写真:泉 よしか
地図を見る草津温泉の中心部ですと素泊まり旅館でも1泊7千円台が標準。そんな中で価格破壊しすぎの「ホテルおおるり」は、2食付きで1泊5,375円(税別)~と尋常ならざる安さが自慢です。
安いのは嬉しいけれど、果たしてその中身はどうなのか、気になる方も多いでしょう。それでは早速、設備(アメニティ)、アクセス(送迎バス)、食事(バイキング)、温泉、立地のチェックすべき5つのポイントを押さえながら見ていきたいと思います。
まず最初に申し上げますが、施設の老朽化は否めません。また、いたれりつくせりのサービス、落ち着いた部屋での高級な食事を求める方にも向かないホテルです。
それから草津温泉におおるりグループの宿は「ホテルおおるり」「ホテルニュー紅葉」「ホテルニュー七星」と3軒あり、今回ご紹介するのはこのうち「ホテルおおるり」です。ただし、「ホテルおおるり」自体が「ホテルおおるり本館」「別館」「紅葉館」と三つの建物が連結していますので、記事中で「ホテルおおるり」と呼ぶ場合は、「本館」「別館」「紅葉館」全体の総称だと思ってください。
写真:泉 よしか
地図を見る建物は本館が鉄筋9階建て、別館が3階建て、紅葉館が4階建て。全て連絡通路で結ばれており、各館ごとにエレベーターで昇降できるようになっています。ロビーはWi-Fiが設置され、マンガコーナーとゲームコーナー、自販機などもここに。
宿泊料金が安い温泉ホテルの場合、経費削減のためにアメニティを削ったり、有料にしている所もありますが、ホテルおおるりはそのあたりも太っ腹。
まず浴衣ですが、パジャマの持参は不要、ちゃんと用意されています。チェックイン後に自分でサイズを選ぶ合理的なシステムで、浴衣の色柄も複数ありますから、お好みで選んでください。
写真:泉 よしか
地図を見るお部屋も見てみましょう。こちらは本館の一例。畳にベッドが置かれていますが、布団を敷くタイプのお部屋もあります(上げ下ろしはしてもらえます)。また、トイレは全室ウォッシュレットです。
お部屋にお茶セットだけでなくちゃんと温泉饅頭も用意されていますよ。また、バスタオルは有料レンタルとなりますが、手ぬぐいサイズのタオルと歯ブラシはチェックイン時にいただけます。大浴場にはシャンプー、リンス、ボディーソープも完備されていますので、温泉宿に泊まるのに必要なものは揃っているとみてよいでしょう。
写真:泉 よしか
地図を見るホテルおおるりグループの宿が高く支持される理由の一つにこの送迎バスがあります。
草津温泉は電車は通っていませんから、車派を除いてバスを使う必要があるのですが、おおるりグループはここでも価格破壊!おおるり専用送迎バス「湯けむり号」は、「往復料金」で通常の路線高速バスの「片道料金」と比較してもはるかに安い1,500円以下。しかもバスターミナルではなく泊まるホテルおおるりの玄関まで運んでくれるわけですから、一度使えば楽すぎちゃって、もう他の宿には泊まれないというリピーターが続出!
発着地も多く、池袋駅、横浜駅、千葉駅、さいたま新都心駅など全部で13ヶ所。写真のバスは小型ですが、もっと大型のバスもあります。
写真:泉 よしか
地図を見る次に気になるポイントは食事です。あの料金で2食付き。果たしてどんな内容なのでしょうか。
ホテルおおるりの食事は、朝夕ともにバイキング形式です。ご飯と汁物の他に、例えば唐揚げ、ロールキャベツ、モツ煮込み、スパゲッティ、春巻き、合鴨スモークスライスなどが取り放題。サラダ、ミニケーキ、フルーツ類もあります。高級感はありませんが料金から考えれば十分でしょう。
このバイキングの注意点があるとすれば、食事時間が決められていますので(1時間)あまり遅く行かない方が良いということ。できれば開始時間より少し早く会場に着いた方がいいでしょう。エレベーターが混みますし、あまり遅く来るとお料理によっては無くなってしまうこともありますからね。
写真:泉 よしか
地図を見る座席は部屋番号で決められていますので、席探しに焦る必要はありません。また、ヤシオポーク陶板焼(又は、たぐり湯葉)や刺身3点盛りなど、二皿は最初から個別に準備されています。
写真:泉 よしか
地図を見るそして料金的に信じられないほどコスパが良いと思うのは、夕食時に飲み放題なこと!ソフトドリンクはもちろん、日本酒、クリアアサヒ、イタリアワインまで!
