写真:泉 よしか
地図を見るちょっと重い引き戸をガラガラと開けると、ほんのりと漂ってくるスモーキーな香り。ああ囲炉裏のある日本家屋のにおいだと、なんだかノスタルジーを感じる方もいらっしゃるのでは。
金沢の奥座敷と呼ばれる「湯涌(ゆわく)温泉」は鄙びた静かな温泉地です。この「湯涌温泉」からさらに車で5分ほど奥へ入ると、山里にたたずむ「銭がめ」へと到着。
金沢市内からわずか30分程度で、こんなに自然に囲まれた環境の秘湯の宿にたどり着けるなんて意外なほどです。
写真:泉 よしか
地図を見る「銭がめ」の建物は、もともと300年ほど前に建てられた庄屋屋敷。当時は加賀の前田藩主が鷹狩りの際に休憩したという由緒正しい古民家です。古い木造建築が好きな方にはきっとたまらないでしょう。
写真:泉 よしか
地図を見る趣を残す食事処に一歩足を踏み入れれば思わずため息が。太い柱も欅の床板も、長い歴史を持つ本物の重厚さを感じさせます。
加賀百万石のお殿様はこの部屋でどんな風にくつろいでいたのだろうと、天井の梁を見上げて想像を巡らせてしまいそうです。
写真:泉 よしか
地図を見る「銭がめ」はもともとは料亭として営業していましたが、現在は食事だけでなく1日3組限定で宿泊もできるように。
宿のご主人夫妻は最初は1組限定でスタートして、少しずつ慣れてきて今は3組までおもてなしができるようになったとのこと。部屋数はもっとあるのに、たったの3組しか泊まれないのはそういう理由。宿の誠実な姿勢を感じます。
写真:泉 よしか
地図を見る客室はシンプルで飾り気はありませんが、清潔で居心地が良く、窓を開ければ自然の風景に心癒やされます。
お部屋に時計を置かないこともこだわりのひとつで、この宿に泊まっている間だけでも時間に追われることなくゆっくりくつろいでほしいという気持ちからです。
写真:泉 よしか
地図を見る「銭がめ」の温泉は独自源泉で掛け流し。無色透明の美肌湯で、極上の肌触りが楽しめます。浴槽はあたたかみのある古代檜。広い窓からは板ヶ谷川と里山の景色が。
写真:泉 よしか
地図を見るお湯はぬるめにも関わらず、汗が止まらないほどに大変よく温まります。湯上がりはすぐに部屋に戻らずに、庭を眺めながら食事処の縁側で涼むのもオススメです。
写真:泉 よしか
地図を見る写真:泉 よしか
地図を見るもともと料亭だった「銭がめ」ですから、お食事も期待してください。メインはぼたん鍋と川魚料理。ですから宿泊プランのお料理も囲炉裏や火鉢でいただく「ぼたん鍋コース」と懐石風「銭がめコース」の2種類。
「ぼたん鍋コース」は圧倒的に冬に人気がありますが、季節を問わず注文できるのが「銭がめ」ならでは。また、「銭がめコース」にもミニぼたん鍋(写真)が付きます。
写真:泉 よしか
地図を見る川魚も鮎や岩魚を使った野趣溢れる塩焼きや唐揚げなどが食べられます。ついさっきまで生け簀で泳いでいた魚をすくい上げて調理するので新鮮さも抜群。
写真:泉 よしか
地図を見るぼたん鍋と川魚の他も、山菜や加賀野菜を中心としたヘルシーなメニュー。庭で栽培したすももを使った自家製すもも酒もオススメです。
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写真:泉 よしか
地図を見るこの「銭がめ」を見下ろす位置に建つのが板ヶ谷八幡神社。樹齢800年を越す八幡杉を始め、3本の杉のご神木がシンボルです。
ここは知る人ぞ知る強力なパワースポット。歴代の加賀藩主が大きな騒動の度に祈願に訪れたと伝わります。巨木に囲まれた境内に立つだけで清々しい気持ちに。
写真:泉 よしか
地図を見る「銭がめ」から道を渡り石段を登ってほんの数分ですから、宿泊の折に訪ねてみては。
湯涌温泉の先にある一軒宿の秘湯「銭がめ」は、歴史ある建物と掛け流しの温泉が魅力。川のせせらぎや鳥の声を聞きながらの滞在はきっと心の洗濯になるでしょう。
お部屋は禁煙ですが、喫煙場所もあります。
アクセスは車が便利ですが、公共交通機関利用なら金沢駅から湯涌温泉行きのバスで終点「湯涌温泉」下車、バス乗車時に電話をすれば送迎をお願いできます(宿泊またはコース料理予約のお客様限定)。
2018年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2021/8/23更新)
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