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  • 【MME】エッジエフェクト・Dippenの使い方メモ

    2018-03-24 18:36
    Dippenはrn9dfj3さんの配布しているエッジエフェクトです。

    非常に応用が利くエッジエフェクトで、
    ペンタッチを意識したエッジも均等で綺麗なエッジも出すことが可能です。

    応用が利く分、最初にどう使えばいいか戸惑うというのも少しありますが、
    使い方はreadmeに画像付きで丁寧に説明されているので、
    最初はそれに従ってやってみてコントローラーをいじればだいたい大丈夫かと。

    私は最近、Croquis改をエッジエフェクトとして使うことが多かったのですが、
    Dippenのエッジの質感とコントローラー調整に魅力を感じています。
    で、readmeになさそうなよくある使い方のメモです。

    ※Dippenの使い方は角砂糖さんのツイートを横目に学習しました。
     分かる人は分かるという感じのツイートでしたが、角砂糖さんに感謝です!
    ※ちなみにCroquis改のカラーマップでも色別マスクがあればこの操作は可能です。


    1.まず説明書通りにDippenのBasic.xとDippenController.pmxとvmdを読み込みます。


    エッジの出方をモーフでいじります。
    右上の「StressRatio」「Stress」「Dump」がエッジの太さなどです。
    画面ではStress=1.0, Dump=1.0, StressRatio=0.4です。
    (あとEdgeRedを0.3にしてエッジを茶色くしてます)

    エッジエフェクトによくあることですが、目の周辺のエッジがいらない感じです。
    これを消すにはRTタブでマスキング処理する必要があります。


    2.ColorWorldタブを開いて、Dippen同梱のMask.fxを顔材質に適用します。


    Maskフォルダーに数字の付いたマスクがたくさんありますが、
    だいたいどれを適用しても構いません(後述)。
    ただしエッジを出したくない材質同士で同じマスクを適用する必要があります。


    3.顔の材質でエッジを強調したい材質のマスクを解除します。


    画像では「眉・まつ毛」と「口内」の材質を解除してます。
    この操作によって解除した材質周辺のエッジが強調されます。

    画像では「眉・まつ毛」はわかりにくいですが、二重の部分がわかりやすいかも?
    あと口の下側にくっきりとしたエッジが付くようになっています。
    わずかかな差ですけどこういうのが気になることも・・・


    4.実はカメラで回り込むと顔と首の間にエッジが出てしまっています。


    顔材質と繋がっている首や肌の材質に同じマスクがかかってないからです。
    首や肌に同じマスクをかけると下の画像のようにすっきりします。



    どうしてこうなるのか、という話ですが、
    DippenはこのColorWorldタブ内の描画の色差でエッジを引いてます。
    目の周りにエッジが出てしまったのは白と肌色の色差があったから。

    マスクを適用するとマスクは指定された画像の色でモデルを塗りつぶします。
    ColorWorld内の色差は直接見えませんが、Mainタブで描画するとこうなります。


    適用したマスクは青のマスクだったので肌部分が青く塗りつぶされています。
    解除した口やまつ毛は元の色で描画されているので、その境界にエッジが発生します。

    Dippen付属の数字の付いたマスクはそれぞれ別の色に塗りつぶせるので、
    材質ごとに異なるマスクを適用することでエッジを出したり出さなかったりできます。
    マスクと解除した材質の色差が少ないとエッジは出にくいので注意が必要です。


    5.最後に髪の毛に隠れた眉毛にエッジを出してみます。


    今度はMaskWorldタブを開いて、
    「眉・まつ毛」材質にどれか適当なMask.fxを適用します。
    そして前髪材質のチェックを非表示にした上で、
    モーフの「Mask」を動かすと髪に隠れた眉毛のエッジが出ます。

    材質自体は隠れていて透けているのはエッジだけです。
    眉毛自体を透かしたい場合はそぼろさんのPostAlphaEyeというエフェクトを使いましょう。


    とりあえずメモとしては以上、readmeと合わせていろいろ応用が利くかと思います。
    あとモデルの材質分けを丁寧にしてあると自由度が上がるので、
    使う前にちゃんとモデルを整理した方がいいと思います。
    (今回のモデルなら眉とまつ毛の材質を分けるとか)




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  • 【MMD】M4Layerと乗算で画面に顔を押し付ける方法

