番組紹介
京の夏の夜空に浮かび上がる、五山送り火。毎年8月16日に行われ、「葵祭」「祇園祭」「時代祭」と並んで京都四大行事のひとつに数えられています。
盆に帰ってきた祖先をあの世に送り返すための宗教行事で、京都の市街地を囲む「大」「妙法」「船形」「左大文字」「鳥居形」の五つの山に地元保存会の人びとの手によって火が灯されます。
いにしえより守り継がれてきた送り火ですが、昨年は新型コロナウイルスの影響により、戦時中以来の危機に瀕しました。 京都五山送り火連合会(5保存会と京都市で構成)では何度も話し合いが重ねられ感染防止対策のため火床の数を大幅に減らすなど、規模を縮小した異例の形で実施されました。
あれから1年。感染拡大が収束しきらない中ではありますが、今年も準備は着々と進められています。
番組ではコロナ禍にあっても行事を守り続ける保存会の動きを追いかけながら伝統の炎を今年も生中継でお送りします。
◆メインスタジオ:浄土宗大本山 百萬遍知恩寺
・写真は例年の送り火のイメージです。
出演者・スタッフ
司会:
海平和(KBS京都アナウンサー)
解説:
八木透(佛教大学歴史学部 教授)
中継リポート:
梶原誠(KBS京都アナウンサー)、木村寿伸
ゲスト:
渡辺満里奈さん より
このような未曽有の感染状況の中でも、伝統を守り続けるお気持ちに感動します。
送り火は京都の心そのものなんだなと感じます。ご先祖様を思う気持ちはきっと誰の心にもあると思います。
私も、この先、子どもたちにも伝え続けていかなければいけないと考えていますので、この度の出演はとても素晴らしい機会になるのではないかと楽しみです。
コロナ禍の今だからこそ、送り火が続いてよかったと思います。また送り火を支える方々の姿と思いが伝わり、目頭が熱くなりました。
素晴らしい番組を企画、放送していただきありがとうございました。