VENGEANCE IS MINE

復讐するは我にあり

虫唾が走る言い回し

2021年08月17日 | ワトソン君
松村雄策に「苺畑の午前五時」という著書がある。わざわざ「イチゴ」を「苺」と表記するところに違和感、もっと言うと嫌悪感を覚える。この感覚がわかるだろうか。上手く日本語にぴたりと当てはまる感情表現の単語がないのだが、同じような投稿が昔のROCKIN' ONに掲載されていたので、私と同じような感覚を持つ人が他にもいるはずである。


カブト虫、女王様、桃色、深紫、虹、飛行船・・・こういう書き方をする奴には虫唾が走る。この感覚がわかるだろうか。素直にバンド名を書かず、このように「少し遠回し」な書き方をするところが嫌らしいというか、とにかく虫唾が走るのである。「甲虫」と書かなかっただけマシかなというレベルである。

一般的な認識と異なりスプリングスティーンのファンは「ボス」などとは言わないらしいが、ビートルズのファンで「カブト虫」とか言う奴にも会った事がない。ワトソン君はこれだけでエセだとわかる。

心理学的分析では、このワトソン君はプライドが高い割に、そのプライドを支える知識等がない。そのため、このような誰にでもわかる隠語的な言い換えを行ない、俺はマニアだぜというアピールをしているに過ぎない。ブートを貶すことにより、俺はブートを批判出来るくらい詳しいんだぜという、これもアピールに過ぎない。相手を貶める事により相対的に自分の立ち位置を上げるというのはパーソナリティ障害の典型的な手口である。

カブト虫、女王様、桃色、深紫、虹、飛行船・・・とにかく恥ずかしい。虫唾が走る。わざと「シェイ・スタジアム」や「オエイシス」と発音する奴らに対するものと同等の、何とも表現し難い生理的な嫌悪感。うまく言葉で表現出来ないが、この感覚に共感する人も多いのではないかと思う。

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