写真:泉 よしか
地図を見る決して大きな神社ではありませんが、鳥居を潜り参道を進むと心が洗われるような気がします。
それもそのはず、茨城県日立市のこの泉神社の歴史は大変古く、宇治49年(西暦で数えれば紀元前42年)にこの地に祀られたと伝わっています。
写真:泉 よしか
地図を見るご祭神は天速玉姫命(あめのはやたまひめのみこと)。一説には機織を司る天棚機姫神(あめのたなばたひめ)の娘とも伝わる女神で、古くからこの地で信仰されてきましたが、あまり文献に残されていないことから、どこか謎めいて感じられるかもしれません。
写真:泉 よしか
地図を見る泉神社の社記には、ある日天から霊玉(水晶のような玉)が落ちてきてこの地に当たり、沸騰して泉になったと記されています。この霊玉を神格化したのが天速玉姫命です。
祀られているのは麗しの女神様ではありますが、戦国時代には多くの武将も勝利を願って祈祷に訪れました。神社の神紋には徳川の葵の紋を見つけることもできます。
写真:泉 よしか
地図を見るお社のすぐ脇にある湧水が、霊玉が落ちたとされる泉が森の伝説の泉。
ここが縁結びのパワースポットとされるのは、『常陸国風土記』に、夏の暑いころになると、男も女もここに集まり飲んで遊び楽しんだ、と記録があるから。
願を掛けると泉が反応して答えを返すとも言われています。
この泉は昔から多くの人を引き寄せる交流の場でありました。たくさんのカップルが誕生したことでしょう。今もそのご利益にあやかろうと足を運ぶ人が絶えません。
写真:泉 よしか
地図を見る弁天様の小さなお社に橋を架けた湧水は、近づいてみればその美しさに目を奪われるでしょう。
信じられないほどの透明度。この世のものとも思えないエメラルドグリーン。これは水の色ではなく底の砂の色なのです。この砂は調べてみたら海に由来する砂だったことが判りました。貝殻のかけらなどがこの美しい色を作り出しているのです。
写真:泉 よしか
地図を見るあまりにも澄んでいるので膝ぐらいの深さに見えますが、実は深いところで水深1.5メートルほど。湧き出ている水の量は1分間で1500リットルほどです。
東日本大震災の時は1週間も何も見えないほど濁った湧水ですが、10日後にはまたもとのように澄み渡ったといいます。
写真:泉 よしか
地図を見る最後に泉神社の水みくじをご紹介しましょう。水みくじは社務所で200円を納めてお受け取り下さいね。
ただの「おみくじ」ではなく「水みくじ」になっているのは、運勢を占うだけでなく、聖なる湧水に触れるきっかけとしてほしいからとのこと。
写真:泉 よしか
地図を見る先ほどの弁天の橋ではなく、その手前を右に入ったところに水みくじ専用のスペースがあります。
湧水の温度は年間を通じて15度ほどですので、そっと水みくじを浸すと冬は暖かく夏はひんやりと感じられるでしょう。
動画:泉 よしか
地図を見る水みくじと泉の湧き出ているところを動画にしました。わずか30秒ほどの短い動画ですが、泉の底からどのように水が湧いているかをぜひご覧ください。
この神秘の泉の美しさは、動いているところを見てこそ。そしてできれば実際に足を運んで、あなたも縁結びのご利益を授かって下さい。
住所:茨城県日立市水木町2-22-1
電話番号:0294-52-4225
アクセス:JR大甕駅徒歩約10分
※注意事項 水質保全のため、泉が森の湧水に賽銭を投げたり魚を放流しないようにしてください。
2019年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
取材協力:日立市
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(2021/8/21更新)
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