CHUWI HiPad Proの実機レビュー - 先進的なデザインにWidevine L1対応の10.8インチAndroidタブレット

CHUWI HiPad Pro キーボード接続
中国メーカーCHUWIの10.8インチAndroidタブレット「HiPad Pro」の実機レビューです。HiPad Proは中国メーカーの比較的低価格なAndroidタブレットとしては「高性能」と言えるスペックで、筐体デザインも非常に洗練されたものになっていますので、日本でもかなりの人気になるのでは?と予想しています。

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なお、今回のレビュー機は「市販前の試作機」というコンディションです。CHUWIから実機を提供していただきました。貴重な機会をいただけたこと、この場にて御礼申し上げます。ありがとうございました。

おすすめポイント
・低価格帯Androidタブレットとしては高性能
・Widevine L1対応!
・10.8インチとちょっと大きめで高精細なディスプレイ
・ディスプレイにはパンチホール型カメラ
・4スピーカー搭載
・美しいデザインで質感の高い筐体
ここはイマイチ
・ハードウェア性能の割にアプリが低機能
・カメラ性能が低い
販売サイトはこちら
CHUWI HiPad Pro:CHUWI Official Store(Aliexpress)
※8月3日-5日に発売記念セール開催

1.CHUWI HiPad Pro スペック

   CHUWI HiPad Pro
OS  Android 11
CPU  Qualcomm Snapdragon 662
RAM  8GB
ストレージ  128GB
ディスプレイ  10.8インチIPS(1,940 × 1,212)
LTEバンド  B1/2/3/4/5/7/8/17/20/38/39/40/41
SIM  デュアルSIM(SIM2はmicroSDと排他)
ネットワーク  802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0
入出力  USB Type-C、microSDカードリーダー
カメラ  イン5MP/アウト8MP
バッテリー 7,000mAh
サイズ  245 × 157.7 × 7.2 mm
重量  480 g
8月12日訂正:
ディスプレイ解像度を「2,560 × 1,600」と表記していましたが、正しくは「1,940 × 1,212」でした。スペック表を訂正しました。ご迷惑をおかけし、申し訳ありませんでした。

ポイント

・最新OS、Android 11を搭載
・CPUのSnapdragon 662はAntutu Ver.8スコアが約18万点
・RAM8GB、ストレージ128GBと、タブレットとしては大容量
・ディスプレイ面はナローベゼルでパンチホール式カメラ
・4,096段階の筆圧に対応するペン入力が可能
・4スピーカーを搭載
・WidevineはL1

コメント

CHUWI HiPad Pro、なんと言っても最大の注目点は「Widevine L1」という点でしょう。個人的には視力が悪いこともあってあまり気にしていませんでしたが、多くの読者は「NetflixやAmazonプライムが高画質で視聴できる」というのは「朗報」だと思います。XiaomiやHUAWEI、OPPOなどの大手中国メーカーのスマホだとL1というのは普通だと思いますが、CHUWIやALLDOCUBE、Teclastなどの比較的新興のメーカー品としてはおそらくこの製品が最初のL1対応機だと思います。

それと、詳しくはこの後筐体説明のところで触れますが、デザインも先進的です。タブレット製品にしてなんと「パンチホールカメラ」になっています。これもウインタブがこれまで実機レビューしてきたタブレット製品としては「初」ですね。

CPUは中国メーカー品としては珍しく、Snapdragonを搭載しています。Snapdragon 662なので、ハイエンドクラスとは言えませんが、ベンチマークスコアが気になるところ。またRAMも8GBと大容量なので、ゲームプレイもそこそこ楽しめそうです。

2.CHUWI HiPad Pro 筐体

同梱物

CHUWI HiPad Pro 同梱物
同梱物です。ペーパー類は「検査報告書」と「保証書」のみ。あとはACアダプターと充電用のUSB Type-A – USB Type-Cのケーブル。レビュー機は試作機というステイタスのため、製品版とは同梱物が異なります。製品版ではこの他に取扱説明書、それと、SIMスロット開閉用のピンも同梱さます。また、ACアダプターは日本のコンセント形状とは異なるものでしたが、これも製品版では日本のコンセント形状に合うものが付属します(すべてCHUWIに確認済み)。

