社会に役立つ価値を創造し
安心できる社会づくりに貢献します
私が代表取締役社長に就任したのが2015年のこと。その時点ですでに高見組の社業は110年を超えて継続されておりました。いわゆる老舗企業です。それは、歴代諸先輩方の尽力だけで成し得るものではなく、お客さまや地域社会の皆さま、協力企業の方々のご理解やご信頼によるところが絶大です。その舵取り役を務める意味と責任を思うとき、自ずと襟を正さずにはおれません。
私は自らに課せられた使命は、ここからさらに50年、100年と継承していくための「礎」を築くことにあると考えております。しかし、一途に努力しさえすれば結果が付いてくるという楽観はありえません。まずは指針・目標となる理念体系を再整理しつつ、激動する時代へ即応していける組織体制を構築し、快活で風通しの良い企業風土を醸成していくことーー。具体的なアクションはすでにはじまっております。
鍵を握るのは、やはり「人」。社員の技能やモチベーションをいかに高めていけるかは経営者の重要な仕事です。人が育つ環境やシステムづくりに着手し、皆が一丸となって目標に進んでいける組織づくりを急いでおります。
また、これまでは相対的に比重の大きかった公共工事に加え、もう一つの柱として民間工事の実績を着実に増やしていくことにも注力し、事業基盤をより磐石なものへと強化してまいります。
こうした取り組みはすべて、お客様や社員を含めたすべてのステークホルダーの満足度を高めることへとつながっていくと信じております。言い換えれば、この先も「高見組があってよかった」「なくてはならない」と思ってくださる方が増えていくならば、私たちの目指す場所は間違っていないということだと考えております。
私は業界歴も浅く、また経営者としての経験もまだまだ不足しております。どうぞご厚情を持って見守ってくださいますよう、また忌憚のないご指導・ご鞭撻を賜りますよう心よりお願い申し上げます。