「山の宿 明治温泉」信州・奥蓼科の秘湯はまるで温泉パワスポ

「山の宿 明治温泉」信州・奥蓼科の秘湯はまるで温泉パワスポ

更新日:2020/09/09 10:54

泉 よしかのプロフィール写真 泉 よしか 女子目線温泉ライター、キッザニアマニア
信州の奥蓼科に湧く秘湯の「明治温泉」。突き当たりに建つ一軒宿の「山の宿 明治温泉」にはヒンヤリと冷たい濁り湯の名湯が湧いています。

段々になった美しい渓流瀑の「おしどり隠しの滝」や鏡張りの絶景が見える御射鹿池など周辺には見どころもたくさん!高原野菜や蓼科牛も楽しめる秘湯「山の宿 明治温泉」をご紹介します。

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御射鹿池からすぐ!秘湯の「山の宿 明治温泉」

御射鹿池からすぐ!秘湯の「山の宿 明治温泉」

写真:泉 よしか

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奥蓼科の絶景「御射鹿池(みしゃかいけ)」。酸性水の中で生息する緑色のチャツボミゴケが池の底を覆っていることから、風の無い時には鏡のように周辺の木々を映し込みます。

御射鹿池からすぐ!秘湯の「山の宿 明治温泉」

写真:泉 よしか

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この御射鹿池のすぐ横から延びる林道の突き当たりに建つのが、今回ご紹介する「山の宿 明治温泉」。舗装はされているものの道は狭くまさに秘湯ムード満点。車でゆっくり3分ほど下ると赤い屋根の旅館に到着します。

御射鹿池からすぐ!秘湯の「山の宿 明治温泉」

写真:泉 よしか

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創業はおよそ130年前の明治時代。しかし「明治温泉」の名前の由来は明治時代ではなく「明らかに治る」から来ているそう。

入口の看板に記された「明治温泉」の「明」の字は、よく見ると"へん"が「日」ではなく「目」。目へんの「明」の字からは「明らか」というニュアンスが感じ取れるとお宿のご主人。あえてこの字を使っているのも「明らかに治る」温泉らしいこだわりを感じます。

まるでパワースポット!滝と溶岩の間に建つ温泉宿

まるでパワースポット!滝と溶岩の間に建つ温泉宿

写真:泉 よしか

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「山の宿 明治温泉」の凄いところのひとつは立地。まるでパワースポットのような場所に建っているのです。

まず建物のすぐ隣に流れているのは「おしどり隠しの滝」。落差こそ大きくありませんが段々になった美しい渓流瀑で、宿から見下ろすと川の流れが"ほぼ全部滝"という状態!滝が緑色に見えるのは御射鹿池同様に水の中にチャツボミゴケが群生しているからです。

まるでパワースポット!滝と溶岩の間に建つ温泉宿

写真:泉 よしか

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明治温泉を挟んで滝の反対側がどうなっているかというと、なんとこちらは苔むした溶岩を巨人が無造作に積み上げたかのよう。

実はこれらの岩は約130万年前の八ヶ岳噴火でできたもの。噴火当時にここまで流れてきて止まったのでしょうか。旅館のテラスからでも迫ってくるような迫力を感じます。

まるでパワースポット!滝と溶岩の間に建つ温泉宿

写真:泉 よしか

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2020年に改装した2階のカフェスペースからは、左手におしどり隠しの滝、右手に八ヶ岳の溶岩が見えて、まさにこの宿が二つのパワーに挟まれた特別な場所に建っていることがわかると思います。

なおこちらのカフェスペースはお客さんの寛ぎの場所としても使えますし、テーブルを片付けてヨガイベントなどで貸切利用することも可能です。

明治温泉はこんなお湯、こんなお風呂

明治温泉はこんなお湯、こんなお風呂

写真:泉 よしか

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「明らかに治る」と言われてきた名湯ですから、もちろんこのお宿の自慢はなんといっても温泉。敷地内から湧く23~24度ほどの源泉は触れるとヒンヤリ感じられます。