今回、この他にキーボード(兼タブレットカバー)とスタイラスペンも一緒に送っていただいたのですが、これらはオプション品ですし、別項でご説明します。

前面と背面

CHUWI HiPad Pro 前面
前面です。まず感じたのが「ベゼルが細い!」という点ですね。HUAWEIなどの大手メーカー品だとベゼルの細いタブレットもありますが、CHUWI製品としては「過去最高の細さ」なんじゃないでしょうか。

なお、前面にはボタン類はありません。

CHUWI HiPad Pro 前面
それともう一つ特徴的なのがこれ。パンチホール型カメラです。私はこの構造のタブレットを初めて手にします。

CHUWI HiPad Pro 前面
カメラ部分を拡大してみました。実用性への影響はともかく、このビジュアルだけでかなりテンション上がりますよねー。

CHUWI HiPad Pro 背面
背面です。筐体素材は金属ですが、上部と下部で色だけでなく素材感も異なります。下部は紛れもなく金属の感触、上部はほんの少し弾力のある柔らかめの素材感です。「ラバー」というほど明確な弾力性ではなく、樹脂製なんだろうとは思いますが、ちょっと面白い感触ですね。

CHUWI HiPad Pro 背面カメラ付近
なお、試用していて気になったのが背面カメラの「出っ張り」です。このように大きめの突起になっていますので、背面を下にしてテーブルの上などで引きずってしまうとレンズ部分にキズがつきそうでちょっと怖いなあ、と思いました。なお、後述するキーボード(兼カバー)を装着すると「出っ張り」は気にならなくなります。

側面

CHUWI HiPad Pro 下面
横持ち時の下側面です。この画像を見ると、エッジが立った、やや角張った筐体になっているのがわかると思います。下側面にはSIM/microSDカードスロットがあります。

CHUWI HiPad Pro SIM/SDスロット
スロットの開口にはスマホと同じようにピンが必要です。開けてみると「nano SIM + nano SIM or micro SD」という、割とおなじみの構造になっていました。

CHUWI HiPad Pro 上面
上側面です。こちらには右端に音量ボタンがあります。

CHUWI HiPad Pro 左側面
左側面です。スピーカーグリルが2つ、そして中央にUSB Type-Cポートがあります。なお、この製品にイヤホンジャックはありません。USB Type-Cポートに変換ケーブルを接続してイヤホンを使うタイプですね。

CHUWI HiPad Pro 右側面
右側面です。こちらにはスピーカーグリルが2つあるのみ。中国メーカーのタブレットの場合、「ステレオに見えるが実はモノラル」というケースが珍しくありません。しかしHiPad Proは「しっかりステレオ」ですし、4つのスピーカーはすべて「本物」です。なにげにこの情報、重要なんですよね。

キーボード(オプション品)

CHUWI HiPad Pro カバー
オプション品のキーボード兼カバーです。表面に起毛処理が施されており、手触りがいいです。CHUWI製品は筐体の質感も高いですが、こういった純正パーツの品質もどんどん向上しています。

CHUWI HiPad Pro カバー

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キーボード部分です。パームレストとタッチパッドを備えていたHiPad Plusのキーボードとは異なり、割と簡易的な雰囲気になっています。アルファベットキーのキーピッチは手採寸で18 mm弱(17.8 mmとか17.9 mmくらい)を確保していて、10.8インチ級のタブレット用としては「頑張ったサイズ」だと思います。キーストロークは見た目よりもやや深めで、しっかりした打鍵感が得られます。

CHUWI HiPad Pro キーボード接続
キーボードを接続してみました。カバー面にマグネットが内蔵されていて、タブレット本体の背面とぴったりくっつきますので、着脱は容易です。

CHUWI HiPad Pro キーボード接続
後ろから見たところ。ディスプレイ部分(というかタブレット本体)の角度調整はできません。取りうる角度はこの画像の「一通り」のみです。

それと、HiPad Plusのキーボードと大きく異なる点として「Bluetooth接続である」というのがあります。POGOピンによる接続(実態としてはUSB接続)がいいのか、Bluetooth接続がいいのかはお好みによります(個人的には絶対POGOピン接続)が、HiPad Proの場合は接続も容易で、使用中に接続が切れてしまうこともありませんでした。

ペン(オプション品)

CHUWI HiPad Pro ペン
続いて、こちらもオプション品となりますが、「HiPen H6」です。ペンの同梱物として、「替芯1本、充電用のUSB Type-A – microUSBのケーブル、ペン先引き抜き工具、簡単なマニュアル(英語)」が入っていました。

