開隆堂は大正15年(1926年)に創立し、昭和21年(1946年)に開隆堂出版株式会社として設立されました。以来、検定教科書(英語、図画工作、美術、家庭、情報)と学習教材、一般書等を創り続けています。
昭和23年(1948年)、それまで国定だった教科書制度は検定制度へと移行しました。 開隆堂は民間教科書会社の第一号として、そのときから本格的に教科書出版に取り組み始めました。
まず最初に発行した教科書が、英語教科書「Jack & Betty」です。 みなさんの中にもご存知の方がいらっしゃるでしょう。この「Jack & Betty」は、その後20年以上にわたって親しまれ、おかげさまで発行部数4,000万部を超える教科書のベストセラーとなりました。「Jack and Betty」がこれほどまでに受け入れられたのには、理由がありました。
「Jack and Betty」は、“生”のアメリカの文化や生活を生き生きと伝えることに注力していました。当時の若者が憧憬の念を込めて見つめ、知りたがっていたアメリカ人の生活を、“英語の学習”という教科書本来の目的と絶妙にミックスさせることに成功したのです。それまでの文法主体の内容で構成された学問中心の教科書とは一線を画した「Jack and Betty」は、多大な共感を集めました。
実践することを目的とした「Jack and Betty」に流れる“生きた教育”をめざす教科書づくりの姿勢は、わたしたちの教育理念の“核”として開隆堂の中に今日まで脈々と受け継がれています。
「Jack and Betty」の後、知識だけに留まらない実践的な教科書づくりへの取り組みは、さらに拡がりを見せます。
「英語」に続く、「技術・家庭」「美術」「情報」の各教科書の出版がそれです。
机上の学問としてだけではなく、学問を実体験として自らの血肉に昇華させる実践が不可欠なこれらの教科は、まさに開隆堂のめざす教育理念と合致する科目。 それぞれの教科がもつ特徴を念頭に置き、研究と試行錯誤をくりかえし、改善と進化を続けながら長年にわたって教科書づくりを進めています。
たとえば「技術・家庭」。 ただ技能を習得するだけでは半分しか理解したことにはなりません。 人と人が理解しあいながら充実した社会を築いていくために、生活のあらゆる場面で自ら考え、自ら解決する力を養うこと。 習得した技能を基礎として応用・発展できるような思考力。 これらの“生活力”を実践を通して学ぶことが開隆堂の「技術・家庭」なのです。
また、「美術」は、創造性や個性を醸成し、心の豊かさや情操を育みます。 美しいものを心で味わい、「美しい」と感じ、「美しい」と表現する。 その心は、自分にとって大切なものとは何かを考え、それを守ろうという思いやりの心を育みます。
このような力と心を培いバランスよく成長していけるように、教科書とともに様々な教材を開発することにも積極的に取り組んでいます。
開隆堂の手がける出版物の領域は、いずれも学校を卒業した後も忘れることがないような、社会と普遍的な関わりをもっています。
それは、国際的な視野に立った社会との関係や、わたしたちの未来を語るときに何よりも重要である「地球環境の保全」「回復への願い」と強く結びついています。
このグローバルな視点から考えることが必要な、「地球規模の思考」は、実はひとりひとりの実際的で地道な努力が求められるミクロな問題なのです。
生涯をとおして問題意識をもち、弛まぬ努力をしつづけるためには、学校教育における意義付けや問題提起が確実になされていなければなりません。 心から“明るい未来”を予感できるような子どもたちを育てたい。 開隆堂はこの願いと、未来を創造している大人たち、そして未来を担っていく子どもたちとともに、教育に携わっていきます。
商号 | 開隆堂出版株式会社 |
創業 | 大正15年3月 |
設立 | 昭和21年10月18日 |
資本金 | 5,000万円 |
従業員数 | 101名(令和元年) |
代表取締役会長 | 中村隆弘 |
代表取締役社長 | 大熊隆晴 |
取締役 | 木村洋信 |
取締役 | 日高晴陸 |
取締役 | 岩塚太郎 |
取締役 | 井口廣之 |
監査役 | 鈴木純美子 |
大正15(1926)年 | 3月 | 開隆堂書店として発足 |
昭和10(1935)年 | 4月 | 合名会社開隆堂書店に改組 旧制中学校、高等学校、大学英語教科書等210点を出版 |
昭和19(1944)年 | 11月 | 企業整備により業界統合、高等諸学校教科書株式会社となる |
昭和21(1946)年 | 8月 | 同社解散 |
10月 | 開隆堂出版株式会社設立 | |
昭和24(1949)年 | 4月 | 小学校、中学校、高等学校教科書検定制度実施に伴い、検定教科書発行 |
昭和27(1952)年 | 4月 | 中村英語教育賞を創設 |
昭和33(1958)年 | 4月 | 日本英語教育研究所を設立 |
昭和39(1964)年 | 3月 | 学習参考書販売部門として、開隆館出版販売株式会社設立 |
昭和42(1967)年 | 10月 | 千代田区神田錦町旧本社屋完成 |
平成元(1989)年 | 11月 | 文京区向丘新本社屋完成 |
平成10(1998)年 | 7月 | 2,000万から5,000万に増資 (東京中小企業投資育成株式会社の増資を受ける) |
小学校、中学校、高等学校の各教科書について、教師用指導書を発行しています。
各教科書に準拠した指導教材、副読本、参考書、自宅学習用教材を発行しています。
中学校英語に準拠した英和辞典、英和・和英辞典を発行しています。
授業の指導案、科目の研究、教育全般に関する教育書を発行しています。
指導を円滑に行ったり、自宅学習を支援したり、総合的な学習の時間や道徳の学習に効果を発揮するVHSビデオテープ、DVD、CD、CD-ROM、カセットテープを発行しています。
現在、開隆堂出版では、社員を募集しています。
編集職、営業職、事務職のすべてにおいて、正社員を募集します。
エントリーシートに必要事項をご入力の上、下記の応募受付用メールアドレスまでお送りください。
→エントリーシートのダウンロード(Word)
編集職は、「出版.com」においても募集を行っています。詳細は「出版.com」をご覧ください。
お送りいただいたエントリーシートにて選考を行い、選考合格者には面接のご連絡をメールにてお送りいたします。
ご連絡までには2週間ほどお時間をいただくこともございますので、ご了承ください。なお、選考合格に至らなかった方へのご連絡はいたしません。
応募受付用メールアドレス:saiyou2021@kairyudo.co.jp
給与 | 月給219,400円以上 |
昇給・賞与 | 昇給制度あり(年1回) 賞与あり(年2回) |
諸手当 | 時間外手当支給 通勤交通費全額支給 |
休日・休暇 | 土・日・祝祭日 夏季休暇 年末年始休暇 その他 有給休暇、慶弔休暇、産・育休、介護休暇あり ※編集会議などで休日出勤をお願いする場合がありますが、代休の取得が可能です。 |
福利厚生 | 社会保険完備 |
勤務地 | 東京本社 住所:東京都文京区向丘1-13-1 最寄り駅:東京メトロ南北線 東大前駅 徒歩5分/ 都営三田線 白山駅 徒歩10分 |
勤務時間 | 勤務時間:9:00~17:00(実働7時間/休憩1時間) 残業:~45時間/月(繁忙期等により波があります) |