独学で宅建に合格した体験談を紹介!

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ここでは独学で宅建試験に挑み、無事一発合格したときの体験談をこまかく紹介していきます。

 

目次

 

  1. 独学を選んだ理由
  2. 独学に使う本選び!
  3. 通学や通信より安い?独学で合格までにかかった費用
  4. 独学で悪かったこと
  5. 独学で良かったこと
  6. 学問に王道なし!宅建もしかり
  7. 宅建のテキスト選び
  8. 宅建の勉強計画
  9. 宅建テキスト読み方
  10. 宅建業法で効率よく点数を稼ぐには?

 

 


独学を選んだ理由

私は独学という方法を選び、宅建の試験に1度で合格することができました。
宅建は人気のある資格で、不動産業で働いている人の他に、普通のOLや主婦、80歳を過ぎた方や行政書士の方も受けていました。
試験に受かった後の講習で話をしたら、学校に通ったという人もいましたが、意外に独学で勉強したという人が多かったです。
関連する業務に携わっている人が多いということもありますが、低額で自分流に勉強できるという理由が大きいようです。
私の場合も、それほどお金をかけられないことと、自分のペースで勉強を進められる独学が自分には合っていたというのが理由です。

 

合っているという理由のほかに、通学は無理という状況もありました。
職場の勤務時間が不規則だったため、決まった時間に学校に通うことができなかったのです。
市内には宅建の試験を受ける人のための学校もありましたが、費用が高額なこともあり通学は諦めました。
通信教育という選択肢もありましたが、以前に他の通信教育で期限切れになったことがあり、期間内に終わらせる自信がなかったため断念しました。
仕事を終えて帰ってくると疲れて眠ってしまう日も多く、明日明日と先延ばしにしているうちにあっという間に期限が過ぎてしまったのです。
課題のやり取りが面倒だったというのも、理由の1つにあります。
その経験を踏まえ、私には通学の必要も、期限も課題のやりとりもない独学のほうが合っていると判断したのです。

 

独学に使う本選び!

ありがたいことに宅建は人気の資格なので、どの本屋にもテキストや問題集がたくさんあり、独学でも簡単に手に入ります。
ただ、たくさんあるだけに本選びにもかなりの労力を要しました。
振り返ると、これだ!と思う本に出合うまでには結構なお金や時間を使ったのではないかと思います。
でも結果的に役に立たなかった本に費やした時間やお金も、決して無駄なものではありません。
それでも、この本にもっと早く出会っていたらもっと早く受かったかもと思うこともあります。

 

試験回数は1度で受かったのですが、1度で受かったといっても、何年か前から受けたいとは思っていました。
本を買って読んではみるものの、なかなか勉強が進まず年が明けてしまいます。
今年は計画を立てて絶対受けようと決心し、本屋で本を探している時に偶然合格に導いてくれた本に出合いました。
その本のコンセプトは70点を目指せばいいというもので、その文章を見た時にすごく合格が近く感じたのです。
宅建は50問中35問が合格ラインで、35問正解でも50問正解でも合格は合格です。

 

この言葉を受け、残りの15問を捨てたことで勉強の負担は大幅に減りました。
コンセプト以外にも、それまでに買った本と違うところがありました。
それまで読んだ本は小難しい文字が規則正しく並んでいたのですが、その本はカラーで図入りだったので、分かりやすい言葉で説明されていました。
それだけのことですが、それだけのことで難しい用語や覚えるのが面倒くさいと思っていた事例が抵抗なく頭に入ってくるようになったのです。

 

通学や通信より安い?独学で合格までにかかった費用

市内にある宅建受験のための講座が受けられる学校の学費は、約30万円でした。
通信教育をいくつか調べて、自分流に平均を出すと約4万円です。
通学の場合はかなり高額になるので、会社の補助やすぐに回収の見込みがない人が払うのは難しい金額です。
通信教育にすれば、通学の10分の1近くになるので、金銭的負担はかなり減ります。
さて、独学ではいくらかかったかというと、私の場合は総額で2万円くらいだったと思います。

 

