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無欲の聖女二次創作『聖女は片銅貨をも大切に想う』 作者:みふぁ~
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無欲の聖女は片銅貨にほほえむ

無欲の聖女の後日談(捏造)です。

本文一行目から、ひどいネタバレがあるので、無欲の聖女を最後まで読んでない人は全力回避お願いします。

 以下空白入れます










 今更ですが通貨設定再び

 片銅貨1枚=10円くらいらしい。

 小銅貨1枚=100円くらいらしい。

 精霊の花嫁事件から約2年。

 何度目かの「還俗」を終え、聖堂に帰っていった「精霊の花嫁」レオノーラ・フォン・ハーケンベルグ。

 夕暮れ時の聖堂、またの名を孤児院の裏庭では、いつものように孤児院の子供たちが帰りを待っていた。


 「ただいま帰りました」


 「レオノーラ様おかえりー」


 「おかえりー。おみやげある?」


 「レオ兄ちゃんおかえり。ドレス似合ってるよー」


 回数を重ねたこともあり、みんな慣れたものである。


 「おみやげは図書室で捨てる一歩手前だった物をもらってきた絵本と、割れたビスケットです。

 手違いがあって割れてしまったからお客様には出せないそうですが、もともとは来客用のビスケットだそうです。

 1枚試食させてもらいましたが、すごくおいしいビスケットでしたよ。明日のおやつにしましょうね」


 「あんまり古くないように見えるわね。ページが足りないわけでも二つに裂けているというわけでもないし。

 お金持ちな人はこんなにきれいな本も捨てちゃうのね、もったいない」


 「やったー! 久しぶりのお菓子だ! レオノーラ様ありがとう!」


 「失敗を隠さないで報告した職員さんにもありがとうと言いましょうね。だいたいあっちの方向ですよ。

 証拠隠滅でどこかに捨てようとか考えていたらこちらに回ってくることはないんですから」


 「はーい!職員さんありがとう!明日みんなで食べます!」


 「ありがとう!」「ありがとう!」


 「はい、みなさんよくできました。

 それにしても、こんな大量に割れてしまうなんて、どう手が滑ったんでしょうか?」


 (ぼくたち孤児院の子供たちのために「わざわざ割った」んだよね、どう考えても)


 (そうよね。私たちでも気づくのに、なんで「レオノーラ様」は気づかないのかしら)


 (仕方ないよ。中身、レオにいちゃんだし)


 (ああ、そうか、そうだったわね、それならしかたないわね)


 「今日はぼくたちの勝ちだったんだ、だから、今日は僕たちがレオノーラ様と一緒に遊ぶ!」


 「エミーリオの勝ち、ですか?

 なにか勝負をしたんですね?」


 「そうよ!

 市場でおっきなイベントがあるときに、レオノーラ様になることが多いわよね。

 だから、あらかじめうらみっこなしで決めておいたの!

 いろんな勝負で、日付の予定をうばいあって、その日にレオノーラ様だったら大当たり!

 ブルーノ兄ちゃんとかレーナ兄ちゃんにはよていを知ってても言わないように頼んであるの!」


 ちなみに、二人が入れ替わった状態の時には「レオノーラ様」と「レーナ兄ちゃん」と呼ぶことで意見がまとまっているようである。

 

 「マルセルのカンが当たったんだよね!」


 「カンじゃないよ!レオにいちゃんがつぶやいてたのをきいて、たくさんかいものしたくなるひをかんがえた!

 でも3にんのなかのしょうぶでまけたから、あそびはきめられないけど」

 

 「ふふ~ん、勝負のカンはわたしのほうが上だったのよね」


 「えっと、それじゃアンネが遊びを決めるんですね。

 それじゃ、なにをしますか?」


 「レオノーラ様、絵本読んで!

