写真:泉 よしか
地図を見る鹿児島県南端の指宿は、円錐形の整った山容を見せる開聞岳と、砂蒸し温泉という独特の入浴法があることで知られています。この指宿に、トリップアドバイザーの「旅好きが選ぶ!日帰り温泉&スパランキング」4年連続1位という、他の追随を許さない記録を打ち立てた露天風呂があることをご存知でしょうか。
1位を受賞した露天風呂はヘルシーランドの「たまて箱温泉」。すぐ近くにやはり2017年度の「旅好きが選ぶ!日帰り温泉&スパランキング」6位の「山川砂むし温泉 砂湯里(さゆり)」があり、実はこの二つは経営が共通でセット券もあります。つまりここは、全国1位と6位の温泉がいっぺんに楽しめるという非常に素晴らしい環境なのです。
写真:泉 よしか
地図を見るたまて箱温泉の建つ伏目海岸は、波打ち寄せる岩壁が印象的な眺望。ところどころからモクモクと白い蒸気が上がっているところが、いかにもいい温泉が湧いていそうではありませんか!
写真:泉 よしか
地図を見る端正な開聞岳と対照的に切り立つ荒々しい岩肌を見せるのが竹山。5~6万年前に阿多カルデラの活動で噴出したマグマが冷えて固まった火成岩でできています。
たまて箱温泉のあたりから見る竹山は、横たわったスヌーピーのシルエットに似ているのでスヌーピー山と呼ぶ人も。写真はスヌーピーの顔の部分です。
写真:泉 よしか
地図を見る「山川砂むし温泉 砂湯里」と「たまて箱温泉」の両方を体験するなら、先に砂むしを行うことをおすすめします。じっくり砂で蒸された後に、スッキリ絶景露天風呂で開放感を味わっていただきたいからです。
指宿温泉名物の砂むしとは、温まった砂の上に横になり、上からやはり温かい砂を掛けるユニークな入浴法。デトックス効果が高く血行が良くなると評判です。
写真:泉 よしか
地図を見る砂むし温泉の受付を済ませたら、更衣室で用意された浴衣に着替えましょう。浴衣のレンタル料は砂むし温泉の利用料に含まれています。このまま砂に横たわりますので、下着はつけません。必要なものは砂むしの時に頭の下に敷くタオル一枚。もし持参していなければ、受付で購入しておきましょう。
また記念撮影してほしい人は、カメラを専用のバケツに入れて砂むし場に持っていっていくことができます(水や砂が掛かることがありますので自己責任で)。係りの人が砂むし中に撮ってくれますよ。
写真:泉 よしか
地図を見る砂むし場で指定された場所に横になると、すぐに体に温められた砂が掛けられます。ずしっとしますが、動けないほど重くはありません。辛いと感じたら、すぐに起きあがれる程度なのでご心配なく。
顔を残して全身が砂の中に埋まると、じわっと温まるとともに程よい圧力を感じます。汗とともに老廃物ががんがん出ていくような気持ち良さは病みつきになるかも。
砂むし時間は10分から15分ほど。もし熱かったら途中で起き上がっても大丈夫。終わったら浴室で砂を流します。今まで砂が乗っていた分、体がとても軽く感じられるでしょう。
写真:泉 よしか
地図を見る次はいよいよお待ちかねの「たまて箱温泉」です。ここはレストラン「地熱の里」、スイミングスクール、グラウンドなどを備えたヘルシーランドの一角にある独立した棟の露天風呂で、和風露天風呂と洋風露天風呂の二つを男女日替わりで利用できるようになっています。
奇数日には女性、偶数日には男性用となる和風露天風呂の最大の特徴は、海とともに富士山型の美しいシルエットを見せる開聞岳が楽しめること。
広々とした大海原と開聞岳、さらにすぐ近くでモクモクと勢いよく白い蒸気をあげる大地や背の高いパームツリーなどが見えて、ここはまさに超弩級の絶景温泉!わざわざ奇数日偶数日を確認して遠方から訪れるお客さんも後を絶ちません。
しかしもう一方の洋風露天風呂も負けてはいません。すぐ近くにそびえ立つ奇岩・竹山の迫力は素晴らしく、また断崖絶壁に打ち寄せる白波も心を打つでしょう。むしろこちらのお風呂の景観の方がレア度は高いかもしれません。
お湯は磯の香りのするナトリウム―塩化物強塩泉。温度はちょっと熱め。塩分が濃いのでとてもよく温まります。また、どちらのお風呂でもその広さに驚かされるとともに、海まで何も遮るものが無く、湯船につかったまま水平線が見えるところも高ポイント!
写真:泉 よしか
地図を見る湯上りの散策におすすめするのは山川製塩工場跡。ちょうど「たまて箱温泉」と「山川砂むし温泉 砂湯里」に挟まれた場所で、昭和19年から20年間、伏目温泉の熱を利用して製塩を行っていた塩田の跡がここに残されています。
写真:泉 よしか
地図を見る温泉熱を利用した国内の製塩工場としては、一番最後まで操業していた山川の塩田。今も当時の繁栄を偲ぶように音を立てて蒸気が吹き上がっています。
もし洋風露天風呂側で、お風呂から開聞岳がよく見えなかったという方は、ここでじっくり薩摩富士の異名を持つ美しいシルエットを堪能してください。
写真:泉 よしか
地図を見る鹿児島・指宿のヘルシーランド露天風呂「たまて箱温泉」は、決して交通の便が良いわけではありませんが、それ以上に多くの人を惹きつける魅力的な温泉です。
海の眺望、山の眺望、開放感、広さ、全てが揃った最強の露天風呂をぜひ体感してみてください。
また、「露天風呂たまて箱温泉」と「山川砂むし温泉 砂湯里」の両方をご利用になる場合は、割引のあるセット券がお得。どちらの受付でも購入できます。
<露天風呂たまて箱温泉の基本情報>
住所:鹿児島県指宿市山川福元3292
電話番号:0993-35-3577
営業時間:9:30~19:30(受付19:00まで)
休館日 : 木曜日(祝祭日の場合は翌日)
アクセス:JR指宿枕崎線「指宿駅」もしくは「山川駅」から鹿児島交通バス「ヘルシーランド入口」下車
2017年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2021/8/21更新)
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