CHUWI HiPad Pro ペン
ボタンは1つですが、前のほうを押すと消しゴム、後ろのほうを押すと右クリックボタンとして機能します。

CHUWI HiPad Pro ペン
充電式で「お尻」のほうにあるキャップを外すとmicroUSBポートが出てきます。なお、ペン本体の素材は金属製、キャップ部分は樹脂製です。

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このペンは「Microsoft Pen Protocol(MPP)」で4096段階の筆圧と傾き検知に対応することになっていますが、OSがAndroidの場合、MPPとしてうまく機能するのかは私にはわかりませんでした。この件、後述しますが、筆圧は効きます。また、CHUWIによれば「4,096段階」とのことでしたが、レビュー中に「実際の筆圧が何段階なのか」は確認できませんでした。

3.CHUWI HiPad Pro システム

設定など

CHUWI HiPad Pro ホーム画面
ホーム画面です。あまりにも普通なので、画像を掲載する必要もなかったような気がします。

CHUWI HiPad Pro アプリ一覧

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プリインストールアプリです。ほぼ「素」ですね。今や中国タブも怪しげな広告系のアプリなどを見かけることはなくなりました。これ、CHUWIに限らずTeclastやALLDUCUBEなどの製品でも同様です。

CHUWI HiPad Pro 設定項目

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設定項目一覧です(画像を加工し、一枚に収まるようにしています)。こちらも特に変わったところはありません。余計なカスタマイズをしていないというのは歓迎すべきことではあるのですが、この製品の場合、ペン入力もできますし、スピーカーも4つありますので、ペンの調整であるとか音質調整であるとかの項目、つまり多少の独自性があっても良かったように思われます。

CHUWI HiPad Pro システム情報

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OS情報およびストレージ情報です。OSは公開されているスペック表のとおりにAndroid 11、セキュリティアップデートの日付は2021年6月5日、システムアップデートの日付は2021年5月1日と、新しいものになっていました。また、CHUWIはこの製品のOTAアップデートに対応する予定です。ただし、アップデートの頻度であるとか、Android OSのメジャーアップデートに対応するかは不明です。

Widevineについて

CHUWI HiPad Pro Widevine

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DRM InfoというアプリでWidevineのレベルを確認したところ「L3」と表示されてしまいました。HiPad Proを購入する大きな理由としてWidevine L1というのがあるのは間違いないので、これはシャレになりません。この件についてCHUWIに確認したところ、このような回答をもらっています。

Widevine L1について、大変恐縮ですが、レビュー機ではまだ対応しておりません。製品版では対応します。
レビュー機は8月以降OTAアップデートして対応可能となります。

ということで、Widevine L1というのは信用しても大丈夫だと思いますが、現時点で動画のサブスクリプションサービスで「L1の画質」を試すことはできませんでした。

8月2日追記:
Aliexpressの製品ページに「Widevine L1は8月15日までにota経由でアップグレードされます。」との説明が追加されていました。

4.CHUWI HiPad Pro 使用感

ディスプレイ

上でご説明したとおり、レビュー機は現状Netflixなどでの高画質視聴に対応していないため、YouTubeでの高解像動画(1080p、いわゆるFHD)と、静止画についてはいつもPCの実機レビューで試している「Bing検索で『花』の画像を表示させ、手持ちのモニターと比較する」という手法で画質を確認しました。

CHUWI HiPad Pro ディスプレイ設定
発色に関しては相当にいいですね、これ。特に私自身慣れている手法「PCモニターとの静止画の発色比較」に関しては、原色が非常に鮮やかでくっきりと表示されます。また、ディスプレイの設定項目に「カラー」というのがありました。モードを「ブースト」にすると若干色が濃くなりますが、あまり派手な違いは感じられませんでした。ただし「カラー」の項目で発色を調整できるのみで、それ以上細かい調整はできません。

CHUWI HiPad Pro パンチホール
それと、表示領域ですが、これはアプリによって異なります。この画像はウマ娘のものですが、このように上部に余地が出来ますので、パンチホールのメリットは生かせません。今回のレビューではウマ娘とAsphalt 9を試しましたが、Asphalt 9のほうはしっかり「完全に全画面」で表示されました。HiPad Pro側の設定ではこれら「表示の挙動」はコントロールできませんでした。

