fusetter(ふせったー)
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@furi_omi
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だれでも
無題 Untitledのネタバレを許可してから1日が経ちました。
皆々様の反応、そのほぼ全てをちゃんと見て、受け止めてます。絶賛、酷評、本当に数多くの意見があります。それについてのお話。げんみ
本当に本当に、賛否両論いただいています。絶賛、酷評、様々な意見が届きます。
その全てを真摯に受け止めることが、今回これを世に送り出した私の責務と考えております。が、なかなか全部というわけにはいかない。読める限りで、頑張って読んでます。
本シナリオがどういった意図で作られたかは既に他の伏せでも触れていますので、今回は割愛させていただきます……よかったら読んでね。色々話してます。
で、ネタバレ解禁と同時に、批判的な意見を非常に数多くいただきました。私としてはシナリオ公開直後からもっともっと数多くの批判的な意見が届くと思っていたので、その予測していたくらいの批判が今回一気に届いて、何が起きていたのかを自分なりに把握いたしました。
そも、本シナリオはネタバレを全面的に禁止した状態でスタートしました。あらゆる媒体でのネタバレが禁じられていましたが、唯一それをすることができたのが通過者サーバーの存在です。
本シナリオを通過した方のみ招待される方式で、オープンでない環境で感想を言うことができる場所を用意しようという意図がありました。
正直言って、批判的な意見を含めてこの場に投下されるものと思っており、その対応のための準備をしていました。そして、蓋を開けてみれば肯定的な意見ばかりが流れてくる状況になりました。私はこの状況を、とても不思議な現象だと感じていました(以前のふせったーでそんな感じのことを書いています)
この段階では私は、このシナリオは以外と人々に好意的な意見でもって迎え入れられたのだろうと誤認していました。実際はサーバーにも否定的な意見を書き込んでくださった方はいました。とても真摯に、シナリオとしての問題点を指摘していただきました。
ですが圧倒的に好意的な意見が多い状況が続き、私自身は「あれ……?」と思いつつもその状況を受け入れていってしまいました。
そして、ネタバレ解禁と同時に、大量の批判的意見が述べられました。
この状況を見て私はようやっと理解しました。多くの批判的意見は、ただネタバレ禁止のルールのもと皆様に「我慢していただいていた」だけだったのだということです。
そも、ネガティブな意見をまっすぐと伝えにくるということはなかなか難しいことです。作者本人へ向けてとなれば尚更です。私は吐け口を用意したつもりでも、実際には批判的な意見を持つ方には、吐き出し口が無い状態が続いていたわけです。
無題が公開された直後に、全く別件の炎上に巻き込まれたこともこの状況に拍車をかけました。どのシナリオが危険なシナリオなのかということを言及する意見が、少し発言しづらい風潮になってしまっていましたね。
そうして、好意的な意見はサーバーに集中し、批判的意見は皆様に噛み殺していただくという、私も意図しない、シナリオにとって都合の良すぎる不公平な状況が完成してしまっていたように思います。
今回のネタバレ解禁で、その我慢をしていた方々の、不満が爆発した形となりました。
難しいのは、好意的な意見の大半はオープンではないサーバーに記載があり、未通過の方の目には留まらない位置にあるということです。現在、無題は非常に問題のある、批判ばかりが集中しているシナリオというふうに感じられる方が多いかもしれません。
実際のところはツイッター、サーバーどちらをも見ると、本当に賛否がきっちり二分するというレベルで分かたれています。受け入れられない人は徹底して受け入れられないし、好む人は本当に好んでいただけています。
本来ならば批判が先に集中し、好意的な意見は後から追うように寄せられるものだろうと想像していたため、全くの真逆となりました。
このシナリオは、「悪意ある作品と悪意ある作者は全く違うのに、どうして混同されてしまうんだろう?」という着想から始まり、「だったら初めから悪意を込め、破壊的な作品を作ってみてはどうなるか?」という意図から制作されました。(以前のふせ参照です)
着想にチェーンメールを用いましたが、特に何かのメッセージ性を込めたつもりはないです。「チェーンメールはいけないこと!」とかでもないです。「これやったらめっちゃ悪いな」という気持ちで利用しました。
KPCがPCを裏切るという、一番わかりやすい悪意をぶつけられる。テストプレイで15分ほどで終わる短い時間の中で、シンプルに裏切りだけをぶつけてこのシナリオは終わる。
