【ニッポン未解決事件ファイル】(37) 室蘭女子高生失踪事件(2001年)――美人女子高生が忽然と消えた日
彼氏の電話に出たのを最後に、今もなお失踪している女子高生の千田麻未さん。2001年3月6日、「アルバイト先のパン屋へと向かう」と言ったきり、姿を消した。彼女は生きているのか、それとも――。 (取材・文/ノンフィクションライター 八木澤高明)

北海道室蘭市で女子高生の千田麻未さん(※当時16)が白昼に忽然と姿が消えたのは、2001年3月6日。彼女はアルバイト先のパン屋へと向かう途中、当時付き合っていた彼氏からかかってきた電話に出た。「今は話せないから後で電話するね」。そう彼氏に告げると、それっきり彼女から電話がかかってくることはなかった。この日、彼女はアルバイト先のパン屋でコーヒーの入れ方を教わる為に、パン屋のオーナーと会うことになっていた。彼氏と話した時、既にその傍には彼女を連れ去った者がいたのか? 警察は、麻未さんと最後に会うことになっていたオーナーを重要参考人としてマークした。オーナーは、千田さんが失踪した当時、「母親と一緒にいた」とアリバイを主張した。当時、事件を取材した全国紙記者が言う。「警察はオーナーを呼んで、3日間に亘って取り調べをして、更に家の中と所有していた車も徹底的に調べたんですが、麻未さんの髪の毛1本出てこず、失踪に繋がる物証は見つからなかったんです」。その後も警察は、暫くの間24時間体制で行動確認を行い、常にマークをし続けていた。この事件では北朝鮮による拉致説等も出たが、警察が最後まで被疑者と見做していたのはパン屋のオーナーであった。事件後、オーナーが犯人として疑われたことも影響したのか、経営不振に陥り、店を畳んだ。その際にも警察は執念深く捜査を続けた。前述の記者が言う。「パン屋のオーナーは店を閉めて、他の土地に移ったのですが、その際に店を取り壊したんです。警察は更地になった店の土地に重機を入れて、基礎から全て掘り起こしているんです。『遺体が埋まっているのでは?』と疑っていたんです。警察からしてみれば、『パン屋のオーナーが犯人に間違いない』ということだったんでしょう。結局、千田さんに関連するものは何も出てきませんでした」。果たして、千田さんはどこへ消えたのか? その行方は未だに杳として知れない。

北海道室蘭市で女子高生の千田麻未さん(※当時16)が白昼に忽然と姿が消えたのは、2001年3月6日。彼女はアルバイト先のパン屋へと向かう途中、当時付き合っていた彼氏からかかってきた電話に出た。「今は話せないから後で電話するね」。そう彼氏に告げると、それっきり彼女から電話がかかってくることはなかった。この日、彼女はアルバイト先のパン屋でコーヒーの入れ方を教わる為に、パン屋のオーナーと会うことになっていた。彼氏と話した時、既にその傍には彼女を連れ去った者がいたのか? 警察は、麻未さんと最後に会うことになっていたオーナーを重要参考人としてマークした。オーナーは、千田さんが失踪した当時、「母親と一緒にいた」とアリバイを主張した。当時、事件を取材した全国紙記者が言う。「警察はオーナーを呼んで、3日間に亘って取り調べをして、更に家の中と所有していた車も徹底的に調べたんですが、麻未さんの髪の毛1本出てこず、失踪に繋がる物証は見つからなかったんです」。その後も警察は、暫くの間24時間体制で行動確認を行い、常にマークをし続けていた。この事件では北朝鮮による拉致説等も出たが、警察が最後まで被疑者と見做していたのはパン屋のオーナーであった。事件後、オーナーが犯人として疑われたことも影響したのか、経営不振に陥り、店を畳んだ。その際にも警察は執念深く捜査を続けた。前述の記者が言う。「パン屋のオーナーは店を閉めて、他の土地に移ったのですが、その際に店を取り壊したんです。警察は更地になった店の土地に重機を入れて、基礎から全て掘り起こしているんです。『遺体が埋まっているのでは?』と疑っていたんです。警察からしてみれば、『パン屋のオーナーが犯人に間違いない』ということだったんでしょう。結局、千田さんに関連するものは何も出てきませんでした」。果たして、千田さんはどこへ消えたのか? その行方は未だに杳として知れない。
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