写真:泉 よしか
地図を見る2世紀に日本武尊(ヤマトタケルノミコト)の病を治癒したとの伝説も伝わる長い歴史を持つ福島県の飯坂温泉。松尾芭蕉は奥の細道で飯坂温泉に泊った記録を残し、正岡子規や与謝野晶子といった歌人の他、ヘレンケラーも二度訪れたことのある名湯です。
共同浴場は全部で九つ。入浴料はそれぞれたったの200円(波来湯のみ300円)。使われている源泉は少しずつ違うので、雰囲気のある温泉街を歩きながら全部入り比べてみるのも楽しいでしょう!
実は飯坂温泉のお湯は美肌にとても効果があります。上がった後のすべすべ感はあなたを感激させること間違いなし!
写真:泉 よしか
地図を見る飯坂温泉の共同浴場で中心となる鯖湖湯は、以前は日本最古の木造建築共同浴場でしたが平成5年に建て替えられました。しかし昔ながらの共同浴場の雰囲気は新しくなった鯖湖湯でも味わえます。とても風格のある建築で、少しずつ使い込まれてきた壁や柱のヒバ材の色合いもすっかり馴染んできました。
ところで飯坂温泉の共同浴場はとにかく熱いお湯として知られています。入ったことのある人は、口をそろえて「熱かった、熱かった」と言っているのではないでしょうか。
鯖湖湯に行ってみて熱すぎたらどうしよう、とても入れないかもしれないと心配される方もいらっしゃるかもしれませんね。でも大丈夫ですよ。その理由はこれから説明しますね。
写真:泉 よしか
地図を見るお湯の温度は湯口の上の温度計で確認することができます。
鯖湖湯は通常46~48度ぐらいに調節されています。共同浴場の利用者は観光客だけでなく、熱いお湯に慣れた地元の方が多いからです。
48度なんて絶対入れない!きっとそう思われますよね。でも心配しないでください。熱すぎるときは同浴者に断ってホースで加水することができます。ホースの場所がわからなければ、受付で親切に教えてもらえますよ。もちろん上がる時にはちゃんと水を止めてホースを片付けてくださいね。
わざわざ水を入れさせてもらうのは申し訳ないような気がする・・・という方には、最初から少しぬるめのお湯に入れる別の共同浴場もご紹介しましょう!
写真:泉 よしか
地図を見る最初から熱すぎないお湯に入れるのはこちら、福島交通飯坂線の飯坂温泉駅からも近い共同浴場の波来湯(はこゆ)です。波来湯は平成23年に建て替えたので鯖湖湯より新しく、しかもバリアフリーを意識した高齢者や身体障碍者に優しい施設となっています。
波来湯では浴槽を二つに分けて、片方を最初からぬるめに設定しています。ぬるめと言っても飯坂温泉のぬるめですから、ぬるいわけではありませんけどね。
波来湯は摺上川沿いに建っていて、川に向かって張り出したベランダにはベンチも置かれています。こちらは湯上りに川を見ながらくつろげるのもちょっと嬉しいポイントです!
歴史ある名湯・飯坂温泉の共同浴場「鯖湖湯」そして「波来湯」、いかがでしたでしょうか。本当にいいお湯なんですよ!
飯坂温泉は東北自動車道の福島飯坂ICや、福島交通の飯坂温泉駅から近く、車でも電車でもアクセスは便利です。
共同浴場を利用する場合、駐車場は温泉街の周辺にいくつかありますが、わかりにくい場合は飯坂温泉観光会館の「パルセいいざか」の駐車場も利用できます。波来湯の隣にも駐車スペースがありますが、こちらは障碍者などお体の不自由な方専用となっておりますのでご注意ください。
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(2021/8/22更新)
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