「美作三湯芸術温度(みまさかさんとうげいじゅつおんど)」を楽しむためには、まずピンク色の表紙のハンドブックを手に入れましょう。
開催地である「湯原温泉」「奥津温泉」「湯郷温泉」のいずれかの宿泊施設や観光案内所で配布されています。ハンドブックには参加している施設のマップやアーティストのプロフィールが載っていますので、アート巡りに必携です。
そしてこのハンドブックにスタンプを集めるのも、このイベントのお楽しみの一つですよ。
アート作品は3温泉地あわせて25ヵ所の施設に展示されています。キュレーターは奈義町現代美術館館長の岸本和明氏。参加したアーティストは全部で24人。バラエティに富んだ作品が集まりました。
多くの作品がホテルや旅館のロビーに飾られているため、玄関から入ってすぐに見られます。
設置施設:湯郷グランドホテル(炭田紗季 作)
しかし、入口やロビーだけ見て帰ってしまうのはもったいない。実はほとんどの施設では、複数の作品を館内の様々な場所に展示しているのです。
廊下であったり、中庭であったり、食事処であったり、中には客室の壁や露天風呂にまで。
展示している場所によっては、タイミング次第で全てを鑑賞できない場合もありますが、逆にふだんなら泊まらないとなかなか入れない、ホテルや旅館のロビーから先のスペースに入れることも。
一度入ってみたかったお宿の中などを見るチャンスですから、気に入って次は泊まってみようと思うこともあるかもしれませんね。
※ロビーから先に入るときは、施設の方に一声掛けて展示場所を伺いましょう。
設置施設:名泉鍵湯 奥津荘(太田三郎 作)
湯原温泉は全国露天風呂番付で西の横綱に選ばれたこともある砂湯がシンボル。開放感に溢れているだけでなく、すぐ近くに湯原ダムがそびえる景観は唯一無二とも言えるでしょう。
また温泉地のマスコットとしてかわいがられているのがはんざき(オオサンショウウオ)さん。ですから、はんざきさんをモデルとしたアートも湯原温泉ならでは。
設置施設:ゆばら湯っ足り広場(松岡徹 作)
どこかユーモラスな姿のはんざきさんは、実は探すと温泉街のあちこちで見つけることができます。
元禄旅籠 油屋に展示されたこちらのはんざきさんは湯上がり姿。2016年の第一回美作三湯芸術温度の時から、ずっとこのお宿で気持ち良さげに寝そべっています。今回も鑑賞することでスタンプがいただけますよ。
設置施設:元禄旅籠 油屋(松岡徹 作)
湯原温泉のアートははんざきさんだけではありません。絵画、写真、彫刻、人形など他にも様々なジャンルの作品が待っています。
またゆばらの宿 米屋では2人のアーティストの作品を展示しています。一ヵ所で2つのスタンプを頂けるので、スタンプを押すときに忘れずに。
展示施設:ゆばらの宿 米屋(樫尾聡美 作)
<湯原温泉の基本情報>
住所:岡山県真庭市湯原温泉
電話番号:0867-62-2526 湯原観光情報センター(10:00~18:00)
アクセス:JR「中国勝山駅」すぐの「勝山バスセンター」からバス約35分
奥津温泉は美作三湯の中でも静かな雰囲気が残るところ。実は足下から直接温泉が湧いている湯船に入れるお宿が複数あることからも、特に温泉ファンの人気が高い温泉地です。
池田屋 河鹿園も、ゆばらの宿 米屋と同様に一箇所で2つのスタンプを頂けます。
展示施設:池田屋 河鹿園(金重晃介 作)
展示作品は他で制作したものを飾る場合もありますが、アーティストが現地に趣いて、その場で作品を制作することもあります。
この旅館のこの場所だからこそ、このアートを置き表現したい、そんなアーティストの想いがこめられた作品をたくさん見ることができます。そこには一般の美術館とは一風違った楽しみ方があるのではないでしょうか。
設置施設:名泉鍵湯 奥津荘(太田三郎 作)
ホテルや温泉旅館だけではなく、日帰り温泉施設に展示されているアートもあります。
展示施設:花美人の里(大間光記 作)
<奥津温泉の基本情報>
住所:岡山県苫田郡鏡野町奥津
電話番号:0868-52-0711 鏡野町観光協会
アクセス:中国自動車道「院庄インター」より車約25分
湯郷温泉は大きなからくり時計があったり、おもちゃに関する博物館が揃っていて、家族で泊まるのにぴったりな温泉地です。塩分を含むお湯は寒い時期には嬉しいもの。
湯郷温泉かつらぎでは、お宿はもちろん隣接するドットダイナー&カフェにも作品が。ランチを食べながらアート鑑賞もできるんです。
設置施設:湯郷温泉かつらぎ(芝川敏之 作)
美術館に飾られているアートは、写真撮影が禁じられていたりガラスケースの奥に入っていたりすることも。しかし、美作三湯芸術温度では間近に寄って様々な角度から鑑賞したり、自由に撮影したりすることができます。
お風呂上がりにお散歩がてら、ゆるいアート巡りなどいかがでしょう。
設置場所:ポピースプリングス リゾート&スパ(北川太郎 作)
えっ、こんな場所に?と思うところにアートが飾られていることもあります。3温泉地25施設と言っても、1施設に複数の作品が展示されていることがほとんどなので、実際に回ってみると思った以上の見応えに驚かされると思いますよ。
設置場所:リゾートイン湯郷(徳持耕一郎 作)
<湯郷温泉の基本情報>
住所:岡山県美作市湯郷
電話番号:0868-72-0374 湯郷温泉観光案内所
アクセス:JR「岡山駅」からバス約100分
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美作三湯芸術温度のハンドブックにスタンプを集めたら、お楽しみは二つあります。
1つめは、1つの地域で3つ以上のスタンプを集めてクリア。所定の観光案内所でノベルティをいただけます。
2つめは、2つ以上の温泉地でそれぞれ3つ以上のスタンプを集めてクリア。期間終了後にもれなく作品集をいただけます(返信用封筒と250円分の切手が必要)。抽選じゃありません。もれなくというところがなんとも太っ腹です。
美作三湯芸術温度はイベント期間が終了した後でもまだまだ楽しめます。
2016年開催の1回目の作品の一部は今も温泉地に設置され、訪れる観光客を楽しませています。今回のアート作品の中にも既に継続的に設置されることが決まっているものもあります。
いつおでかけしてもアートが楽しめる美作三湯、温泉とアートのコラボを楽しみにぜひ訪れてみてください。
展示施設:ゆばらの宿 米屋(高本敦基 作)
開催期間:2019年10月5日(土)~2020年1月13日(月・祝日)
開催場所:湯原温泉、奥津温泉、湯郷温泉等の温泉地区にある宿泊施設及びその周辺25ヵ所
2019年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
取材協力:岡山県文化振興課
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(2021/8/23更新)
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