写真:泉 よしか
地図を見る「千と千尋の神隠し」に登場する町並みや湯屋「油屋」に雰囲気が似ていると言われる場所は、台湾の九フンを含め複数あります。今回ご紹介する岡山県の湯原温泉に建つ老舗旅館「元禄旅籠 油屋」もそのひとつ。なにしろ名前まで同じ「油屋」ですからね。
創業は元禄元年。もともとは行灯などに使う油を扱っていたことから、「油屋」を名乗りはじめたそうです。
写真:泉 よしか
地図を見る食事処及び男女別のお風呂のある「食湯館」と、主に客室に使われている「夢酔庵」が道を挟んで向かい合わせに建っています。油屋を訪れたお客さんは「夢酔庵」のお部屋に泊まり、「食湯館」へおもむき食事をします。
浴衣姿で通りを渡れば、夕暮れ時はなんともいえない風情が醸し出されるでしょう。
写真:泉 よしか
地図を見る「夢酔庵」は川に面しています。じっと見ていると岸に近い川面からぷくぷくと泡が出ているのを見つけることができるかもしれません。実は温泉が湧いているところがあるんですよ。
写真:泉 よしか
地図を見る「元禄旅籠 油屋」の客室は全8室。お部屋からも川の流れが楽しめます。
写真:泉 よしか
地図を見るそして最大の特徴は、全8室の全てが温泉付きの客室であること。
油屋のご主人は、昔からお部屋のお風呂には温泉を引いていたため特別なことだとは思わなかったと仰いますが、お部屋で自由に源泉掛け流しの新鮮なお湯が楽しめる、しかもたっぷりと!これはとても贅沢なことです。
写真:泉 よしか
地図を見る夕食は「食湯館」へ。まるで江戸時代か物語の世界にトリップしたような外観ですが、むしろ館内は板張りで和モダンな雰囲気。
写真:泉 よしか
地図を見るひとつひとつ丁寧に作られたお料理は目にも舌にも楽しいもの。旬の食材を使うよう心がけているので、季節によってメニューは異なります。
写真:泉 よしか
地図を見るご飯は炊き込みご飯などを席で炊いていただけます。白い湯気が上がってくるとわくわくしますね。
デザートには蒜山高原のジャージー牛乳を使ったアイスクリーム。濃厚でありながらさっぱりとして、食事の最後まで美味しさの余韻が残ります。
写真:泉 よしか
地図を見る夕食後は少し休まれてからお風呂へどうぞ。「食湯館」にある男女別のお風呂は露天風呂付き(男湯は半露天風呂)。
湯原温泉のお湯はアルカリ性の単純温泉でゆっくりと浸かれば肌をすべすべにしてくれます。
写真:泉 よしか
地図を見る温泉のお風呂は実はもうひとつあるんです。「夢酔庵」の地下の「薬王湯」という貸切家族風呂(有料)で、ここが断然お気に入りという常連の方も多い人気のお風呂です。
「食湯館」のお風呂は温度管理のために加水などを行っていますが、こちらの「薬王湯」は源泉掛け流し。お湯にこだわる方には特にオススメ!
写真:泉 よしか
地図を見る貸切家族風呂といっても、元々は男女別の大浴場として使われていたお風呂なので、かなりの大きさがありご家族などでゆったりと使えます。
浴室の隅に洞窟のようなものがあり、その中には大切に薬師如来様が祀られています。まさにパワースポットのお風呂!
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写真:泉 よしか
地図を見る朝食は再び「食湯館」で。いろいろな味の楽しめる朝ごはんは、特にお豆腐が美味しい。
写真:泉 よしか
地図を見る最後に「元禄旅籠 油屋」で出会えるアートをご紹介いたします。脱力したなんともゆるいポーズで寝そべっているのは、「はんざきさん 湯上がり姿」。
はんざきさんというのは、湯原温泉周辺に生息しているオオサンショウウオのこの辺りでの呼び名。アートは湯原温泉を含む美作三湯で2016年に開催されたイベント「美作三湯芸術温度」のために制作されたもの。以来ずっと「油屋」さんで湯上がり姿をさらして、だらんとくつろいでいます。
2回目の美作三湯芸術温度は2019年10月から2020年1月13日まで開催されていますので、アート巡りのベースにもこちらのお宿をオススメします。
「元禄旅籠 油屋」に泊まって湯原温泉を楽しむなら、まずは「砂湯」は必訪です。
「砂湯」とは湯原ダムを間近に見ながら入れる混浴露天風呂。なんと無料で24時間開放されています。混浴と言っても、湯あみ着やバスタオル巻きOKで、湯あみ着のレンタルもありますのでご安心下さい。
はんざきさんのモチーフを探しながら湯原温泉街を歩くのも楽しいですよ。温泉街の南にある「はんざきセンター」に行けば生きているはんざきさんにも会えます。
2019年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
取材協力:元禄旅籠 油屋
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(2021/8/22更新)
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