「明治温泉」はメタケイ酸、メタホウ酸、遊離二酸化炭素の項により温泉と定義されていますが、いわゆる泉質名は付かない源泉で、pHは3.6の酸性。つまり酸性であることから殺菌力が期待でき、炭酸成分による血行促進も。こちらに入ってアトピーが楽になったとリピーターになった人もいるんですよ。

明治温泉はこんなお湯、こんなお風呂

写真:泉 よしか

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男湯女湯ともに浴槽は三つあり、源泉そのままの冷泉打たせ湯は約23度、少し入りやすく加熱した開放式露天風呂は約38度、濁らないように濾過した内湯は適温の約42度。

まず冷泉打たせ湯からご紹介しましょう。これこそが明治温泉の神髄。しかし冷たいのが苦手な方は温かいお風呂で温まってから入ることをオススメします。慣れてくると炭酸成分による泡付きも楽しめます。

明治温泉はこんなお湯、こんなお風呂

写真:泉 よしか

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ぬるめの開放式露天風呂は空気に触れた鉄分が色付き温泉らしい濁り湯に。眺めもよく、窓を開ければ露天風呂気分。

とにかくここはゆっくりと入りたくなります。ゆっくり入ってものぼせにくい温度が計算し尽くされているところがまたにくいですね。

そして最後の内湯はほどよく熱め。冷泉打たせ湯に入る前や、上がる前にしっかり温まるにはぴったりです。この三つの浴槽を交互に利用すると、血の巡りも良くなり体が中からぽかぽかと温まります。夏ならすっきりさっぱりと感じられます。

「山の宿 明治温泉」の館内は

「山の宿 明治温泉」の館内は

写真:泉 よしか

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館内も少しご案内しましょう。お部屋は山の中のお宿らしく簡素な作り。お手洗いや洗面所は共用のものをお使いください。

「山の宿 明治温泉」の館内は

写真:泉 よしか

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先ほど2階のカフェをご紹介しましたが、1階のロビーもくつろげるスペースです。なんといっても薪ストーブがいい味を醸し出しています。もちろん飾りではなく現役ですよ。冬にはちゃんと火が入ります。

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高原野菜と蓼科牛を味わう「山の宿 明治温泉」

高原野菜と蓼科牛を味わう「山の宿 明治温泉」

写真:泉 よしか

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山の宿なら食事も簡素かと思っていると、明治温泉の夕食ではきっと驚かれるでしょう。

まず野菜へのこだわりが半端ではありません。地元 蓼科や安曇野の高原野菜がふんだんに。例えばカモミールニンジンなどお洒落で珍しい野菜も多く、シャキシャキとした歯ごたえに野菜本来の甘みや渋みもしっかりと。素材そのものの生命力が感じられる味わいは信州の高原ならでは。

添えられた味噌も特別です。こちらも地元 諏訪のタケヤ味噌。白味噌ともろみの違いもお好みで。

高原野菜と蓼科牛を味わう「山の宿 明治温泉」

写真:泉 よしか

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地元ブランド牛を使った蓼科牛のプランなら、夏は肉汁がジュワーッと溢れる厚切りステーキを、冬は野菜と一緒にアツアツのすき焼きをどうぞ。

一方、少食の方なら少し品数を減らしたカジュアルコースのプランもあります。選べるのが嬉しいですね。

高原野菜と蓼科牛を味わう「山の宿 明治温泉」

写真:泉 よしか

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朝食で特に注目なのは卵とお味噌汁。八ヶ岳の麓にある中村農場の卵は甘くて濃厚。たまごかけご飯が幸せな一杯に。

お味噌汁の味噌は信州味噌と京味噌のオリジナルブレンド。思わずハッとさせられる美味しさです。

山の宿 明治温泉のまとめとして

奥蓼科の秘湯「明治温泉」。山あいの宿ではありますが温泉も食も極上で、周辺は自然がいっぱい。木立から鹿が顔をのぞかせるかも。

寒い時期は温泉が冷たいのは心配と思われるかもしれませんが、温かい浴槽もあるので安心してください。

また「山の宿 明治温泉」では宿泊のほか、日帰り入浴も可能です(11:00~15:00 大人1,000円 不定休)。

2020年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。

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