スピーカー

最初に言っておきたいのは「4つのスピーカー全てで音が出ます」ということと「ちゃんとステレオです」ということです。この点はご安心ください。

音質のほう、「期待どおり」くらいの水準ですね。この価格帯のタブレット製品としては十分クリアな音質です。ただし、音響アプリがプリインストールされていませんので、低音や高音を強調するなどの細かい音質調整は出来ません。まあ、このへんは多くのタブレット製品で共通する話ではありますが…。

スピーカーの配置もよく、横向きにして動画視聴を楽しむ上では十分な音質になっていると思います。

カメラ

CHUWI HiPad Pro カメラアプリ
カメラアプリは非常にシンプルで、スマホカメラのような「撮影シーン設定」のようなものはありません。静止画と動画のシャッターボタン、インカメラ・アウトカメラの切り替え、フラッシュのオン/オフくらいしか表示されません。

CHUWI HiPad Pro カメラアプリ

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設定項目もかなり少ないです。夜景モードとか(自撮り時の)美白モードとかパノラマモードなどのメニューはありません。「顔認識」「画素数の設定」「画質の設定(3段階)」ができる程度です。機能面では不満ですね。

CHUWI HiPad Pro カメラ

CHUWI HiPad Pro カメラ
これはアウトカメラ・8MP・高画質(最良の画質)で撮影したものですが、中央にピントが合うのはいいとして、周辺がナチュラルにボケてしまっています。また、周辺に白飛びも確認できます。

CHUWI HiPad Pro カメラ
ズームは最大8倍まで可能です。この画像は2倍ズームで撮影していますが、中央部分はキレイに取れているものの、やはりナチュラルなボケは目立ちます(この製品のカメラアプリにボケ調整機能はありません)。

CHUWI HiPad Pro カメラ
こちらが夜間撮影したもの。ガソリンスタンドを撮影していて、光源が非常に強いのでやむを得ないというのはありますが、そもそも夜景モードがありませんので、夜間撮影の画質については全く期待できません。

インカメラについてもZoomやSkypeなどに使うぶんには十分ですが、インスタに上げる自撮り写真用としては厳しい画質です。

タブレット購入の動機が写真撮影である、という人はまずいないだろうと思いますが、「せめてもう少しアプリが賢ければ…」というのが正直な感想です。

キーボード(別売り)

本体とキーボードの接続、および簡単にテキスト入力の動画を作りましたのでご覧ください。

CHUWI HiPad Proでキーボード入力を試す

思った以上にキーピッチが広く(手採寸で18 mm弱)、あまり狭苦しさを感じません。また、キータッチそのものは少々安っぽいのですが、キーストロークがやや深めでしっかりとタイピングができます。ハードウェアの品質としては「よくできている」と思いますし、長時間のタイピングも可能でしょう。

また、IMEはGboardを使いました。物理キーボード+Gboardの組み合わせも決して悪くはなく、個人的にはWindows PCでの文書作成と大差ないくらいのレベルだと思いました。このキーボードはカバーも兼ねていて、HiPad Proの筐体を保護してくれる機能もありますので、キーボードも一緒に購入されることをおすすめします。

ペン

上でご説明したとおり、ペンは「CHUWI HiPen H6」が対応します。「CLIP STUDIO PAINT(体験版、以下クリスタと言います)」と「Google Keep」でペン入力を試してみました。テスト動画を作りましたのでご覧ください。

CHUWI HiPad Proでペン入力を試してみた

クリスタのほうは正しく筆圧が効いていると思われます(ただし、筆圧何段階かは判定ができませんでした)。一方Keepのほうは正しく筆圧が効いていません。以前読者の方から同様の指摘がありましたが「力を入れると太くなる」のではなく「素早く動かすと太くなる」という挙動でした。

Keepはもともと精緻なイラストを制作するためのアプリではなく、メモアプリなので、この挙動でも全く問題ないとは思います。ただ、Androidにはたくさんのイラストアプリがあり、全て同じような挙動にはならない、ということは理解しておくべきでしょう。

なお、ペン入力の性能について、私自身はイラストを描く趣味がないので正しく評価することはできません。しかし、ペン先のズレ(視差)はあまり気にならず、遅延(描画の遅れ)は少し大きめだと思いました。

