更新を待っていてくださった方、どうもありがとうございます!
また今までどうり語っていきたいと思いますので、ヨロシクお願いいたします♪
帰国早々、ディズニーランドに行ってきました。
今回の一番の目的は、キャプテンEOでした。
実は私、復活してからまだ一度も行ってなかったんです。
皆さんは行きました?
まさか、またディズニーランドで見られるなんて思ってもいなかったですよ。
25年前に親に手を引かれて観に行った時、ストーリーを理解出来てなかったのに楽しくて興奮したのを覚えてます。
「Thriller」の人と同一人物だということは、その時はまだ認識出来てなかったんですけどね。
今回は、「懐かしいなー。マイケル楽しそうだなー。」なんて思いながら観てました。
さて・・・・今日の語りですが、帰りの飛行機の中で聴いていた曲にしようと思います。
「Who Is It」。91年の「DANGEROUS」アルバムの収録曲ですね。
デンジャラス (2010/06/23) マイケル・ジャクソン 商品詳細を見る |
「Who Is It」は、自分を捨てた彼女への未練と、自分から彼女を奪った男への嫉妬に喘ぐ曲。
「誰なんだ?相手は誰なんだ?僕の友達なのか?」
こういう歌詞は珍しいですね。作詞・作曲共にマイケルです。
この曲、テレビのインタビューで生歌をリクエストされたマイケルが、1コーラスをアカペラで披露しています。
ポコパコ言いながらノリノリで歌ったくせに、歌い終わったとたん真っ赤になって「すいません、アガっちゃったよー!!」と言ったマイケル。ステージの上でないと極端にシャイになるんですね。
すると翌日、全米のラジオ局にこの曲のリクエストが殺到してしまうというビックリ事件が起きました。
この曲は当初シングルカットの予定はなかったんですが、これを受けて急遽、発売の流れになったそうです。
いやー、それにしても・・・・・・・・この曲の歌詞は、夏に聴くには暑苦しい!笑
歌詞を見てると、突っ込みたくなりません?
「ねえ、諦めなよマイケル!!次だよ、次!!」
だって、「僕は最低な男、死んだも同然」って・・・・怖いよマイケル(泣)
そんなこと、自分が振った男に言われたらかなり引きますけど(笑)
歌詞の内容は、ショート・フィルムとリンクしていますね。
(※ちなみにこのショート・フィルム、MTVでは放送されませんでした。マイケルが本来のフィルムからテレビ用に短縮したバージョンをどうしても気に入らず、OKしなかったからだそうです。娼婦が出てくるのでお子さまが見たらタイヘン、というマイケルなりの配慮もあったとかなかったとか・・・・?)
この曲の歌詞に出てくる女性は、コールガール(高級娼婦)です。
今も、高級娼婦は有名人に需要があるみたいですね。あの某ゴルファーもそうでしたっけ・・・・・?笑
ミュージシャンなんかでも、グルーピーと呼ばれる女性を周りに侍らしているなんて話が、昔からよくあるのだそうです。
ジミヘンもそうですよね。ジャクソン家のメンズにもそういう話がありました。父のジョセフは、マイケルの前でもそんなことをしていたそうです。
マイケルがどうだったのかは知りませんが、この設定ではマイケルの相手の女性はコールガールで、マイケルはコールガールと知らずにこの女性と付き合っていたということになっているようです。
ショート・フィルムでは、マイケルが彼女の名前とは別の名前(‘源氏名’ってやつですね)が入った名刺を見つけ、「自分が嘘をつかれていた、彼女はコールガールなのだ」と気づいてしまったところから始まります。
自分だけを愛してくれていると思ったのに・・・・と。
「彼女は今、誰の相手をしているんだ?」と苦しむマイケル。
一方その彼女は、実は自分もマイケルを愛しているのだということに気づいてマイケルの家に向かうのですが、傷ついたマイケルはもう荷物をまとめ、ヘリで去ってしまった後だった。
マイケルの執事(?)が証拠の名刺を投げ捨て、女性に伝えます。
マイケルにはもう会えない。彼は全て知ってしまったのだ、と。
そして最後のシーンに写るのは、どこか遠い場所で一人佇む謎の男の姿・・・・・・・・・。
このショート・フィルム、実は私は数回しか見たことありません。
マイケルがあまり出てこないし、カッコつけてるだけでダンスもしないし(この設定でいきなり踊り出したらおかしいか)、作風がちょっと好みじゃないんですよね。ラストシーンもダリみたいでなんか不思議。
まあ、好みの問題かもしれないですけど。
でもなぜ、こういう歌詞になったと思います?
