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入院したくても入院できず”命の選別”も 感染爆発で沖縄かつてない医療危機

2021/08/17(火) 20:45

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県内で新型コロナウイルスが猛威を振るう中、本来であれば入院の対象である人たちも自宅やホテルでの療養を余儀なくされている。

一般診療にも影響が出始め、医師たちは「命の選別が始まった」とかつてない危機感を訴えている。

沖縄県の医療コーディネーターとして感染者の入院調整を行う佐々木秀章医師。

県内で爆発的に感染が広がる中、新型コロナ患者を受け入れる医療機関の病床はほとんど埋まり入院先を決めることは困難を極めていると話す。

▽佐々木秀章医師『病院がどんなに努力しても限界があるし、重症の患者さんが病院の中に本当に沢山いるので、新規の人を入れるのがとても難しくなっています。昨日入ったから、今日入ったから明日入院できるとか、もうそういう感じではないですね』

厚生労働省は新型コロナに感染した患者を重症度によって4段階に分類。

県はこれまで容体が急変するケースもあることから肺炎を発症している中等症1以上の患者を原則入院としてきた。

しかし医療現場がかつてないほど逼迫する今、酸素投与が必要な中等症2の患者でさえ入院が難しくなっている。

▽佐々木秀章医師『中等症全例入院なんて不可能です。一般救急の受け入れもかなり困難になっていますので、各病院から悲鳴のように伝わってくるんですが、そこを何とかという形で、とりあえず重症患者さんだけでも、何とかお願いをしている所です』

感染力が強いデルタ株に置き換わり、重症化しにくいと言われていた若い世代で症状が悪化するケースが増えている。

▽佐々木秀章医師『40代50代どころか30代20代でも状態が悪い人が増えてきて。ちょっと前まではコロナは若者は重症化しにくいとか、風邪と一緒だよとか言っていた人もいると思うんですけど、別の病気だと考えてもらえないかなと』

今月、県は患者の入院先が決まるまで応急処置として酸素投与を行う「入院待機ステーション」の運用を再開した。

今年6月はわずか4人だった受け入れ患者も今月は93人に急増。

本来であれば一日程度の滞在を想定しているが、入院先の調整がつかず二晩ほど過ごしてもらうケースもある。

▽佐々木秀章医師『入院待機ステーションで病院並みの医療出来るわけではないというのは現実の問題としてありますが、そこも使わざるを得ない状況。これも近々飽和するんではないかなと考えています』

自宅療養者の数は16日の時点で2269人に達した。

県は「自宅療養健康管理センター」を設置し100人態勢で1日1回、自宅療養者に対し電話での健康観察を行っているが、感染者が増加の一途を辿り人手が足りていない。

「このままの状況が続けば必要な医療を受けられず、そのまま自宅で亡くなる人も出てくる恐れがある」として、「改めて一人一人に現実と向き合い行動を見直してほしい」と訴える。

▽佐々木秀章医師『県内にある、ありとあらゆる医療資源を集めて何とか何とか受け入れているわけですけど、これ以上は次の手が思い浮かばない。今日感染した人たちが入院が必要になった時は、あなたはもう入院するところはないですよって言いたいです』

コロナ病床のひっ迫により、別の病気やケガで入院が必要な人に対応できない”医療崩壊”が始まっているという危機感がある。

▽佐々木秀章医師『心が折れそうになることも現実にはあります。(命の選別は)起きています。県民に伝わらないけど』

新型コロナに苦しむ人たちを一人でも多く救うため、難しい判断に迫られながら闘い続ける人たちがいる。
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