5.CHUWI HiPad Pro 性能テスト

Antutu Ver.9

CHUWI HiPad Pro Antutu
参考:
Samsung Galaxy Fold SCV44(Snapdragon 855):414,302
OnePlus Nord CE 5G(Snapdragon 750G):384,505
OnePlus Nord N10(Snapdragon 690):342,506
POCO M3 Pro 5G(Dimensity 700):330,303
CHUWI HiPad Plus(MT8183):172,713
OUKITEL C22(Helio A22):99,664

Antutu Ver.9のスコアは214,922点でした。HiPad Proの購入検討にあたって競合するであろう「UNISOC T618」は「Antutu Ver.8で208,641(Teclast M40の実機レビュー)~218,320(ALLDOCUBE iPlay 40の実機レビュー)」というスコアになっていますので、Antutuスコア、という観点だとHiPad ProのSnapdragon 662のほうが少し低性能ということになります(Ver.8とVer.9ではスコア体系が異なり、一般にVer.8のスコアのほうが1割以上低く表示されます)。

ゲームプレイ

今回のレビューでは「ウマ娘」と「Asphalt 9」をプレイしてみました。ウマ娘については動画を撮影していますので参考までにご覧ください。

CHUWI HiPad Proでウマ娘をやってみた

ウマ娘では「2人育成」までプレイしてみましたが、描画がカクつくとか乱れるという場面はなく、スムーズに動作しました。ただし、「場面の切り替え(ローディング画面)」に要する時間は私の手持ちのスマホ「Google Pixel 5(Snapdragon 765G搭載)」よりも若干長めと感じられました。また、RAM4GBのスマホでウマ娘をプレイすると、時間の経過とともに挙動がもっさりしてくる、という経験を以前にしていますが、HiPad Proではそのようなことはありませんでした。

なので、Snapdragon 865とか888搭載のスマホをお使いの人がどう感じるかはわかりませんが、ミッドレンジ機、ミッドハイ機を常用している人であれば、HiPad Proでウマ娘は大きなストレスを感じることなくプレイできると思います。

次にAsphalt 9です。これ、リリース当初は「かなり重量級」と言われていたように思いますが、2021年の今となっては「それほど重くはない」ですね。HiPad Proで「高品質(高画質)」に設定しても問題なくプレイできました。ただし、描画に関しては少しシャギー(ガタつき)を感じるところもありました。スマホよりもディスプレイサイズが大きいので、このあたりはある程度仕方ないのかな、とは思います。

なお、Asphalt 9では手持ちのXBOX 360コントローラー(有線タイプ)を接続しましたが、少なくともこのゲームではXBOX 360コントローラーは問題なく使えました。

発熱

ゲームプレイ、動画視聴の際に多少発熱を感じます。ただし、Snapdragon 888のように「めっちゃ熱い!」という感じではありませんし、ウマ娘を1時間くらいプレイした程度では発熱による性能低下は感じませんでしたし、熱くて不快、という感じでもありませんでした。

6.CHUWI HiPad Pro レビューまとめ

CHUWI HiPad ProはAliexpress内のCHUWI Official Storeに製品ページがあり、8月3日0時(日本時間だと8月3日16時)から8月4日23:59(日本時間だと8月5日15:59)まで発売記念セールが開催される予定です。セール価格は199.99ドル(約22,500円)、さらに先着300台にはキーボードもプレゼントされます。

今回のレビューでは残念ながら「Widevine L1の威力」は検証できませんでしたが、CHUWIが「製品版ではL1に対応する」と確約していますので、心配はいらないでしょう。パンチホールカメラを採用し、10.8インチという、ちょっと大きめなディスプレイサイズを感じさせないナローベゼルの筐体、タブレット製品としては高いスペック、美しいディスプレイに4スピーカーと、セール価格を前提にすれば、非常にお買い得なタブレットだと思います。

ちょっと残念に思われたのは「アプリ系」ですね。カメラ、音響、ディスプレイ画質などについて設定アプリがあれば、メーカーの意欲満点のハードウェアがさらに引き立ったのではないか、と思いました。でも、この「カッコいいタブレット」にキーボードが付属して199.99ドルということなら「買い」でいいんじゃないでしょうか。

7.動画レビュー

YouTubeで動画レビューを公開していますので、こちらもぜひご覧ください。

CHUWI HiPad Proの実機レビュー。Snapdragon 662搭載、パンチホールカメラ、先進のデザインと高い質感のAndroidタブレットです。

8.関連リンク

CHUWI HiPad Pro:CHUWI Official Store(Aliexpress)

コメント

  1. つー より:

    これ非常に興味あります。
    生体認証とかバッテリー持ちとかはどんな感じでしょうか?

