写真:泉 よしか
地図を見るみなさん、日本三大薬湯ってご存知ですか?草津温泉と有馬温泉とあと一つ、実は新潟県の松之山温泉が残る一つなのです。
でも草津と有馬は知っているけど、松之山温泉は知らない?それはもったいない!いやいや素晴らしい。何故ならそれは、これから松之山温泉の良さを知ることができる楽しみがあるからです。
写真:泉 よしか
地図を見る松之山温泉があるのは新潟県の十日町市。豪雪地帯として知られている山里で、棚田やブナ林など美しい日本の原風景が今も残されています。
温泉街には鷹の湯源泉を引く8軒の旅館が軒を連ね、また近隣の数軒の宿を合わせて松之山温泉郷と称しています。温泉街には共同浴場や飲食店、ビジターセンターも。
また、松之山温泉のまちづくりは、松之山温泉景観整備計画としてグッドデザイン賞2017を受賞しています。これは温泉の熱を利用した消雪パイプ設置をはじめ、アートでエコロジーなこの土地ならではの取り組みが評価されたもの!
例えば写真に写っている街路灯がユニークな形をしているのに気付いたでしょうか。雪深い土地故、雪が自然に落ちるようにロケットのような形をしているんですよ。隣でもくもくと上がっているのは温泉の湯けむりです。
写真:泉 よしか
地図を見る松之山温泉がどんなお湯かご存知ですか?入ってみれば薬湯と呼ばれる理由もわかります。アブラのような強いにおいに緑色っぽい色、そして猛烈にしょっぱい!大変個性的な温泉なんです。
ホウ酸濃度は日本一、塩分もとても多く、さらに最近は美肌に効果抜群と評判のメタ珪酸も豊富。とにかく濃厚。越後の上杉家の隠し湯だったという説もありますが、さぞや効き目があったことでしょう。
写真:泉 よしか
地図を見る松之山温泉は温度も熱く、源泉は85度以上。どうして火山でもないこの土地に、こんなにしょっぱくて熱いお湯が湧いているのか不思議ですね。
実はこの温泉は1,200年前の古代海水が地下のマグマで温められたもの。日本では珍しいジオプレッシャー型と呼ばれる温泉なのです。
<ひなの宿ちとせ(写真のお風呂)基本情報>
住所:新潟県十日町市松之山湯本49-1
電話番号:025-596-2525
写真:泉 よしか
地図を見る大変よく温まるので、とにかく冬は最高!夏は夏で暑い日に熱い温泉に入ってさっぱりする気持ちよさをぜひ体験していただきたい!これはあっつい温泉が湧いている土地ならではの楽しみ方!
各旅館のほか、温泉街には鷹の湯という共同浴場もあって気軽にお湯に浸かれます。
<松之山温泉 鷹の湯の基本情報>
住所:新潟県十日町市松之山湯本18-1
電話番号:025-596-2221
写真:泉 よしか
地図を見る松之山に美味しいものがいっぱいあるのはご存知ですか?まず新潟県の十日町市は米どころ。このあたり一帯は日本一のブランド米「魚沼コシヒカリ」の一大産地で、さらに松之山周辺では貴重な棚田米も生産しています。
また、最近松之山温泉話題のグルメといえば湯治豚。これは妻有ポーク「越乃紅(こしのくれない)」の熟成タイプを真空パックして、エコな温泉熱でじっくり3時間低温調理した極上ローストポークのこと!
湯治豚は松之山温泉街の旅館の何軒かで扱っていますが、気軽にランチで食べるなら、温泉旅館「ひなの宿ちとせ」の「食事処 松之山郷」(写真は湯治豚丼定食)、温泉街の「ラーメン柳屋」、及び冬季限定ですが「松之山温泉スキー場」の「レストハウス雪椿」へどうぞ。
<食事処 松之山郷の基本情報>
住所:新潟県十日町市松之山湯本49-1(ひなの宿ちとせ)
電話番号:025-596-2525
写真:泉 よしか
地図を見るちなみに松之山温泉スキー場は、知る人ぞ知るゲレ食のラーメンが旨すぎるスキー場。湯治豚を使ったチャーシューのラーメン以外にも評判のメニューが。
写真のラーメンは「特性肉みそ麺」。ラーメン目当てに毎年このスキー場に通うお客さんもいます。
<松之山温泉スキー場の基本情報>
住所:新潟県十日町市松之山天水島909
電話番号:025-596-3133
写真:泉 よしか
地図を見る松之山でちょっと一休みするなら、温泉街入口で独特の雰囲気を醸し出す「そばとジャズの店 滝見屋」がおすすめ。美味しいコーヒーやお蕎麦がいただけるだけでなく、ジャズのリズムに身をゆだねながら名物のおやじさんと語り合うのもまた楽しい!
