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  2. バナナで転んでも起き上がる、Boston Dynamicsの「お手伝い4足ロボット」

バナナで転んでも起き上がる、Boston Dynamicsの「お手伝い4足ロボット」

Boston Dynamicsが、家庭用4足歩行ロボット「SpotMini」の動画を公開した。飲み物をとってくる、食器を洗うといったちょっとした家事をこなすことができる。

有名なロボットメーカーBoston Dynamicsが、最新ロボット「SpotMini」の動画を公開した。重量約25kgの4足歩行ロボットで、電気のみで動作する。

SpotMiniは、Boston Dynamicsがこれまで開発したロボットのなかで最も静かなロボットだ。同社のこれまでのロボットは、ガソリンエンジンや油圧制御システムを利用しており、バイクやチェーンソーのような音がするため、屋外でしか利用できなかった。例えば、大型の4足歩行ロボット「AlphaDog」(日本語版記事)は、米海兵隊が2015年に運搬用ロボットとしてテストを行ったが、戦場で利用するには音が大きすぎると判断された。

これに対して、SpotMiniは家の中で活動し、階段を上ったり、テーブルの下をくぐったりしている。さらに、キリンの首のように見えるアーム部分でさまざまな仕事をこなすことができる。飲み物をとってきたり、お皿を洗ったりしているのだ(といっても、お皿をシンクから食器洗い機まで運ぶだけだが)。

またBoston Dynamicsは、これまでの動画でもおなじみのように、このロボットに嫌がらせをした。ロボットの歩く先にバナナの皮を置いたのだ。ロボットはすべって転び、その金属製の体を固い木の床に激しく打ち付けてしまった。だが、SpotMiniは大丈夫だった。アームで自分の体を起こし、何事もなかったかのように再び歩き始めた(床が大丈夫だったかは不明である)。

YouTubeの動画の説明によると、SpotMiniは1回の充電で90分間歩行できるという。また、「一部の作業を自発的に行うことができるものの、多くの場合は人間の細かい指示が必要になる」そうだ。


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報道によればBoston Dynamicsは、親会社のAlphabetとの間で大きなトラブルを抱えているようだ。Boston Dynamicsは現在売りに出されている(日本語版記事)と報道されており、Alphabet傘下のロボット部門全体が危機にさらされているとみられている。

Boston Dynamicsは、「Android OS」の責任者だったアンディ・ルービンの下でグーグル(現Alphabet)によって買収されたロボット開発企業8社のひとつだ。買収の目的は、これらの企業を「レプリカント」と呼ばれるロボット部門の下で統合することだったが、ルービンが2014年10月にグーグルを去ったあと、レプリカントは分裂状態にあるようだ[本誌VOL.23にて、グーグルを離れたルービンが新たに立ち上げた会社・Playground Globalのストーリーを掲載]。

トヨタ自動車がBoston Dynamicsの買収を申し出ているとの報道もあるが、われわれの知る限り、Boston DynamicsはいまもまだAlphabetの傘下にある。

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  2. 砂漠に「木の壁」をつくれるか?:クウェートの砂嵐への反撃

砂漠に「木の壁」をつくれるか?:クウェートの砂嵐への反撃

砂嵐がたびたび襲来する中東の国クウェートは、31万5,000本の「木の壁」をつくることで被害を防ごうとしている。砂漠でどうやって木を育てるのか? オランダの企業が開発した技術「ウォーターボックス」がそれを可能にする。

「Waterboxx」の説明動画。

クウェートの首都クウェートシティは、イラクから頻繁にやって来る砂嵐に悩まされている。高さ数百mもある砂嵐は、最高時速100kmでアラビア砂漠を超えてクウェートシティに到達し、この地域の経済に深刻な被害をもたらしている。

「砂嵐が起きる頻度は著しく増加しています」と語るのは、クウェート気象局の気象学者エサ・ラマダンだ。「トルコでのダム建設、気候変動、湾岸戦争による環境破壊」がその理由だという。

クウェートは反撃を開始した。非営利団体「Kuwait Oasis」は、砂の流動性を抑えるために、2019年までに国境沿いに31万5,000本の木を植える活動を進めている。

こうしたプロジェクトには、すでに成功例がある。モンゴルのクブチ砂漠でも同様のプロジェクトが行われ、植林によって年間80回起こっていた砂嵐が5回以下にまで減少したというのだ(文末に動画)。

どちらのプロジェクトでも、オランダの企業・Groasis Technologiesの植物育成器「Waterboxx」が使われている。Waterboxxには、夜間に空気中の水分を凝縮して集め、日中は蒸発を防ぐ働きがある。これによって木が必要とする水の量は、通常の1/35以下で済むという。

プロジェクトを難しくする要因のひとつに、戦争があるという。「国同士の対立が大きな障壁になります」とラマダンは言う。「(環境問題に取り組むためには)最終的にはイラクやシリア、サウジアラビアの協力が必要です」

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「Waterboxx」の説明動画。

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クウェートは反撃を開始した。非営利団体「Kuwait Oasis」は、砂の流動性を抑えるために、2019年までに国境沿いに31万5,000本の木を植える活動を進めている。

こうしたプロジェクトには、すでに成功例がある。モンゴルのクブチ砂漠でも同様のプロジェクトが行われ、植林によって年間80回起こっていた砂嵐が5回以下にまで減少したというのだ(文末に動画)。

どちらのプロジェクトでも、オランダの企業・Groasis Technologiesの植物育成器「Waterboxx」が使われている。Waterboxxには、夜間に空気中の水分を凝縮して集め、日中は蒸発を防ぐ働きがある。これによって木が必要とする水の量は、通常の1/35以下で済むという。

プロジェクトを難しくする要因のひとつに、戦争があるという。「国同士の対立が大きな障壁になります」とラマダンは言う。「(環境問題に取り組むためには)最終的にはイラクやシリア、サウジアラビアの協力が必要です」