ワーキングホリデーとは、「学ぶ」「働く」「暮らす」といった海外生活が総合的に体験できる制度です。滞在中の過ごし方については、正解はなく、目的に合わせ自由に行動をとることができます。
しかしワーキングホリデーへ行った人の中には、現地で、あるいは帰国後に後悔する人もいるのが現実です。
私は3カ国のワーキングホリデーを経験し、さまざまな形のワーキングホリデーを見てきました。ワーキングホリデーを謳歌した人、途中帰国した人、帰国後に後悔をした人……限られた時間のため、私自身、後悔したことはたくさんあります。
今回はそんな私が経験した、見たワーキングホリデーの失敗・後悔事例と、どうしたら後悔のないワーキングホリデーをすることができるか、そのポイントをご紹介します。
現在ワーキングホリデーへ行こうか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
[目次]
まずはどのような人がワーキングホリデーで後悔しやすいのか、その特徴をご紹介します。
ワーキングホリデーをする人の中には、現地で生活することだけに満足し、結果的に目的を果たせず後悔してしまうことがあります。
こういった人は手段であるはずの海外滞在が目的化してしまい、肝心の目的が達成できない場合があります。
例えば、ワーキングホリデーを利用して語学力を伸ばそうと思っている人でも、現地で日本人の友達を作ったり、インターネットで日本のドラマや番組を見たりすれば、日本で生活するのと違いはありません。
海外での滞在はあくまで手段。現地でどのような目的を達成したいかが明確でないと帰国後、後悔する原因になってしまいます。
ワーキングホリデーでは、周りに影響され自分の目的を見失ってしまう人もいます。お酒やドラッグなどに軽い気持ちで手を出してしまい、学校に通わなくなったり、仕事を辞めてしまったり……。
目的を見失ったまま時が過ぎ、ビザが切れる間際になって、後悔とともに目が覚めるのです。
ワーキングホリデービザには期限があるため、ある程度の計画が必要です。しかし、とりあえず行ってしまえばなんとかなるだろうと、無計画で渡航する人も中にはいます。
資金がないと現地でやりたいことができなかったり、家や仕事を思うように見つけることができなかったりし、想定していた生活を送ることが困難になってしまいます。
結果として留学の目的が果たせず、ワーキングホリデーへ行ったことを後悔する原因になります。
上ではワーキングホリデーで後悔しやすい人の特徴をご紹介しました。ここではワーキングホリデーへ行った人が感じた後悔の例をご紹介します。
語学力を伸ばすためにワーキングホリデーへ行く人の中には、滞在中なかなか語学力が伸びず後悔してしまう場合があります。この後悔は現地での勉強時間をしっかり設けていないことが原因になることが多いです。
私自身、初めて行ったワーキングホリデーでは語学力が伸びている実感がありませんでした。原因は、海外に住んでいることに満足し、語学学習の時間を十分に設けていなかったからです。
当時は語学学校にいるとき以外の時間は、クラスメイトと出掛けたり、日本の友人とスカイプをしたり、ネットサーフィンをしたりして過ごしていました。このようにただ海外に住んでいるだけで日本と同じような生活をしていては、語学力は伸びません。
語学の勉強にもっと時間を費やせばよかったと感じたと同時に、日本でもっと語学を勉強をしてくればよかったと後悔したことは今でも忘れません。
語学力が伸びないことを後悔しないためには、ワーキングホリデー中にどれだけ語学学習の時間を設けることができるかがポイントとなります。
対策としてはワーキングホリデー中の語学学習のルールを作る(平日は復習を必ず行う、毎日語学で日記を書くなど)ことが考えられます。
語学学習にはゴールがないため、なんとなく勉強をしているだけでは語学力が伸びていると実感しづらいです。そのため、目標を作って学習に取り組むことによって、自分の成長やモチベーションアップに繋がります。
実際に私は、2カ国めのワーキングホリデーでは目標やルールを作って語学学習に取り組みました。通学中はバスの中で必ず復習をし、毎日英語で日記を書きました。
そして、次の日に先生に添削をしてもらったり、覚えた単語をクラスメイトに使ってみたりしました。「覚えたフレーズや単語を、友達や先生にすぐ使える」ことは現地で生活するワーキングホリデーの醍醐味だと思います。
また、渡航前の語学学習も大切です。海外のドラマ・映画配信サービスや、オンライン英会話など、日本で語学を勉強する手段はたくさんあるので、うまく活用してみてください。
ワーキングホリデーへ行った人の中には、帰国後に仕事が見つからないことで後悔するする人もいます。これは目的や帰国後のプランを考えずにワーキングホリデーへ行ってしまうことが主な原因です。
私がニュージーランドで出会った友人は、帰国後の転職活動が上手くいかず、現在は派遣社員として働いています。
彼は日本で営業として働いていたのですが、業務内容が厳しく、逃げるようにニュージーランドでのワーキングホリデーを決意しました。
ワーキングホリデー中は、目的や帰国後のプランを一切考えず、田舎の農場で働いたり、旅行をしたりして過ごしていたそうです。結果として日本での転職活動した時、ワーキングホリデーの経験が履歴書・職務経歴書上では1年間のブランクと見なされ、内定をもらうことはできませんでした。
