写真:泉 よしか
地図を見る大浴場にシャワーがない、お部屋に冷蔵庫もない、そんな風に聞くといつの時代かしら、どんなに不便なところかしらと心配になるかもしれません。
しかし若いお客さんや女性だけのお客さんも増えています。仕事を終えて夜行バスに乗ってやってくる人もいます。
この「松川温泉 峡雲荘」の魅力とはいったい何でしょう。それはここに、毎日の暮らしにはない非日常があるからではないでしょうか。
写真:泉 よしか
地図を見る松川温泉は青森県・岩手県・秋田県にまたがる十和田八幡平国立公園の岩手県側に位置しています。3軒の宿と日本で最初に作られた地熱発電所があり、温泉がふんだんに湧いています。
峡雲荘はその3軒のうち1軒。日本秘湯を守る会の加盟宿です。
写真:泉 よしか
地図を見る雪深い土地ですが、冬も休業することなく通年営業していることも嬉しいポイント。雪見露天風呂の楽しみがあります。
さらに冬期に限り八幡平マウンテンホテル前から松川温泉まで、レトロで可愛らしい全輪駆動のボンネットバスが走ります。公共交通機関を乗り継いで松川温泉を目指す方だけでなく、車でアクセスする場合も八幡平マウンテンホテルの駐車場に車を置かせてもらって、ボンネットバスに乗り換えて気分を上げるのもオススメですよ。
写真:泉 よしか
地図を見る松川温泉の温泉は、その色の美しさでも知られています。天候や季節によって濁り具合や色合いが変わることもありますが、緑色がかった乳白色のお湯はまさに大地の恵みです。
写真:泉 よしか
地図を見る露天風呂は混浴ですが、濁り湯なので女性でも入りやすいでしょう。雪が降れば音を吸い込んで静けさが辺りを包みます。灯りの少ない山の中ですから、夜には露天風呂から星を見ることも。
写真:泉 よしか
地図を見るなお女性専用の露天風呂もありますので、混浴に入る勇気の出ない女性も安心です。
写真:泉 よしか
地図を見る「峡雲荘」のお部屋には本館と別館があります。本館はリフォームしてモダンな雰囲気に。
一方、山の中の秘湯の宿としてイメージするのは昔のイメージを残した別館かもしれません。
また一人旅のお客さんも歓迎。一般的には旅館に一人で泊まると割高になりがちですが、「峡雲荘」の場合はお部屋の一人利用の割増料金もかなりお手頃です。
写真:泉 よしか
地図を見る1室だけ本館にフラットタイプの洋室があります。ツインルームですがエキストラベッドを入れれば3人まで泊まれます。
写真:泉 よしか
地図を見るこの洋室は段差がなく室内のテーブルでお部屋食にできるので、足の悪いお客さんにもオススメですが、内装がとても可愛らしいので女子グループや母娘旅でもぜひ泊まってほしいと思います。
※フラットルーム(洋室・禁煙室)はオンライン販売を行っておらず、電話受付のみとなっております。
料金:1泊2食17,500円(消費税・入湯税別)季節によって料金変動あり
電話番号:0195-78-2256(松川温泉 峡雲荘)
食事は山の秘湯らしく、地元の食材を中心に山の幸がふんだんに。
プランによって内容は変わりますが、山菜、キノコ、岩魚、短角牛、八幡平サーモンにホロホロ鳥など。特にホロホロ鳥は脂肪分が少ないので脂肪を気にされる方にも好評です。
幻の魚イトウのお刺身といった、なかなか他では食べられない珍しいメニューも。八幡平で評判の豆腐屋「ふうせつ花」の湯葉は女性に人気が高いです。
写真:泉 よしか
地図を見る峡雲荘の館内を歩くと、そこここに居心地の良いスペースが作ってあることに気づくかもしれません。
シャワーがない?いいえそのまま温泉を汲んで髪を洗うなんてことは日常ではできません。お部屋に冷蔵庫がない?館内に自販機もあり不自由はいたしません。
実は温泉の成分が強すぎて、シャワーも冷蔵庫もすぐに駄目になってしまうのです。ですからここには少しの不自由の代わりに、極上の温泉に入れる環境があるとも言えるでしょう。
松川温泉「峡雲荘」は山の中の秘湯で不自由なこともあります。しかし日常を頑張っているからたまには非日常の世界でリフレッシュしたい、そんな願いをこのお宿ならきっと叶えてくれるでしょう。
松川温泉 峡雲荘をはじめとする八幡平方面へは、大館能代空港からレンタカーの旅がオススメです。
2020年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
取材協力:大館能代空港
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(2021/8/22更新)
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