 前にブルーノ兄ちゃんが読んでくれたのはバトルものだったから、今度は恋愛のお話!」


 「恋愛、ですか?」


 「そう!今のレオノーラ様みたいに、きれいな服着て、おどったりして、はっぴーえんどのやつ!」


 「マルセル、恋愛の絵本なんてあったっけ?」


 「きいたことないかも。

 レオにいちゃんも、ブルーノにいちゃんも、レーナにいちゃんもそういうのはよんだことないんじゃないかな」

 

 「きれいな服…きれいな服…

 今日もらってきた絵本、「ロミオとジュリエット」。ドレスを着ていて、男と女がいるから、恋愛、かもしれません。

 この本でいいですか?終わりがどんなのかは読んだことがないのでわかりませんけど」


 かなり大雑把な判断方法であるが、これがレオノーラの全力である。

 小銭が絡まないときの判断能力は、こんなもんなのである。


 「うん!それ読んで、レオノーラ様!」


 「あれ、でもそのなまえ、きいたことある。

 はなしはきいたことないけど」


 「ああ、それはたぶん私がつけた片銅貨のコードネームと同じだったからですね。

 Jがジュリエット、Rがロミオです」


 「あ、そうか。

 片銅貨の兵隊さんの名前で聞いたことあったんだ」


 「へいたいさんのなまえのおひめさま…?」


 「なんか、すこしイヤな感じね。

 話の内容が、少し不安に思えてきたわ」


 「それでは、マリオットとジアノッツァにしておきましょう。適当ですけど」


 「うん、それなら聞いたことないわね」


 「まりお、じあの、だね。おぼえた」


 「それでは、読みますね。

 マリオットは、ロザ…字がかすれて読めませんね、ロザリアというお姉さんに片思いしていました。

 でも、何度話しかけても相手にしてもらえず、落ち込んでいました。

 そんなある日、気分転換に良いんじゃないかと友達に誘われて、キャピュレット家のパーティーにまぎれこむ計画を立てました。

 マリオットはモンタギュー家の息子。キャピュレット家とモンタギュー家は犬猿の仲です」


 話が始まってすぐだが、マルセルが元気よく片手を上げる。

 

 「しつもーん!けんえんのなか、ってなに?」


 「仲がすごく悪い、っていうことですね。

 犬猿というのは犬とサルのことです」


 「犬とサルってなかわるいの?」


 「いえ、これは畑などの作物を取ろうとするサルに対して、番犬で追い払ったことから来たと言われていますね。

 ほかにも諸説、いろんな話があるようですが、実際に仲が悪いかどうかはあまり知られていないと思います」


 「おおー、レオにいちゃ…レオノーラ様から頭よさそうな言葉が」


 「レオノーラ様は前から頭いいわよ!ねぎる時の言葉とかすごいんだから」


 「わざわざ言い直さなくても、レオ兄ちゃんって呼んでくれてもいいんですよ?

 その気になれば、レオの時と同じように話はできるようにしてもらったんですから。

 みんなに猛反対されたのは今でも納得いかないです」


 「その顔、その声、その表情!

 それで俺とかいうなんて、レオノーラ様が良いって言ってもわたしがダメっていう!」


 「あの、だから私がレオノーラだから、私がしゃべり方を決める権利がある…んですよね?」


 「今日だけは、そんなものはありません!

 夜になったら戻っちゃうんだから、おひめさまのお話のつづき!

 なかが悪い家にしのびこむのよね」


 「まぎれこむ、ですね。

 こっそり隠れるんじゃなくて、怪しくない普通のお客ですよー、っていう顔で堂々と入るんです」


 「パーティーって言ってたね。

 それで、パーティーってなに?

