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知らないおじさんに「親が泣くぞ」と言われ…

——ギャルがどんどん少なくなっている中で、ギャルを続けていくというのはやっぱり大変なことも多いですか?

デデ 大変ですね。お金や時間はもちろんですが、周りからの偏見もあります。この間驚いたのが、家の近くで、知らないおじさんにいきなり「親が泣くぞ」って言われたんです。その後も、「なんて格好してるんだ」って言われて…無視しましたけど。

©平松市聖/文藝春秋

——知らない人からそんなことを…。

デデ ビックリしましたね。でも、別に珍しくないです。おじさんじゃなくても、道を歩いていると若い子から笑われたりだとか、「怖えぇ!」って言われたりとか。自分がやりたいファッションをやっているから全然気にしないですけどね。

 こういう格好をしてるからギャルっていうよりは、そういう批判をされたり、差別を受けたりしてもやり続けるっていう忍耐力が、ギャルだと思うので。だから、何を言われても続けることが大事だと思います。

——ギャルは見た目じゃなくてマインドってことですね。

デデ そうなんです。ただ、ここでいう「マインド」は見た目で差別を受けても自分のスタイルを続ける強さのことなので、見た目あってのマインドなんです。そういうギャル魂を伝えていきたいです。

©平松市聖/文藝春秋

「最近のギャルは全然ギャルじゃない」

——最近はいろんなギャルが増えて多様化してきていますよね。 

デデ そうですね。平成のギャルを愛してるヤマンバギャルたちは「最近のギャルは全然ギャルじゃない」って言ってますね。

——たしかに時代とともに昔のようなギャルは減っていますよね。

デデ 正直寂しいです。でも難しいと思います。今、日本はナチュラル志向だから昔の「汚ギャル」や「ヤマンバギャル」は受け入れてもらいにくいし。それに、私は肌も焼いてないのに、「親が泣くぞ」って言われてしまうぐらいだから、世間はギャルへの偏見が強いですよね。世間からギャルが減ったというよりは、世間がギャルを減らしていったのかもしれません。今後はそういう偏見も変えていきたいなと思っています。

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