暑い・・・・・・。暑いですね。今年はなぜか、例年にも増して暑い気がするのですが気のせいでしょうか?
しかしこんな暑い日々にも関わらず、濃厚ラヴ・バラードが今の私の気分なので、ここ数日は「Break Of Dawn」をよく聴いています。
「Break Of Dawn」はブログを始めた頃に一度取り上げていたので、どうしようかな?と思ったのですが、そういえば前回は歌詞を載せていなかったし、大好きな曲なのにさらっと通り過ぎてしまった気がするので、今回は改めてこの曲を取り上げたいと思います。
まずは和訳からどうぞ↓
Break Of Dawn
written by Dr. Freeze & Michael Jackson
Hold my hand, feel the touch of your body cling to mine
You and me, makin' love all the way through another night
I remember you and I walking though the park at night
Kiss and touch, nothing much, let it blow just touch and go
僕の手を握って。感じてごらん。君の身体が僕にぴったり重なるのを。
君と僕、また一晩中、愛し合ってしまったね。
確か僕たち、夜に公園を散歩していたんだよね。
キスをしてお互いの身体に触れて、それくらいのはずが、そのままの成り行きで。
Love me more, never leave me alone by house of love
People talk, people say what we have is just a game
Oh, I'll never let you go, come here girl
Just got to make sweet love 'til the break of dawn
僕をもっと愛して。僕を、愛の巣に置き去りにしないで。
人は言う、僕たちのことをただのお遊びだって。
ああ、君を離さないよ。こっちにおいで、ガール。
夜が明けるまで、甘く愛し合おうよ。
(コーラス)
I don't want the sun to shine I wanna make love
Just this magic in your eyes and in my heart
I don't know what I'm gonna do I can't stop lovin' you
I won't stop 'til break of dawn makin' love
このまま陽が昇らなければいいのに。僕は愛し合っていたいんだ。
君の瞳と僕の心の中に宿る魔法を、消さないで。
どうしていいかわからないよ、君を愛さずにいられないんだ。
夜が明けるまで、君を愛することを止めないよ。
Hold my hand, feel the sweat, yes you've got me nervous yet
Let me groove, let me soothe, let me take you on a cruise
There's imagination I bet you've never been there before
Have you ever wanted to dream about those places you've never known
僕の手を取って、汗を感じて。そうさ、僕はもうこんなに高まってる。
君を高揚させて、そして鎮めてあげる。君を別世界へ連れて行きたいんだ。
きっと、君が経験もしたことのないようなところだよ。
そんな未知の体験をしてみたいと、願ったことはないかい?
Break of dawn, there's no sun up in the sky
Break of dawn, I can see it in your eyes
Break of dawn, girl you got to understand
It's the way that I love you, let me show you I'm your man
Break of dawn
夜明けが訪れても、まだ空に陽は昇ってはいないよ。
夜明けの光が、君の瞳に映っている。
夜明けは訪れたけど、ガール。わかってくれるよね?
これが、僕の愛し方なんだよ。僕が君の男だってこと、証明してみせるよ。
夜明けが訪れても。
(コーラス×2)
Let’s not wait, the sun is out, let's get up and let's get out
It's the day, a brand new day, let's both go outside and play
Let us walk down the park, makin' love ‘til it's dark
Let me move, let me soothe, 'til the break of dawn and you know it's true, oh
グズグズしてる暇はないさ、太陽が昇ったら出掛けよう。
新しい一日がまた始まるのさ。外へ出て楽しもう。
公園まで散歩して、暗くなるまで愛し合おう。
僕に任せて、君の高まりを鎮めてあげる。そうさ、夜明けまで愛し合おう。
(コーラス×3)
(訳・テト)
んーーーー暑いですね。いや、熱い、か(笑)
マイケルの曲の中では、3本の指に入るようなセクシャルな歌詞ですね。しかも直接的に「メイク・ラヴ=セックスする」という言葉を使っていますから、もうこれに関してはダブル・ミーニングの可能性ゼロの、歌詞そのままの解釈ができます。
実はこの曲に関しては前からちょっとした疑問がありまして、ソングライティングでマイケルと共にクレジットされているDr.フリーズは、マイケルの死後のインタビューで「歌詞も曲もすべて自分が作った」と話しているんですね。
でもそれならなぜ、マイケルのクレジットも入っているんでしょうかね・・・・・?
ところどころ、マイケルの匂いを感じさせる歌詞があるように思うんですけど・・・・・好きな曲なのでちょっと気になります。
Dr.フリーズはマイケルと仕事をしている時、まるで自分が何も知らない小学生に戻ってしまったかのように感じて、最初はどうなるのか怖かったそうです。でもマイケルはそんな自分に気を使ってくれて、音楽業界のあれこれに至るまで色々と教えてくれた、と話していました。
「You Are Not Alone」や「Cry」を書いたR・ケリーとは、また反応が違って面白いですね(笑)
ケリーは、スタジオでマイケルに「一緒に歌って」と呼ばれた時、心の中では少女のようにスキップしつつも平静を装って歩いたと話してましたよね。
「Break Of Dawn 」はシングル・カットはされなかったんですが、もしカットされていたらビッグ・ヒットを記録していたのではないか、と言われています。
その理由は、マイケル達やロドニー、テディ・ライリー、ブラッド・バクサーによる丁寧でプロフェッショナルな音作りはもちろん、なんといってもマイケルのヴォーカルにあるのでしょう。
Dr.フリーズの言葉で印象的だったのが、マイケルのヴォーカル録音について「曲の中で木とか花が育つみたいで、まるで魔法がかけられたようだった」と話していたことです。
なかなかロマンチックなことを言いますね。
私はマイケルが生前語っていた、曲作りについての言葉を思い出しました。以前「The Girl Is Mine」で紹介しましたね。
「ソングライティングでは、曲の序奏からサビに向けて、まるで花が咲くような広がりを見せていかなければいけません。
だからそれを構築するために、様々な音を加えて曲に息吹を与えてあげる必要があるのです。」
冒頭の歌い出し、「Hold My Hand(僕の手を握って)」とマイケルの声が聞こえた瞬間に、パッと世界が開けたような、不思議な感触があります。
そして前回もお気に入りの箇所を紹介しましたが、ヴォーカルのアレンジがものすごく絶妙です。
軽やかにロマンチックに歌っているところと、セクシーな悩殺ポイントを歌い分けていて、そのあたりはこのアルバムの中でも独特。
特に「Feel The Sweat」(汗を感じて)の「Sweat」。この一言で、私を含め女性ファンはバタバタと瞬殺(笑)
マイケルはきっと、女性ファンはここでヤラれてしまうだろうと解っていたんでしょう。
さりげなくエコーもかけていますが・・・・・・・・・・・
正解っっ!!!!