独学だと勉強のために使うお金は本代だけですが、資格試験のための本は意外と高額です。
私が勉強したテキストは4,000円代、問題集は2,000円くらいでした。
買って読んではみるものの、普段聞きなれない不動産の法律に関する用語に弄ばれ、問題集を解いても到底合格できるレベルに達しませんでした。
不動産の法律は変わりますから、買った年に受けて受からないと次の年は買いなおさなければなりません。
それを繰り返していくうちに、総額にすると意外とかかってしまったかなと思います。

 

本のほかには必要最低限の筆記用具があればOKですから千円もかかっていないと思います。
通学に比べると格段に安くて済みますが、安い通信教育ならそれほど変わらない金額かもしれません。
独学が通学や通信と比べて安く済むかどうかは人それぞれですが、私の場合は少し安く済みました。
合格までのスピードや能率を考えると、コスパがいいとはいいきれませんが、いい経験だったと思います。

 

独学で悪かったこと

独学だと困ることもやっぱりあり、まず困るのは分からない時に質問できないことです。
普段馴染みのない法律ですから、理解するのに相当時間がかかります。
ですがわからないことでも、何回も読んでいるうちになんとなく理解できてくるものです。
過去問を解いているうちに傾向が分かってきますから、なんとなくでも正解できるようにもなります。
でも、もしすぐに質問できる状況だったら解決も早かったのかもしれないと思ったりもします。

 

あと独学で困るのは手続きが、面倒なことです。
学校に通っていたり通信教育を受けていたりすれば、先生が試験の日にちや願書の締め切りを教えてくれ、願書を用意してくれる場合もあるでしょう。
願書の書き方も教えてくれ、わからない箇所は質問して指導を受けることもできます。
でも独学で受ける人は、受験日や願書の締め切りも自分で調べて、願書請求も自力でしなければなりません。
これが結構面倒で、やってもらえるのと自分でやるのとでは、労力にかなり差がでます。

 

試験前の対策も学校や通信教育であれば、適切な時期に適切な指導がなされます。
独学の場合は自分の決めた時期に試験前対策の本を選び、勉強方法も自分で編み出す必要があります。
果たしてその方法で合格できるのか、自分の実力が合格基準に達しているのかを客観的に判断してもらうこともできません。
独学の場合は、そういった不安が大きいというのがデメリットですね。

 

独学で良かったこと

独学でいいのは、やはり自分の好きな時に好きな場所で好きなように勉強が進められるところです。
私はベッドで寝転んで本を読むのが好きなので、宅建のテキストもよくこうして読んでいました。
もちろん、勉強しようと決めてやる時は机やテーブルにテキストやノートを広げてやることもあります。

 

時間がない時はわずかな空き時間を見つけて、少しでも本を広げるようにしました。
こたつに寝転んでテレビのコマーシャルの間だけ本を開くだけでも、結構違うものです。
学生時代のテスト勉強よりも気楽で、興味があることを勉強しているので能率も上がります。
本を持ち歩いて、待ち合わせの相手がくるまでの間に読んだり、職場に持っていて、休憩時間に読んでいたりしたこともあります。

 

本以外の費用をかけていないので、落ちても来年でいいや、と開き直れるのも独学で受ける良いところです。
途中で嫌になってさぼっても、自分の時間のある時にその分を取り戻せばいいのです。
これが学費や教材費に高額を払っていたら、元を取ろうと気負ってしまって途中で挫折した可能性もあったでしょう。

 

気楽さや自由さも独学のメリットですが、独学の一番の良さは達成感の大きさです。
1から自分の力で学び、自分の力で合格したという自信がつき、合格後にほかのことをする時にも気持ちの持ちようが違ってきます。

 

学問に王道なし!宅建もしかり

学問王道なしということわざがありますが、それは宅建の試験勉強も同じでした。
本の帯の宣伝文句には、短期間で合格!などと威勢のいいセリフがありますが、それも日ごろの努力ありきの話です。
宅建の試験はマークシートですから、全然勉強しないでもまぐれで合格する可能性もあるにはありますが、限りなく0に近い確率でしょう。
人間弱いものですから、楽して合格したいというのは誰しもが思うことでしょう。
実際に私も、どれだけ短い時間と少ない勉強量で受かるものかと考えたものですが、結局それは合格への遠回りにしかなりませんでした。