松之山温泉に泊まるなら、夕食後に散歩がてら寄ってみては。うまいウイスキーはどこでも飲めるけど、松之山は水がいいからね、ここで飲む酒は特に旨いよととびっきりの水割りを入れてもらえるはず。
<滝見屋の基本情報>
住所:新潟県十日町市松之山湯本1390-1
電話番号:025-596-2307
写真:泉 よしか
地図を見る松之山温泉の坂を上っていくと、温泉街の外れに古民家が一軒建っているのが見えるでしょう。こちらは「湯守処 地炉」。館内は季節ごとの松之山の風景写真が貼り出され、イベントスペースとして活用されています。
実はこの地炉の屋根の融雪や床暖房には温泉熱が使われているんですよ。
4月から11月の土日には、地炉では温泉を使った米粉バゲットの囲炉裏焼きや湯治豚づくりといったイベントが行われます。
米粉バゲットは東京世田谷の有名ベーカリー「シニフィアン シニフィエ」のオーナーシェフにして松之山出身の志賀勝栄氏監修。しょっぱい松之山温泉は、正直なところお粥の味付けには向かないのですが、パンや麺類とは相性が良いのです。
地炉のイベント詳細は、文末の関連MEMOにリンクした「松之山温泉合同会社まんま」の体験プランをご覧ください。
写真:泉 よしか
地図を見る地炉には自由に使える足湯と顔湯もあります。美肌に効果抜群の松之山温泉、ぜひ蒸気で顔を蒸してみてください。きっと美顔に!ただし熱いことがありますので注意してトライしてくださいね。
<地炉の基本情報>
住所:新潟県十日町市松之山湯本68
電話番号:025-595-8588
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提供元:松之山温泉合同会社まんま
http://manma.be/越後の奇祭「むこ投げ」「すみ塗り」をご存知ですか?テレビなどで紹介されることも多く、結構祭りとしての知名度は高いのですが、まことに残念なことに、それが行われるのが松之山温泉であることを知らない方が多いかも。
「むこ投げ」はその名の通り、5mもの高さの崖の上からお婿さんを放り投げちゃう豪快なお祭り。雪が積もっているので心配はいりませんが、雪まみれになること間違いなし。その年に投げられるお婿さんは一般公募されることも。元々は集落の女性を嫁にとられたことへの腹いせで始まった変わり種の行事です。
提供元:松之山温泉合同会社まんま
http://manma.be/「むこ投げ」と同日に行われる「すみ塗り」は無病息災と家業繁栄を祈る行事。塞ノ神を燃やした灰と雪とで作った墨を互いの顔に塗りまくります。
この日の松之山では顔に墨を塗られたら、塗り返してあげなくてはなりません。多くの人にご挨拶をすればするほど顔が真っ黒になっていくという有難くも楽しいお祭りです。
面白そう!と思ったあなたは、ぜひ祭りの季節に松之山温泉に泊まって参加してみてくださいね。
<むこ投げ・すみ塗りの基本情報>
日時:毎年1月15日 14:00頃~16:00頃
場所:松之山温泉街、薬師堂およびすみ塗り会場
詳細は関連MEMOにリンクした「松之山.com」及び「松之山温泉合同会社まんま」サイトをご確認ください
エコでアートな取り組みをしている温泉街、濃厚で個性的な温泉、温泉ならではのグルメ、古民家イベントスペース地炉、奇祭「むこ投げ・すみ塗り」と、松之山温泉の魅力をご紹介させていただきましたが、まだまだ書き足りないことがいっぱいあります。
インスタジェニックなブナ林「美人林」はグリーンシーズンはもちろん、冬はスノーシューで歩く体験プランも!
お土産なら松之山スイーツを代表して「しんこ餅」(小島屋製菓店)、癒し効果の高いホーリーバジルを使ったハーブティ「神目箒(かみめぼうき)茶」(まつのやま茶倉)、女性には一押しの「越後松之山温泉ミスト」(松之山温泉合同会社まんま)などがオススメ。
日本三大薬湯のひとつ、松之山温泉に行ったことがないなんてもったいない。ぜひ一度訪れて心地よさを実感してください!
2018年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
この記事の関連MEMO
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(2021/8/21更新)
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