    • wintab より:

      生体認証はないです。また、バッテリー持ちですが、非常にざっくりいうと、ちょこちょこゲームをする場合でも1日はもちそうです。でもずーっとゲームをする場合はもっと短くなるはず…。

  2. 匿名 より:

    ベゼルやパンチホールなどデザインもそうとう頑張ってるし、きちんと製品版でwidevine L1さえアプデ対応してくれれば本当に爆発的に売れそうですね!

    • wintab より:

      Widevineについては8月15日までにOTAアップデートから対応する、というアナウンスがありました。さすがに大丈夫かと…。わたしもこの製品は売れると思います。

  3. 匿名 より:

    ワールドプレミアム思案しています。
    コスパは申し分ないと思いますが技適取得されているか気になっています。
    何か情報あればご教授願います。

    • wintab より:

      技適について、少なくとも筐体には表示がないので、現時点で法基準は満たしていません。この先のOTAアップデートなので電磁表示されることを期待したいです。

    • K.W. より:

      twitterにてChuwi JPアカウントに確認しました。
      現状技適についてとる予定はないとの事です。

  4. 匿名 より:

    widevineがL1だからといってprimeビデオやNetflixが高画質再生出来るかは確定ではないですよ

    国内発売のXiaomi機でもWidevne L1なのにSD再生しか出来ない物もあります
    配信側の許可リストに入っている端末であることも条件のようです

    • wintab より:

      それは参考になりました。ありがとうございます。L1対応後に確認してみます。

  5. 匿名 より:

    ワールドプレミアで注文すると9月2日に発送するってことなんですかね・・・?

    • wintab より:

      CHUWIに問い合わせのメールを出しました。実際にはもうちょっと早いんじゃないかと…。

    • 朴念仁 より:

      発送は一週間後を予定しているみたいですが、Aliの輸送にかかるのが20-40日なので大体一か月後に届くという事だと思います。
      配送にDHLを選択すれば早く届きますが、配送料が3381円掛かりますね。

  6. 匿名 より:

    >※CHUWI Official Storeでは時刻表記が「PT」となっていて、「PDTなら日本時間の16時、PSTなら日本時間の17時」と読め、正確な時刻の特定ができません。

    Chuwiの日本向け公式アカウントが16時からとツイートしているので
    時期的にも夏時間のPDTで間違いないようですよ
    https://twitter.com/Chuwi_Japan/status/1422118654179643393?s=20

    • wintab より:

      ありがとうございます。CHUWIのツイートを確認しました。記事も修正し、赤字で強調しました。しかし、Aliの製品ページに「PST」と明記されていて、これじゃ混乱しますよね。特に先着順でキーボードがもらえるので、16時からなのか17時からなのかで話が変わっちゃいますもん。

  7. 匿名 より:

    Free keyboardが出てないってことはもう300行っちゃったんですかね・・
    うーん・・・良く分からないキャンペーンでした。
    出てる所見た人いるんでしょうか・・?
    Teclast T40 Plusを既に注文していていて、キーボード付いてくるならこっちに乗り換えようかと思ってましたが、このままスルーですかね・・

    • 匿名 より:

      8/3 16時になって直ぐに注文しましたが「Free keyboard」の表示出ていましたよ

    • 朴念仁 より:

      開始後5分位までは販売数も36台とかになっていましたが、”Free keyboard”の表示が出ていたかは見ていなかったですね。
      注文情報のところには記載がないのでキーボードが貰えるかどうかは届いてのお楽しみです。

  8. 匿名 より:

    じゃあ瞬殺だったのかもしれないです。
    私が更新したのは16時2分くらいだったので・・・
    そこまで人気だとは・・・(笑)

  9. wintab より:

    キーボードの件、実際どうだったのかCHUWIに聞いてみます。それと

    ・配送については9月2日に到着予定
    ・Widevine L1アップデート後は動画サブスクの高画質視聴可能

    という、ややアバウトな回答をもらいました。

  10. 匿名 より:

    Free Keyboardは、注文ログを確認して先着300名に配布すると回答がありました。
    (Aliのセラーとのやり取りで質問し、上記内容の回答がありました)
    自分は16:05くらいに注文確定しましたので、貰えると良いな…

    • 匿名 より:

      16時に何度もリロードしましたが、Free Keyboardの表示は確認できませんでした。
      なので、諦めてキーボードとペン付きで申し込みました。だいぶ割り引いていましたからね。
      到着が9/2頃だとだいぶ先になりますね。1日でも早く到着すると嬉しいのですが。

  11. wintab より:

    正確な時間(何時何分)までは確認できておりませんが、およそ30分ほどで300台に到達したとの回答がありました。

  12. 匿名 より:

    8/3, 19:00時点で既に1,100台オーバーの受注のようです。

  13. 通りすがりの匿名希望 より:

    ジェネリック Lenovo Tab P11!
    ,,となるかです。自分的に(笑)
    お絵描きレビューも投下していただけませんかねーnatsukiさん指名で。(HiPen H6絡みだから無理でしょーねー)

    • natsuki より:

      HiPen H6は、個人購入して持ってますよ。
      OSがWindowsのものとなりますが、CHUWI UBook Xと、Surface GO 2で運用。
      精度と追随性ともに、ペンは同じHiPen H6でも、CHUWI UBook XとSurface GO 2では反応が明らかに違い、CHUWI UBook Xの方が劣ります。なお、パームリジェクションは、きっちり動作します。
      CHUWI UBook Xとさほど変わらないとすると、メモや大雑把な書き込み程度には十分使えますが、イラスト用にきっちり使うにはもう一歩、というあたりでしょうか。
      Surface GO 2では、精度と追随性に関しては優秀なので、ペンよりも、本体側の性能が追いついていない感じですね。

      もちろんCHUWI UBook Xは約1年前の製品なので、そこから進化している可能性はあります。また、Androidだからこその利点もあるとは思うので、その辺は気になるところです。

      あと、前提として、HiPen H6は、やや芯がカチャつくという造りで、個人的にはそこは不満点ですね。

      • 通りすがりの匿名希望 より:

         おお!ご本人降臨されましたか!
        詳細な情報ありがとうございます。
        当方もHiPen H6とCHUWI Hi10Xの組み合わせで運用しています。
         気になるのは
        今回のHiPad Pro上でのデジタイザの挙動です。
        傾き検知有り、との本記事記述に興味が深まりましてこの投稿となりました。
        この価格帯中華タブレットで筆圧4096段階と傾きを実現、と謳っているのは珍しく感じたもので。
        この本体由来の描画レスポンスやジッターの頻度なども知りたいのです。
        いつか、他社デジタイザペンを使用してでも試して頂けないものでしょうか?

  14. 匿名 より:

    ええー30分・・・
    30分以内だったら何度もやったけど、フリーキーボードは表示されなかったですね・・
    一回掴んだ人が居たらリリースしないと出ないみたいな仕様だったのかな。
    Teclast T40 Plusも微妙なコメントが出たので一旦放流して、もう一回仕切り直してみます。
    何か良いタブレットが出ると良いなあ。キャンペーンに乗れたら良いなあ(笑)

  15. 匿名 より:

    3日の16:05ごろ購入した者です。本日セラーにメッセージで確認したところ、無料キーボード対象とのことでした。
    購入時”Free Keyboard”というアイコンが右端にありましたが選択できず、
    一番左のタブレット単体を選択し購入手続き。16:10に支払い完了のメールが来ました。
    こちらの記事のおかげで無事購入できました、ありがとうございます!

  16. 匿名 より:

    8/5(木)、Aliから発送連絡がありました。
    ここからが長いと思いますので、ノンビリ待ちます。

  17. 朴念仁 より:

    Aliのサイトで受信箱を確認するとCHUWI Official Storeから下記のようなメッセージが届いていたのでキーボードは無事Getできたみたいです。
    おそらく対象者全員に届いていると思うので、気になる方は確認されてみては。

    Congratulation! You are the one of first 300 orders of HiPad Pro, you have won the free keyboard.

    荷物は既に日本に到着したようなので、通関待ちで1,2週間後に届くと思われます。

  18. 匿名 より:

    売出し17:00表記だったのでフリーのキーボード逃しました。

  19. おおさか より:

    こんにちは。開始後3分で購入しましたが、無料キーボード対象ではないとの返答でした。1秒で100件、4秒で300件の注文に達したとの事です。上記情報と異なりますので、到着を待って確認したいと思います。
    ところで、解像度は表記の通り2,560 × 1,600でしょうか?アリのページを確認すると1942×1212になっておりました。。。

    • 朴念仁 より:

      chuwiのサイトだと1920×1212になっていますね。
       https://www.chuwi.com/jp/product/items/2081.html

      表記はFHDになっていますから元から 2560×1600 ではなかったのかもしれません。
      しかし、Ascii.jp含むサイトが一律 2560×1600 で記載している理由が解せぬ。
      当初のメーカー発表が間違っていた?