例えば「Give In To Me」は、始めから「こういう歌詞にしよう」という構想があったんだと想像できるんですよ。
ロック曲ですしね、歪んだ男女の愛をテーマにするのは分かりやすいし作り易いですからね。
「ロックだからちょっと過激にしようかな」とも思ったでしょう。
でもこの曲は、どういう過程を辿って出来た曲なのか想像しにくいですね。
私はこの曲を聴くと、ショート・フィルムそのまま、部屋から窓の外を眺めながら悶々としているマイケルの姿が思い浮ぶんですよね。何の根拠もないけれど、もしかしたらこの曲は、何か実話が元になっているなんじゃないだろうか?
マイケルの啜り泣きや嗚咽も、ひょっとしたらマジ泣きなんじゃないだろうか?なんて思ったりもします。
(アカペラ・バージョンを聴いていただくと、ほんとに泣いていて鼻をすすっているのがわかります。)
でも一方で、こうも思えます。
この曲作りでは、マイケルはヴォーカルのアレンジに最も重点を置いてますよね?
サビ部分「And It Doesn't Seem To Matter And It Doesn't Seem Right・・・」をあえて抑揚の少ない単純なメロディーにすることにより、それ以外のパートで怒り、悲しみ、憤りといった感情を最大限に表現し際立たせるように工夫しているようです。独特ですよね。
後半はこのサビ部分が完全にコーラスに回り、アドリブで聴かせる仕組みになっています。
すごく聴き応えがあって何度聴いても飽きません。「Billie Jean」を思わせるクールなヴォーカル・アレンジです。
私、冒頭部分も好きなんですよね。
「I Gave Her Money. I Gave Her Time. 金もやった、時間も捧げたのに」
歌い出しから既に雰囲気があって、一気に惹きつけられます。
このアルバムのどの曲とも違うヴォーカル・アレンジですので、それがアルバムに選曲された理由なのかもしれません。
そう考えると「Who Is It」はもしかしたら、こういうダークな渋いヴォーカル・テクニックを聴かせる曲を作りたいと思ってスタートした曲なのかもしれません。
その前提があって、曲調に合わせてああいう歌詞を考えてみたのかも。
そして抜け出したくても抜け出せない、永遠に続くのかと思わせる心の闇を最後まで描き、曲全体でその苦悩を表現した・・・・・。
マイケルが歌うと、あんなマイナス思考極まりない歌詞なのに、なぜか程よく男の色気漂う曲に仕上がるから不思議です。
それにしても・・・・・マイケルが描く恋愛モノって、「約束」っていう言葉がよく出てくる気がしません?
「約束してよ」とか「約束したのに」とか。
意外と、というか見た目どうり女々しい(失礼!)性格だったに違いない。恋愛に関しては・・・・・・・・。
ところでアルバム「DANGEROUS」全体にも言えることですけど、「Who Is It」でのマイケルのパーカッシヴで熱いヴォーカルは、「BAD」の曲群から大きく更新されていますね。
「BAD」の時点でもすでにマイケルのヴォーカルは完成された感がありますが、「DANGEROUS」のマイケルは、曲の後半部分に入ってからの絶妙なアドリブで、最後まで聴き手を離さないテクニックを身に着けているのが分かります。
この「Who Is It」の他にも、「Remember The Time」「In The Closet」「Black Or White」「Will You Be There」「Dangerous」など、このアルバムだけでも様々な曲でそれを披露しています。
そして先日も紹介したように、マイケルの後を追う次世代のシンガーにその影響を与えていくんですね。
サウンド面も興味深いですね。
耳に絡みつくベース音と幻想的でドラマチックな複合リズムが相まって、「BAD」にはなかった重厚感のあるR&Bに仕上がっています。最後に残る余韻もマイケル独特の世界観で素晴らしい。
この次のアルバム「HIStory」の「Stranger In Moscow」に繋がっているような印象もありますね。
R&Bと言えば、マイケルがテディと作った最高傑作が「Remember The Time」だと言われますけど、このアルバムの中で「Who Is It」と「Remember The Time」がそれぞれ‘陰’と‘陽’の対極のイメージを織りなしているような気がする。
伸びやか且つお得意のウイスパリングが心地よい、テディプロデュースの「Remember The Time」。
そして沈み込むようなベース音に低音で呻く、マイケルプロデュースの「Who Is It」。
正反対のイメージのダンス・チューンなのに、アルバムでの立ち位置が似ているんですよね。
名付けるなら、「Remember The Time」はミスター・ポジティブ。「Who Is It」はミスター・ネガティブ。
ふざけてるわけじゃございませんよ・・・・真面目に分析してるんです・・・・。
「Who Is It」
written be Michael Jackson
I Gave Her Money
I Gave Her Time
I Gave Her Everything
Inside One Heart Could Find
I Gave Her Passion
My Very Soul
I Gave Her Promises
And Secrets So Untold
金をやった
時間も捧げた
僕の心の中にあるもので見つかるものは
全部捧げたんだ
僕の情熱を
魂だって捧げたんだ
約束も交わしたし
人に言えない秘密だって告白したのに
And She Promised Me Forever
And A Day We'd Live As One
We Made Our Vows
We'd Live A Life Anew
And She Promised Me In Secret
That She'd Love Me For All Time
It's A Promise So Untrue
Tell Me What Will I Do?
