引退してやる事がわからなくなって、かといって実家に戻るのも嫌で転がり込んで、それからアイツに紹介されて講師の真似事なり本を書いたりして……
ここまではいい、どう考えても姉貴が思うような関係ではない。
後はせいぜい帰りが遅い時に飯を作ってやったり、し、仕方なしに、火照った時に体を重ねたくらいで……
「お前のそれは世間一般でいう恋人とか夫婦のそれだぞ」
「そう、なのか？えっ、あっ、は！？」
当たり前の様に同じ部屋で寝泊まりして、生活を共にして、帰る場所といえばここよりもアイツの場所になっていて……
「すまない姉貴！帰る！」
「ああ、またな」
顔が熱い、いくら走っても火照りが取れない。
冗談じゃないぞ、アイツはどう思ってるんだ！
「ただいま！おい、聞きたい事がある！」
お盆だというのに、アイツは実家にも戻らず担当の子の為に骨を折っている。
全く羨ましい、いやワーカホリックなやつだ。

「どうした？ブライアン」
「わ、私たちはその、付き合っているのか！？」
「……そのつもりだったけど」
「なら、その！け、けけ、けっこ——」
「ストップ、ちょっと待ってくれ」
徐に懐から取り出された小箱。開かれたその中には、シンプルながら上等なのが見受けられる小さな輪。
差し出されるそれは、いつ採寸したのか自分の指にピッタリで——
「結婚、してくれますか」
「……っ、はい！」

みたいなね、ブライアンとね、

どうしたいんだ
ハッキリ言ってみろ

いいよな

んーこれじゃあ判断するには情報が足りないな
もっと書け

いつの間にか立場が逆転して気ぶられるようになったブライアンいいね･･･

むっ！気ぶられブライアン良いねぇ…

むっ！！

逆にブライアンはストレートすぎて言葉にしない関係に甘えそうなんですよね