 レオノーラ様が女の子たちに送ってくれてたみたいなドレスを着るのがパーティーなのはなんとなくわかるんだけど、ドレスを着てどんなことするのかがわからない」


 「パーティーというのは、お祭りやお祝いのことです。

 家のパーティーという場合だと、家の誰かに誕生日などの良いことがあった時のために、料理とかお酒とかいろいろ準備してお祝いするんです。

 いろんな人に「お祝いしに来てね」、っていう手紙、招待状っていうものを送って、とってもたくさんの人にお祝いしに来てもらえるようにします。

 その時、みんながすごいっていうような人を招待して、来てもらうことができれば自慢できます。目玉商品です。

 呼ばれた人が主催者、つまりパーティーする家の人のところにあいさつ、お祝いされる本人にあいさつ、あとは偉い人から順にあいさつ、っていう感じで、いろいろ順番があります。大変です。

 あいさつが終わったらごはんを食べながらお話したり、踊りを踊ったりいろいろします」


 「それなら、レオノーラ様を呼べたらものすごい自慢できるね!」


 「もうすぐわたしの誕生日だから、レオノーラ様にもしょうたいじょう送るわね!

 お祝いしに来てね、って書けばいいのよね?」

 

 「え、アンネの誕生日、レオの状態じゃダメなんですか…?」


 「だめー!レオノーラ様がいい!アル様にもちゃんとお願いしておいてね!」


 「はーい、アル様とレーナさんにお願いしておきます…。

 どっちでもちょっと見た目入れ替わるだけなんだから、中身知ってれば同じだと思うんですけど…」


 「もう、レオノーラ様は自分のすごさをわかってない!

 しゅせんどけんてい!レオノーラ様に問題!」


 「…! 受けて立ちましょう!」


 レオノーラは、たとえ姿が変わろうとも、守銭奴としての鍛錬は欠かさないのである。


 「りょーりのお店、料理は材料も料理する人の上手さも同じ!

 皿とかコップが普通の店と、見るだけで小銅貨払ってもいいっていうくらいのものすごいきれいな食器の店。

 どっちのお店のほうがお客さん来ると思う?」


 ちなみに、孤児院基準で言うと、小銅貨は食事1食ぶんの材料代に使うには躊躇するくらいの金額である。一般庶民の感覚で言うなら、「少し豪華なランチに使うくらいの金額を食器を見るだけのために払えるくらい」、という程度の意味になる。


 「見るだけで小銅貨…それはものすごく、ものすごくものすごく!きれいなんでしょうね。

 でも、答えは、もちろん、料理の値段によります!」


 「料理の値段は同じだとしたら?」


 「傷つけた時の弁償金額が恐ろしいことになりそうなので普通のお店でしょうか?」


 「そういうのも気にしなくていいとしたら!

 お金のことは考えないとしたら、どっちのごはん食べたい?」


 「私が食べる側なら、料理の中身が同じならどっちでも同じですね。

 立派な食器は、値段の高さを感じるからうれしいのであって、お金のことを考えちゃいけないのだったら普通の食器のほうが楽かもしれません」


 「…やっぱり中身はレオ兄ちゃんなんだね。

 この考えかたで、どうやったら『無欲の聖女』なんて呼び名になったんだろう…」


 「だいたい普段通りですよ。

 学園にいるときに特に気を付けていたのは、

 困ってる人がいたら全力で助けに行く。

 お礼は求めずに、よかったねって感じで営業スマイル。

 すみやかに、とみせかけてちょっとゆっくり立ち去る。というところですね」

 

 「え?レオ兄ちゃんが?」


 「本物の無欲の聖女になってたの!?」


 「あなたたちまでその冗談を言いますか?

 強欲の、とか、守銭奴の、とか言われるならわかりますが、無欲なんて言われる筋合いはどこにもありません。

 もう、怒っちゃいますよ」


 「もう、レオノーラ様、怒ってるところもかわいいってなんなの?