    2018-03-23 01:04
    MAO様のキットで流し込み動画を作ってました。



    ・・・が、
    コメで気が付きましたが音ズレしてました、すいませんorz
    readmeは見てたんですが読み飛ばしです。コメントありがとうございました。

    ちょこっといじるには楽しい短さなのでそのうちまたリベンジするかも。
    ミスを放置するのはけしからん!って気がしなくもないですがそんな感じです。

    流し込みついでにいろいろ個人的なテストしてたりはします。
    たとえば・・・
    ・ガラスに顔を押し付ける表現
    ・Dippen(MMEエフェクト)の使い方テスト
    ・足IKの接地周り(ボーン構造・モーション修正方法)
    ・表情モーフ/フェイスボーンのテスト
    ・シェーダー(PAToon)周りの設定ほか

    だいたいこんなところでしょうか。

    全部説明してると長くなってだるいので今回は顔の押し付け方の話。
    以前、れんてぃるさんがツイッターでつぶやいてたなあとうろ覚えで始めました。

    それで紳士枠エフェクトを読み込んだのはいいんですが、
    紳士枠エフェクトってそのままだとシェーダー対応してないっぽいですね。
    シェーダー対応したりモデル設定すればいいのはわかってるけどめんどくさいので、
    結局、白い板ポリとM4Layer(乗算)で代用しました。

    ちなみに白い板ポリは読み込んだ紳士枠のエフェクトを解除して使ってます。。。
    (板ポリはPMXEの簡易プリミティブですぐ作れます)

    以下、画像を使った簡単な解説。


    1.まず未加工の画像(ポーズと表情は動画からさらにいじってます)。



    2.押し付けた部分の追加画像差分。これを乗算します。



    3.エフェクトオフ。白い板ポリを押し付けてはみ出した部分を乗算するわけ。



    4.M4Layerを使って乗算するとこうなります。


    M4Layerで乗算する場合の注意点として、
    白い板ポリはMainタブでは非表示にしておかないとダメです。
    よくわからない場合は別々に出力して後で合成した方がいいかと。

    5.ちなみにM4Layer上のタブはこんな感じ。


    白いスカイドームはM4Layer画像出力用に入れてるだけなので本来は不要です。
    Shinshiwaku.xが白い板ポリです。(none)になってるのでエフェクトにはなってません。

    モデルにシェーダー(PAToon)を入れてるほか、
    ポストエフェクトとしてエッジエフェクトのDippen(Basic.x)にチェックを入れてます。
    このエフェクトでモデルと白い板ポリの間にエッジを入れてるのです。

    6.ちなみにエッジを入れてないとこんな感じ。


    あとM4Layer上でExcellentShadow.xにもチェックを入れてますが、
    これが1フレームズレ対策です。

    あとM4LayerのSiやTrで乗算の強さは適当に調整してます。
    M4Layerの使い方の参考になればという感じですが、とりあえず今回はここまで。



  • 第20回MMD杯の動画試聴感想

    2018-02-26 21:35
    MMD杯の個人表彰というか個人の感想です。

    私自身、MMD杯の熱心な視聴者というわけでもないのですが、
    自分で投稿するとやっぱり気になってちょこちょこ見たりするんですよね。
    で、こういう発想はなかったなあとかいろいろ思うのが楽しかったりするわけです。

    隠れた名作を掘るとか順位を付けるというよりは、わりと個人的な関心でまとめてます。

    ちなみに以下、アルファベットは整理用です。
    2本ずつ並べて語るためのもので順位というわけではありません。

    A. kiriko さん                B. 6666AAP さん
     

    伸びてる動画はいいやと思いながら、やっぱり上位2本は抜かせませんでした。。。

    kirikoさんはいつも通り、モーションから編集まで手をかけた力作でした。
    モーション&ポーズ、手描きエフェクトからネタまで手がかかってない部分がないのですが、
    太めにかけているエッジが綺麗だなあと、MMD+AviUtlでもエッジ抽出してかけてるそう。
    出力後にエッジ付けるのもわりと綺麗なんですよね、エッジ検出に3D情報使えませんが。

    6666AAP、BadAppleのリメイク作品でいかにもという感じなのですが、
    初見で見た印象はモーションキャプチャー?、それにしては綺麗だなあという感じ。
    PerceptionNeuronという機器だそうですが、個人でここまでできる時代が来てるんですね。
    でも同じ機器を使ったMMD動画を見る限りノウハウや技術はあります、たぶん。