・・・・・いえいえ、決して酔っ払ってはいません(笑)
この曲は女性ファンの為に作ったようなものですからね、男性の方は大目に見てやってください。
でも、ものすごく官能的でありながら、なぜかどこまでもピュアでロマンチックなイメージが崩れないんですよね。
それがまた嬉しいところでもあるんですが。
だって、歌詞をよく見てみてくださいよ。
夜の公園でイチャイチャしてお持ち帰り→そのまま夜明けまでメイク・ラヴ→夜が明けたらいきなり爽やかに散歩→そうかと思ったらまた暗くなるまでメイク・ラヴ→さらに夜明けまで続く・・・・・・って、いつ休むんですか?(汗)
で、「これが僕の愛し方なんだ」って言うんですよ・・・・・・笑
普通、例えばR・ケリーとか他の歌手がこんな歌詞を歌ったら、もっとエグイ感じになりそうなものですけどね。
イントロの鳥のさえずりが聞こえた時点で、「おいおい~~、君らそんなピュアじゃないだろう~~」と突っ込んでしまうはず。
それがマイケルだと、なぜか素直に受け入れてしまうから不思議。
マイケルはかつて、女性との関係について「自分の思い描く結果になったことがない。いつも何かが邪魔をするんだよね」と言っていたけれど、この曲では二人の間には何の障害もなく、時計も必要ない。ただひたすら夜が明けるまで、純粋に愛を交わす。
強くも温かみのあるカツンカツンというリズムに乗って、マイケルは強弱を付けながら自在に声を操り、ものすごく官能的でありながらそれでいて‘生命の喜び’を感じさせるような、何か人間の根本的なものに到達したようなヴォーカルに仕上げた。
「木や花が育つようだった」とDr.フリーズが話したのは、そういうことなのかな?
ああ、聴けば聴くほどシビれる曲だなぁ・・・・・・・・
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この記事へのコメント
しー
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こんにちは。お邪魔します。
毎日、暑いですね。
この曲は、私は都会の熱帯夜のイメージです。
だから、まさに今の季節に聴くと、臨場感~。
sweat(笑)、悶えてるのが私だけじゃなくて良かったです。
エコーがかかっているのには、気がつきませんでした。エコーって、、マイケルさん。ちょっと、ちょっと。(笑)
もっともっと、こんな感じのアダルトな曲も聴いてみたかったです。
従来のファンが、新作が出る度に感じてきたように、こんな驚きの進化をリアルタイムで感じてみたかったです。
テト
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しーさん、こんにちは♪
都会の熱帯夜のイメージでしたか!でも確かに、鳥のピヨピヨした感じは秋冬じゃないですよね・・・・笑
INVINCIBLEが発売されてこの曲を聴いたときは、「こんな曲も歌ってくれるようになったんだ~」って新鮮で嬉しかったのを覚えてますよ。とはいっても、まだ私も20歳になるかならないかという頃だったので、この曲の本当のセクシーさにはあまり気付いてなかった気がしますけど(笑)アダルトな感じ、もっと聴きたかったですね。年齢的にちょうど良い感じになってましたから、あれが遺作になってしまったのは残念です。
Ma-na
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こんにちは!はぁ、熱いな......笑
こんな歌詞だったなんて。私、このアルバムは大好きなんですけど、歌詞と曲が一致しないんですよね。大好きで何回も聴いているのに、なんでだろう...?でも、Break of dawn はすぐ分かりました。「あっ、これ!」って。
でも...普通のラブバラードかと思ってました。こんな色っぽい歌だったんですね、ちょっと意外です。In the closet とは違った色気ですよね。
でも私、こんな曲大好きです♡
すみません、一回コメント投稿したんですけど表示されなかったの少し内容変えて再投稿しました。二重投稿とかになってたらすみません 汗
テト
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Ma-naさん、こんばんわ♪
そう。こんな歌詞だったんですね~(笑)
BGM的に聴けるアルバムって、ソロだと最初の「OFF THE WALL」が最後の「INVINCIBLE」の2枚ですよね?
全盛期のアルバムは「THE・マイケル・ジャクソン!!」なインパクト大な曲が多いので、逆にちょっと力の抜けたこの2枚が好きだというファンもいたりしますね。
「In The Closet」と「Break Of Dawn」って、ちょうど10年離れてるんですよね。
しっとり浸れる「Break Of Dawn」の大人な色気、私も好きだなぁ~