医療におけるコミュニケーションの問題を
解消しようと奮闘している
4人のお医者さんがいます。
活動の名前は「SNS医療のカタチ」。

2020年8月23日(日)、その先生たちが
やさしい医療の世界」という名前の
オンラインイベントを開催されました。
YouTubeを使い、1日で7つのトークを配信。
医療に関わりがある人もない人も、
みんなで医療のことを考える機会が作れたらと
企画されたものでした。

この活動が広く知られてほしいものだったので、
ほぼ日では今回、このイベントでおこなわれた
2つのトークをご紹介します。
医療がすこし身近に感じられて、
いろんな話題を考えやすくなる全10回。
よければぜひ、読んでみてください。

 

>2020年8月開催「やさしい医療の世界」とは?

>「SNS医療のカタチ」とは?

>登場するみなさんのプロフィール

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[0]  「SNS医療のカタチ」の活動について。

「一般のかたに医療情報をやさしく
(優しく、易しく)伝えたい」
そんな思いをもとに活動している、
有志のお医者さんたちの集団があります。

名前は「SNS医療のカタチ」

2018年12月開催の市民公開講座
SNSが作る新たな医療のカタチ」
から活動がスタート。
以来、医療情報を
「楽しくわかりやすく」伝える
ことをモットーに、
ボランティア講演や市民講座、Twitter、
ブログ、YouTubeなど活用しながら、
やさしい医療情報を発信されています。

メインメンバーは、こちらの4名。

左から、
ヤンデル先生(市原真/病理医)
けいゆう先生(山本健人/外科医)
ほむほむ先生(堀向健太/小児科医)
おーつか先生(大塚篤司/皮膚科医)

それぞれのTwitterのアイコンはこちら。
みなさんフォロワー数も多いので
知ってる!」というかたもいらっしゃるかもしれません。

▲左から、ヤンデル先生、けいゆう先生、ほむほむ先生、おーつか先生のアイコン ▲左から、ヤンデル先生、けいゆう先生、ほむほむ先生、おーつか先生のアイコン

4人の先生たちがやろうとしているのは
「医療の世界における
コミュニケーションエラーをなくす」こと。

医療をとりまく世界には、
たくさんのコミュニケーションエラーがあります。

たとえば
お医者さんの言葉に傷ついた」
病気や薬について誰にどう相談すればいいかわからない」
SNSやテレビで見た医療情報の
どれを信じればいいかわからない」
正しい医療情報の手に入れかたがわからない」
親戚や友人が民間療法や
高額な健康食品をすすめてきた」
‥‥などなど。ほかにもたくさん。

また、コミュニケーションエラーは
お医者さんと患者さんの間だけでなく、
患者さんとその家族、
患者さんと医療関係者のかた、
お医者さんと看護師間などでも起こっています。

4人の先生たちはそうした、
医療の世界における
あらゆるコミュニケーションエラーを
解消できたらと、
さまざまな活動をおこなわれています。

SNS、YouTube、ブログ、サイトなどを使って、
医学的に正しい情報を
楽しくわかりやすく」発信したり。

▲先生たちのYouTubeチャンネル「SNS医療のカタチONLINE」より ▲先生たちのYouTubeチャンネル「SNS医療のカタチONLINE」より

全国で、ボランティア講演や
市民公開講座をおこなったり。

一般のかた向けの医療イベントに登場したり。

▲先生たちが参加された「第1回医療マンガ大賞」でのひとコマ ▲先生たちが参加された「第1回医療マンガ大賞」でのひとコマ

本を出したり、記事を書いたり。

テレビなどのメディアに登場したり。

「何を伝えるか」だけでなく、
「どう伝えるか」についても
しっかりと気を配りながら、
さまざまなかたにとっての医療の世界が
いまよりもっと「やさしく」なるように
力を注いでいらっしゃいます。

さて、2020年8月23日(日)。

そんな「SNS医療のカタチ」のみなさんが
YouTubeを使って、
オンラインイベントを開かれました。

名前は「やさしい医療の世界」
1日がかりで「やさしい医療」をテーマにした
7つのトークセッションがおこなわれました。

イベントの開催を決めた、
SNS医療のカタチのおーつか先生は言います。

おーつか先生

生活のなかで医療について真剣に考える場面って、
つらいときばかりじゃないですか。
だから、年に1回の
『医療のおまつり』のようなかたちで、
普通の人も医療者も一緒になって
みんなで医療のことを真剣に考えられる
機会を作れたらと思ったんです」

またこのイベントには、4人の先生たちの思いに
共感した人たちもたくさん参加されました。

トークに登場されたかただけでも、こんなに。
シャープさん(Twitter企業アカウントの「中の人」)
タニタさん(Twitter企業アカウントの「中の人」)

矢方美紀さん(タレント)
中山祐次郎さん(外科医)
新城健一さん(『カンブリアナイト』主宰)
飛鷹全法さん(高野山高祖院住職)
おかざき真里さん(漫画家)
たらればさん(編集者)
幡野広志さん(写真家)
糸井重里(ほぼ日)

浅生鴨さん(作家/このイベントの総合司会と
実行部分のリーダーも務められました)

スタッフとして関わられたかたや、
協賛企業もたくさん。

そしてまた非常に多くのかたが、
この配信を「見る」「コメントをする」
考える」といったかたちで参加されました。

当日のスケジュールは、こんなふう。

2020年8月23日(日)#SNS医療のカタチTV
「やさしい医療の世界」スケジュール
(※敬称略)