そして彼女だって、僕に永遠の愛を約束してくれたんだ
いつか一緒になろうと
僕らは誓いを立てた
僕らは新たな人生を歩むと
彼女は秘かに約束してくれた
僕をずっと愛してくれると
その約束は嘘だった
教えてくれ、僕はどうしたらいいんだ?
And It Doesn't Seem To Matter
And It Doesn't Seem Right
'Cause The Will Has Brought
No Fortune
Still I Cry Alone At Night
Don't You Judge Of My Composure
'Cause I'm Lying To Myself
And The Reason Why She Left Me
Did She Find In Someone Else?
たいした問題じゃないかもしれないけど
正しことでもないだろ
だって気持ちだけじゃ
どうにもならない
僕は今でも、夜一人で泣いてるんだ
平然としてるからって、僕を裁かないでくれ
自分に嘘をついてるだけなんだ
彼女が僕を捨てた理由は何なんだ?
誰か、他の男を見つけたのか?
(Who Is It?)
It Is A Friend Of Mine
(Who Is It?)
Is It My Brother?
(Who Is It?)
Somebody Hurt My Soul
(Who Is It?)
I Can't Take This Stuff No More
誰なんだ?
僕の友達なのか?
誰なんだ?
僕の仲間なのか?
誰なんだ?
誰かが僕の心を傷つけた
誰なんだ?
もう、こんなこと耐えられない
I Am The Damned
I Am The Dead
I Am The Agony Inside
The Dying Head
This Is Injustice
Woe Unto Thee
I Pray This Punishment
Would Have Mercy On Me
僕は最低な男さ
死んだも同然
僕はまるで、死に行く頭を抱える
苦悶そのもの
不公平だよ
「汝に災いあれ」
僕はこの罰が、
情け深いものであるように祈るんだ
And She Promised Me Forever
That We'd Live Our Life As One
We Made Our Vows
We'd Live A Love So True
It Seems That She Has Left Me
For Such Reasons Unexplained
I Need To Find The Truth
But See What Will I Do?
そして彼女だって、僕に永遠の愛を約束してくれたんだ
いつか一緒になろうと
僕らは誓いを立てた
僕らは真実の愛を生きるんだと
彼女は僕を捨てたようだ
その理由を説明しないまま
僕は真実が知りたいんだ
でも、僕はどうしたらいいって言うんだ?
And It Doesn't Seem To Matter
And It Doesn't Seem Right
'Cause The Will Has Brought
No Fortune
Still I Cry Alone At Night
Don't You Judge Of My Composure
'Cause I'm Bothered Everyday
And She Didn't Leave A Letter
She Just Up And Ran Away
たいした問題じゃないかもしれないけど
正しことでもないだろ
だって気持ちだけじゃ
どうにもならない
僕は今でも、夜一人で泣いてるんだ
平然としてるからって、僕を裁かないでくれ
僕は毎日悩み苦しんでいるんだ
彼女は手紙一つ残さず
飛び出していった
(Who Is It?)
It Is A Friend Of Mine
(Who Is It?)
Is It My Brother?
(Who Is It?)
Somebody Hurt My Soul
(Who Is It?)
I Can't Take It 'Cause I'm Lonely
誰なんだ?
僕の友達なのか?
誰なんだ?
僕の仲間なのか?
誰なんだ?
