお湯に浸かり、手足を伸ばせば、それはもう極楽というより他ありません。
時代を越えて佇む風情ある建物と、湯畑前という好立地、そして日常を忘れさせてくれるおもてなし。これが草津温泉山本館をお勧めする理由です。
ぜひ山本館に滞在して、湯畑を見下ろしながら贅沢な時間を過ごしてください。
また、山本館は日帰り入浴も行っています(1,000円)。草津温泉和風村に加盟していますので、和風村湯めぐり手形(和風村加盟旅館宿泊者限定・1軒あたり700円)を使用することも可能です。和風村湯めぐり手形に関しては、文末の関連メモの和風村に関する記事をご覧ください。
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(2021/8/23更新)
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