 レオ兄ちゃんが本体なのに、詐欺みたいね」

 

 「レオ兄ちゃんだったら、お礼はこのくらいほしいな、って感じで自分からもらいに行くと思ってた。

 お姫さまな姿だとおしとやかになるの?」


 「いえ、もらいに行かないほうが儲かるだけです。

 学院にはものすごくものすごくお金持ちな貴族から、奨学金、奨学金っていうのは勉強をがんばってて成績がいいけどお金に困ってて学生でいるのが難しい人にお金を貸してくれる制度のことですね。その奨学金を借りてなんとか学園に通えてる人まで本当にいろいろいます。一番下には私みたいな守銭奴だっているんですから」


 「迷わず一番下なんだね」


 「実際金銭感覚は一番下なんですから、仕方ないですね。

 ほとんど見ず知らずだった私にとっても立派な花束を贈ってくれたエルゼさんが「私の家は貧しくて」と言ったのを聞いた時には、私のほうが貧乏でと何十回言い返せばいいのかと悩んだものです」


 「すごーい!ふとっぱらだ。それでビンボーなの!?

 がくいんのおかねもちって、どんなのなんだろう?」


 「もう想像の限界を超えていましたね。

 私もなにげない会話から相手の懐具合を見破るのは得意だと思っていましたが、あまりの世界の違いに、能力の限界を感じました」


 「花束って、高いよね。雑草からそれっぽいものを集めて作るだけでも季節と市場の動向を考えて市場で売れば小銅貨2枚くらいで売れることもあるし。

 えっと、お礼をもらいに行かないほうが儲かる、っていう話だったね。どうしてなの?」


 「いろいろ理由はありますが。

 まず、料金設定の難しさですね。

 例にしてみましょうか。

 たとえば、大切な指輪をどぶに落としてしまった人がいたとします。

 彼はとっても困っています」


 「たいへんだ!」


 「それなら手を突っ込んで探すよね。

 どぶに水流れてるんだったら、流れていかないように、下流の人にせき止めてもらわないとだめだね」

 

 「そうですね。探しますよね。

 例えばそこで私が手伝って、見つけたとします。

 そこでお礼をくださいと言えば、たぶんなにかをくれると思います」


 「うん、くれなかったらくれるっていうまでねだるんだよね」


 「さて、そこで問題が発生します。

 この場合、どのくらいのものを請求すればいいんでしょうか?」


 「おとしものひろったときは、2割!だよね?」


 「はい、お金の場合はそうですね。

 でも、指輪の場合は?手紙なら?お金が入っていた財布の価値は?

 相手にとってどの程度の価値なのか、すぐに計算できますか?」


 「大事なおもいでの手紙、とかだったら、紙が安くても大切よね」


 「サイフとかの場合だったら、汚れて価値が落ちたぶんも考えて拾ったことによる利益を考えないといけないのかな?」


 「けいさんできないね」


 「そう、価値はそう簡単には計算できないのです。金や銀の地金ならある程度は見当つきますけどね。

 でも、学院内ではだいたいにおいて、私の価値感覚より3倍から1万倍、ひょっとしたらそれ以上の価値があるものが多いらしいんです。

 でも、請求しなくても、「いらないとは思うけどぜひ受け取ってください」っていうことを言って自分からお礼を持ってきてくれる人が、学院の場合100人のうち5人から20人くらいいるようです。たとえば1000人助ければ50回はなにかをもらえるってことです。