そして次に、これをぶつけられた人が「次は誰にこれをぶつけるか」という加虐心でもってターゲットを探し始めるところが、言ってしまえばこのシナリオの最も楽しいポイントだと思っています。それゆえそれを楽しめる人でなければただ「KPCから裏切られる不快な思いをした」だけのシナリオになります。
正直この「次は誰にこれをぶつけるか」という点を楽しめるかどうかが、このシナリオをどう感じるかの分水線なのだと思います。楽しめる人にとっては、今現在無題を通過したがっている人が集うTLの見え方そのものが大きく変化したはずですし、楽しめない人にとっては作者である私がただただ性格の悪い奴に見えたはずです。
いくつかのふせったーで述べているのですが、このシナリオに対するあらゆる批判的、否定的な意見は正統だと考えています。悪意あるシナリオです、本来なら受け入れられるべきではないものです。
私としてはこのシナリオが持つ悪意性は、もっともっと否定的な意見で迎え入れられ、最終的に公開できなくなっても仕方がない。それくらいの気持ちで公開しましたし、想像を遥かに超える反響を受けて驚いていたのが本音です。
批判的な意見を受け止め、怒りを受け止め、どうしてこれがダメなのかという意見を受け入れる準備をしてありました。想像しうる最悪の行動も全て選択権に入れていましたし、最後には非公開に追い込まれるべきだろうと考えていました。
好意的な意見ばかりが集う、有利な状況で周囲を扇動し、調子に乗ってしまっていたわけですね。これではいけないでしょう、意見はすべからく、平等に受け入れなければいけないもののはずです。
私はこのシナリオに関するあらゆる対応は真摯に行い、しかしシナリオそのものに関係する行動は徹底して悪意一辺倒のものとすると決めていました。可能な限りたくさんの方がこのシナリオに巻き込まれる状況を作ろうと徹底しましたし、そのためにあらゆる手段を利用しました。非常に多くの方がこのシナリオに興味・関心を持ったでしょうし、中には初めからこのシナリオが合わないことがわかってる人もいたはずです。
公開初期は誓約書と審査という名目で話題を集め、ハッシュタグの利用を推奨し、シナリオを定期的にアップデートするという形で飽きさせないという方針。実際には無いトラブルのでっち上げ、捨て垢での虚偽のツイート、本当になんでもやりました。炎上商法じみた方法も含まれていました。本当に徹頭徹尾、悪意ある行動を心がけました。
全ては最悪のシナリオを完成させるため。合わない人は徹底して批判できるものを、合う人には完成した最悪のシナリオを、それぞれお届けしたかった。私自身に配慮が足りておらず、残念ながら完成まで到ることはできませんでした。
一度、VTuberの方からお声かけをいただき、配信向けのアップデートをしようとしたこともありました。話題性と、その方がこのシナリオのコンセプトを理解してくれていたがゆえのものですが、今現在の評判を見るとこれは止めて正解だったろうと考えています。お声かけしてくれた方、期待に添えず本当に申し訳ありません。また何か楽しいことしましょうね。
とにかくこのシナリオは最悪の悪意を持ったシナリオというものを目指しました。「クトゥルフ神話TRPG」である意味はあるのか? という意見をいただきました。最もだと思います。ですが、これは過去の経験からなのですが「クトゥルフ神話TRPGである必要のないシナリオは、大抵において別にクトゥルフ神話TRPGであっても問題はない」ものばかりだったと感じています。
私もかつてベーシックなクトゥルフ神話TRPGとはなんぞやと必死に調べて回ったり、いろんな方のセッションに参加したりしました。結果「これが正しい」という主張をする方が100人くらいいて、全員違うことを言っていました。じゃあもう何やったっていいだろ、と判断しています。
セッション時間が15分でも、ダイス判定が極端に少なくても、誓約書があってもいいじゃん。もちろん、悪意をデザインしたものでも。
ただこれに限っては、誓約書は私にとって、ただの責任逃れの手段にしかなっていませんでした。不快な思いをした方へ「誓約書にサインしたじゃん」と言って一蹴するのは、どう考えても違う。最終的には「KPとPLでの話し合いと意見のすり合わせ」という形式に落ち着かせました。効力があったのかはわかりませんが、少なくとも今不満を表明している方の多くは「誓約書にサインをしてプレイした人たち」だと思っています。
悪意をぶつけ合うことをコミュニケーションとし、次々と連鎖させていく。そのために、私は全ての行動を悪意的に行わなければならない。その上で飛んでくる批判から決して目を背けてはならない。そういった意図で、現在までこのシナリオを公開してきました。