 

実際に独学で勉強していくと、結局一番の近道は、読んで書いて解くを繰り返すことだということがわかります。
そして地道にテキストを読み、要点をノートにまとめ、問題集を解くという作業を繰り返しました。
繰り返しているうちに理解できなかったことが理解できるようになり、解けなかった問題が解けるようになってきます。
そうなると段々勉強が楽しくなり、苦にならなくなってモチベーションも上がります。
そうして勉強していくうちに過去問の自己採点で、ほとんど合格ラインの70点台が出せるようになりました。
そして受験を決意し、合格できたのです。

 

宅建のテキスト選び

独学ではどんなテキストを何冊使用しようと自由ですから、できるだけ少ない冊数で効率よく勉強できるテキストを選ぶのが理想的です。
でも宅建を初めて受ける私は、どのテキストをどう選んでいいかもわかりません。
まずは基本のテキストがないと話になりませんから、宅建の試験範囲を網羅しているテキストを1冊選びます。
宅建のテキストは種類豊富ですが、資格試験の本というのは結構いいお値段です。
私が最初に買った本も4,000円くらいして、一般的な国語辞典くらいの厚さでした。

 

まずはこれを読んで覚えていくのですが、最初の本は真面目で難しく、なかなか覚えることができないままページを開く気もしなくなっていきました。
これなら大丈夫かもと買っては挫折しを繰り返し、2、3年があっという間に過ぎていきました。
時が経ち、宅建の人気はどんどん上昇し、テキストの種類も増え、内容に受験に合格できるための工夫が見られるようになってきました。
最終的に合格に導いてくれた本は、カラーで見やすく、要点がまとめられ、合格点ギリギリを目指せというコンセプトの本でした。
この本に出合ったお陰で、今までの勉強がなんだったんだろうというくらい楽しく勉強することができました。

 

覚えがいいほうではない私は、この本を何度も読み返し、だいぶ覚えられて内容も理解できてきたので問題集を購入しました。
最初は半分くらいの正解率で、本を読んで解く、要点をまとめるを繰り返していくうちに合格ラインに届くようになってきました。
勉強しているうちには覚えないといけないのに覚えられない箇所も出てくるのですが、その時に助けられたのが漫画形式のテキストでした。
面倒くさい民法が実際の事例を交えたりして、漫画になって覚えられる形式の本です。
ただ漫画を読んでいるだけなので、楽しんで読んでいるうちに自然に覚えられてしまいました。
テキストと問題集の間に漫画を挟み、順調に勉強が進み受験の申し込みをした後は要点をまとめた薄い小さめの本を空いた時間に読みました。

 

実際に勉強してみて本当に必要だったと思うのは、次の5冊です。

 

★ 基本の厚いテキスト1冊
★ 漫画テキスト1冊
★ 要点をまとめたテキスト1冊
★ 問題集2冊(過去問と予想問題1冊ずつ)

 

この5種類をしっかり読み込み、演習を繰り返せば合格はかなり近いものになるはずです。

 

宅建の勉強計画

宅建の学習計画は、逆からから立てます。
計画の最後は試験日に合格点を取るで、そこが計画の始まりであり終わりで、ここから計画を立てていくといつ何をすべきかがわかります。

 

宅建の試験は10月ですから、10月から計画を立てていきます。

 

★10月 試験日から近い半分は要点の復習
    前半の半分は予想問題を集中的に
★9月 過去問をやって自己採点を繰り返す
★8月 苦手分野の克服に使う
★7月 得意分野を固める
★6月 問題を解いてみる
★5月 テキストをとにかく読む

 

計画どおりにいくと、半年で合格できますね。
ほかにもっといい方法があったのかなとも思いますが、私はこんな風に計画を立てました。

 