 そして、その何人かからのお礼だけでも、私が100人全員に請求した場合にもらえるであろう金額より大幅に上回るのです」


 「しじょーちょーさのふそく?」


 「そうじゃなくて、人の気持ちはお金勘定ではわからないってことでしょ?」


 「そう、市場調査の不足ではあります。そこは言いわけのしようもありませんね。実力不足、努力不足です。

 でも、請求すべき報酬がまったくわからないなら、相手に決めてもらうほうが楽だし、充分儲かるし、高すぎるとか不満を持たれて次の商売に悪影響を残すこともないですね。

 そして、それだけではなくもう一つとても大事な効果があります」


 「大事なこと?」


 「レオノーラさんは優しいな、って言われる?」


 「いえ、それはどうでもいいんですけど。

 自分が助けられたときに、お礼を渡さなくてもいい、って言うことです。

 例えば1回助けたら銅貨1枚もらう、と決めたとして、それが当たり前になってしまったら、当然自分が助けられたら自分が銅貨を渡さなくてはいけなくなります」


 「たいへんだ!」


 「アロイスさんとお別れしなくちゃいけなくなるんだね」


 「なるほど、それはレオノーラ様には耐えられないわね」


 「そういうことです。

 だから、「助けられたらスマイル、助けるのは基本無料、でもお礼をくれたら全力スマイル!」

 こんな感じですね」


 「うわっ!」


 「きゃっ!」


 「あれはレオ兄ちゃんだ、レオ兄ちゃんなんだ、レオ兄ちゃん……」


 「レオノーラ様、全力出しすぎ。エミーリオが帰ってこれなくなってるわ。

 私もとっさに目を閉じなければ同じことになってたでしょうけど。

 エミーリオ、起きなさい、話の続き聞けなくなるわよ」


 頭を勢いよくたたいて、強引に目を覚ます。


 「……きれいな川が見えた」


 「うんうん、帰ってこれてよかったわね。

 レオノーラ様、全力スマイルする時は最低1時間前に言ってからにして。

 死にかけた時に助けてもらえるようにブルーノ兄ちゃんかレーナ兄ちゃんを呼んでおくから」

 

 「危険物みたいな言われかたですね…」


 「危険物だから!ちょっと心の準備が足りなかったら中身がレオ兄ちゃんだってこと忘れちゃうかもしれないくらいだから!

 なにかもらったら全力スマイル、って、なにをもらった時でもなの?」


 「なんでも、というわけではありませんが。

 片銅貨1枚かそれ以上の価値があると思えそうなものだったら、でしょうか。

 あと、さほど親しくない男性からの花束や手紙や服やアクセサリー類などの時は笑わないほうがいいらしいと聞いたので、そういうものではなかったときですね」

 

 「ほとんど、なんでもあてはまるわね、その基準だと。

 でも、片銅貨1枚でそこまで喜ぶんだったら、みんなちょっとだけ渡しそうだと思うけど」


 「でも、無欲じゃない、よね」


 「よくばりだよね」


 「そうです。みんな知ってると思いますが、強欲です。

 でもなぜか、「あんなちょっとしたものしかお礼できなかったのにあんなに喜ぶなんて」と言われ、「彼女は人を助けるのにお礼を期待しているわけではなく、相手が助かったってことだけで充分に満足している。だからそれに加えて少しでもお礼をもらえば予想外であり、ものすごく喜ぶんだ」となって、「無欲だな」って言われるようになったみたいですね。

 それで、「必ずお礼をしなくちゃいけないってわけではないけど、余裕があったらなにか渡そう」っていうことになったらしく、なんだかいろいろともらえるようになりました。手助けした覚えのない人からもなぜかお菓子などをもらえたりもしましたね」


 「なにもしなくてもお菓子もらえるの?すごいね!」

 

 「たぶん、「レオノーラ様」とお話をしたいとか、仲良くなりたいとかそういう理由があるんでしょうね。

 どうせ中身がレオ兄ちゃんなわけだから、「ふとっぱらな人だな」くらいで終わりなんでしょうけど」


 「そうですね。なにかを売りつけるときには優先的に行こうって思います」


 「うん、わかってた。

 って、そんなこと言ってる場合じゃないわよ、お話の続きは!?」


 そこに、見覚えのある顔が現れる。

 レオの外見に入ったレーナである。


 「残念だが、ここで時間切れだぜ。

 そろそろ入れ替えの作業始めないと、明日の朝市はレオで行くんだろ?」


 「あ、そうでした!

 お話の途中で残念ですが、レオに戻ってきますね。

 絵本の続きはまた今度レオノーラになった時にしましょう!」


 「もう!そんなこと言われても、次に順番回ってくるの何年後になるかわからないじゃないのよー!!」

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