……や、先ほども言いましたが私はこのシナリオがここまで大きく反響を呼ぶとは考えていませんでしたので、この辺は後から考えたことだろうと言われてもどうしようもない部分ではあります。ですがそういうものじゃないでしょうか、初めからバズることがわかっている作品なんてありません。私も「こうなったらこうしよう」くらいのスタンスで、スタートを切ったのを覚えています。
結局その部分が私の設計思想の甘さ、先行きの見通しの甘さだったのでしょう。結果としてこのシナリオが持つ悪意は、儚く吹き消える程度のものにしかなりませんでした。もっともっと、強烈で冒涜的な悪意をぶつけることができただろうに、不徳の致すところです。
ですがそれでも、本当に多くの反響をいただきました。皆様にとって、このシナリオがどういうものであったかを非常に肌に感じています。
あぁでも、このシナリオの外で人に悪意が向いてしまうのだけは、本当に私の望むところではない事態でした。楽しんでくれている方へのバッシングまでは容認できません。あくまでシナリオへの批判は、作者に向くべきものです。この辺も、残念ながら私の設計思想の甘さです。どうか悪意のやりとりはシナリオ内だけで完結していただきたかったです。
最後にとある方からいただいた批判的な意見について述べさせてください。
このシナリオは、人から人へと直接的に悪意が向くシナリオです。KPも、PLも、人間です。人間同士で悪意のやりとりが行われるという場を築いた時点で、それはただ悪意を題材としたシナリオを作るのとは訳が違うと、その方は仰りました。
その方の言葉をそのまま借りますが「この作品を褒めそやす人を、作者は受け入れてはならない。その方達は悪意の波及を良しとした人たちだから」。このような意見をいただきました。
私は実際、このシナリオには批判的な意見が集中すると考えていたのです。その時点で、この方の言う「褒めそやす人」の対応は、申し訳ないのですがある程度すっぽ抜けておりました。
ですが多くの方がこのシナリオに触れ、悪意のやりとりを行い、肯定的な意見が寄せられる中で感じたことがあります。私は人を騙す時はもっともっと強い悪意が向けられると感じていたのに、実際にこのシナリオを楽しんだ方々が感じたのは「ドッキリや悪戯」のような悪意だったという点です。種明かしをされて、大笑いしたというような意見が多く寄せられました。
つまり、そもそものコンセプトとして用意していた悪意が、ずっとずっと軽いものとして扱われていたのです。「褒めそやす人」が楽しんだ無題は、そういう軽い悪意を取り扱った状況のシナリオだったと言えるのです。
意図したものとは違う形で作用した時点で、私はこのシナリオに対する責務を正しい形で取れてはいなかったのでしょう。是非もありません、私の配慮の浅さ故にこのシナリオの悪意は儚いものとなってしまったのです。
以上、どのような対応が最も真摯なのだろうかとあれこれ考えて書いているうちに明け方にまでなってしまいました。
「無題 Untitled」はどうでしたか? 楽しかったですか。それとも、受け入れ難かったですか。
私は、大それたメッセージ性を込めたり、社会実験じみたことをしたつもりはありません。きっかけは多々ありましたが最終的には「書きたいから」このシナリオを書きました。したい放題に悪いことをしました。
こんな私のオナニーにお付き合いただき、本当にありがとうございます。改めてですが、今後の執筆活動ではもうこんな悪意じみたものを作ったりはしないでしょう。全然違うベクトルで、皆様をあっと驚かせに行きます。
ところで今回の件で、大好きなシナリオを書いていた作家さんたちにまで沢山意見をいただいた。弱小かつ無名の私なんかに構っていただいて恐縮も恐縮。いつかそんなに面白いシナリオ書いてみたいっすよ……。
※追記
ひとつめちゃくちゃ大事な事を忘れていました。
本シナリオ最大のコンセプトとなった「特定の人を傷つけるためのシナリオ」という言葉ですが、あれは要するに「裏切られるために呼び出される人」という意味です。私が個人的に誰かに攻撃を仕掛けたくて書いたものではありません。
あとついでにいうと壺にハマったおっさんが山を登るゲームの作者が言っていた「私は特定の人へ向けてこのゲームを作った。特定の人を傷つけるために」というワードに触発されたものでもあります。
誰だって裏切られるのは嫌なはずです。探索者は傷つくでしょう。そういうことです。
最初のトレーラーの4枚目もそういう意味です。閉じ込められた探索者の叫び、という意味で設置したものですが、やはりあんな形で強い言葉を使うもんでも無いなと改めて思いました。
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