  20. wintab より:

    すみません、ただいま実機を確認したところ、1,942 × 1,212でした。ご迷惑をおかけしました。記事は修正しておきます。

    • 匿名 より:

      ご確認ありがとうございます。外のサイトですが、techtabletsの動画を確認したところ、実機の保護フィルムに、2560×1600と表記がございます。これについては、保護フィルムにはそのような表記があるが、実機の解像度は 1,942 × 1,212になっているとのことでしょうか?

      • wintab より:

        私はスクリーンショットを撮影して画像サイズを確認したのと、Antutuベンチマークに表示されたディスプレイ解像度を確認した、という2点をもって1,940 × 1,212であると判断しました。また私は保護フィルムは廃棄済みですし、TechTabletの動画については関知しておりませんので、ご不明な点は動画製作者に直接お問い合わせください。

        • はいん より:

          実機で1942×1212が確認できたなら間違いないんでしょうけど、そんな今さら…。2560×1600が決め手で購入を決めたようなものなので騙された気分です。

          • wintab より:

            すみませんでした。騙すつもりはありませんでした。

            • はいん より:

              言葉足らずですみません、騙されたのはCHUWIに、です。他サイトも2560×1600と記載しているようなので、当初の公式情報がそうだったと思ってます。

  21. 匿名 より:

    スペックの表に「オーディオジャック」と記載がありますが、実際はありませんよね?

  22. 匿名 より:

    8/10に発送連絡あったが、8/13に未発送と、ただ今問合せ中。

    • wintab より:

      情報ありがとうございます。注文が完了したら一刻も早く手に入れたいですよね。それとなく「配送は順調ですか?」と聞いてみます。

  23. 匿名 より:

    8/3の16:10に輸送方法DHLで注文し、今の状態は「販売者があなたの注文の品を発送しました」となっているのですが、配達情報を確認すると「配達時間予測時刻8/11-8/19」とグレーアウトで表示されたままで動きがありません。本当に発送されているのか心配です。みなさんはどういう状態ですか?

  24. 匿名 より:

    私は16時3分に購入し、通常配送で8/6に荷物が発送され、8/7原産国を出発、8/15現地の運送会社による配達、8/16税関保留ですので、明日か明後日には到着予定となります。

  25. 匿名 より:

    8/10に発送連絡あったが、8/13に未発送と、ただ今問合せ中。の者ですが、今日届いてました?!

  26. 匿名 より:

    私は8/3 16時直後に注文して配送はStandard Shippingを選択
    8/6AMに発送。シンガポール経由で輸送されて本日8/16AM時点で「通関手続中」です
    国内の配送は郵便局の国際eパケットライト扱いになっていて
    明後日ぐらいには手元に届きそうですね

    • 匿名 より:

      上記を投稿した者です。本日8/17に手元に到着しました。

      • 匿名 より:

        追記です。
        初回起動時にアップデートがあり、その後DRM InfoでWideVine L1であることも確認しています。

  27. 匿名 より:

    皆さんの配送状況についてお聞きした者です。早く到着するのを期待してDHLにしたのですが、配送状況確認画面は未だにグレーアウトしたままで何も動きがありません。
    困りました。

  28. 朴念仁 より:

    大雨の影響か私の所にはまだ届いていません。
    おそらく今週中には届くはずですが、別途で注文していたHiPen H7が先に届いてしまいました。

  29. 匿名 より:

    2021年8月16日 4:46 PMに投稿したものです。本日届きました。発売開始後3分以内に購入しましたが、フリーキーボードは付属しておりませんでした。また、画面の外装フィルムは無地で、スペックの表記は御座いませんでした。10.8インチのサイズとは思えないコンパクトなサイズです。mi pad 5が思ったほど安くなく、ベゼルもこちらの方が細いので、フルHD未満ではございますが、動画タブレットととしては良いものかと思います。

  30. 匿名 より:

    16:01購入でfree keyboardアイコンあったのにキーボードカバーついてない。相変わらずの糞メーカー。

:)