誰かが僕の心を傷つけた
誰なんだ?
耐えられない、寂しいんだ
And It Doesn't Seem To Matter
And It Doesn't Seen Right
'Cause The Will Has Brought
No Fortune
Still I Cry Alone At Night
Don't You Judge Of My Composure
'Cause I'm Lying To Myself
And The Reason Why She Left Me
Did She Find Someone Else?
たいした問題じゃないかもしれないけど
正しことでもないだろ
だって気持ちだけじゃ
どうにもならない
僕は今でも、夜一人で泣いてるんだ
平然としてるからって、僕を裁かないでくれ
自分に嘘をついてるだけなんだ
彼女が僕を捨てた理由は何なんだ?
誰か、他の男を見つけたのか?
And It Doesn't Seem To Matter
And It Doesn't Seem Right
'Cause The Will Has Brought
No Fortune
Still I Cry Alone At Night
Don't You Judge Of My Composure
'Cause I'm Bothered Everyday
And She Didn't Leave A Letter
She Just Up And Ran Away
たいした問題じゃないかもしれないけど
正しことでもないだろ
だって気持ちだけじゃ
どうにもならない
僕は今でも、夜一人で泣いてるんだ
平然としてるからって、僕を裁かないでくれ
僕は毎日悩み苦しんでいるんだ
彼女は手紙一つ残さず
飛び出していった
・・・・・リピート・・・・・・
(訳・テト)
この記事へのコメント
ユニトロ
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
初めまして、旅行はいかがでした?
TDLも行ったんですか…イイですね!
この曲、当時から凄く気になる曲でした。その頃はSFの意味が全く判らなくて、⁇で観てたんですけども…女々しいですか?…今回は辛口ですね(^_-)
疑ってはいるけれど、何処か「真実の愛」を探し求め続けるマイケル…には変わらない気もします(^。^)
ミオナとテト
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
ユニトロさん、こんにちは♪
辛口すぎました???すいません・・・・笑
でも大好きなんですよ、この曲。
べってん
ご多分にもれず、一昨日youtubeでテレビのインタビューで生歌をリクエストされたマイケルが、1コーラスをアカペラで披露したものを聴いてぶっとんでしまい、早速この曲を聴きまくっていました(笑)
1コーラス歌ってと言われて、イントロから歌い始めた人を生まれて初めて見ました。というか、1コーラスってそもそもメロディーのことだと思っていましたから。
マイケルが「音楽が完全な状態で降りてくる」と話していたようですが、あんないろんな音色のパーカッションやベース音の輪郭がはっきりとした状態で降りてくるのだろうか?と思ってしまいました。
それに、マイケルを含む黒人の音楽はやはり最初にグルーブがあってそこにメロディーが乗るのが当たり前なのかしら?とか。
しかし、あのイントロ部分の声?音?いったいどうやったら出せるのか。しかもそのグルーブ感が物凄くカッコイイ!もう最後までアカペラで歌っちゃって!と思いました。(笑)
日本では20年ほど前にアカペラブームになり、ボイスパーカッションが超人的な男の子たちが沢山出てきましたけど、マイケルのこのインタビューはそのずっと前。その後現れるボイパ専門の子たちが霞んでしまうほどのかっこよさとグルーブ感の上にこれまた抜群に上手いボーカルでメロディーが載るのだから、やっぱりマイケルは淒いです!
当然歌詞の内容が気になりさっそくこちらにお邪魔したら、あらら?だったので、私もテト様同様、初めにこのかっこいいサウンドが出来上がってしまい、それに合うような歌詞を後載せしたのかな?と思いました、というか思いたいのかもしれません。
私の中で、マイケルは愛の人というイメージなので、なんだかこの女々しさはどうなんだ!(笑)と。でも、恋愛と博愛はまた別なのかもしれませんね。
テト
そういえば確かにそうですね!思わず笑ってしまいました(笑)
普通はサビのメロディだけちらっと歌うんでしょうけど、マイケルの場合はグルーヴありきでなので、メロディだけ歌えと言われても、無理だったんでしょう。どうしても、フェイクとか何かしら加わっちゃうんですよね(笑)。すごくマイケルらしいですね。
べってん
私、マイケルの曲を聴いていても文章を読んでいても悲しかったり切なくなることのほうが多くて。
そっか、グルーヴありきでなのですよね。
これからもちょっと面白ポイントも探しながら読んだり見たりしようと思いました。(笑)ではでは。