バイキング会場には最初からご飯は受け取らず、お皿に枝豆と唐揚げを山盛りにしてひたすら飲んでいる人もいますよ。こういう使い方もできるのが、ホテルおおるりのバイキングです。
飲み放題の時間制限は1時間ですが、これは飲み始めてからの時間を計っているわけではなく、単純に夕食バイキングの時間が1時間こっきりだからなのですね。
写真:泉 よしか
地図を見る場所が草津温泉ですから、お風呂も気になるところです。草津温泉のホテルおおるりは「ホテルおおるり本館」「別館」「紅葉館」と3棟ありますが、それぞれ別個に浴室があり、泊まればその全てに自由に入れます。もちろん全部源泉掛け流しですよ。
さらに3棟全てが異なる源泉を引いています。一軒のホテルで三種類の源泉を入り比べることができるというのは、草津温泉では滅多にない贅沢ポイント!
写真:泉 よしか
地図を見る「別館」は万代鉱源泉(写真)、「紅葉館」は湯畑源泉、そして「おおるり本館」は1階の大浴場が西の河原源泉で、2階のひのき風呂が万代鉱源泉。
「別館」と「おおるり本館」2階のひのき風呂は同じ万代鉱源泉ですが、「別館」の方が熱めに調節されています。そして入口には、熱いお湯が苦手な人は「おおるり本館」ひのき風呂など、最初から少しぬるめになっているお風呂をお勧めする貼紙が。こんな風に本来の温泉を大切にし、お湯の使い方にもちょっとこだわりのある「ホテルおおるり」なのでした。
写真:泉 よしか
地図を見るさらに「おおるり本館」の大浴場には立派な露天風呂まで付いています。もう何も言うことはないではありませんか。
ADVERTISEMENT
写真:泉 よしか
地図を見る最後のチェックポイントは立地です。やはり比較的安価なお宿は、草津温泉中心地の湯畑から遠い場所に建っていることが多いものです。
しかしここでも驚きます。「ホテルおおるり」は湯畑までたったの3分、西の河原までも同じく3分なのです!ええーっ、いくらなんでもウソでしょ?
カラクリを言えば、「ホテルおおるり」は3棟が連結しているので、別館の玄関から出れば湯畑に近く、本館の玄関から出れば西の河原に近いんです。どちらにしても不便を感じない場所に建っていることはおわかりいただけたでしょうか。それに高い位置に建っているので、部屋からの眺めもなかなかなんですよ。
写真:泉 よしか
地図を見る湯畑に近い場所ということは、温泉街の散策も楽々です。飲み放題の元を取ろうと夕食時に飲んでばかりいた人も、湯畑がライトアップする頃にそぞろ歩いて気に入った店を見つけ、外食して帰るという過ごし方もできますよ。
激安ホテルチェーン「おおるりグループ」の「草津温泉ホテルおおるり」は本当にお得なのか、5つのポイントに絞って見てまいりました。
浴衣・タオルなどのアメニティ、路線バスよりはるかに安い往復送迎バス、飲み放題付きバイキング攻略法、なにげに3本の源泉が楽しめるお風呂、湯畑にも西の河原にも近すぎる立地、どれをとってもコスパが良すぎるとしか言えません!
「ホテルおおるり」に泊まれば、通常の草津旅行予算でもう一泊、あるいはもう1回追加で遊びに来られるかもしれません。
この記事の関連MEMO
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2021/8/21更新)
- PR -