ナルニア国の誘惑のお菓子「ターキッシュデライト」を簡単に

ナルニア国の誘惑のお菓子「ターキッシュデライト」を簡単に

更新日:2020/05/20 10:16

泉 よしかのプロフィール写真 泉 よしか 女子目線温泉ライター、キッザニアマニア
トルコの郷土菓子「ロクム」がヨーロッパに伝わり「ターキッシュデライト」となりました。C・S・ルイスの「ナルニア国物語」でペベンシー家の次男エドマンドを誘惑し、裏切りものとさせたこのお菓子は実はご家庭でも簡単に作れます。しかもとても写真映えします。

ターキッシュデライトを手作りして物語の世界をイメージしてみませんか?

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「ナルニア国物語」に登場する「ターキッシュデライト」を作ってみよう

「ナルニア国物語」に登場する「ターキッシュデライト」を作ってみよう

写真:泉 よしか

アイルランド系イギリス人の文学者C・S・ルイスの作品「ナルニア国物語」は、世界中で読み継がれる全7作の児童書です。2005年に映画化されたことからこの作品の虜になった人も多いのではないでしょうか。

筆者も小学二年生の時にシリーズ第一作である「ライオンと魔女」と出会って以来、ずっとこの作品の大ファン。

ところで「ライオンと魔女」の作中で、主要登場人物の一人エドマンドが白い魔女に誘惑されるときに食べさせてもらったお菓子が、今回作る「ターキッシュデライト(Turkish Delight)」です。

「ナルニア国物語」に登場する「ターキッシュデライト」を作ってみよう

写真:泉 よしか

ターキッシュという名前から推測されるとおり、もともとはトルコのお菓子。トルコでは「ロクム(lokum)」と呼ばれています。

トルコからヨーロッパに伝わり、イギリスなどでもポピュラーなスイーツとなりました。ですからエドマンドも魔女に一番好きなものは何かと問われて、「ターキッシュデライト」と答えたのでしょう。

基本の材料は以下の通りです。

<シロップ>
・グラニュー糖100g
・水70g
・レモン汁5g
<生地>
・コーンスターチ20g
・粉ゼラチン5g
・水50g

バリエーションや飾り付けにあるといいもの
・粉糖
・ナッツ類
・ドライフルーツ類
・バラのジャムなど
・食用色素

今回は青いスタンダードタイプ、赤いドライフルーツ入り、緑のナッツ入りの3種類のターキッシュデライトを作ってみました。ですからシロップと生地の材料は上記の3倍使用しました。

特別な材料や道具は使用しないので、誰でも簡単に作れます。

簡単ターキッシュデライトの作り方とコツ

簡単ターキッシュデライトの作り方とコツ

写真:泉 よしか

まず生地の材料を混ぜます。この時にいつまでも混ぜていると重くなってきますので、ダマがなくなればもうOKです。

シロップの材料も混ぜて弱火にかけ、溶けたら少しずつ生地を加えて混ぜます。

簡単ターキッシュデライトの作り方とコツ

写真:泉 よしか

弱火にかけながら10分ぐらい混ぜていると、つやつやになって手応えも重くなります。そうしたら火を止めて、色をつけたりドライフルーツ・ナッツなどを混ぜましょう。

食用色素は混ぜる前にごく少量の水で溶いておくと使いやすいです。また、あえて濃淡のある模様を楽しみたければ、バットに広げてから色素を落として箸でぐるぐると混ぜるのもオススメです(今回は青いターキッシュデライトはその方法で作りました)。

簡単ターキッシュデライトの作り方とコツ

写真:泉 よしか

冷めないうちにバットに広げましょう。バットには後で剥がしやすいようにサラダ油を薄くぬっておくかクッキングシートを敷いておくと良いでしょう。

「ナルニア国物語」をイメージした3色のターキッシュデライト

「ナルニア国物語」をイメージした3色のターキッシュデライト

写真:泉 よしか

あとは半日ほど常温で固めればできあがりです。高温多湿だと固まりにくいので、夏場はクーラーの効いた部屋に置いておくといいですよ。

今回作った3種類は、以下のイメージで作りました

6作目の「魔術師のおい」でディゴリーとポリーが天馬に乗って取りに行くリンゴをイメージしたドライフルーツ入りの赤いターキッシュデライト。

3作目の「朝びらき丸 東の海へ」で離れ島諸島の先の果てしない海をイメージしたシンプルな青いターキッシュデライト。

1作目の「ライオンと魔女」でペベンシー家の4人が元の世界に戻ってしまう前に狩りに来た街灯のある西の森をイメージしたナッツ入りの緑のターキッシュデライト。

「ナルニア国物語」をイメージした3色のターキッシュデライト

写真:泉 よしか

しっかり固まったら粉糖とコーンスターチを同量混ぜたものをふるって、さいの目にカットします。

誘惑と裏切りのスイーツ「ターキッシュデライト」

誘惑と裏切りのスイーツ「ターキッシュデライト」

写真:泉 よしか

物語の中でエドマンドが食べたターキッシュデライトは、緑色の絹のリボンでしばった丸い箱に入っています。ふわふわして甘くて、食べても食べてももっと食べたくなるのです。

そして魔女の誘惑に落ちてターキッシュデライトを食べたエドマンドは、もう一度このスイーツを食べたいと願うあまり魔女の甘言に乗せられ兄弟を裏切ります。

まさに宝石のようなターキッシュデライトは誘惑のお菓子なのです。

誘惑と裏切りのスイーツ「ターキッシュデライト」

写真:泉 よしか

ところで私が慣れ親しんだ瀬田貞二翻訳の「ライオンと魔女」では、耳慣れない固有名詞を判りやすいものに置き換えたことから作中の「ターキッシュデライト」は「プリン」と書かれていました。

子供心に丸い箱の中にどっさりと入っていて、むしゃむしゃ口へ放り込めるプリンとはいったいどんなプリンなんだろうと不思議でなりませんでした。

実はプリンではなくターキッシュデライトいうお菓子なんだと知った後は、信じていたものに裏切られたような気もしましたが、それはそれとしてターキッシュデライトそのものにも興味を持ちました。

今回作ってみて思ったことは、簡単なのにとても綺麗なお菓子だということです。歯ごたえは柔らかめのお餅のような感じです。

ターキッシュデライトで空想旅行

ナルニア国物語シリーズの作者が暮らしたイギリスでもターキッシュデライトはポピュラーなお菓子です。

ティーポットで丁寧に紅茶を入れて、できあがったターキッシュデライトをつまみながら、イギリスの片田舎には今もナルニア国に繋がる古い衣装ダンスがあるかもしれないなんて空想にふけるのも楽しいですね。

掲載内容は執筆時点のものです。

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