    2つとも細かいネタを全部はわかってないと思うけどそういうのはコメの方が詳しいかと

    C. あああ さん              D. dson1975 さん
     

    いわゆる手描き質感的な動画を2本。

    少女週末旅行のパロ動画はひつじさんのOPも力作なのですが、
    動画技術的に今回このEDパロの自然さには恐れ入りました。
    線画っぽいのはわりとあるんですが、モーションまでここまで違和感ないのはすごいです。
    雪玉が割れたり、キャラがふやけたり、めんどくさいことしてると思うんですが自然。
    しかもこの方おジャ魔女の動画作った方で、全然方向性違うじゃん・・・困っちゃいますね

    ピチカートドロップスはMME的にはまだ理解しやすい動画ですけれど、
    かなりセンスよく綺麗にまとめられていて手描き風の参考になる動画だと思います。
    手描き風ノイズを入れると画質ビットレートを食うのが実は課題でして、
    フレームレートを落として対策してるのがいい感じだと思います。

    手描き風は自分でも時々やりたくなるけど静画以上に動画はめんどくさいですね。


    E. 曦歪(CY) さん F. Naraku(奈落) さん
     

    どうもBiliBili動画で活動されているらしい中国からのお二方。
    海外勢というと個人的には15杯のフライング動画とか思い出しますけど、
    今回は中国のMMDerのレベルの高さを知らしめる2本でした。
    知名度的に序盤は苦戦してましたがさすがに伸びてきてますね。

    Eは鬼モーショントレース動画です。
    このレベルのトレースもすごいですが、腕IK(たぶん腕切)も完全に使いこなしてますね。
    手を地面に付く瞬間の指の形の丁寧な自然さにまず目がいきました。
    ぐるぐる回転はやり方次第なのですが、でもまあどうやってるんでしょうね。

    Fは以前たまくれPが作っていた杯動画の補完的な動画です(3次創作?)。
    一瞬たまくれPかと混乱する完成度ですが、たまくれPに質問しにいったりしてたそう。
    こんな動画ができるなんて、たまくれPも改変ミクさんを配布した甲斐がありましたね・・・
    (わりと使い道がない)


    G. いぬふと(ステマニP) さん H. kaji さん
     

    MMD杯でしかまず見ないタイプの動画ですよね。
    見た目地味なのですがじわじわと魅了されていきます。
    ローポリとはいえモデル数揃えたのもかなり手間がかかってるというか、
    わりとMMDに見えない・・・この方向でそう思わされるとは。

    並べる動画を間違えた気もしますが、Sceneの歌唱モーションすごくいいですよね。
    動画が進んでいくと単に歌唱モーションというだけではなくて構成もいいですし。
    Tda式ミクさんが使われる理由はいろいろあると思いますが、
    唇の動きがすごくいいんだよなーと個人的に思っています。

    セルリアン狩りと並べるのは艦へちょかな~とかちょっと思ったのですが、
    この辺で関連して並べるのがしんどくなってきたのでそろそろ終わり。


    I. 鳥(とり) さん J. ミンキパ さん
     

    「テオ」は一見してよくできているタイプの動画ですが最後に謎の感動がw
    最後がなければもしかしたらここで紹介しなかったかも(
    それまででも本当に素晴らしい動画なんですけど、それを上回るラストが大好きです。

    謎の感動ついでにもう1つ、アンパンマン動画を上げておきます。
    このモデルがあることは知ってましたが、これで真面目に動画を作ってくるとは・・・
    どう見てもネタにしか見えないのに謎の感動に持っていかれるのはズルい。

    動画を捧げられたやなせたかしさんも鶴ひろみさんも、
    天国で苦笑しながら感動してるかもしれません。

    ===================================

    以上、他にもいろいろ後ろ髪を引かれるのですが(特に最近伸びにくいPV系)、
    わりと上から順に良作が並んでる感もあるのでチェックしてみてください。

    杯のマイリス投票期間は終わってしまったようですが、
    投稿者にとって何よりうれしいのは見ていただいて感想を貰えることです(マイリス含む)。
    自分の関心に沿っていろいろ見てみると面白いかと思います。


    最後に自貼り。MMD杯お疲れさまでした!