毎年4月~12月に行っている「ウシガエル防除」、
ウシガエル捕獲方法の応用について紹介致します。
日本在来の生態系に大きな負の影響を与えるアメリカ原産の蛙。
あらゆる生物を捕食します。大人の体長は20㌢を超えます。
水中に、上の写真のアナゴ篭という罠を仕掛けて獲るのですが、
仕掛け方に工夫が必要です。⇩
①いつもウシガエルがいる場所を見極める。
②いつもいる場所を中心にアナゴ篭を集中的に仕掛ける。
上記2点を行うだけで、だいぶ違います。
当方では小~中規模のため池が防除対象の大半を占めます。
①について
池の縁を歩くと、ウシガエルが驚いて水の中へ飛び込みます。その飛び込んだ付近が、いつもいる場所(縄張り)である可能性が高いです。また、鳴き声が聞こえる場所も縄張りです。大体は夜に鳴きます。
②について
上の写真、黄色い円がトラップを仕掛けた位置です。ここでは左側の岸辺に数匹のウシガエルがいたので、集中的に罠を仕掛けました。
カゴ引き上げ。分りにくいですが、一つのカゴに6匹のウシガエルの大人(黄色い円・写真では5ひき写ってます)が入りました。成功です。1週間に1回は引き上げて中身を確かめた方がよいでしょう。
※ウシガエルの居場所がよく分らない場合は?
ウシガエルが隠れやすい場所、岸辺の植物が茂っている場所に罠を仕掛けることをお勧めします。夜間に鳴き声を聞いて大体の場所が分れば、昼間、その場所に罠を仕掛けても良いです。
※オタマジャクシの防除、応用は?
オタマジャクシの捕獲方法も大人の蛙と同じですが、効率よく捕獲できるのは、早春と晩秋です。日中、気温が低い時期は、日当たりの良い岸辺(水中)に集まりますので、そこへ罠を仕掛けます。アミで一気にすくい獲る方が効果的な場合もあります。
何かご意見、ご質問がある場合は、ご遠慮なくコメントへご記入お願い致します。
または、研究所まで→ Tel:0191-33-4071
宜しくお願い致します。
※防除活動(基本)については、下記からご覧ください。⇩
2012年09月10日ウシガエル防除活動 1
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1. さくら
ウシガエル捕獲方法のご紹介有難うございます。一つのカゴに大人のウシガエルが6匹も入ったそうで凄いですね!初歩的な質問ですみません。アナゴ篭を使用されるそうですが、これは本来アナゴを捕る為の篭なのでしょうか?
2. カワセミ
ウシガエルの捕獲は大変興味深いです。アナゴ篭はどのようにセットするのでしょうか?
写真では篭を横にセットしてあるように見受けられますが一つの篭に6匹もはいったそうでやはりたくさん繁殖しているのですね。
大変でしょうが多くの捕獲の記事に期待しています。
3. さと研究員
アナゴ篭。
アナゴや魚を獲るための罠ですね。