地元の古い友人と走った。
勉強になった。
ほげほげしてるおとぼけキャラだが、
実はあまり表には出てこない人で、
隠れキャラとしては滅法速い。
私のような奥まで突っ込んでカウン
ター当てて一気にクンと寝かせて
短い定常円旋回ですぐにマシンを
起こして立ち上がりで全開という
STOP&GO走法ではなく、スイーッ
とそのまま流しているように定常円
旋回のまま走る。走るラインもまる
で異なる。バンク角は異様に深い。
後ろを走るとコーナー手前で詰め、
旋回中にじわりと離され、立ち上が
り部でまた縮めるという現象になる。
しかし、総合的に彼のほうが低速
コーナーでの旋回速度自体が速い
ので、低速コーナーが連続する公道
レイアウトの峠ではどんどん離され
る。減速度合いと開け度合いは私の
ほうが度合いが高い=速度高低差が
大きいのだが、平均速度の違いで
じわーっと離れて行く。
これが直線と鈴鹿S字のような75
マイル旋回の連続のレイアウトの
コースだと別な現象になるのだろ
うが、10R〜18R連続では確実に
彼の乗り方のほうが私より4.5キロ
区間内の特定2キロ区間部分では速い。
それと、道の幅の使い方で、彼の走り
を見てキース・コードの『ア・ツイ
スト・オブ・ザ・リスト』のプロダ
クト.P45に記載されていた大切な概
念の組み立て内容を思い出した。
鈴鹿S字のミドルインミドルの小型版
のように組み立てたほうがよいのだ。
あまり奥まで突っ込まずに。
私のは、ストリートなのにコーナー
手前から突っ込みで抜く事を前提と
した組み立てであり、多角的にみて
あのロードでは得策ではない。
それは、かなり勉強になった。
滅多にあの峠には行かない人だが、
彼は私の知る中であの峠ではトップ
クラスに速い。そして安定している。
私はスライドさせたが、彼は全域を
グリップさせて走っていたようだ。
てなこと書きたいのではない。
ウエアだ。
彼も、ふらっと遊びに来ただけなの
に、プロテクターばりばりの夏物ラ
イディングウェアを着ていた。
今月頭に九州に行った時も、広島の
仲間たちはプロテクター入りを着て
いた。肘と肩と背中の脊髄パッド入
りの夏物。
で、私と地元の刀剣会乗り屋の相方
は普段同じ夏物を着ているが、スカ
スカのただの網のようなウエアだ。
本来は別売りのパッドプロテクター
を各部に入れる仕様なのだが、我ら
は二人とも何も入れてない。ただの
網を着ている。
先日、阿蘇の土産を渡した時、相方
はひょいとうちにカワサキで来たが、
半ズボンだ。
おまいさん、それ火傷しない?とは
思ったが、すっこけたとき骨が飛び
出すね、とまともな感覚は浮かばな
かった。
そうしたウエアについて、その本人
が言い出した。
俺らが着てるこのスケスケ物、やば
くね?と。
まあ、なんてのか、ノーヘルで乗って
いるようなもんだ。Tシャツ一枚で
高速道路をタナップしているような。
ま、なんかあったら死ぬわな、と。
で、「俺ら以外、みんなちゃんとし
たウエア着てるよね。俺ら考えたら
まずくね?」と言う。
そうだなあ、と思った。
原チャで移動は真夏にはアロハやT
シャツなのだが、自動二輪でもなん
だかテケトンになっていたようだ。
それをこの画像の地元の古い友人と
峠を走った時に思い出した。
もう前世紀からなので、付き合いは
長い。彼も私もRZ乗りだった。
彼曰く、何着か持っているが、どこ
どこのメーカーの夏物はこうでこう
だよと、いろいろおせーてくれた。
私は昔は真夏でも遠出では革を着て
いたが、どうやら無頓着手抜き癖が
ついていたようだ。
乗り方などよりも、もうちっと安全
対策をちゃんと考えないとなあ、と
感じた次第。