■10時~「グランドオープニング」
おーつか・ほむほむ・けいゆう・ヤンデル・浅生鴨
■11時~「マスクと体重計と医療の、やさしい入り口はどこですか」
SHARP・タニタ・ほむほむ・浅生鴨
■12時~「患者のホンネ、医者のホンネ」
矢方美紀・中山祐次郎  
■13時~「カンブリアナイトから見るセンサー時代の
コミュニケーションの可能性」
新城健一・浅生鴨
■14時~「医療と和尚の、あうんの呼吸。」
おかざき真里・飛鷹全法・たられば・ヤンデル
■15時~「患者のホンネ、医者のホンネ パート2」
幡野広志・浅生鴨・ほむほむ・ヤンデル
■16時~「やさしい医療って、なんだろう」
糸井重里・幡野広志・おーつか・けいゆう・浅生鴨

 

今回ほぼ日では、
この「やさしい医療の世界」というイベントや
先生たちの「SNS医療のカタチ」の活動自体について、
多くのかたに知っていただけたらと、
イベントでの2つのトークセッションを
記事としてご紹介します。

ひとつめは
「患者のホンネ、医者のホンネ パート2」
というタイトルでおこなわれたもの。

お医者さん側として、ほむほむ先生とヤンデル先生。
患者側として、幡野広志さんと浅生鴨さん。
4人で実際に例をあげながら、
具体的にどんなコミュニケーションエラーがあるのか、
何ができそうかについて話していきました。

もうひとつは
「『やさしい医療』って、なんだろう。」
というタイトルのもの。

SNS医療のカタチ」のお医者さんたちは
目指すべき医療のイメージとして
やさしい医療」という言葉を掲げています。
この言葉についての理解を深められたらと、
おーつか先生とけいゆう先生、幡野広志さん、
浅生鴨さん、糸井重里の5人で
『やさしい』とはなにか」というところから
話をしました。

どちらもわかりやすい結論のある話ではありません。
また医療の話ということで、
すこし遠い世界の話に
感じるかたもいらっしゃるかもしれません。

ですが、読んでいただくことで、
実際に医療におけるコミュニケーションで
どんな問題があるのかを知れたり、
お医者さんたちの考え方がよくわかったりして、
これから先、医療に関わるときの
考え方のヒントになってくれることと思います。

また「SNS医療のカタチ」は、
「正しい医療情報を届けたい」と
本気で願う先生たちによる、
新しい試みの詰まった魅力的な活動です。

活動が多岐にわたるため、
若干の捉えにくさはあるかもしれませんが、
いま世の中にはこんな動きがあるのか!」
という観点でも、
多くのかたに面白がってもらえると思います。

この記事が、多くのかたにとって
医療が身近なものになる、
ひとつのきっかけになりますように。

明日からの本編を、どうぞお楽しみに。

つづきます)

やさしい医療の世界@ほぼ日」、
記事の最後のコーナーでは毎回
SNS医療のカタチ」のさまざまな側面を
ご紹介していきます。
ぜひ、トークとあわせて読んでみてください。

まず知っていただきたいのが、
YouTubeチャンネルの
「SNS医療のカタチONLINE」

SNS医療ONLINE

こちらは先生たちがおこなっている、
医療のさまざまな基本情報を紹介する30分番組。
毎回はじめに15分ほど講演があり、
残りの15分で他の先生がコメント。
ゲストの先生が登場することもよくあります。

実際に見るのがわかりやすいと思いますので、
インパクトのある回をひとつご紹介します。

こちらはヤンデル先生が
検査とはどういうものか」について説明したもの。
医療情報ってこんなふうにも伝えられるんだ!」
と驚かれるかたも多いのではないでしょうか。

検査イコール診断じゃない、小学生でもわかる臨床検査学

SNS医療のカタチONLINE」では、
こんなふうに先生たちが毎回工夫をしながら、
正しい医療情報を
楽しく、そしてわかりやすく」届けようとしています
ほかの回も面白く、そして勉強になります)。

たくさんのアーカイブがあるので、
気になるテーマのものをいくつか見てみてください。
定期的に新しいものが更新されているので、
気に入ったらチャンネル登録もどうぞ。


「SNS医療のカタチONLINE」
アーカイブ一覧
 [全体はこちら]
※2020年10月現在、カッコ内は講演担当の先生。

 

医療情報の適切な見分け方(けいゆう先生)
今さら人には聞けない「エビデンスって何?」(おーつか先生)
子供のアトピー性皮膚炎(ほむほむ先生)
検査イコール診断じゃない、小学生でもわかる臨床検査学
(ヤンデル先生)

教えて!ドクタープロジェクト 医療啓発について考えよう!
(坂本昌彦先生)

がん治療についてのよくある誤解(大須賀覚先生)
「薬剤師」は何をする人ですか?(児島悠史先生)
子供は大人のミニチュアではない~スポーツ医学の現場から~
(二重作拓也先生)

まさか誤診!? 外来通院3つの落とし穴(けいゆう先生)
内科医が話すストレスと自律神経の話(國松淳和先生)
放射線のはなしをしよう(豊永拓哉先生)
今日、僕たちと死の話をしよう。(西智弘先生)
救急が叫びたい5つのこと!(志賀隆先生)
ゼロからわかる、やさしい免疫学(新妻耕太先生)
たまには心臓の話もしよう。(水野篤先生)
心不全~不全心じゃなく身不全、でもでも心不全(岸拓弥先生)
感染症診療の夜明け(武藤義和先生)
HPVについてみんなで知ろう!(稲葉可奈子先生)


(それでは、はじまりはじまりー!)

2020-10-16-FRI

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    背景[イラスト]©おかざき真里