帰国後に就職関係で後悔しないためには、ワーキングホリデーの目的をしっかり持っておくことが必要です。
ワーキングホリデーは非常に自由度の高い滞在方法です。そのため、自身の目的をしっかりと持って行動を取らないと「遊び」と見なされてしまう恐れがあります。
特に社会人の場合は、ワーキングホリデーを経験しての学びや成果、成長を面接では求められます。そういったときにきちんと面接官に応答するためにも、渡航前に目的をはっきりさせることは重要です。
また目的をはっきりしたものにするには、自身のキャリアの棚卸をしておくがポイントです。棚卸しを行うことで自分に必要なことを洗い出すことができ、ワーキングホリデーを通して身に付けるべきことが明確になるからです。
転職は新卒の「就職活動」とは大きく異なります。採用側はあなたが海外生活でどんな経験をしたかなど興味はありません。その経験を通して何を学んだか、これから何ができるかが知りたいのです。
ワーキングホリデーで後悔する人の中には、実際の生活が自分の思い描いていたものと違ったことが原因となることもあります。特に渡航先が欧米圏にある場合、テレビや雑誌の誇張された印象で現地の生活を想像してしまい、現地に着いてから落胆するケースが多いです。
私がカナダで出会った友人は、カナディアンとルームシェアをして、カフェで働くことを想像して渡航しました。しかし実際には、日本食レストランで仕事をすることになり、朝から晩まで働く多忙な日々を送ることとなってしまいました。
ワーキングホリデーで思い描いている生活を現実にするためには、計画はとても大切です。特にお金はワーキングホリデーでの生活を大きく左右します。
実際に現地に渡航してから後悔しないためにも、現地での生活を可能な限り具体的に考え、必要となる資金はいくらかしっかりと事前に調べておくことが必要です。
ワーキングホリデーで後悔するためには、渡航前に確認しておきたいポイントがあります。3つご紹介するので、事前に確認してみてください。
ワーキングホリデーで必要となる資金は人それぞれです。そのため、だいたいこれくらいの費用がかかるだろうと十分に調べずに現地に行ってしまうと、想像と実際の生活が乖離していて生活苦に陥ってしまう恐れがあります。
実際に私が3カ国のワーキングホリデーを経験し、一番多いと感じたのが「資金不足」による後悔です。やりたいことができない、行きたいところに行けない、資金不足が引き起こす問題は簡単には解決できません。
資金不足で後悔しないためには、事前にどんなワーキングホリデーにしたいかを考え、必要となる資金をしっかり調べて準備することが必要です。
ワーキングホリデーで語学力を伸ばしたいと考えている人は、渡航前に目標、学習のルールなどを設定するようにしましょう。
語学力を上げたいと思っている人が抱く後悔は、現地で生活するだけで語学力が上がると思ってしまうことである場合が多いです。先ほどもお伝えした通り、現地の生活だけでは伸びる言語力には限りがあり、語学力を大きく伸ばすためには計画的な学びとアウトプットが必要です。
例えば勉強したフレーズなどを友達や同僚との会話に使ってみるなど、自発的に学んだ内容をアウトプットすることで、学んだ知識は定着します。
語学力を伸ばすには、現地での生活をどのように語学学習に利用できるかを考えながら行動してみましょう。
ワーキングホリデーでは目的をしっかりと持つことが現地での生活、また帰国後の生活にも重要になってきます。
ワーキングホリデーでは生活は自由で、何をするのかはすべて一人一人の判断に依存します。そのため、自身の目的を明確にし、目的に沿う行動をとることが意味のあるワーキングホリデーをするためには必須です。
また帰国後、就職・転職活動をする際も目的を持っていれば、渡航の目的、現地での行動、行動から得た学びが筋立って話せ、面接も有利に進められる可能性があります。
いかがでしたでしょうか。
ワーキングホリデーで後悔する人は、多くの場合以下のような特徴を持っています。
ワーキングホリデーで後悔をしないためには、以下のような対策を取る必要があります。
私自身、ワーキングホリデーを決意するのは、相当な勇気がいることだと思います。知らない土地での生活や、帰国後の進路を考えることは不安がつきものですし、ワーキングホリデーに対し否定的な意見があるのも事実です。
しかしもしワーキングホリデーに行ってみたいと思う気持ちがあれば、ぜひ大切にしてください。挑戦しないかぎり、その先の風景を見ることはできません。
私自身、上記にあげたようにワーキングホリデー中に後悔したことはありますが、ワーキングホリデー自体を後悔したことは一度もありません。たくさんの人との出会い、日本では経験できないこと、自分自身を成長させてくれたこと、失敗や嫌な思い出もすべて自分にとっての財産だなと本気で思います。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。この記事があなたの背中を押す一歩だったり、挑戦する勇気のきっかけになればいいなと心から思います。
人生は一度きりです。自分がやりたいと思ったことを全力で取り組んでください。
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