宅建の勉強を始めたころは、受かればいいなあくらいの気持ちでなんとなくテキストを読んでいました。
それが、計画を立てることで、今年は絶対合格したいという気持ちが湧いてきたということもあります。
実際にその通りにいったかというと、なかなかそうはいきませんでしたが、気持ちを奮い立たせるためには役に立ちました。
計画を立てるのは大切ですが、計画に縛られるのはよくありません。
疲れて勉強できない時もありますが、そんな時は気負わずとにかくテキストを開いてみるくらいの余裕も必要です。

宅建テキスト読み方

私が実践したテキストの読み方のポイントは、覚えようとしないことでした。
宅建のテストには、不動産関係の法律が出るわけですが、その範囲は広く、テキストも分厚くなります。
それを全部覚えるつもりで読んでいたら、たぶん途中で挫折していたでしょう。
全人口の上位2%のIQを持つメンサの会員なら1回読めば覚えられるのかもしれませんが、それ私のような凡人には到底できない神業です。

 

とにかく、まずは最初から最後まで字と文章を追っていきます。
全部読むのは全体像を把握するためですが、3回も読めば最初のほうはなんとなく覚えてくるものです。
そこで今度は、最後から読んで最初まで読むを2回くらい繰り返します。
この時も覚えるのではなく、小説を読むような感覚でだらだらと読むだけです。
これだけ読めばどこに何が書いてあるかは把握できて、苦手な分野と得意な分野が分かってきました。

 

そうなったら、今度は小分けにします。
宅建のテキストは大体、1章が宅建業法で2章が民法でという感じで法律別に章になっています。
章には覚えやすい章と覚えにくい章、ページ数が少ない章と多い章があります。
まずページ数が少ない章を集中的に数回読み、テキストには大抵問題が付いていますから、読んだ後でその問題を解きます。
テキストを見返さなくても問題が解けるようになったら、次へ進みます。
次は覚えやすい章、その次は覚えやすいけどページ数が多い章で、最後に覚えにくい章と同じ作業を繰り返しました。

 

読んで大体理解したなと思ったら、問題集の過去問を3年分ほどやって、得意分野と苦手分野をあぶりだします。
あぶりだしたら、次はシートで文字が隠れるマーカーを引きながら読んでいきました。
次はシートを敷きながら読んで、マーカーの部分が分かるかどうかを確かめていき、わかるようになるまで繰り返します。
そして試験が近づいてきたら、マーカーの部分と付属の問題だけを集中して読むという作戦を実行しました。

 

 

宅建業法で効率よく点数を稼ぐには?

経験からいうと、宅建で効率よく点数を稼ぐためには、まず捨ててもいい問題を作ることです。
合格ラインが50問中35問の宅建の試験では、15問は間違えてもいいのです。
点数でいうと70点が合格ラインになり、実際に私も自己採点で70点ぎりぎりで合格でした。
合格してしまえば点数が公表されることはありませんから、70点でも100点でも合格は合格です。
まず、出題頻度の少ない問題から捨てていき、次は特に難易度の高い問題を捨てます。

 

次は35問をどこで稼ぐかですが、できるだけ多く自分の得意分野で稼ぎます。
私は問題集を何度もやって、答えられる問題を確実に答えられるようにしていきました。
次に、ほかの分野も1問ずつゆっくり覚えていって38点くらい取れるようになったらOKです。
宅建の合格点は平均点に左右されるので、答えられない人が多くて自分が得意な問題があったらチャンスです。
そこで点を稼げば、平均点を上回れる可能性が高くなるので、これから受ける人にはそれを意識してほしいと思います。

 

やれることをやったら、後やれることは運に頼るだけです。
宅建はマークシートですから、わからない問題もとりあえずどこかを選ぶことはできます。
笑い話のようですが8年落ち続けた人が、マークシートの形を研究して受かったんだよとハウスメーカーに勤める叔父が教えてくれました。
まぐれでも当たればもうけものですから、わからなくてもとにかくどれかを選びましょう。
時間が限られていますから、迷う問題は後回しにしてわかる問題からどんどん解いていったほうが時間切れになるリスクは減ります。

 

 

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